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2時間半の旅




鳴らない携帯 放り投げて

2時間半の旅に出る



星とネオンと街灯に照らされて

鳴り止まない頭の中の言葉に 耳を澄ます




このままで




ひとりきりのこの夜に

わけもなくこともなくさりげなく わきあがってくる


「このままでいいや」


そんなはずではないはず、

なのに。




予定調和の夜




予定調和の囁きが やさしく耳朶を撫でる夜

全てを知っていた気になっていた 外では黒猫が啼いていた


熱っぽく 憐れむように

冷ややかに あざ笑うように




ミュウジック




6畳和室の片隅で

きみを想ってうたう歌が

今夜きみが見る夢のバックグランドミュウジックに


なればいいなと ぼくはうたう




あの歌




どんなに泣ける歌よりも

あのヘタクソな鼻歌を

もう一度聞きたいと

気づいてしまったそんな夜


その事実が

なにより泣ける

そんな真夜中





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