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和柄アロハシャツとハンチング


2011年の第一回コラムです。何を書こうかと思いましたが、今回は異色なものを紹介します。イエローブリゲードの団長・長谷川務氏。言わずと知れたギラの熱烈応援団のコールリーダー。彼はチーム創設初年度から先頭に立ってギラの応援を続けている。年々サポーターの数が増えても、ただ地元チームを応援すること、その姿勢に一遍の変わりもない。彼に付いているサポーターから彼の良さを「ぶれない事」と良く聞かされる。ただ地元チームを応援するという彼のその姿勢にあると思う。

だが最近、気になっている。彼と副団長の染岡くんを批判する声だ。彼らのせいでサポーターが増えない。とファンやチーム関係者が言っているのを耳にする。何を言っている、ちょっと粗雑なパンクロッカー風な男たちに馴染めないだけだろう。あれだけユニークに尖がったリーダー達がいるだろうか?彼らはギラの数少ない魅力の一つでもあると私は考えている。礼儀正しく、みんなで手を繋いで応援しようなんて温和な応援団に何の魅力があるだろうか?あれだけ先頭に立って扇動していれば、あらゆる批判を受けるだろう。新撰組のように厳しい規律をもって統率しているのならまだしも、何の規律も枠も無い、多種多様な集団を束ねて、応援の力を合わせるのだ。

相当の気概が無いと出来やしない。そりゃ~文句も言うさ。チームが不甲斐ない試合をすれば、チームとぶつかって当然だ。なのに、どうして昨年は大したぶつかりがなかったんだろう。たぶん長谷川マット氏が抑えているのだろう。チームも応援団も、対立するのではなく、運営者と応援者ではなく、北九州のチームを支え、全国に自慢できるビックチームにすること。向いている方向は同じなのだから、北九州という一つのチームになれるはず。そんなことを思います。

 今回、長谷川君のことを書こうと思ったのは、だいぶ昔、彼がブログをはじめた初期の頃、どうも心に残って気になる記事がありました。それが「和柄アロハシャツとハンチング」と題された記事です。ブログのURLをリンクしますので直接ご覧ください。

http://ameblo.jp/brigade-kokura/archive2-200811.html#main

彼の文章はぶっきらぼうで決して丁寧な書き振りではありませんが、人間性や一瞬の雰囲気を一言で表現できる。うまい文章表現者です。それは荒削りですが天性のものでしょう。また、彼の性格がそうさせているのでしょう。この日の「和柄アロハシャツとハンチング」という文章は、それは昔・35年位前ですか、萩原健一と水谷豊の「傷だらけの天使」というテレビドラマの最終回。ショーケンが死んだ弟分(水谷豊)が入ったドラム缶を蹴っ飛ばして「勝手に死にやがって」と転がしているシーンを思い出しました。チームを応援するサポーターにも人生がある。人への思いやり。簡単には言えないが、それを彼は彼なりの文章で書いている。彼の人格を知りえる秀文です。

 

By アタル


架け橋

 紫川、小倉の河口から4キロほど上流に大川橋という人道専用の橋がある。幅は3mほどで狭いのだが長さは80mほどあり、かなり長い橋。私の本業なのだが、この橋の改修工事の設計のためポールを立てて測量をしていた。そこに通りかかった60代の初老の婦人が大きな買い物袋を二つ抱えて、少し息を整えて、にこやかに話しかけてきた。「は~、この橋は私がドン腹をかかえていた時に出来たんよ」と、いま37歳になる息子が自分のお腹の中にいるころに出来たそうで、この橋がないころは遠く両サイドの橋に迂回しなくてはならなくて大変だったが、この橋ができて本当に助かったことを思い出話にしてくれた。この橋を渡った一寸先の家に嫁に来て、それから40年住んでいると言う。川の東にあるスーパーから西にある家に帰る途中なのが見て取れる。この橋の欄干に昭和四六年竣工と書いてある。丁度、ご婦人が嫁に来た頃に建っている。町と町を繋ぐ橋は人と人を繋ぐ。そして歴史が刻まれる。ギラヴァンツは10年間、そしてあと5年間、本城で試合をする。そして5年後、小倉の新スタジアムで試合をすることになる。15年掛けて北九州の西から東へ移る。大きな意味で北九州の架け橋になって欲しいと思う。サッカーファンが北九州に特別多いとは思わない。しかし、ただサッカー興行をするのではない。Jリーグの理念は総合スポーツクラブの育成とスポーツをする環境と、見る楽しみを提供し、地元チームを応援し活気ある生活を創出することです。まず、地元民に愛されなくてはなりません。最近、公園で草サッカーしている人が多くなりましたよね。昔は野球ばかりでした。確かにサッカーは少しづつ底辺が広がってると思います。しかし、サッカーは芝生の上でしたいですよね。それがスポーツに親しみ、豊かな暮らしではないでしょうか。まだギラヴァンツというチームはどういう特色のチームか形がはっきりしいません。北九州の風土にあった特色あるチームがどんなものか?それもよく定まっていません。ジョージさんがチームを去るとき、このチームは選手・スタッフを含めみんな仲がいい、アットホームなチームだと、その仲の良さをこれからもチームの特色として残していって欲しいと言っていました。さてそれがチーム色になって行くのでしょうか?チームを強くすることに重点が行き過ぎてもいけません。Jリーグの理念にそって還元活動をすることが大事と思います。地元民に長く支持され愛されるためには、時間も必要かと思います。ビッグクラブになるために少しづつ歴史を刻んでいって欲しいと思います。


