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20131213近況飯エッセイ

 昼食に焼きそばを食べる。
豚肉が香ばしい一品だった。

 入っていた具材は実に普通、
きゃべつ
人参
玉ねぎ
豚肉と基本のものがしっかりと入っていた。
少し残念だったのは、青のりがかかっていなかったこと。ほんの
少しの彩りだけど、有ると無いとではお皿を眺めた時の景色が違
う。

 焼きそばの中の色は、ほとんどが茶色。その中で他の色といえ
ば、人参の赤色とキャベツの黄緑色か。キャベツは元の色が薄い
ので、かなり外の部分でなければソース色に染まってしまう。
 そんな中に、色鮮やかに深い緑色の青のりがかかっていると、
ひときわ目立つ。混ぜてしまうとソースに負けてしまいがちだけ
れども、食べる前にお皿を眺めた時美しい。
 青のりの味はそれほど濃くはない、はっきりとこれが青のりの
味であるとよく分かることは私には無いが、香りが良くていいア
クセントになる。

 そんな風に青のりがかかっていても、結局上からマヨネーズか
けて食べたりするのだから、青のりというのは不憫な存在だと思
う。マヨネーズに勝つほどの強い香りと味をもった青のりに、未
だ出会ったことがない。安物ばかり買うからだろうか。
 こうして自分の個性を押さえつけられるにも関わらず、青のり
が使われる食べ物と言ったら、ソースとマヨネーズをかけるもの
が多いように思う。たこ焼き、お好み焼き、焼きそば、ソース味
の粉物全般に使われているような気がする。

 そういえば、七味の中にも青のりが入っていた。七味の中の青
のりも、最初は香りが立っていてその存在をシッカリと確認でき
るのだけれど、封を開けてある程度時間がたつと、香りが抜けて
しまい唐辛子の粉に混ざってしまって色褪せ、どこにいるのかわ
からなくなってしまう。

 結局青のりはどこにいっても存在が薄くなってしまう、最後ま
でその存在が重きを占める料理ってなんだろうか。
とろろに少しかかっていることもあるけれど、あれも結局混ぜて
しまうしなあ。
 まあ、薬味というものの運命なのかもしれません。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:31:18

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20131214近況飯エッセイ

 昼食に豚汁を食べる。
非常に寒かった今日の天気にはピッタリの一品だった。

 今日はイベントに参加していて、参加している人の昼食として
配ってもらえるものだった。朝から作り始められていて、昼食に
食べる頃にはシッカリと煮こまれていて、すべての具材に味が染
み込んでいた。
 本当ならば、ここに炊き込みご飯が一人一人前付いてくるのだ
けれど、参加者の昼食でありながら売り物であるというところが
くせものだった。

 私たちの団体の参加人数の分の豚汁は確保できたのだけれど、
炊き込みご飯の売れ行きがあまりにもよかったので、私たち用に
取っておいた分が売り物に回されるという事態になってしまった。
 こちらのメンバーは出来た人ばかりだったから、怒り出す人は
出ずに済んだけれど、もう少し何とかならなかったものかと思う。
表立ってみんな怒っていなかったけれど、内心げんなりとしてい
たのではないだろうか。

 私たちは餅つきをしていて、昼食までにほとんど売り切ること
が出来ていて、最後の残り物のお餅を豚汁の中に入れて食べるこ
とにして、空腹を癒やした。
 つきたてのお餅を入れた豚汁の味は、ご飯の無い状態も合わさ
って格別だった。

 それにしても、順番を守ることすら出来ない、いい年をした人
がいて困った。色んな意味で疲れたけれど、大きなトラブル無く
終われて幸いでした。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:31:18

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20131216近況飯エッセイ

 昨日、夕食にすき焼きを食べる。
今回はお肉がいつもとは違っていた。

 今回使ったお肉は、いただきものの猪肉。しっかりと脂が乗っ
ていて、見るからに美味しそうなお肉。味噌味のぼたん鍋にして
食べるのが一般的のようだが、頂いた方から今はすき焼きのほう
が美味しいかもしれないよとアドバイスしてもらっていたので、
素直にすき焼きにすることとなった。
 具材は、
猪肉
白菜
エノキタケ
木綿豆腐とお肉をメインに味わうために出来るだけシンプルな顔
ぶれとなっていた。こんにゃくも用意してあったが、お肉とこん
にゃくの石灰分が反応するとお肉が硬くなってしまうときいてい
るので、お肉を食べ終えてから入れることにする。

 今年採れた猪肉なので、まだ冷凍処理がされていても日が浅い
からだろうか、十分から十五分くらいはしっかりと火を通しなさ
いとのコト。これは野生動物全般のお肉を食べる時の心がけとし
て、何よりも重要な事なのだろう。
 野生動物の肉を生食するということは、寄生虫感染の危険性が
大変高くなるからだ。本当に命がけで美食を求めている人達は、
イノシシの肉でも鹿の肉でも地鶏の肉でも、生でいってしまうよ
うだ。採れたてを生で行くことは今は殆ど無いと聞いたことがあ
るが、冷凍処理をしたものは今でも良く生で食されているとも聞
いた。

