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はじめに

 この本は、Androidタブレットを初めて触る人を対象に、その基本的な使い方や操作方法を教えるための目的で書いています。想定している読者としては、タブレットどころかスマートフォンもほとんど触ったことが無い、という方を想定しており、すでにスマートフォンに親しんでいたり、ましてやタブレットも多少なりとも使っているという方には不要の本だと思います。
 Windows95以降、パソコンが急速に家庭に普及して、現在ほとんど1家庭に 1台はパソコンがあるような時代になりました。しかし一方で、実際にそのパソコンが使われているかとなると、実は家族で使っているのは特定の人だけで、ほかの人は何か調べ物があるときなどは、その人にお願いしている、という 状況にある家庭も多いのではないでしょうか。
 こうした状況の一因には、マウスとキーボードという、パソコン以外ではほとんど使われない入力装置を使わなければパソコンは操作できず、これを扱えなかった人にとっては苦痛だったためではないか、 と私は思っています。
 この数年、特にApple社がiPadを発売して以降、急速にタブレット端末が普及し始めました。
 タ ブレット端末は、OSこそ異なりますが、基本的にはパソコンです。しかし、マウスやキーボードといった専用の入力装置を使わず、完全に自分の手、指先で画 面を触って操作できます。この直感的な操作が、これまでパソコンに慣れる事ができなかった、たとえば高齢の方々にもすんなり使ってもらえる可能性をもたらしたのではないでしょうか。
  そうはいっても、せっかく高いお金を出してパソコンを買ったのに使いこなせなかった苦い思いを一度経験してしまうと、なかなか再挑戦の一歩が踏み出せない のが人の世の常。タブレットもだいぶ値段が下がってきたとはいえ、まだ数万円程度します。せっかく買ってもただの下敷きにしかならないかも…と考えて、躊躇してしまっている人たちも多いでしょう。
 この本は、そんな人がタブレットを購入した時に読んでもらえれば、とりあえずインター ネットにアクセスする程度の操作は覚えられるようになる、ということを目標にしています。ですので、できるだけ平易な言葉で、多少なりともパソコンに慣れ ている人からすればうっとおしい、と感じられるかもしれないくらいに、とにかく言葉を尽くしてわかり易く書いたつもりです。
  この本は電子書籍ですから、おそらく、この本を必要とする人は、直接的にこの本にアクセスできる人ではないと思います。この本をパソコンやさまざまな電子 機器上で見つけた方々が、ご自分の周りにいる、タブレットに興味を持っているけれどもパソコンや電子機器の苦手な方に向けて、この本をご紹介していただけ ればうれしいです。
 そして、この本を読んで、「まだここの部分がわかりにくい」とか「もうちょっとこういう風に解説したほうがわかりやすい」というところがあるようでしたら、どんどんご指摘いただければ、よりわかりやすく修正していきたいと思っていますので、終わりに記載しまし たTwitterやFacebookなど、SNSを通じていろいろとご要望やご意見をお寄せいただければ幸いです。
 また、この本はiOS版も作成しております。iPad/iPad miniのご購入を検討中の方はそちらも合わせてご覧ください。

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本書を読むにあたって

 この本はAndroidタブレット端末の操作を、初めて学ぶ人を対象に執筆しています。
 本の中の画像は、著者が勤務する会社が保有する端末の、画面コピーを使用しています。この端末は中国のEKENと言うメーカーのW70という端末で、OSはAndroid4.0です。ただし、Androidは一般的なパソコンと同じように、メーカーによって多少のカスタマイズをすることができるため、本の中の画面とお使いの端末では、アイコンのデザインや画面配置、項目名が異なることがあります。
 とはいえ、中身として設定する項目などは基本的には変わらないはずですので、もし本書に示した場所で項目がみつからない場合などには、そこであきらめるのではなく、別の画面にその項目が無いか、または似たような名前やアイコンを持った項目が無いかなどを探してみてください。













 Android™ モバイル テクノロジー プラットフォーム はGoogle社の登録商標です。

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目次

  • はじめに

    1. はじめに
    2. 目次
    3. 本書を読むにあたって
  • 第1章 タブレット各部の構成と名前

    1. タブレットに触る前に覚えておきたい操作名称
    2. 端末各部の名称
  • 第2章 初めてのタブレット

    1. 初めての起動~タブレットの電源を入れ、アカウントを登録する
    2. 名前を知ろう~画面各部の名称と役割
    3. タブレットを操作しよう~操作名称の確認と、アプリの起動
  • 第3章 アプリを使おう!