サポーターになったきっかけ

ギラの熱烈応援団のイエローブリゲード。年末になると忘年会が行われる。 私はブリゲードが集まるC席で応援はしないが、団長・副団長との永い付き合いから、毎年、忘年会に呼んでくれる。もちろん、団員と呼ぶのだろうか、知り合いのサポーターもたくさん居る。忘年会はいつも楽しく過ごさせてもらっている。特にあまり顔見知りでない応援者と話すのが楽しい。そして直に友達になってしまう。後々、街ですれ違うと「おぅ!」と手を上げて挨拶する仲になる。ギラサポになったきっかけを聞くと皆さんそれぞれで楽しい。ギラになってからの人、ニューウェーブ時代からの人、アビサポをやっていて苦渋の選択で移籍してきた人。商工会議所の会報誌・北商NEWSのギラページにこんなサポの記事が載っていた。小倉北区京町のリウォーム藤岡の藤岡三八子さんの記事。リウォーム藤岡は洋服の仕立てや寸法直し、修繕などの更正を引き受けるお店。ある日、仕事場にひとりの青年が洋服の更正に尋ねてきたそうで、藤岡さんは「ブティックの紹介で来たのだろう」と気にもしなかったが、その後も来店する日が続いたので、職業は何かなどと尋ねてみたが「ただの洋服好きですよ」と煙に巻かれた。しばらくして、ある雑誌に載っていたその青年の写真に目が止まった。青年に直接尋ねた。「ニューウェーブ北九州の桑原裕義選手ですか?」。「まだJFLの時代だったのでサッカー選手と名乗りたくなかった」のだそうだ。それから藤岡さんは北九州の活性化に、ギラの応援に、そして何より桑原選手の人柄に惚れ、お手製のアップリケで作った横断幕やゲーフラを掲げて応援しているそうです。これも一つ楽しい逸話だなと感じ入りました。もう一つ面白い話を、あるサポーターから聞きました。彼はよく関東やアウェイの会場にもギラの応援旗をもって応援に行く熱血サポーターの一人なのですが、関東の試合に時々現れるようになった東京在住の青年がいて、その青年は北九州出身のプロボクサーで白石豊土といい、協栄ジムでトレーニングをしていて、今度の12月3日に東京の後楽園で東洋太平洋チャンピョンに挑戦することになったとか。ギラサポ仲間で応援してやりたい。そう言ってました。ギラサポが作る北九州応援隊。輪が広がるといいなと思います。OPBF東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ赤穂 亮(横浜光/チャンピオン) 12R 白石豊土(協栄/同級1位)12/03(土)後楽園ホール17時45分白石豊土プロフィール