 アラスカの人達はアザラシの肉を生で食べる事で、氷ばかりの
場所でもビタミンを補給しているそうだ。あれは、捕獲して処分
したアザラシを外に放っておけば、勝手に冷凍処理されるから出
来る事とのこと。
 どんなに寒くてもアラスカほどに寒くならず、その寒さも長く
続かない日本では、冷凍庫の力を借りて処理するのだろうけれど、
それでもアラスカほどに冷やすのは難しそうに思う。
野生動物の肉を生食するのは、覚悟を決めてした方がいいように
思う。

 今は法律で禁止されてしまった生レバーも、完全に禁止してし
まって闇で食べられるようになってしまうよりも、もう少し食べ
る人の責任で食べるということをはっきりとさせれば、お店もま
た出せるようになりそうな気がする。
 私は一回くらいしか生レバーを食べたことはないのだけれど、
死んでも美味しいものを食べたいという気持ちは、亡くならない
のではないかと思う。生レバーよりきつい毒を持つフグが、縄文
の頃から食べられていて今でも美味しく食べられているのだから。

 生きるために食べているのか、食べるために生きているのか、
難しい問題だと思います。
 美味しくて元気でいられるというのが何よりだと思いました。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:31:18

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20131217近況飯エッセイ

 昼食は会食だった。
煮物の美味しい一席だった。

 今日は法事、朝からお寺に行ったりしてなかなか忙しい。ここ
最近は寒さが厳しくて辛いというのに、お経を上げてもらうため
に入ったお寺の本堂が広々としていたため、入って暖房を点けて
も一向に温まらない。
 座った場所もこれまた悪く、暖房器具からもっとも遠い場所
だったため、終る頃には完全に冷えきってしまった。
そんな状態でありながら、もう一度お墓にお参りに行かなければ
ならず、大変辛かった。
 しかし、私の身内の法事なので、来てくれている地域の人達の
手前もうやめたなんて言えるわけがなく、なんとか頑張って静か
に過ごすことが出来た。

 そんな風に法事を済ませて、ようやく食事となった。
待ちに待った温かい食事、しかし会席料理のコースなので、暖か
い品はかなりのあとにならないと出てこない。これはもう少しな
んとかならないものだろうか。
 お酒が飲める人ならば、食べ始めると同時にアルコールのおか
げで早く体を温めることが出来るだろうが、車の運転をしなけれ
ばならない人は、暫くの間体が温まらずにいなければならない。
そりゃまあ部屋の中は暖房が効いているから寒くはないのだけれ
ど、それでも最初の食べ物が温かくないのは真冬にはどうなのか
と思う。

 ただ、会席料理の最初に体が温めるためのものを出そうとする
と、どうしてもある程度の量が無ければならないような気がする。
そうすると、最初のほうでお腹が一杯になってしまって、コース
のメインを美味しく食べることが出来ないかもしれない。
 最初の一品が、お通しと同じ位の量で体を温めることが出来る
食べ物となると、唐辛子くらいのものだろうか?しかし、いくら寒
いからといって会席料理の最初の一品に、唐辛子の辛いものを
持ってくると、今度はその後の料理の味がわかりにくくなってし
まうだろう。

 そう思うと、アルコールというものは何とも便利な飲み物なの
だなと思う。ビールは炭酸でお腹が膨れるけれど。
 飲めない人に雰囲気だけでもという意味で、ノンアルコール
ビール風飲料があるのだろうけれど、アルコールが入っていなく
て炭酸が入っているというのは、料理を楽しむには不向きな飲み
物なんじゃないかなと思いました。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:31:18

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20131218近況飯エッセイ

 朝食にカップ焼きそばを食べる。
お湯をかけて捨てるだけの便利な一品だった。

 今日食べたものは少し変わった味付けで、焼きそばなのにとん
こつ味だった。私は初めて見る品で、正直どんな感じなんだろう
とワクワクしながらお湯を注ぐ。
 麺は固めが好きなので、三分またずにお湯を捨て始める。結構
前になるけれど、最近の若者はカップラーメンの出来上がるまで
の三分すら待てない、とかいった話がテレビで議論されていたけ
れど、ただ単に好みの問題なのでは無いかといまでも思う。

 お湯を捨てて、ソースを掛ける、ソースは後です。ソース焼き
そばにはトッピングとして青のりメインのふりかけが付いている
ことが多いが、このとんこつ味のものには紅しょうがが付いてい
た。うむ、この辺がこだわりなのだろう。
 出来上がって食べ始める前に、トーストを作りはじめる。朝か
らお腹が空いていたので、焼きそばパンにして食べようと思った
からだ。

 肝心のお味の方は、結構なもの。シッカリととんこつ風の味が
して、スープは無いけれどとんこつ。ラーメンのとんこつよりも
少し塩味が強く感じられる気がしたが、これは混ぜ方が足りなく
て塊を口に入れたからかもしれないので、あまりあてにならない。
 全部食べてしまう前に、焼きそばパンの中身にする分を控えて
おく。丁度残りを食べてしまうくらいにトーストが焼きあがった、
控えておいた分をトーストの上に乗せて、こぼれにくいように半
分に折りたたんで食べる。

 なかなか美味しかった、パンの味が少し甘目のため味が濃くな
りすぎた感があるけれど、それでも美味しかった。もっとあっさ
りとした食パンをトーストしてはさめば、とんこつ味がより楽し
めそうに思う。

 食べ終わって、ごまをふりかけたら良かったなと思いつきまし
た。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:31:18


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