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第五夜


いくつかの夜がすぎ

黒猫からたくさんの

ありがとうをもらったお月さま

いつのまにかまん丸の半分ほどに

なっていました

そんなある夜

一羽のフクロウがお月さまとごっつんこ

黒猫もニャッとびっくり





フクロウはたいせつなメガネをなくし

こまっていたのです

お月さまと黒猫は夜の空から

メガネをさがしてあげることにしました

第六夜


暗い夜の中でも

今のお月さまの光なら

さがしモノをするのにも

こまるコトはありません

すると夜目のきく黒猫が言いました

あれ?湖を見て!
お月さまが二つうつってる





みんなはジィィッと湖を見ました

ホッホ~!

フクロウはよろこびの声をあげました

湖にうつって見えた二つのお月さまは

フクロウのメガネだったのです

フクロウがありがとうと言うと

お月さまはまた少し丸くかがやきました

第七夜


つぎの夜

メガネをかけたフクロウが

ホホーッ!とさけびました

魔女がくる!

黒猫はサッとお月さまにかくれます





ホウキにのった魔女は

見るからに恐ろしい顔でした

お月さまをにらみつけると

なんだい!まぎらわしい!
黒猫の目と思ったら月じゃないか!

と、いかりました

そして黒猫を見なかったかとたずねながら

お月さまのまわりを

クルクルとホウキで飛びまわりました

第八夜


魔女はやがてピタリと止まると

はあ~っと大きなタメ息をこぼしました

するととつぜんポロポロと泣き出したのです

お月さまもフクロウもびっくり

魔女はいいました

あたしがいじっぱりだから
黒猫ちゃんは家出した
今ごろあのコはおなかをすかせて泣いているかも

そしてお月さまにお魚を二匹あずけました

もし黒猫を見つけたら食べさせてあげて
魔女がごめんなさいしてたと

そういって魔女は東の空に飛んでいきました







第九夜


魔女がいってしまうと

こんどは黒猫が

ポロポロと泣き出しました

黒猫は魔女の作るごちそうより

お魚が食べたいと

すきキライしていたのです

泣きつづける黒猫をお月さまは

そっとやさしい光でつつんであげました

黒猫は魔女との楽しいくらしを思い出し

そして、ありがとうとおれいをいうと

フクロウのせなかにのって

魔女の家へと帰っていきました








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