新スタジアムとプレーオフ

2011年シーズンも終わり、好成績に終わってホッとしたところですが、退団選手が発表され、ファンとしてはいろいろと気を揉むところです。来シーズンはどうなるだろうと心配されますが、今年同様に三浦泰年体制で万全を尽くせば今シーズンより少しの向上は望めると思います。来シーズンから導入されるプレーオフに参入できるのではないかと確信しています。だからこそ、私がいま気にしていること。新スタジアムと来年6位以内に入った場合、プレーオフに参加できるのか? それです。そのことを北橋市長が11/30の市議会で議員からの質問で答弁されていますので、ここに転記します。だいたい答弁はあらかじめ原稿が用意されていて原稿を読むだけですが、『』の発言だけは目線を上げ、自分の気持ちをアドリブで話されたようです。気持ちの入った言葉になっていました。どうぞご覧ください。 ☆ ギラヴァンツ北九州及び新スタジアムについてお答えします。J2リーグに昇格して2年目、今シーズンは16勝でございます。今現在20チーム中6位の好成績ございます。昨シーズンはわずか1勝の最下位でございました。その残念な成績から大躍進を遂げたわけでございます。先日、ホーム最終戦・東京ヴェルディ戦を観戦いたしましたけれども、7000人くらいでしょうか会場に詰めかけた北九州サポーターに勝利を届けようと懸命に奮闘している選手の姿に私も感銘を受けました。一丸となって頑張っている三浦監督をはじめ、選手・スタッフの心を一つにして、一心というキャッチコピーのもと懸命に努力されていることに改めて敬意を表するものでございます。ギラヴァンツ北九州は中・長期的な目標としてJ1に定着できるチーム作りを掲げております。戦力強化と並行しまして、入場料収入を増やし新たなスポンサーを獲得するなど、クラブの運営基盤の拡充・安定を計ることを考えております。今シーズン開幕前には3年間でJ2で戦えるチームを作り、5年を目途にJ1昇格を狙うというビジョンが示されていました。これを上回る戦績、また試合内容の戦いぶりでございます。来シーズンから始まりますプレーオフ制度を見越して、市民サポーターは早くもJ1昇格に期待を膨らましていることは、十分に意識しております。一方、J1昇格につきましてはリーグ戦の成績は当然でありますが、J1規格のスタジアムに加えクラブの経営状況など、Jリーグ規約に定める基準を満たす必要があります。本城陸上競技場は観客席がJ1規定の1万5千席におよばない外、大型映像装置・観客席の屋根・選手更衣室・室内練習場などの点においてJ1規準を満たしておりません。そもそも本城陸上競技場は多くの人が集まるには交通のアクセスが悪く、周辺は閑静な住宅地であるため、騒音・駐車マナーの苦情など根本的な課題を抱えています。さらにJリーグが公開しております2010年度経営情報によりますと、J2クラブの運営規模は平均9億円でありますが、ギラヴァンツ北九州は5億円弱と十分ではない状況であります。そこでJ1の基準に満たすため先ずは市民や地元財界と協力して、ギラヴァンツ北九州の運営基盤の強化の支援を努めるとともに、新競技場の建設に着実に取組んで行きたいと考えています。合わせてクラブと連携・協力を計りつつプレーオフに臨むことができるような、特例扱いの余地がないか? など情報収集やJリーグとの協議に努めてまいります。  次にプロスポーツチームを持つことの効果は、経済効果に止まらず、地域の絆の再生にあるのではないかという質問にお答えします。スタジアム・球場といったスポーツの施設は、図書館やホール・美術館などと同じように市民が文化的で質の高い暮らしを実感できる都市の施設だと考えています。新球技場はサッカーやラグビーなどレベルの高い試合やコンサートなどの開催によりまして、市民に夢と感動を与え、豊かで活力のある北九州市の創出に寄与するものと期待しております。サッカーはアジアをはじめ世界の国々においてもっとも普遍的・一般的スポーツであります。新競技場は多くのファンが交流を深める場となることが期待されています。北九州という名の付いたプロスポーツチームの活躍は街の賑わいの創出やふるさとを愛する気持ちを高揚させると思います。市民が心を一つにする誇りや一体感の醸成に繋がるものと考えております。 『市民の皆さんが本城競技場にお足を運んでいただきまして、サポーターのファングループの皆さんが北九州とエールを送る、あの声を一度聞いていただきたいと思います。その時に、どう感じられるのか?北九州市民なら同じように熱いものを感じると私は信じております』 市民が気持ちを一つにする誇り、そして一体感の醸成につながるものと考えております。これは経済的価値でどのように測定できるか? 私には分かりませんが、これは極めて大切な価値があると私は確信しております。基本構想であります元気発進北九州プランの中でも市民が一体となれるシンボル事業の推進を掲げ、プロスポーツチームを支援していく事としております。経済効果につきましては先月から行われております。公共事業評価委員会でも経済効果のみならず、街としての品格や多面的な価値をも見据えて議論を進める価値があるとご意見を頂戴しております。一方、市と致しましては多額の投資を行う事業でありますので、街の活性化や都市ブランドの向上などの事業効果の一つとして、経済効果を市民の皆様にお示しすることも重要と考えています。いづれにしましても新球技場の建設につきましては市民のご理解が不可欠だと思います。事業着手前に公共事業の評価を2度お受けします。そして新競技場の多面的効果も含め、可能な限り市民・関係団体に説明し意見をよく聞きながら丁寧に進めたいと考えております。 ☆ 新競技場建設反対者に考慮して、理解を求めたい意志がくみ取れる良くでき答弁です。 プロスポーツチームのある街=元気な街。それは既存のプロスポーツチームを有する街が元気で発展している街である。はっきりとそう示しています。ヴァンホーレ甲府の社長が県知事にサッカーを陸上競技場でやるのは、オペラを体育館でやるようなものだ。と言って 専用競技場の建設を求めたそうです。箱がないと文化が育たないとは言いません。しかし文化は箱があれば大きく花開し象徴となりえるのです。是非、新スタジアムの建設に努力していただきたいと思います。


