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草生人メルマガ2013年3月号 はじめに

「草生人」とは

「草生人」は埼玉県草加市に密着したフリーペーパー、いわゆるタウン誌です。
2012年6月に創刊以来、ほぼ隔月刊のペースで発刊。インタビューを基本とし、お店の紹介だけではなく、生活に密着したテーマに沿った記事や、市内のイベント、出来事などを掲載しています。
合い言葉は「草加再発見」。
部数は現在2500部。ご協力いただいている店舗で配布させていただいているほか、バックナンバーはWebでダウンロードできるようになっています(最新号のみメルマガ読者限定)。

「草生人メルマガ」とは

「草生人メルマガ」は「草生人」編集部が制作する「草生人メイキング」メールマガジン。 メルマガだけのコラム、取材こぼれ話と、最新号PDFファイルがダウンロードできるパスワードを掲載(本の最後)しています。オリジナルは月に3回発行しているテキストベースのメールマガジンですが、3回分をひとつにまとめて読めるようにしました。スマートフォンの場合はePubでお読みください。

草生人関連URL


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最終更新日 : 2013-05-07 19:23:58

もくじ

編集部コラム
おもに編集長による日々思っていること
  1. システムとコンテンツと電子書籍
  2. おもな電子書籍ストアを使ってみた
  3. 「誰か」が見ている
  4. 「イマジネーション」と「心配性」
取材こぼれ話
取材の時に感じたこと思ったこと調べたこといろいろ
  1. 「商店会」のWebページ
  2. 「商店街」と「商店会」は違う?
  3. ネタは無限の「まちだより」
  4. 「ちりめん人形」の生地の話
草加小話
じつに彰による草加レポート
  1. 火あぶり地蔵とカタストロフィー願望
  2. 浅間神社に富士山がある
あとがき
  1. 草生人3・4月号」ダウンロードパスワード
  2. 浅間神社に富士山がある

システムとコンテンツと電子書籍

■システムとコンテンツ

 この前、「テルマエロマエ」の原作者が、原作代として100万円しかもらっていないということを何かの番組で話したことが、ネット上でものすごく話題になった。
 少なすぎるという立場と、原作本の宣伝になってものすごく売れたんだからそれでいいじゃないかという、それで充分という立場に分かれたと思う。
 で、私が気になったのがこれ。

「テルマエロマエの映画化が100万円でTVがつまらない理由」

 原作をお金に換えるシステムこそが重要で、原作、つまりコンテンツはどうにでもなるという考え方。どうにでもなる、というより、いくらでもある、という感じかな?

 しかし、誰の言葉だったか、「0を1にするより、1を100にする方がずっと簡単」。0を1にすることが原作者であり、1を100にするのが映画化・ドラマ化なんじゃないかなと思う。だから、そこにもっと価値を認めるべきだし、0を1にした人に敬意を払うべきだと思う。


■電子書籍の作成サービス

 そういえば電子書籍。現時点では、電子書籍作成・販売サービスはamazon+kindleが勝ちの流れになっているけれど、ちょっと前、Kindleが来る前は「誰でも(初心者でも)簡単に電子書籍を作って売ることがができます」ということをうたったサービスがけっこうあったと思う。
 「電子書籍として出したいコンテンツがあったらうちでどうぞ」という、コンテンツをお金に換えるシステムを売っているところ。

 インターネット上には、膨大な「コンテンツ」が存在するから、これで利益を得るシステムを作ったら、クリエイターはみんな使ってくれるんじゃないかな、一度使ってくれれば、ずっと使ってくれるはず。。とそう思うのはわかる。
 しかし、「電子書籍」は、読む方がそのシステムを使ってくれないとダメ、という大きな欠点がある。そのシステムに縛られるということ。
 当然ながらamazonのkindle本もamazonの会員以外は買うことはできない。

 小さな規模の電子書籍サービス提供会社は、たとえそれがものすごくよくできたシステムでも、会員=読む人を集められなかったらそこでお終いになる。すでに何年も前からamazonが来るとわかっていたのに、なぜ同じ土俵で勝負しようと考えるのかなと、いつも思っていた。誰が使うんだこれ、という感じで。
 
 
 ちなみに現時点でamazonがひとり勝ちなのは、規模がバカでかく、今や何でも揃っているネット通販大手だから、という点以外に、「物理的なふつうの本を同時に売っているから」「ほとんどのスマホ・タブレットで読めるから」というのもあると思う。
 専用端末であるkindleを買わなくても、手持ちのスマホで読めるというのはかなり便利。それに今はすべてクラウド管理してくれているので、スマホ側では買って読んで削除して、ということができる。再度読みたくなったときにはダウンロードすればよい。
 ラインナップはまだ負けているかもしれないけれど、この便利さからは抜けられない。
 複数のアカウントを扱うのはめんどくさいので、結局「amazon+kindle」に集約していってしまう。

 1年後、電子書籍の本屋さんはどうなっているだろう。。

 この原稿を書いた直後に、満を持してAppleの「iBookstore」が稼働した。
 いつ来るか、とずっと待っていたのだが、「忘れた頃にやって来た感」があるのが残念。


