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帰国の途

 相変わらずのキティちゃんである。

 ドピンクなプラスチック製ナイフとフォークも恥ずかしい。

 機内食を食べながら、白ワインを飲む伯爵。

 このチグハグさ、傍からみればどうだろう。

 

 思い起こせば、数年前までは日本のアキバに行くのが楽しみであった。

 中古のヘタレ・ホラーなぞをよく捜し歩いたものだ。

 まだ、ネットレンタルも活用していない頃である。

 思うような収穫に恵まれない時も多々あった。

 それでも、わざわざアキバまで出向いて探すという行為に、夢があった。

 

 時代は流れ、今では日本発売されているホラー映画は容易に鑑賞が可能だ。

 某ネットレンタルでは、1作品あたり100円で借りることができる。

 金銭面・手間の両面で、消費者にはプラスとなっている。

 コレクター癖を満足させるならば、これまた中古品のネット販売がある。

 家に居ながら、幅広い範囲で商品を検索し、料金を比較し、購入を決めればよい。

 アキバにいって、何時間もかけて、商品を探す。

 全く収穫が無い時のむなしさ。

 それと比較すれば、人力とネット力の差はあまりに大きすぎる。

 

 ネットによって、伯爵のマニア力は増大した。

 すでに、アキバに通った時代では考えられない欲求が存在する。

 ネット万歳!

 そう、伯爵はネットの存在を否定しない。

 こんなに便利なものは、もはや手放せない。

 

 その一方で、寂しさもある。

 ひたすらに豊作を祈った、あの頃。

 期待を込めて探した陳列棚。

 路地裏の自販機でジュースを買い、自分の労をねぎらった夕暮れ。

 それらの体験は、もう日本では経験できないであろう。

 

 アジアのホラー映画も、ネットで手に入るものもある。

 しかし、それは今のところ完全ではない。

 品揃えや、価格的な理由から、まだまだ台湾で直接探す価値は勝っている。

 それもいずれは、逆転する日がくるかもしれない。

 

 伯爵は、台湾から戻ってから、さらにアジアン・ホラー熱に冒された。

 インドにも、ホラー映画がある。

 フィリピンでも、ホラー映画は作られている。

 そして、今最も注目したいのは、インドネシアだ。

 結構グロめの描写。

 クリーチャー系もあるようだ。

 そして、エロチックさも加わっている。

 それらの商品を取り扱っているネットショップは、まだ非常に少ない。

 聞けば、インドネシアのホラー映画は年間で40~50程度作られることもあるという。

 ならば、これまでにリリースされた作品はどれぐらいだろう。

 新たな開拓地が出現した。

 台湾以上に、未知の領域である。

 ネットでは、まだまだ購入が難しい。

 行くか?インドネシア。

 ホラーを探して、インドネシア。

 失われた買い物の醍醐味を再び求めて、新たな夢が出現した。

 

 もし、海外でホラー映画を物色している人がいたら、それは怪奇伯爵かもしれない。
 いつかまた、皆さまとホラーを共有できることを信じて、再見!!

 

 


奥付



奇怪伯爵のオタ・カル漬丼 台湾篇2012③巻


http://p.booklog.jp/book/70812


著者 : 奇怪伯爵
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/kkaiki0710/profile


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