    1. 標準アプリ~ブラウザ、メーラー、カメラ、地図
    2. エンターテイメントアプリ~写真(画像)閲覧、音楽再生、ビデオ再生
    3. 管理アプリ~設定、Playストア
    4. ホーム画面をカスタマイズ~ショートカットとウィジェットを使いこなそう!
  • 終わりに

    1. あとがき
    2. 【参考・お役立ちリンク集】
  • 奥付


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タブレットに触る前に覚えておきたい操作名称

 新しい機械を購入すると、「とにかくまずは、一刻も早く触ってみたい!」という方は、この本の読者ではおそらくほとんどいないでしょう。この本の読者となる多くの人は、どちらかと言うと、「買ったばかりの機械を壊したらいやだから触らないで置いとこう」というタイプの考え方をする方ではないかと思います。パソコンに触れる際にもどうしてもそのように考えがちで、だんだんと触る機会が減っていった結果、まったく触らなくなってしまった、という経験をお持ちの方も多いはずです。
 でも、この手の機械は習うより慣れろの言葉どおり、とにかくどんどん触ってなれるのが上達の近道です。タブレット端末の場合も、子ども、特に小学校に入る前くらいの子どもの方が、直感的にどんどん触って慣れるからこそ、1日もあればたいていの操作は覚えるくらいに使いこなせてしまいます。ですから皆さんも、とにかくどんどん触ることを意識してください。
 そうは言ってもこれまでの経験が邪魔してなかなか第一歩が踏み出せないし、そもそも、どうやって触ればいいかがわからない、という方も多いと思いますので、ここではまず、実際の機械に触る前に、その基本的な操作方法と名称を覚えたいと思います。
 ここで言う操作の名称と言うのは、たとえば車で言うと(前進するために)「アクセルを踏む」、(止まるために)「ブレーキを踏む」、(進む方向を変えるために)「ハンドルを回す」といったような、基本的なことです。車の運転を人に教えるためには、まず、アクセル・ブレーキ・ハンドル、くらいの、最低限の名称がわからなければなかなか教えられないのと同じように、やはり「このくらいの名前は覚えないとなかなか話が進まない」という基本的な用語がいくつかありますので、それを学ぶところからはじめたいと思います。
  1. もっとも基本的な操作、画面を触る「タップ」
     指で画面を触ることを「タップ」と言います。アイコンや画像、写真ファイルなど、操作する対象を選択したり、ボタンを押す・何かにチェックを入れて選択をする、といった指示をするときに使う動作で、最も基本的な操作と言えます。
     また、同様の操作で、短い間隔で2回続けて画面を触ることを「ダブルタップ」と呼びます。
     タップは、パソコンで言うマウスのクリック・ダブルクリックに当たる動作ですが、タブレットの場合、パソコンの操作をするときほど、2回続けてタップする操作はあまり使いません。ほとんどの場合は、一度タップすれば、タブレットが反応します。
  2. ページめくりなどの動作で多用される「フリック(またはスワイプ)」
     画面をタップした状態から、上下左右、いずれかの方向に向かって指をはじくことを「フリック」または「スワイプ」と言います。
     フリックは、パソコンで相当する動作が無いため、変にパソコンの操作を知っていると逆に使いにくいと感じるかもしれませんが、ようは、雑誌のページをめくる時のように、指を動かして画面の中にある対象をはじいてあげればいいのです。これはタップの次に良く使う操作となりますので、覚えておきましょう。
  3. 画面のアイコンなどを長く押さえる「ロングタップ」
     こちらは名前の通りの動きで、画面を長く押さえることを「ロングタップ」と言います。一般的には、マウスの右クリックをした時に近いような動きをすることが多く、たとえば、ファイル名を変更するときに、対象ファイルを選択してメニューを表示させたりするのに使います。
     また、ロングタップでアイコンなどを指定して、そのまま指で動かす「ドラッグ」もあり、こちらはパソコンで言うドラッグと同じ要領の操作になります。2番のフリックとの違いは、フリックが指をすばやく動かして今見ている画面をページの外に追い出すイメージで強めに払うのに対して、ドラッグではゆっくりと指を滑らせ、あくまで指定した対象を意図した場所に移動させる、というところが異なります。
  4. 文字などを拡大・縮小するのに使う「ピンチイン/ピンチアウト」
    2本の指(多くの場合、画像のように親指と人差し指を使いますが、タブレットは何指、というのを把握しているわけではありませんので、2本の指であれば、たとえば左右それぞれの人差し指を使ったりしても構いません)を使って、指の間で物をつまむような動きをして画面を滑らせることを「ピンチイン」。逆に、2本の指の間を広げ、対象物の隙間を大きくするような動きをすることを「ピンチアウト」と言います。
    このピンチと呼ばれる動作こそが、タブレットの操作のキモ、と言ってもいいかもしれません。この動きをすることで、画面の中の写真や文字を簡単に拡大・縮小させることができるのです。
 以上の4種類がタブレットを使う時の基本的な操作方法です。
 パソコンと比べると、画面の中にある矢印をマウスを使って操作したり、多くのキーの中から自分が入力したいボタンを探しながら入力しなくてはならないキーボードを使うのに比べて、直接画面を触り、その操作に合わせて画面がすぐに反応してくれるタブレットは、現実世界でモノを動かすのと同じ要領で、より直感的に操作をすることができるはずです。

