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『13年前逆日記 1999年12月15日(水)』

【1999年12月15日(水)】*2013年2月5日(火)記

 

●時間割

6:00 起床。

7:30 池袋の自宅から出発進行!

10:30 池袋駅から電車で成田空港へ。

12:00 成田空港からバンコクへ。

20:00(ココからタイ時間) タイはバンコクのドンムアン空港着(3時間遅れで)。

22:00 ドンムアン空港からバスとトゥクトゥクで『The Residence Hotel』着。

22:30 ホテル近くで晩飯。

24:00 就寝。

 

●家計簿(タイに着いてからスタート。タイ通貨1B(バーツ)が、日本円でだいたい3円計算)。

900B―ホテル

70B―バス

30B―トゥクトゥク

10B―チップ

291B―晩飯

 

●日記

 朝6時起床。目覚めは最悪だ。ついさっきまでお出掛けの準備をしていて、少し横になってウトウトした程度で、たぶん1時間も寝てない感じだ。

 このまま二度寝したら最高の気分だろうなあ。

 

 眠気覚ましと朝飯代わりに、煙草を2本、3本と立て続けに吸いながら、祖国日本で目覚める最期になるやも知れぬ貴重な朝をグダグダと寝床で過ごす。

 

 7時過ぎ、「遅刻だ~」気味で大荷物を背負い、カメラバックを腹掛けして、フラフラと家を出る。どっからどう見てもほぼ朝逃げ状態だ。

 そんなちょっとした気分を出すために、最寄りの池袋駅まで下を向き、コソコソと挙動不審を装って、10分ちょいの道のりをゆく。

 

 師走もちょうど半ばだって言うのに、駅に着く頃にはもう汗ダクダク。

 なにやら一仕事を終えた気分だ。

 ああ、早く帰って、キュッと熱燗で晩酌したい。

 

 しかし7時30分前には、残業気分で朝の通勤ラッシュが始まりかけた山手線に乗り込む。

 本格的な冬の朝なのに、汗ダラダラのまま大荷物を前後に抱えた男に、冷たい都会人たちがそっとスペースを空けてくれる。

 照れてるのか、使用人風情の群れから小さな舌打ちまで聞こえてくる。

 

 しかし大事を控えた身ゆえ、グッと我慢する、痴漢の誘惑を。

 そのまま痴漢電車の山手線で品川まで出て、総武線快速に乗り換えたら、後はそのまま一路成田空港へ。

 

 東京駅を後にし(てか、池袋駅から品川経由じゃなくて、直接東京駅へ行けよ! 以上、2011年の俺の副音声でした。今後も12年後の副音声をお楽しみください)、千葉に入るともう完全に通勤電車とは逆方向になるゆえ、かなりまばらになった車内でようやく一息つける。

 

 東京方面に向かう満員電車とスレ違うたびに、車窓から「脱線しろ」と必死に呪いをかけたりして、時間を潰す。

 ホント千葉はヒマだ。他にやることがねえ。

 

 ま、行きはこんなザマだが、帰りこそはたくさん外貨を稼いで、ビュ~ンと成田エクスプレスで、いや、タクシーで、いやいや、ハイヤーでご帰宅してやるんだ。

 

 もうねえ、こんな千葉なんか、ひとっ飛びですよ。

 行きはよいよい、帰りは怖い~、幸せ過ぎて。

 

 おっと、いかんいかん。

 あくまで気分は片道切符の海外出稼ぎ、というか海外出張、よりも海外進出か海外展開か海外遠征あたりにしておくか。

 

 10時頃、ようやく成田空港第一だか第二だかに着く。

 旅慣れた身ゆえ、勝手知ったる成田空港でとっとと諸々の出国手続きを済ませる。

 永遠に祖国を後にするかも知れぬ男には、まだまだやらねばならぬことが山積みだからな。

 

 まずはトイレにこもって、日課の鏡に向かって名刺渡し練習をば。

 こういう日々欠かさぬ、寸暇を惜しんで決行しまくる地道な努力がいつか大輪の花を咲かすんだ。

 

 日本最後の練習ゆえか思わず、いつも以上に熱が入る。

 まあ、今日は観客までいやがるからな。

 ほら、いつもは風呂場の鏡に映った自分とワンツーマンだけど、ココは成田空港のトイレの鏡だからね。

 

 俺と同じように、トイレの鏡に向かう各国のナルシスト男どもが鏡越しに尊敬のまなざしを痛いほど向けてきやがるぜ。

 国や人種や言葉が違っても、モノホンの男というのは一目見れば、すぐ見抜かれるもんだ。

 

 しかし気にせず、ただ黙々と「こんにちは、自称プロ戦場特派員の…」と飽きるまで繰り返す。

 

 飽きた。

 かと言って、他に成田空港なんかですることもないので、ブラブラと免税に向かい、ただでさえ大荷物なのに煙草を5カートン買い込む。

 

 1カートン12箱入りで、一日一箱ペースなのでちょうど2ヶ月分(どうも、2011年の俺だよ。当時何を吸っていたか覚えていない。たぶんマイルドセブンライトかキャビンマイルドかセブンスターかホープかラークかラッキーストライクかそのあたり。どのあたり?)