おもな電子書籍ストアを使ってみた

※メルマガ発行時から5月1日現在の内容に加筆修正しています※

2012年は電子書籍元年だったけれど、2013年は普及期に入ったと思う。
最後の大物だったAppleのiBookStoreが始まり、出そろったから。

とりあえず電子書籍の基礎から。

●「電子書籍端末」とは、特定の電子書籍ストア専用の小型タブレットのこと。
多くは液晶ではなく電子ペーパーと呼ばれるディスプレイを採用しているものが多い。価格が1万円以下のものはほぼそう。本体が軽く、画面書き換え時のみ電気を使うので、一般的な液晶よりも電池が長持ちする。
※電子ペーパー
ただ現時点では、「電子ペーパー」は画面切り替えがもたつくのが気になる。カラー液晶を備えた安くて小さいタブレットが出てきていていること(Googleの「Nexus7」とかamazonの「KindleHD」、少し高いけれど「iPadmini」)、 コミックが若干読みにくいことから、電子ペーパーの表示性能がぐんと上がらない限り、だんだん減っていくのではないかなと思っている。

●専用の「電子書籍端末」を持っているストアと持っていないストアがある。
その電子書籍ストアから購入した本(だけ)を読むための専用端末。持っていないところは、手持ちのパソコン、スマートフォン、タブレットなどに専用のアプリをインストールすれば読める。つまり、ハード(機械)に余分にお金を使わなくて済む。
専用端末を使うメリットは、容量や電池の残りなどを気にせず読めること、扱いにそれほど気を遣わなくて済むことだと思う。スマホには重要な情報がたんまり入っているし、コミュニケーションツールとして電池切れは極力避けたいからね。

●電子書籍のラインナップは、大きなところはそれほど違わない。
普通の街にある大型書店と同じで、ベストセラーや話題の本はたいていのところにある。ただ、専用端末の場合は、その本屋(電子書籍ストア)で買った本はその端末でしか読めないので、そこだけ気をつける。

以下ストア+電子書籍端末私見。

ちなみに、スタートのしやすさ、マルチデバイス(どの端末でも読める)、使いやすさすべての面で、今のところamazon(Kindle)が頭ひとつどころかふたつみっつ抜けている感じ。ラインナップで負けているところもあるけれど、時間が解決するだろうから、これはあまり問題にならないと思う。
そしてKDP(キンドルダイレクトパブリッシング)、amazonで自分のを売ることができるしくみが稼働してしまったので、ほとんど無敵状態、のような気もする。

●専用端末あり
・Kindle ストア:Amazon
一番の特徴は、amazonの中にあるという点。つまり、普通の本も電子本も同じ画面で買える。<この本が読みたい→検索→一般の本しか無い→こっち買おう>というコースがある。また、設定すれば「1-clik」で買えるのも便利。

・kobo:楽天
スタート時はかなりいろいろ問題があったが、けっこう頑張っていると思う。ラインナップもベストセラーならたいていある。
  
・Booklive!
専用端末が初心者向けで使いやすい。

・ReaderStore:SONY
専用端末、電子書籍リーダーとしては老舗。ただ、電子書籍ストアでは唯一、iPhoneやiPadに対応していないのが欠点。ただ、SONYグループの電子ガジェットには全部対応していて、vitaでも読める。

●専用端末なし
・iBookStore:Apple
(iTunesStore)
iPhone、IPadなどが専用端末とも言える。音楽、映画、アプリと同じ感覚で購入できるので、iPhone、iPadユーザーはとても入りやすい。ただ、音楽と違ってandroidに対応していないのが大きな欠点。乗り換えると現時点では買った本が読めなくなってしまう(iPodtouchとかiPadminiとか別のデバイスに引き継ぐのは簡単ではある)。

・GALAPAGOS:シャープ
シャープのスマホやタブレットは、専用端末と言えないこともないかもしれない。

・紀伊國屋書店BookWeb
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/(「電子書籍」へ)
大手では唯一、Mac本体でも読めるアプリを提供している。amazonと同じように紙の本も買える。

・honto
以前からあったネット書店「bk1」と合体。こちらも紙の本を買うことができる。
  

「誰か」が見ている

 最近、ツイッターやFacebookでの失敗談をよく見かける。
 いわゆる、大勢に見せるべきでない画像や、知らせるべきでない内容をネットワークにばらまいてしまうこと。

 ツイッターで不用意に「打ち上げで酒飲んだ」とつぶやき、それが高校生とわかれば「犯罪行為」なので、またたくまに情報がネットを駆け巡り、知られてはいけない人や団体の耳に入って大問題になる。
 本人ではなくても、たとえば町を散歩していてふと遭遇したトラブル、今までなら学校や会社に行って「今日こんなことがあったんだよっ」って友だちに話して終わるところが、誰かに話したい→ツイッターでつぶやく→関係無い人が見てびっくりしてリツイート→大勢の人が知る、ということで大問題になる。

 とある場所で起こった、小さな小さなできごとでも、不特定多数に(「全世界に」)公開できてしまうようになったこと。これは、ネットが無かった時代から考えると、ものすごいことだと思う。

 インターネットが無い時代なら、ある人が「無茶」やって大変な問題となっていても、「地域の人しか知らない」状態で抑えることができたと思う。地域の人、本人の人柄をわかっている人だけに知られる状況であれば、逆に「武勇伝」的な話になったかもしれない。
 しかし、本人を知らない人がその「無茶」の中身だけを知り、ネットで流せば、その情報だけがネットを駆け巡る。非常識なことだったら、それは批判の的になる。
 そうなれば、許容範囲だと見守っていた「地域の人」も、批判される側になりたくないから「許容」することをやめてしまう。

 こんなことが日常的に起こっているわけで、街を歩いていても、だれが見てるかわからない、という意識は常にある。
 人の目だけではなく、監視カメラも街中にあるしね。

 かつて地上で起こることはすべて「お天道様」「神さま」的な、正義側の何かが「見て」いたんだけれど、今は「ふつうの人々」、いい人悪い人が混在する世間の人々が、お互いを「見て」いる。

 何か世の中がきゅうくつに感じる原因のひとつなんだろうな、って思う。


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