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(1)一般公開と限定公開の違い

Google+で情報発信を行う際に、必ず念頭に入れておくべきことがあります。それが一般公開と限定公開の違いです。第3章で、Google+の投稿には一般公開、限定公開、友だちの友だちの3種類があるという説明をしましたが、友だちの友だちは限定公開の一種なので、ここでは一般公開と限定公開の違いに絞って説明します。

一般公開で投稿をすると、即座にGoogleにインデックスされ、全世界の誰もが見られる状態になります。あなたの一般公開投稿を見られるのは、あなたをフォローしている人だけではありません。つまり、一般公開の投稿はパブリックなものということです。試しにGoogleで、自分の名前と一般公開で投稿した内容をキーワードにして検索してみてください。



逆に、限定公開の場合、あなたが指定したサークル以外の人には見えません。つまり、限定公開の投稿はプライベートなものということです。Googleで検索をしても、上記のような形で出てくることはありません。

要するに、一般公開と限定公開は全く意味合いが違うということです。これを認識していない人によって時々、「無断公開された!」というトラブルが起きます。一般には公開したくないから限定公開にしているのに、無断で公開されてはたまりませんよね。


(2)限定公開の仕様を理解しておこう

Google+のサークルは相互承認ではなく非対称なので、人のつながり方は4パターンあります。

  1. 相手が一方的にあなたをサークルに入れている (Aさんとの関係)
  2. あなたと相手が相互にサークルへ入れている (Bさんとの関係)
  3. あなたが一方的に相手をサークルに入れている(Cさんとの関係)
  4. どちらもサークルに入れていない状態(Dさんとの関係)


この図のような関係になっていた時に、あなたが一般公開の投稿をすると、その投稿はAさんとBさんのストリームには流れますが、CさんとDさんのストリームには流れません。ただし、全世界に向けて発信をしている状態なので、CさんもDさんも、その気になればその投稿を読むことができます。


問題は、あなたがBさんとCさんを入れている「友だち」サークルへ向けて限定公開の投稿をした場合です。AさんとDさんはもちろん、その投稿を見ることができません。そして、Bさんのストリームにその投稿は流れますが、Cさんのストリームには流れません。Google+の仕様としては、自分の見たい情報発信者だけをサークルに入れるというのが原則になっているので、いくらあなたがCさんへ向けて投稿をしても、Cさんがあなたをサークルに入れなければストリームには流れないようになっているのです。


ただし、Cさんはあなたの「友だち」サークル限定公開の投稿が見えないわけではありません。Cさんがあなたのプロフィールページを見たり、Google+内検索をした時に引っかかってくれば、あなたが「友だち」サークル限定公開で流した投稿を見ることができるのです。要するに、Cさんはその気になれば読めるということです。


では、「友だち」サークル限定公開の投稿を行った後に、Dさんを「友だち」サークルに追加するとどうなるでしょう?




実はこの場合、CさんとDさんは全く同じ状況になります。つまり、過去に「友だち」サークル限定公開で投稿した内容を、Dさんはあなたのプロフィールページで見ることができるのです。だからもし過去に「友だち」サークル限定でDさんの悪口を書いて、それをすっかり忘れてDさんを「友だち」サークルに追加してしまったら、Dさんがそれに気づいてしまう可能性があるということです。


では、最初の状態で「友だち」サークル限定公開の投稿を行った後に、Cさんを「友だち」サークルから削除するとどうなるでしょう?



過去に「友だち」サークル限定で公開した投稿は、Cさんを「友だち」サークルから削除した時点で、Cさんは読むことができなくなります。つまり、限定公開の範囲はどのサークルを対象にしたかに依存するということです。ただし、今この投稿は誰に見られる状態なのかは投稿の[限定公開]リンクをクリックすれば確認できますが、「どのサークル宛に投稿したか?」を確認する方法は現状では存在しません。



人数が多いサークル宛に限定公開投稿をすると、誰が見られる状態なのか、誰が見られないのを把握するのが難しくなってきますので、注意が必要です。


「友だちの友だち」サークルについて補足しておきます。この公開範囲は「あなたがサークルに入れている人」と、「あなたがサークルに入れている人」がサークルに入れている人という限定公開です。一般公開とは違い、Googleにインデックスされることはありません。


ただし、相手が「友だちの友だち」サークル向けに投稿した場合、自分が相手をサークルに入れていたとしても、相手が自分をサークルに入れていなければ、自分のストリームにその投稿は流れません。検索にも引っかかりません。相手のプロフィールページだけで見られる形になります。つまり「友だちの友だち」サークル向け投稿は、公開範囲はとても広いけど、普通に読んでもらえるのは相互フォローの相手のみということです。



上図の状態であなたが「友だちの友だち」サークル向けに投稿すると、公開範囲は点線ですが、投稿が流れるのはBさんのストリームだけです。なお、相手をサークルに入れていても、プロフィールページの[××人をサークルに追加]の公開設定を変更して表示しないようにしていると、「友だちの友だち」の公開範囲外になります。


Tips:壁の花メソッド

パーティー会場で、壁を背にして誰ともしゃべらない人は「壁の花」と呼ばれます。こういう人は「どうして誰も私に話し掛けてくれないんだろう?」と思うだけで、自分から話しかけようとはしない傾向があります。話の輪ができて楽しそうな様子を、うらやましそうにただ眺めているだけ。何のためにパーティーへ参加しているのかまったくわかりません。



ではGoogle+のような場所ではどうでしょう? 残念ながら、情報を発信しない人は、その存在を他の人に認知してもらえません。もちろん名前やプロフィールを登録すれば、他の人の目に留まる可能性はあります。もしかしたらキーワードから検索してもらえるかもしれません。それはプロフィールという情報を発信しているからです。


Twitterのタイムラインや、Google+のストリームなどを「眺めているだけでも楽しい」というのは、決して間違いではありません。ただ、SNSを一部しか楽しんでいないとも言えます。例えるなら、電話を会話のためのツールとして使うのではなく、一方的に相手の言うことを聞くだけに使うのと同じです。それはもはや電話ではなく、ラジオです。もちろん、テレビや映画を観る、ラジオを聞く、小説や漫画を読むといった行為の楽しさを否定するつもりはありません。ただ、SNSの本当の楽しさは人との交流にあると私は思うのです。


積極的に情報発信する人の周りに人は集まります。そして、集まった人たちがいろんな情報を提供してくれるようになります。つまり、情報は発信する人の所に集まるのです。逆説的ですが、効果的な情報収集をしたいのであれば、積極的に情報発信することです。


(※写真は「写真素材 足成」のフリーフォト素材を使用)

この本の内容は以上です。


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