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坂本竜馬の言説(21)

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現代の日本人よ(21)

「日本人は忘れちょろう。
 いや、忘れさせられた、のかもしれん。
 ・・・日本人が持っていた万物への信仰と感謝の心。何にでも感謝せんとイカン!
 食べ物が無ければどれだけヒモジイか、物が無ければどれだけ不便か。
 他があるから救われる。他者が居るから救われる。・・・人は一人では生きられんがやき。
 
 明治維新!
 そこから日本は発展し、膨張した。そして太平洋戦争じゃ。そこで一旦は縮こまったが、日本は再び急成長し発展した。けんどよ、それは一見して西洋文明の恩恵のように思えるけんどよ、果たしてそれは本当

に日本にとって良い事だったんじゃろうか。
 グローバル化?
 それって良いことか?
 グローバル、グローバルって、言い訳のように叫ぶ官僚に日本国の将来ビジョンは本当にあるんか?
 大量生産、大量消費という近代工業化の中で家族は崩壊し、日本の美学や倫理までもが消え失せ、他の先進諸国と同様の崩壊が顔を出し始めちゅうじゃろうに!
 それで良いのか?
 良いと思いゆうがか?
 ええか、
 我々は大事なものを失おうとしちゅうがぞ!
 摘み取られようとしちゅうんじゃ!
 
 ・・・それは何か。
 それは、・・・精神じゃ!
 和の精神に象徴される、強く優しく豊かな日本古来から受け継がれてきた大和民族の精神文化ぜよ!
 それが死滅していこうとしているんじゃ。
 目覚めよ、目覚めさせるんじゃ、日本人の心を! 武士の心を!」


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