 

 そして、喫煙ルームで少しでも荷物を軽くするために、搭乗時間までひたすら大人買いしたばかりの箱買い免税煙草を吸いまくる。

 こういうのをモノホンの大人の贅沢っていうんだぜ。

 

 吸い過ぎて、気持ち悪くなった頃合に、飛行機にようやく乗り込む、片道切符一枚だけギュッと握り締めて。

 厳密には片道切符じゃなくてお得な往復オープンチケットだし、後、握り締めてはない。

 

 機内持ち込みのカメラバックと、さっき免税店で買った煙草5カートンとかも肌身離さずギュッ、絶対盗まれないぞ。

 ちょっとだけ、「カメラバックが盗まれたら、行かずに済むのに」な~んてね。

 

 昼12時に成田発のAI305便で大空へ(AIはエアインディアの略だったかなあ。2011の俺より)。

 機内食をお替りし、アルコールを飲めるだけ飲んだら、後はひたすら爆睡し鋭意を養う。

 

 タイ時間の20時、タイはバンコクのドンムアン空港にようやく着く。

 時差は2時間遅れゆえ、日本時間なら22時か。

 本来なら6時間のフライトだが、3、4時間遅れて約8時間の空の旅だった(ニー・マル・イチ・イチのオレ。遅れた理由は書いてないし、覚えているわけがない)。

 

 どっちにしろそんな短時間で器用に、あのスチュワーデスは完全に俺に惚れやがったな。

 いつ誘われてもいいように、先に出国手続きを済ませておく。

 

 税関だか入管だかのおっさん相手に、自称プロ戦場特派員のオーラーを消し、まるで素人の観光客のように「サイトシーイング」と爽やかな笑顔で答える。

 

 よし、問題ナッシーイング!

 ダジャレ男は黙って背中で「本当の入国目的は戦場観光さ」と雄弁に語るのみ。決まった。

 

 さりげなく後ろを振り返ってみると、ジロリとおっさんがこちらに見惚れている、なので、線路を挟んだ向こうのホームに息子の担任の先生を見かけた母親が「どうもいつもうちの息子がお世話になってます」と挨拶するみたいに、腰を折ってサツアイ。

 

 ドンムアン空港内の両替所で1万円をタイバーツに両替。

 日本円は普通に使える。レートが悪いので1万円で3609バーツ(副音声の2011の俺です。当時、1バーツ≒3.2円。面倒臭いので1バーツ3円で計算する)。

 

 総予算、16万6千円(日本円79524円、ドル300ドル、トラベラーズチェック500ドル)の虎の子を握り締めて、いや、首からぶらさげて、そのまま服の中に隠せるポシェットに突っ込んで、それを服の上からギュッ。

 

 つまり1日あたり約3000円、タイのバーツだと1000Bでやりくりする案配、捕らぬ狸の皮算用だけどね。

 

 本日の宿を 空港内の観光案内所で予約し、22時、エアポートバスでバンコク市内の『The Residence Hotel』の近くまで行き、降りる。

 

 そこから歩いてすぐのはずが、よく分からない。

 タムロしていた白タク運転手に群がられる。バスの運ちゃんとグルだな。

 

 ホテルのすぐ近くのはずがゴチャゴチャしていて、いきなりバンコク迷子。

 結局、仕方なくトゥクトゥクに乗って(30B)、ホテルまで。無駄使い一発目。

 

 無駄使い二発目は、ちょいと奮発しいきなり900Bのホテル。

 そして立て続けの無駄使い3連発はもの欲しそうな荷物持ちのボーイにチップ(10B)。

 

 この金で何が買えるか。安い水が二本。

 チリも積もれば山となる。もったいないので、もう二度とチップは払わない。

 タイくんだりまで、チップを払いにきたわけじゃない。

 

 22時30分、荷物を置いて、ホテルの隣で夕飯を食べる。

 特に腹は減ってなかったので無駄使い4発目くらいかな。

 

 新人さんの初日はおおむねそんなもんじゃん(はいはい、既に毎度お馴染み気味の2011の俺ね。いや、だから、何度も言わすな。何を食べたか書いてないし、そんな10年前の夕飯覚えてないが291Bとの記録が残っている。日本円にして、873円。ディナーを873円と考えれば安いが、ココはタイだぜ)。

 

 24時、そんな日本贅沢ボケを早く直すために寝る。

 

○本日の出費、1301B(家計簿はタイに着いてから始動したので、日本の無駄使いは謎のまま)。

 

 

*ハイ、以上をもちまして、「2012年12月15日(土)~2013年2月5日(火)」の53日間、毎日コツコツと「1999年12/15(水)~2000年2/5(土)」の53日間分の13年前の日記を、2000年2/5(土)の日記から逆時系列順に、1日分づつ発表してきた『13年前逆日記』を終わります。

 

 ちなみに、『12年前日記』同様に、『13年前逆日記』も数ある資料の一つとし、書き上げたのが以下である。

 

『富裕層の恋人 元祖富裕層向け電子書籍第一弾はなんと… サンプル号』(無料。2010年10月11日(月)創刊)

http://p.booklog.jp/book/11740

 

 というわけで、またもや壮大なる宣伝を53日間、毎日コツコツとお送りしました、ご覧のスポンサーなしで。

 

 尚、二度あることは三度あると申しますので、次は2013年12月15日(日)スタート予定の『14年前日記』をお楽しみに!

 


奥付



【2013-02-05】『13年前逆日記』


http://p.booklog.jp/book/65346


著者 : 山田夫妻
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/yamadafusai/profile


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この本の内容は以上です。


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