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お母さんの詩

お母さんの詩

ぼくの小学校で先生が言った
あしたみんな一人一枚づづ雑巾を持ってくるようにね
ぼくは家に帰ってお母さんに言った
あした雑巾を学校に持っていくから
お母さんはしばらく黙ってしたを向いていた
どうしたの と ぼくが言うと
すぐ にこっと笑って 明日持っていくのね と 言った
うん ぼく もう寝るね おやすみ
次の朝、 学校でかばんを開けると 
きれいに縁が縫ってある雑巾があった
となり席のお友達が、つやつや で きれいな 雑巾だね
と ぼくに言った  そして 先生 が みんなの雑巾を集めた
ぼくは家に帰り 真っ先に台所の冷蔵庫へ向かい口の開いた牛乳パック
に 直接口をつけて カラカラの喉を潤した 
あーおいしかった
空っぽの牛乳パックを ゴミ袋 に 捨てる 時 だった
おやっ と  思った
何かの布が四角く くり抜かれているのが 目にはいった
手に取ったぼくは 涙があふれてきて とまらなくなった
それは お母さんの下着だった
くり抜かれたお母さんの下着は まだきれいだった
ほくは歯をくいしばりながら心の中で お母さんありがとう
と 叫んだ

裸心全通(Rasin Toru)

※40年前の実話をもとに創作しています。

 

 


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