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西の見わたすかぎり砂の国

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西の見わたすかぎり砂の国 ひとさらいにつかまった子どもが二人
遠くの国に売られていくとちゅう ふたりの兄妹はろばのうえ


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10



月のあかるいある晩に 大きないびきをかいたひとさらい
おさけを飲んでねむってる ここは見わたすばかりの砂の国
子どもたちがにげるすべはない


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11



兄はねむる妹をおこし 立ち上がらせると
家にかえろうと ちいさなこえで言う
妹はうなずいて 兄の手をとった


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12



どれだけあるいてきただろう にぎりしめた手と手ははなれない
ここは見わたすばかりの砂の国 二人に帰るすべはない
歩く二人の足もとで とおくちかくにこえがする
つきよのひかりにてらされた ふしぎなふくろうのこえがする


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13



ほうほうほう ごろごろ ほうほうほう
こんやはとくべつなつきのよる 

ひときわ光る星のもと
子どもをさがすひとのこえ
ほうごろごろ ほうごろ ほうほうほう


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14



砂のおかをこえてゆく にぎりしめた手と手ははなれない
子どもたちはあるく ひときわ光る星をめじるしにして

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15



やがて砂の向こうに ろばを連れたふたりのひとが
ふたりの子どもをみつけます つかれはてたかおをして


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ここは見わたすばかりの砂の国 にぎりしめた手と手は 
いまは安らかなむねのなか ふたりの兄妹はろばのうえ


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ふたりの兄妹が話すことには ふしぎなふくろうをみたという

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ほうほうほう ごろごろ ほうほうほう
ほうごろごろ ほうごろ ほうほうほう