2011年の締めくくりに

「北九州のポテンシャルは高いよ。ただ、もっと中央とパイプを持って、質の高い運営をしていかないと駄目だ」

これは、日本サッカー協会の関係者から聞いた言葉だ。確かに北九州のポテンシャルは高いと思う。100万人切ったとは言え政令指定都市だし、名の通った地元企業もある。それに何と言っても街の真中に球技専用スタジアムを造ろうとしている。これを考えるとポテンシャルは確かに高い。しかし、そのポテンシャルは大きいだけで錆付いている。北九州は鉄の街、重工業地帯として繁栄してきたが、鉄冷えの後、北九州はどっぷりと錆付いた街になってしまった。それは長く時を重ね、人々の心をも錆付かせている。それをもう一度、活気ある街にするには至難な業である。そう、眠れる獅子を起こすのは至難な業ということです。さて、スタジアムという箱物を造って、錆びた鉄に磨きを掛けられるだろうか? スタジアムだけでは珍しさだけで一時的な物になり、メディアドームの二の舞になってしまうであろう。やはりギラヴァンツ北九州というソフトが、人々の関心を持てる魅力を発信つづけないと、錆び付いた街は輝かないと思う。

スタジアムが出来るまで5年の歳月が掛かる予定です。その間に地域に愛される人気チームにしなくてはならない。本城は北九州では西の端にあり、アクセスの悪い場所。施設自体も陸上競技場でサッカーを観戦するにはお粗末な会場だ。しかし、それを理由に観客が集らないことを是としてはならない。たとえ注目を集めにくい場所だとしても、市民の関心を集められるような仕掛けをどんどん打って行くべきで、やはりプロモーションが大事。そしてチーム自体にも魅力を持たせなくてはならない。残念ながら今のギラヴァンツに話題を提供出来だけの魅力がありません。今年、北九州のサッカーを応援されてきたファンの方は昨年の成績から比べ良くやったと拍手を送っておられると思いますが、私には物足りないのです。今年から若い選手を起用して育てようとの考えのようでしたが、その若い選手に元気がない。チャレンジ精神があるのか、まったく怖さも何も感じさせない。どう動けば良いのか、どう頑張れば良いのか、考えて動くことを教えなければ、成長はない。技術が急に伸びるわけではない。個の成長は個の努力、チームの成長は監督力です。クラブの成長はフロント力です。各々は各々に能力のある人材を引き入れてクラブ全体として成長して行かねばなりません。北九州にはサッカーファンが多い方です。とくに少年サッカーのジュニア世代は活気があって多くのチームが存在します。また、多くの有名選手をそのジュニアチームから排出しています。ところが、そのサッカーに関心ある子供たちは非常に目が肥えていて、あこがれの選手はバルセロナのメッシとかレアルマドリードのロナウドという名を上げます。BS・CS放送でヨーロッパのサッカーを目の当たりにしているのでしょう。なかなか、地元のJ2チームに関心を持たないようです。元々サッカー好きのおじさんや地元チームやからと応援してくれていたファンから、Jリーグに昇格して、関心を持ち出してくれた若い層のファンが増え始めました。一挙にではありませんが、ちらほらと増え始めました。特に新スタジアムを建てるという話題があり、市民には知られています。しかし、本来のJリーグの魅力、ギラヴァンツの魅力を伝えきれてないのです。どうすれば伝えられるのか、それがプロモーションであり仕掛けなのです。メディアの協力が得られにくい北九州という地域柄をどう乗り越えていくか、努力しなくてはなりません。フロント力です。

しかし、今年は一ファンである私を楽しませてくれました。16勝もしたのだから。来年は、もっと期待したいので、まだまだ物足りないと言っておきます。



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