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オルモスト11時

「オルモスト11時、オルレディ11時だ」と俺は言った。

「どうして英語を混ぜるの?」と彼女は言った。

 彼女といっても、恋人ってわけじゃない。女の子を指す代名詞として、彼女という言葉を使ったんだ。彼女は言う。

「意味もないのに英語を混ぜるのとか嫌いだよ。英語を混ぜる意味がない。私達は日本人なんだから、日本語で喋ればいいじゃない。日本語で喋るべきだよ。」

「まぁ一理ある。でも俺の方はね、なんとかするべき、と決めるのが嫌いなんだ。通じるのなら、英語だって古代ペルシャ語だっていいと思ってる。意味のことをいうなら、日本語で喋る意味だってない。だろ?」

「ふぅん…」

 彼女は数日後に、拳銃で頭を撃って自殺してしまった。もしかしたら俺の話を聞いて、生きることに意味を感じなくなったのかもしれない。そう思うと、責任を少しは感じる。どうして日本なのに、拳銃が手に入ったのだろう。切腹じゃなかった。俺が自殺するなら、何かメッセージを残したいと思う。わざわざ拳銃を使うあたりに、俺に向けてのメッセージが入っているのかもしれない。でもね、俺には通じていないぜ。


キスしようとしている落下中の二人

 二人はキスしようとしている。でも二人は首というか後頭部というか、その辺をばっさりを切られていた。だからその辺が欠けている。

 二人は装飾用のナイフを頭につけている。トサカみたいに。きっとこのファッションが流行りなのだろう。

 二人とも腕が途中までしかない。肩と肘の中間あたりまである。

 そして二人とも妊娠している。

 今気づいたことだが、この二人は落下しているね。どこか高いところから落下中なんだ。それでも二人はキスしようとしている。

 お互いの唇をくっつけ合おうと頑張っているんだ。


グロテスクモンスターズ

 さまざまなタイプのモンスターが、魔王の塔に向かっているように見えました。

正義のモンスターと悪のモンスターが混ざっていました。正義のモンスターは魔王を倒すために、悪のモンスターは魔王を守るために、それぞれ魔王の塔に向かっていました。

 モンスターは可愛いものではなく、人間の眼からみるとどれもグロテスクでした。

 直接肉弾攻撃するのが得意なモンスターも、魔法で攻撃するのが得意なモンスターもいました。モンスターは種類ごとに、その能力がとても違ってしました。

 

 魔王は、かまってもらえるのが嬉しそうでした。

 

 もう一度見ると、今度はモンスターではなく、それはサラリーマンに見えました。やれやれ、という気持ちで会社に向かっているのでした。


殻のある生き物

 これは殻のある生き物だね。海の底に住んでいるんだ。

 分類上は、軟体動物腕足類だと思う。

 体の半分を占める大きな口吻を伸ばして獲物を捕食する。口吻には色鮮やかなひだひだがついていて、このひだひだの美しさでオスはメスに求愛する。

 

 と思ったら、これはやっぱり武器だね。

 手甲みたいに装備するんだ。

 全部金属で出来ている。

 殻が手甲部分で、刃物による攻撃をガードする。

 そして先に伸びている口吻みたいな部分、これは相手に突き刺す針とか刃とか槍とか、そういう部分だ。

 ひだひだに見えていた部分は、相手の肉を深くえぐるためのトゲトゲだ。

 両手に装備するといいと思う。


不適応なサルの顔

 サルの顔だ。オス。発情期になるとね、顔のあちこちが大きく大きく膨らむの。大きく膨らんでる方が、メスに求愛するときに有利なの。

 でもこのサルは、ちょっと大きく膨らみすぎですね。大きく膨らみすぎて、異常なレベルに達している。

 そういうわけで、彼の求愛は全然成功しませんでした。

 大きく膨らみすぎて、不適応になりました。



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