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反抗期のビデオ

 家庭科の授業。ビデオを見る。

 回転寿司のシーン。両親と、小6の男の子と、小2の女の子。

 両親は割り箸を割った。子どもにも割り箸を薦める。女の子はとったが、男の子は「僕はいいよ」と言う。

男の子「手でつかんで食べたい。そのほうが粋なんだ! さっき、手で食べるためにちゃんと手を洗ってきたんだ」

母親「ちゃんと箸で食べなさい。そのために割り箸がここに置いてあるんだから」

男の子「割り箸を使うかどうかは客の自由だよ」

父親「どうして箸では食べられないんだ? お父さんもお母さんも、ほらチエだって箸を使ってるじゃないか」

男の子「でも僕は手で食べたい。粋でかっこいい。そのほうがきっと美味しいんだ」

母親、大声で「どうしてそんなわがまま言うの! みんな箸で食べてるでしょ!!」

女の子は両親の剣幕に驚き口を開け沈黙している。

父親「そうだぞ、お母さんの言うことをちゃんと聞きなさい。どうして聞かないんだ? わがまま言わないでちゃんと箸で食え」

男の子「今日は手で食べようって楽しみにして来たのに! 手で食べたいよ!」

 

ナレーション「親の言うことに、理由なく反発する。これが、反抗期です」

 

 シーンは、回転寿司を食べ終わった後の、駐車場へと移る。

 男の子はしょぼんとしている。両親は不機嫌そうである。女の子はどうしていいかわからない雰囲気である。

母親「あー せぇっかく回転寿司に来たのに、ぜぇんぶヨシタカのせいでつまんなくなった! あーああーつまんなかった!!」

父親「そうだぞ、ヨシタカのせいで、せっかくの寿司もゲロまずだったな」

女の子チエは、両親の味方に付く。「お兄ちゃん、どうして箸で食べなかったの」

母親「ヨシタカのことは二度と回転寿司には連れてこない! 二度と連れてこないからね! ヨシタカがいるとせっかく楽しいはずの回転寿司が糞つんっっまんなくなるから! 家で留守番してカップ麺でも食ってろ! あーああー お前なんか生まなきゃよかった! いいんだからね! 今からでも施設に預けたっていいんだからね!」

 

ナレーション「反抗期には、毅然とした態度で臨みましょう」


オルモスト11時

「オルモスト11時、オルレディ11時だ」と俺は言った。

「どうして英語を混ぜるの?」と彼女は言った。

 彼女といっても、恋人ってわけじゃない。女の子を指す代名詞として、彼女という言葉を使ったんだ。彼女は言う。

「意味もないのに英語を混ぜるのとか嫌いだよ。英語を混ぜる意味がない。私達は日本人なんだから、日本語で喋ればいいじゃない。日本語で喋るべきだよ。」

「まぁ一理ある。でも俺の方はね、なんとかするべき、と決めるのが嫌いなんだ。通じるのなら、英語だって古代ペルシャ語だっていいと思ってる。意味のことをいうなら、日本語で喋る意味だってない。だろ?」

「ふぅん…」

 彼女は数日後に、拳銃で頭を撃って自殺してしまった。もしかしたら俺の話を聞いて、生きることに意味を感じなくなったのかもしれない。そう思うと、責任を少しは感じる。どうして日本なのに、拳銃が手に入ったのだろう。切腹じゃなかった。俺が自殺するなら、何かメッセージを残したいと思う。わざわざ拳銃を使うあたりに、俺に向けてのメッセージが入っているのかもしれない。でもね、俺には通じていないぜ。


キスしようとしている落下中の二人

 二人はキスしようとしている。でも二人は首というか後頭部というか、その辺をばっさりを切られていた。だからその辺が欠けている。

 二人は装飾用のナイフを頭につけている。トサカみたいに。きっとこのファッションが流行りなのだろう。

 二人とも腕が途中までしかない。肩と肘の中間あたりまである。

 そして二人とも妊娠している。

 今気づいたことだが、この二人は落下しているね。どこか高いところから落下中なんだ。それでも二人はキスしようとしている。

 お互いの唇をくっつけ合おうと頑張っているんだ。


グロテスクモンスターズ

 さまざまなタイプのモンスターが、魔王の塔に向かっているように見えました。

正義のモンスターと悪のモンスターが混ざっていました。正義のモンスターは魔王を倒すために、悪のモンスターは魔王を守るために、それぞれ魔王の塔に向かっていました。

 モンスターは可愛いものではなく、人間の眼からみるとどれもグロテスクでした。

 直接肉弾攻撃するのが得意なモンスターも、魔法で攻撃するのが得意なモンスターもいました。モンスターは種類ごとに、その能力がとても違ってしました。

 

 魔王は、かまってもらえるのが嬉しそうでした。

 

 もう一度見ると、今度はモンスターではなく、それはサラリーマンに見えました。やれやれ、という気持ちで会社に向かっているのでした。


殻のある生き物

 これは殻のある生き物だね。海の底に住んでいるんだ。

 分類上は、軟体動物腕足類だと思う。

 体の半分を占める大きな口吻を伸ばして獲物を捕食する。口吻には色鮮やかなひだひだがついていて、このひだひだの美しさでオスはメスに求愛する。

 

 と思ったら、これはやっぱり武器だね。

 手甲みたいに装備するんだ。

 全部金属で出来ている。

 殻が手甲部分で、刃物による攻撃をガードする。

 そして先に伸びている口吻みたいな部分、これは相手に突き刺す針とか刃とか槍とか、そういう部分だ。

 ひだひだに見えていた部分は、相手の肉を深くえぐるためのトゲトゲだ。

 両手に装備するといいと思う。



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