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第六夜


暗い夜の中でも

今のお月さまの光なら

さがしモノをするのにも

こまるコトはありません

すると夜目のきく黒猫が言いました

あれ?湖を見て!
お月さまが二つうつってる





みんなはジィィッと湖を見ました

ホッホ~!

フクロウはよろこびの声をあげました

湖にうつって見えた二つのお月さまは

フクロウのメガネだったのです

フクロウがありがとうと言うと

お月さまはまた少し丸くかがやきました

第七夜


つぎの夜

メガネをかけたフクロウが

ホホーッ!とさけびました

魔女がくる!

黒猫はサッとお月さまにかくれます





ホウキにのった魔女は

見るからに恐ろしい顔でした

お月さまをにらみつけると

なんだい!まぎらわしい!
黒猫の目と思ったら月じゃないか!

と、いかりました

そして黒猫を見なかったかとたずねながら

お月さまのまわりを

クルクルとホウキで飛びまわりました

第八夜


魔女はやがてピタリと止まると

はあ~っと大きなタメ息をこぼしました

するととつぜんポロポロと泣き出したのです

お月さまもフクロウもびっくり

魔女はいいました

あたしがいじっぱりだから
黒猫ちゃんは家出した
今ごろあのコはおなかをすかせて泣いているかも

そしてお月さまにお魚を二匹あずけました

もし黒猫を見つけたら食べさせてあげて
魔女がごめんなさいしてたと

そういって魔女は東の空に飛んでいきました







第九夜


魔女がいってしまうと

こんどは黒猫が

ポロポロと泣き出しました

黒猫は魔女の作るごちそうより

お魚が食べたいと

すきキライしていたのです

泣きつづける黒猫をお月さまは

そっとやさしい光でつつんであげました

黒猫は魔女との楽しいくらしを思い出し

そして、ありがとうとおれいをいうと

フクロウのせなかにのって

魔女の家へと帰っていきました







第十夜


つぎの日の夜

ひとりぽっちになったお月さまは

黒猫とフクロウのことを

思い出していました

みじかい間だったけど

楽しい夜でした

お月さまはみんなに

ありがとう

と、いいました





すると

お月さまはまん丸の

満月になったのでした

やさしい光が

夜の世界に広がっていきました


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