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今宵、大好きな彼の素敵な夢が見れますように。

御伽話は、寝所に侍る際に、人のつれづれを慰めるために語り合う話。
あなたの眠れぬ夜にお届けする短編集です。

あなたの彼は、アイドルグループAGEのメンバーです。
そして、今、大好きな彼の恋人として、一緒に暮らしています。

お話は、二人がベッドに入ったところからスタート。





【ツンデレ俺様キャラ編】


「ねぇ、レンくん。今日、すごくカッコよかったよ」
私は、レンくんの背中に頬を寄せる。
「……」
返事がない。
実は、ずっとご機嫌斜めなの。
私に背を向けて、横をむいたまま。
いつもなら、こっちを向いて抱きしめてくれるのに。

今日は一年ぶりに東京ドームでAGEのコンサートがあった。
私はレンくんにとってもらったスペシャルな席で、うっとりしながらコンサートに酔っていたの。
だって、ステージのレンくんって、超カッコイイじゃない。

「おれたち5人で、7万人を幸せにしてやる」
って、言ったあとで、私に向かって投げキスしてくれて。

もう!!! ハートがキュン死寸前。

あのレンくんに、こうして愛されてるんだから、
私は世界一の幸せ者のはずなんだけど…。


「ねぇ、レンくん。機嫌直してよ」
私は、レンくんの肩に手をかけた。

「うるせぇっ! 」
レンくんは、私の手を振り払う。

んんん、怖いよぉ。





 コトの発端は、コンサートの後の出来事だった。

 レンくんに逢いに楽屋に行ったの。
 そしたら、なんとレンくんは、メンバーのみんなを集めて、

「おれの彼女紹介するよ。莉奈っていうんだ。AGEのファンなんだぜ」
自慢げに、私の肩を抱いて紹介してくれた。

私の目の前に、キラキラした本物のAGEさんたちが。
コンサート明けで、テンション高いままで。

頬に流れる汗が光ってて、超セクシーだし。
レンくんも素敵だけど、5人そろうとホントに、オーラが違う。

もう、私、クラクラしちゃって。
緊張を通りこして、立ってらんない気分。

「り、莉奈です。コ、コンサート、す、素敵でした」
もう、そういうのが、精一杯で…。



そんな私をAGEさんが取り囲む。

マサル「ねぇ、ねぇ、レンとどこで知り合ったの?」

莉奈「あっ…。あの、私の兄がレンくんの友達で…」

リョウ「へぇ、いいパターンだね。もしかして、大学生?」

莉奈「はっ、はい。今、3年です」

リョウ「そっかぁ。就職大変だね」

マサル「レンがいるから、就職なんかできなくても大丈夫だよ」

サトル「そうだよ。莉奈ちゃん、かわいいし」

カズキ「ところで、莉奈ちゃんは、AGEの中で誰のファン?」

サトル「レンにきまってんだろ」

カズキ「聞かなきゃ、わかんないっしょ。じゃ、とりあえずレンくん除いて」

レン「おいっ。とりあえずって何だよ」
超不機嫌そう。

カズキ「まぁ、まぁ。莉奈ちゃん、正直にいってごらん」 
と、悪魔のささやき。

莉奈「あ…、あの…、リョウくん…です」
私は、うっかり本音をポロリ。

レンくんは、彼氏として大好きだけど、アイドルとしてリョウくんも憧れている。
だって、知的で優しくて、包容力っていうか…、大人な魅力を感じる。

リョウ「えっ マジ? おれ? スゲー嬉しいんだけど」 
リョウくんがキラキラした笑顔をくれる。
私は思わず、ポッ。

マサル「ええっ、いいなぁ」

カズキ「ねぇ、ねぇ、リョウくんのどこがいいの?」

などと、寄ってたかって、聞かれて私はしどろもどろ。


「っざけんなよッ!」
レンくんがぶち切れで、私の腕をつかむ。
AGEさんたちの輪から、私を引き離した。

「おいっ、莉奈。ナニ、調子こいてんだよ」

「だって…」
私はレンくんが怖くで、半泣き。

「レン、そんなに心が狭いと、莉奈ちゃんに嫌われるよ」
と、カズキが、したり顔でいう。

「うるせーっ! 」



ま、そんなこんなで…。

せっかく彼女として紹介してもらった記念すべき夜なのに…。
ずっとご機嫌斜めなの。
口もきいてくれないの。
一緒にベットには、入ってくれたんだけど…。


「ねぇ…、レンくん…」
私は、悲しくて鼻の奥がツンとしてくる。

「おまえ、リョウさんのドコがいいんだよ」
 レンくんは、背中を向けて言う

「レンくん…。私、私、レンくんが好き」

「んなの、当たり前だ! バカッ 」

レンくんは、ガバッと振り向いて、私の顔の両サイドに腕をついて私を見下ろす。

「言えよ。ドコがいいんだよ」

ひえぇぇぇ。
レンくん、マジ怖い。

「オラ、早く言えよ」

レンくんは、私の胸を荒々しく揉みしだく。
私のパジャマを脱がして、唇にキスもないまま、首筋に唇をあてる。
こんなイラついたレンくんに、抱かれるのは初めてだった。
なんか行き場のない気持ちをぶつけられるみたい。

でも、感じてしまう。
優しいレンくんの愛撫より、感じてしまうのは、なぜ?

