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心地いい喫茶店の演奏会「如月のみたり。」 

 2月6日、以前取材にお伺いしてから、月に1回ほど美味しいランチとデザートを食べに伺っている「茶房平」で、アンサンブル演奏会があると聞いて訪ねた。
 生憎その日は雪。しかし店内は満席。静かに演奏の開始を待つ。
 
 演奏者は「みたり」。メンバーはフルート宮川悦子さん、ピアノ山崎結有さん、サキソフォン戸張真衣さんの3人。「みたり」は、「ひとり、ふたり、みたり」。つまり3人を示しているとのこと。
 曲目は「くるみ割り人形」『白雪姫』より「いつか王子様が」など、なじみ深いものばかり。個人的には、「You Raise Me Up」が心に残った。アンコールは「愛の賛歌」。そんなに長い時間ではなかったけれど、久し振りに何かが心に充たされた気がした。
 フルートの宮川さんは、草加でフルート教室「se piasce」を主宰、「草加市演奏家協会」会員でもあり、草加市内の音楽イベントでも活躍されている。ブログをのぞくと今年の目標は「いつでもニコニコすること!」本当に音楽が大好きで、日々を楽しく過ごしている、そんな感じが溢れていて、幸せな気持ちがほんわか湧いてくる。
 音楽をライブで聴くことと、プレーヤーやテレビなどのメディアを通して聴くことの一番大きな違いは、体全体で聴くことができることだ。音が空気の振動であることを改めて思ってしまう。そして、喫茶店のような小さい場所での演奏会は、楽器の音だけではなく、演奏者の息づかいや指が楽器に触れる音、衣擦れ、そんなかすかな音も全部ひっくるめた、居心地のいい異空間を作ることが魅力なのだと思う。
 こうした小さな規模の演奏会が草加のいろいろなところで毎週のように行われていることは、とても素敵なことだ。
 今年は草加市が「音楽都市宣言」を出してちょうど20年の節目の年。このことを、多くの人に知ってもらいたい。

「茶房平」では8月7日に『《葉月》のみたり。』を開催予定。

宮川悦子 フルート教室「se piace」
草加市演奏家協会

息の長い復興支援に向けて今、ここからはじまる

東北応援ビデオプロジェクト 草加市民先行上映会
(レポーター:勝間翼)

 中高生が自主的に地域社会で活動しようと昨年結成したばかりの草加United Children(草加UC)がファーストプロジェクトとして立ち上げた「東北応援ビデオプロジェクト」のDVDが、ついに完成した。これは、未だ震災によって困難な生活を余儀なくされている人たちの「心の復興」を目指し、埼玉県の旧国名である『武蔵』になぞらえて草加市民634人にメッセージをお願いし、写真に収めたもの。映像は、草加出身のアーティストの楽曲にのせてゆっくりと写真が展開していく。

 私たちは、設立以前から復興に向けて活動したいと考えてきたが、自分たちのお小遣いでは被災地に行く交通費すら捻出できず、草加市にいながら復興に向けてできることは何だろうかと考え、「心の復興」にたどり着いた。夏から冬まで、市内のお祭りや事業所などに出向いて協力を呼びかけ、最終的には715人分の写真が集まった。
 最初は「UCとは何か」理解を求めるところから始まり、10人、100人を超えるだけでも一苦労だった。中にはお願いを断られたりすることもあった。
 その一方で、「若者が頑張っているから応援しなきゃ」という前向きな声もあり、積極的に協力してくれそうな団体を紹介していただいたり、メッセージを書くのに必要な紙とペンを無償提供してくださる方もいて、私たちの活動の励みとなった。
 
 DVDが完成し、2月10日、勤労福祉会館視聴覚室にて行った草加市民先行上映会には、名の参加者があった。中には、原発事故の影響で福島から草加に避難してこられたご家族の姿もあり、真剣に映像を見入っていた。
 「がんばれ」とひらがなで書いてくれた子供たちの笑顔、「明日に向かって」と大きな文字で筆を取っていただいた年配者の暖かい眼差し― あの震災から2年を迎える今、一人でも多くの東北の人たちに見てほしい。私たちの復興支援は、ここからはじまるのだ。      

【DVD送付先一覧】 
慈恩寺(岩手県陸前高田市)/宮城県東松山市 貝殻塚二区/やまもと復興応援センター/七ヶ浜町復興支援ボランティアセンター/南三陸災害ボランティアセンター/南三陸商工会/歌津伊里前福幸商店街/南三陸さんさん商店街/南三陸町内の全小・中・高校/南三陸ホテル観洋/もがみUC ほか
※送付先は2013年3月現在。今後も送付先が増える場合がある。

草加の元気人!7
草加どどん鼓連盟会長:森岩男さん

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最終更新日 : 2013-05-14 12:59:30

草加どどん鼓連盟代表:森 岩男さん

応援に助けられると疲れが消え、
そこで前を向くとまた走り続けられる

 
 3月17日に「第2回草加松原太鼓橋ロードレース大会」が開催された。2つの太鼓橋の上り下りがコース中に設定されていたり、「応援の部」という「種目」があったりと、ユニークなロードレース大会だ。
 その大会の開催に関わるなど、草加市陸上競技協会の副会長として草加市民の「走り」をバックアップしてきたのが森岩男さんである。
 また森さんは草加市内の和太鼓団体を束ねる「草加どどん鼓連盟」の代表でもある。宿場まつりをはじめとする様々なイベントへの出演で、活気ある街づくりに貢献している。
 
森さんのマラソンの記録は?

