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はじめに

はじめに


 絵画や版画、写真の周囲を縁取る額縁は、アカンサスやパルメット等の植物をモチーフとした唐草模様やメアンダー紋等の幾何学模様の彫刻が施された上に金箔が貼られた装飾的な油絵用、楢やくるみ等の天然木を加工し彫刻も塗装もしないシンプルな版画用の額、またアルミで出来た銀色の写真用の額まで様々です。それらの多くは木で出来た4本の部材(縦横2×2本)を四角く組み、その中に直接油絵を納めたりマットで装飾して版画や写真を納めています。
 もちろん、八角形の額縁や円、楕円の額や変則的な形をした額もありますが、この本では額縁の基本形である四角形の額縁の作り方を紹介します。両端を45°に切断した4本の部材を組み上げることが出来れば、その上に装飾を施すことも金箔を貼ることも可能です。自分だけのオリジナルの額縁を作り大切な絵や写真を壁に飾ることができるのです。



 額縁はヨーロッパの中世からルネサンス期の教会の祭壇画を縁取る木枠にその原型があると考えられますが、絵画と一体化し祭壇や建築物に組み込まれた装飾としての枠組みから独立し、額縁そのものとして作られ始めた初期の箱形額縁(カセッタフレーム)も必ず四角(あるいは多角形)に組まれた木枠が土台となって様々な装飾が施されていました。その組み方には高度な職人的技術を必要とするような方法からボンドで貼るだけの簡単な方法まで様々ですが、ここで紹介するのは家庭にある日曜大工の道具を少し工夫すれば誰でも簡単に額縁が作れる方法です。釘によって四つのコーナーを固定する方法と、家具の造作に使われるチギリによる固定技法(少し高度なテクニック)による二種類の技術を紹介します。

 まずは、「額縁」を四角に組むことからはじめてみて下さい。その先に「額装」という魅力的な世界が広がっています。



                                 小笠原尚司





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