弄るように乳首を吸われて、舌で転がされる。

「あっ…。んっ」
ちっとも優しくないのに、なんでいつもより感じるの?

花びらにじんわりと、蜜が潤いだす。
どうしよう。
感じてるの、バレちゃう。

レンくんの指が、私の花びらに侵入してくる。
その指が、一瞬戸惑う。
だって、いつもより、すごく濡れてるから…。

「…ったく」
レンくんは、小さく舌打ちをして、私の花びらを容赦なくかき混ぜる。

「んっ…。あっ…。ああぁぁ」

敏感なつぼみを攻め立てる。

鋭い快感に、つぼみを中心が甘く痺れていく。
いつも以上に、どんどん、気持ちが昂ぶってくる。

ああん、どうしよう。
レンくんがあんなに怒ってるのに。

すごく、すごく、気持ちいい。
なんで、こんなに感じてしまうの。 

「ああぁぁ。んんっ…」


「なに、感じてんだよ。おまえ、オレの気持ち、わかってんのかよ」

 レンくんが、私のアゴをクイと持つ。
 傷ついた切ない瞳をしていた。

 なんで?
 リョウくんの名前をちょっと出しただけなのに。
 AGEファンなら、だれでも言う言葉で。

「なんでだよ! なんで、おまえまで比較すんだよ」

!!



私は絶句した。
私は今日、コンサートを見て、すっかりファンモードになってた。
レンくんの彼女としてでなく、AGEのファンとして楽屋にいた。

それでなくても、5人はいつも比較されている。
仕事の部分ならいたしかたないけど、自分の彼女にまで比較されたら、そりゃ、イヤなはずだ。

彼女には、世界でいちばんの味方であって欲しいはず。



「…ごめんなさい。わたし、そんなつもりじゃなかったの…」

「じゃ、どんなつもりなんだよ。オレを嫉妬させて、ホントは、こうされたかったんじゃないのか」

 レンくんは、私の両ひざを押し開くと、勢いよく私の中に挿いってくる。

「ああぁぁぁ…」

身体を貫かれて、快感が背筋を抜ける。
ああ、だめ。
感じちゃ、だめ…。

レンくんがあんなに傷ついてるのに。
感じたら、レンくんの言葉、認めたことになっちゃう。

でも、でも…。
すごく気持ちいい。
ああ、どうしたらいいの。

レンくんは、私の中で激しい波になる。

「どうなんだよ、莉奈」

責めるように、私を激しく突き上げる。
こんな激しいレンくんは、初めて。

あっ、すごくて…。
だめっ、感じちゃう…。
そんなに、激しくされたら、どうかなってしまう。

「んっ…。ん…。わ、私、レンくんが好き。レンくんだけが好きっ」
私は、レンくんの背に手をまわして、レンくんをみつめた。

「もう、おれだけを見てろよ」
レンくんはそう言って、私の唇にキスをしてくれる。

今晩、初めての甘いキス。
腰を動かすのをやめて、奥の深いところで、結ばれたまま。
レンくんは、なんども、なんども、唇を重ねる。

キスだけで、こんなに感じるなんて…。
こんな甘くて切ないなんて。
舌を優しく絡めると、私の中でビクンとレンくんが息づく。
その感覚に、レンくんが欲しくてたまらなくなる。


「…レンくん」
私は、熱い瞳で彼を見つめた。

「おれが、欲いんだろ」
レンくんは、余裕たっぷりに聞いてくる。
憎らしいなぁ。
意地をはっても仕方ないから、ここは素直に。

「…うん」

「おれしか、考えられなくしてやるよ」


レンくんはそう言って、激しい波になった。

ギシギシ

ベッドも激しく軋む。

私の奥、感じるポイントをズンズンと突き上げる。

私はどんどん高みに押し上げられてく。

「あっ、ああっ…、レンくんっ」

レンくんは一層、激しい波になって…


「うっ…」

熱い昂ぶりもとを解き放った。

「おれの莉奈…」
レンくんが、優しく抱きしめてくれる。

「レンくんっ…」

私、この上もなくレンくんが好き。
ちょっとオレ様で、Sっ気あるけど、そこがまたたまらなく好き。

やっと機嫌が直ってくれたみたいで・・・。

今日はゆっくりおやすみなさい。







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