「フルマラソンで2時間59分だね」

サブスリー(3時間を切ること。市民ランナー界のほんの一握りのトップクラス層)ですね!
副会長をなさっている草加陸上競技協会ではどんな活動をしているんですか?

「たとえば陸連の大会での審判をやってる。学生や社会人、東日本実業団とかそういう大会の審判ね。埼玉駅伝もやった」

今年2回目の草加松原太鼓橋ロードレース大会(キロ)が開催され、大成功で終わりました。2年前はハーフマラソン(ふささらマラソン)がありましたね。

「ハーフは交通規制の範囲が広くなるし長時間になるし、どうしても地域の住民に不便を強いる。それで10キロのレースにして、主要道路の交通規制は最小限にするようにコース取りしているんですよ」

制約を逆手にとって、太鼓橋をコースに組み込むなどユニークな大会にしたわけですね。

「実行委員会としては、草加を楽しんでくださいという気持ちが強いです。競技志向じゃなくてね。
 スタートとゴールを草加駅に近い草加小学校校庭にして遠方から参加しやすくし、街ぐるみのおもてなしを楽しんでもらいたいんです。今年は去年より1時間遅く9時スタートにしたのも、商店街が活動する時間に合わせるため」

応援の部という種目も面白い。ギターの弾き語りもいた。ランナーが身につけていた計測用ICチップを出演者別の箱に投票(返却)することで応援の部の優勝を決めるというのも素晴らしいアイデア。

「第1回の応援の部優勝は草加どどん鼓連盟がいただいた。やっぱり太鼓の音はランナーの鼓動と響きあって士気が高まるからね。マラソンに太鼓はつきもの。青梅マラソンに出たことある?」

ないんですよ。森さんは何回?

「僕は33回。青梅マラソンでは、毎年「へそ饅頭本舗」というお店の前で太鼓の応援があるんですよ。でかい太鼓を10丁ぐらい、普通の太鼓を15丁、締め太鼓20丁ぐらい並べて演奏するんですよ。すごいよ!」

すごそうですね!
マラソンで疲れたとき、太鼓の応援には励まされますね。

「太鼓の応援があると疲れがふーっと消える。不思議だよね。太鼓の音はお母さんのおなかの中で胎児が聞く心臓の音と似ているってよくいいますよね」

太鼓はいつから?

「荒川区に住んでいた20代のころ、町屋で盆踊りの太鼓を聞いて叩きたくなったのが最初。
 草加に移ってから、神社で保存している太鼓を見つけた。大太鼓と締め太鼓とお面とかいろいろ。それで仲間たちと小山太鼓保存会を作った。かれこれ30年近く前になるかな」

市内の太鼓団体の集まりである「草加どどん鼓連盟」はどんなきっかけで作ったんですか?

「前はバラバラだった。交流がないと競争心みたいのが生まれるじゃない。じゃあ交流しようということで始まった。交流ができて親しみが生まれ、いっしょにイベントに出るようになった。2010年に20周年コンサートをやった。次は25周年をやるよ」

最近脳梗塞という大病を患いましたね。

「3年前の12月の暮れだった。朝起きて2階から降りて、女房に話しかけようと思ったら呂律が回らなくなったの。そのうち右手が効かなくなり、字が書けない。箸も握れない。そして右足に違和感が出た。次の日歩いて近所の病院に行ったら脳梗塞とわかって、そのまま入院になった」

歩けたということは軽い症状だった?

「もともと自分はリスクが少なかった。タバコ吸わない、酒飲まない、血圧高くない。運動はしてる。日頃行いがよかったの(笑)」

入院はどれくらいの期間?

「18日間。ただ、僕の場合脳幹梗塞といって、脳幹付近の毛細血管に詰まりが生じた。脳幹に血の塊が飛んだらアウトだった。僕はこの世にいない」

危なかったですね。

「退院してから4、5か月はゆっくり歩きました。それから徐々に走り始めました。
 ただ半年後にまた脳梗塞になった。それでまたゆっくり歩くところからやり直し。今は軽いランニングができるようになった」

よくぞ回復しましたね。

「それは僕が病気に立ち向ったからです。自暴自棄にならず、病気と正面から向かい合う心の強さがあったから。なにくそ、ここで倒れてなるものかという気持ち。
 マラソンだってきつくなるとそこでやめたくなる。でも応援に助けられると足の痛みも疲れも消えるでしょ。そこで前を向くとまた走り続けられるでしょ。人には自分を治す力があるんです」
 

電子版 編集後記

 まずは、この電子版を読んでくださった方に感謝いたします。。

 どうもありがとう。「草生人」をこれからもよろしくお願いします。

 さて、この「防災特集号」は、企画の当初から真っ先に電子書籍版として出そうと考えていました。
 「防災特集」の企画は、去年何回か参加した「防災講演会」が下敷きになっています。そこで得た情報をもとに構成を考えて記事にしました。内容については、特集の冒頭に書いた通りです。

 ただ、大勢の人に読んでもらいたい内容なのに、今のところ「草生人」の知名度は低く、しかも全部配布したとしても2500部にしかなりません(まだ残っています(^_^;)。WebでPDF版を配布してはいますが、PDFは誌面をそのままデジタルにしたものなので、スマートフォンではとても読みにくい。
 そこで、「電子書籍」という形で配布させていただくことにしました。
 
 3・4月号の発行はもともと大幅に遅れていた上、電子版をどういった形で配布するのかを決めるのに時間がかかり、この時期になってしまいました。
 
 今後、本誌発行の後に電子版を編集していきます。バックナンバーも順次電子版を制作していきます。
 よろしくお願いいたします。
(2013年5月14日)




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