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吉祥寺デート

2012年秋。
「旅行」の第一日目は、吉祥寺が目的地だった。
池袋から電車で約30分。

「旅行」と言うには、近すぎる、と思うかもしれない。
第一章が日帰りというのは、肩透かしに感じるかもしれない。

けれど、いつだって、この「旅行」は、
私を未知の喜びに連れて行ってくれる。


この日も、特別な時間への「旅行」となった。
その前後の「旅」もまた、特別なものとなった。
「旅」は、何ヶ月も前のメールのやりとりから始まった。
吉祥寺の「旅行」に、人を誘ったのだ。
その人が、この日このときに、この場所へ来られるのかどうか、
それは何よりも大きな賭けだった。

金曜日に吉祥寺で「旅行」があると知り、
その内容が明らかになったとき、私は興奮をおさえられなかった。

無理を承知で、いや、叱られるかもしれないとさえ思いながら、
メールを書く手が止まらなかった。

[君のためのような日なんだから。
 土日だったら確実に無理だったでしょう? それが平日。
 しかも東京で、なんて。遠かったら誘えないけどさ。
 これは奇跡だよ!
 仕事なんか休め]

乱暴な私のメールに、思った以上の返事が来た。

[そんなふうに言ってくれるなんて、うれしいねぇ。
 必ず、なんとかします!]

──そうとも。
私たちは、人生をどうにか平穏にやり過ごすことしか、考えられなかった。
そうじゃない。
人生は、楽しむものだ。


過去を 越えよう
今のために過去を 越えよう
あの頃の悲しみに今 涙することはない
あの頃の苦しみに今 顔をゆがめることはない

悲しくない
苦しくない と
自分をごまかしてやりすごそうとしていたあの日々を

悲しかったね
苦しかったね と
今 語り尽くすことで過去を越えよう

今ここで過去を越えることで
未来へと
つながろう


   ***


昼過ぎに、駅で待ち合わせ。
笑って、腕組んで。
しゃべってしゃべってしゃべってしゃべってしゃべって。

おいしいランチを食べて。
無料サービスのデザートが、とっても立派で、おおはしゃぎ。




ランチを終えたあと。
メインの、「旅行」を堪能して。
その、素敵な時間に、酔いしれて。
笑って泣いて、満たされて。


夜、ちょっぴり、飲み会も行った。
時間がないと言いながらも、語りあわずにいられなかった。


あっという間の半日。
とっても豊かな、素敵な、幸せな数時間。

時を越えて。
過去から、未来へ。

またひとつ、橋が架かる。

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最終更新日 : 2013-03-16 21:36:44

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札幌ラーメン下調べ(1)

新千歳空港から、JRエアポート小樽行きで、札幌へ。

以前来たときは、夏だっただろうか。
あのときは、イベント中だったらしく、大通り公園に屋台がたくさん出ていて、
じゃがいも&トウモロコシという、私にとって夢のコラボをさっそく、ほおばった。

今回は、とにかく、札幌ラーメンだ。
塩ラーメンが好きだけれど、札幌ラーメンなら、味噌がいい。


   ***


ネットの口コミを読むときは、どんな人が書いているのかを注意してみると、役に立つ。
どんな人、と言っても、その人の性別や仕事を知る必要はない。
食べ物のことを調べているときは、
その人の好きな食べ物、味、判断材料に着目する、という意味だ。

ラーメンは、好みの分かれる食べ物の最たるものだろう。
こってりが好きか、あっさりが好きか。
麺は太いのが好きか細いのが好きか、やわらかめか硬めか。



(次のページに続く)

6
最終更新日 : 2013-03-17 11:14:55

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奥付



紀行写真詩集『列島の軌跡 ~2012年秋~』第一巻


http://p.booklog.jp/book/63085


著者 : なべ
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/yumesuku/profile


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http://p.booklog.jp/book/63085

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http://booklog.jp/item/3/63085



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最終更新日 : 2013-03-16 22:35:04

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