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朝が来ると




自分の気持ちが怖いんだ。


この気持ちは夜ごとひとり世界中をそぞろ歩いては、

とんでもないイタズラをして帰ってくる。



だから、朝がくる度、自分の気持ちにがっかりさせられるんだ。




ワク




わたしはいわば透明な流体で

枠がなければカタチが保てない

枠なしのわたしは鏡さえ映らない


だからわたしに枠を枠を

願わくばあの子と違うだとか困惑しないような枠を

誰かに迷惑かけない程度の存在感を醸し出す枠を くれませんか。




まるになりたい




角を立てないように、丸く、丸くなりたいな。

でも、ボールがそうであるように、

水たまりに投げ入れられたら波風も立つし、

転がった先にトゲがあったらぱちん、と割れてしまうんだろうな。



自分では、どうすることもできないままに。




底を打つ夜



ひんやりとした夜の空気

遠ざかる電車の音

ヘッドライトに照らされたヒヤシンス
うなだれるナルキッソス

右手の温もりだけが足りないよ


それさえあれば完璧、なのに





恋のカケラ




気合を入れたネイルから 
恋がひとつ、飛んでった


すぐに跳ね返されたその恋を

ブーツのかかとで丁寧に踏み潰して

悲しみ行きの電車に乗ろう


もう二度と来ない この駅から

恋のカケラをふりまきながら






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