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草加の元気人7

草加の元気人!7
草加どどん鼓連盟会長:森岩男さん

最終更新日 : 2013-05-14 12:59:30

草加どどん鼓連盟代表:森 岩男さん

応援に助けられると疲れが消え、
そこで前を向くとまた走り続けられる

 
 3月17日に「第2回草加松原太鼓橋ロードレース大会」が開催された。2つの太鼓橋の上り下りがコース中に設定されていたり、「応援の部」という「種目」があったりと、ユニークなロードレース大会だ。
 その大会の開催に関わるなど、草加市陸上競技協会の副会長として草加市民の「走り」をバックアップしてきたのが森岩男さんである。
 また森さんは草加市内の和太鼓団体を束ねる「草加どどん鼓連盟」の代表でもある。宿場まつりをはじめとする様々なイベントへの出演で、活気ある街づくりに貢献している。
 
森さんのマラソンの記録は?

「フルマラソンで2時間59分だね」

サブスリー(3時間を切ること。市民ランナー界のほんの一握りのトップクラス層)ですね!
副会長をなさっている草加陸上競技協会ではどんな活動をしているんですか?

「たとえば陸連の大会での審判をやってる。学生や社会人、東日本実業団とかそういう大会の審判ね。埼玉駅伝もやった」

今年2回目の草加松原太鼓橋ロードレース大会(キロ)が開催され、大成功で終わりました。2年前はハーフマラソン(ふささらマラソン)がありましたね。

「ハーフは交通規制の範囲が広くなるし長時間になるし、どうしても地域の住民に不便を強いる。それで10キロのレースにして、主要道路の交通規制は最小限にするようにコース取りしているんですよ」

制約を逆手にとって、太鼓橋をコースに組み込むなどユニークな大会にしたわけですね。

「実行委員会としては、草加を楽しんでくださいという気持ちが強いです。競技志向じゃなくてね。
 スタートとゴールを草加駅に近い草加小学校校庭にして遠方から参加しやすくし、街ぐるみのおもてなしを楽しんでもらいたいんです。今年は去年より1時間遅く9時スタートにしたのも、商店街が活動する時間に合わせるため」

応援の部という種目も面白い。ギターの弾き語りもいた。ランナーが身につけていた計測用ICチップを出演者別の箱に投票(返却)することで応援の部の優勝を決めるというのも素晴らしいアイデア。

「第1回の応援の部優勝は草加どどん鼓連盟がいただいた。やっぱり太鼓の音はランナーの鼓動と響きあって士気が高まるからね。マラソンに太鼓はつきもの。青梅マラソンに出たことある?」

ないんですよ。森さんは何回?

「僕は33回。青梅マラソンでは、毎年「へそ饅頭本舗」というお店の前で太鼓の応援があるんですよ。でかい太鼓を10丁ぐらい、普通の太鼓を15丁、締め太鼓20丁ぐらい並べて演奏するんですよ。すごいよ!」

すごそうですね!
マラソンで疲れたとき、太鼓の応援には励まされますね。

「太鼓の応援があると疲れがふーっと消える。不思議だよね。太鼓の音はお母さんのおなかの中で胎児が聞く心臓の音と似ているってよくいいますよね」

太鼓はいつから?

「荒川区に住んでいた20代のころ、町屋で盆踊りの太鼓を聞いて叩きたくなったのが最初。
 草加に移ってから、神社で保存している太鼓を見つけた。大太鼓と締め太鼓とお面とかいろいろ。それで仲間たちと小山太鼓保存会を作った。かれこれ30年近く前になるかな」

市内の太鼓団体の集まりである「草加どどん鼓連盟」はどんなきっかけで作ったんですか?

「前はバラバラだった。交流がないと競争心みたいのが生まれるじゃない。じゃあ交流しようということで始まった。交流ができて親しみが生まれ、いっしょにイベントに出るようになった。2010年に20周年コンサートをやった。次は25周年をやるよ」

最近脳梗塞という大病を患いましたね。

「3年前の12月の暮れだった。朝起きて2階から降りて、女房に話しかけようと思ったら呂律が回らなくなったの。そのうち右手が効かなくなり、字が書けない。箸も握れない。そして右足に違和感が出た。次の日歩いて近所の病院に行ったら脳梗塞とわかって、そのまま入院になった」

歩けたということは軽い症状だった?

「もともと自分はリスクが少なかった。タバコ吸わない、酒飲まない、血圧高くない。運動はしてる。日頃行いがよかったの(笑)」

入院はどれくらいの期間?

「18日間。ただ、僕の場合脳幹梗塞といって、脳幹付近の毛細血管に詰まりが生じた。脳幹に血の塊が飛んだらアウトだった。僕はこの世にいない」

危なかったですね。

「退院してから4、5か月はゆっくり歩きました。それから徐々に走り始めました。
 ただ半年後にまた脳梗塞になった。それでまたゆっくり歩くところからやり直し。今は軽いランニングができるようになった」

よくぞ回復しましたね。

「それは僕が病気に立ち向ったからです。自暴自棄にならず、病気と正面から向かい合う心の強さがあったから。なにくそ、ここで倒れてなるものかという気持ち。
 マラソンだってきつくなるとそこでやめたくなる。でも応援に助けられると足の痛みも疲れも消えるでしょ。そこで前を向くとまた走り続けられるでしょ。人には自分を治す力があるんです」