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核実験のテロップ

 米国の核実験の様子が生中継された。画面下のテロップにはこう書かれていた。

「よい子はマネしてもいいですが、悪い子はマネしちゃいけません」


裸の王様はわいせつ物陳列罪で逮捕された

 しかし、裸の女王様と姫様は絶大な人気を得た。それまでぱっとしなかった王族パレードにはたくさんの人が詰めかけた。パレードのチケットは毎回あっという間に完売、ネットオークションで高額で取引された。こうして、国は財政難を打破した。


命をくれてやれ

 出撃するとき、上官は兵士たちを鼓舞した。

 

「OKお前ら命をくれてやれ!」

「イエッサー!」

「OKお前ら心臓くれてやれ!」

「いくぜおらああ」

「OKお前ら嫁をくれてやれ!」

「それはいくらなんでも」

「OKお前ら子どもをくれてやれ!」

「戦う意味がない!」


直ちに健康に被害が出るレベルではない

 この発言に対し怒ったとあるテロリストは、国会に時限爆弾を設置した。

 するとせーじかは言った、「ただちに爆発するわけではない」

 こうして、時限爆弾は無事に爆発することができたのである。

 何人かのせーじかがささやかに死んだ。

 生き残ったせーじかは言った、「誠に遺憾である」


通り魔つぁひゅっ

 つぁひゅっ という音がして、見ると俺の首から血液が噴き出していた。熱かった。俺は膝をついた。周りで声がする。

 醜いおばさんがブルドッグみたいな口元を動かした。

「あらまー、違うじゃない。間違えちゃった。いやねぇ、ほら、似てるもんだからつい。」

 そんな。

 俺の視界は、深緑色の網が何重にも重ねられるようにして急速に濁っていった。耳の穴と鼓膜との距離が無限大に引き伸ばされるように音が聞こえなくなっていった。

  

 まさかこんな死に方とはね。

 俺は心底驚いたものだった。



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