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端末各部の名称

 最近発売されているAndroid端末は、物理的なスイッチの数はかなり少なくなっています。一般的なタブレット型の製品であれば、物理スイッチは(1)電源スイッチ、(2)ボリュームスイッチ[+/-]、(3)リセットスイッチの3つだけになっているものがほとんどです。この3つのうち、リセットスイッチは、機械の調子が悪くなったときに使うものでほとんど触りません。ですから、実質的にはスイッチは2種類と言うことになります。
 この章では端末についている、こうした物理的なスイッチとコネクタについて説明をします。ただし、コネクタについては、端末によって持っていない種類の物もありますので、自分の端末には何のコネクタがついていて、何がついていないのか、という点を説明書などと見比べながら良く把握してください。
  1. 電源ボタン

     新しい端末を手に入れた時、詳しく無い方は「電源スイッチはどこ?」と思われる方が多いかと思います。実は、タブレットに限らず、パソコンやスマートフォン、ゲーム、DVDレコーダーなどのデジタル機器は基本的にはすべて、同じマークが電源ボタンについています。それが、右のマークです。各メーカーごとにデザインが違うので、微妙な差異はありますが、基本的には円の中心から1本上に向かって直線が伸びたマークが、電源ボタンです。タブレット端末では、ほとんどの場合、画面側面などについているはずです。まずはこの、電源の位置を確認しましょう。
  2. ボリュームスイッチ

     これは、タブレットが鳴らす音の大きさを調整するためのボタンです。ボリュームをコントロールするものですので、+と-のスイッチがついてるはずですが、ほとんどの機種では、+と-が一体化している、横長のボタンがついているのではないでしょうか。これも、ほとんどの場合は画面上部または側面についていることが多いので場所を確認しておきましょう。
  3. 電源コネクタ

     タブレットは持ち運びができる端末で、ほとんどは充電式で動きます。バッテリーが切れてしまっては何もできないただの板になってしまいますので、忘れずに充電しましょう。
     充電は付属のACアダプタまたはUSBケーブルを使います。最近のスマートフォンやタブレットでは汎用的なUSBケーブルで充電できるタイプも増えていますので、たとえば職場と自宅に1本ずつUSBケーブルを置いておくと、充電器を忘れてあわてることが無くて良いと思います。
     充電にかかる時間や、一度の充電でどのくらいの時間使うことができるかは、機種によって異なります。自分が購入した端末をしばらく使っていれば、どの程度か大体の感覚がつかめてくると思います。
     一般的に、バッテリーは消耗品なので充電と放電を繰り返していればいずれ使えなくなります。できるだけバッテリーを長持ちさせるためには、過充電をしない(100%になったら早めにコンセントをはずす)のと最後まで使いきってから充電を始めるのが良いと言われていますので、バッテリーを長持ちさせてできるだけ丁寧に使うのか、またはとにかく毎日充電して、いつも持ち歩いてどんなときでも使える状態にしておくのか、ご自分の利用シーンに合わせて調整しましょう。
  4. USBコネクタ

     パソコンではUSBメモリを差し込んだり、外付けのドライブやマウス・キーボードを接続したりするのに使うUSBですが、Android端末の多くもUSB端子を備えています。ただし、パソコンと同じUSBを備えるとどうしても本体のサイズが大きくなるため、タブレットで使われるUSBはパソコンとは若干コネクタの端子形状が異なりますので、新たにケーブルを購入する際はご注意ください。
     パソコンなどについている四角いコネクタがUSB-TypeAと呼ばれるのに対して、タブレットに使われるのはmini(ミニ)USBまたはmicro(マイクロ)USBというタイプです。この両者も形状が違うので始末が悪いのですが、台形のようになっていて少し厚みがあるのがミニ、平べったい形のものがマイクロ、と覚えましょう。
     SONYが発売するXperiaTabletSなど、標準的なUSBポートを備えていない端末もありますが、ほとんどのタブレットでは、何かしら、パソコンと接続するためのコネクタを持っているものです。パソコン操作が苦手な方は「パソコンが使えないからタブレット買ったのに、何でパソコンの話が…」と思われるかもしれませんが、タブレットはパソコン上にバックアップを保存したり、パソコンとデータのやり取りをしたりすることでより便利に使えます。毎回接続する必要はありませんので、もし身近にパソコンを使える方がいるようなら、時折その方にサポートしてもらいながら、自分の端末をパソコンとつないで使うことで、より快適にタブレットが使えるはずです。
  5. 外部メモリー(SDカード)

     タブレットは、画面が大きくパソコンと同じ動画を見るのにもほとんど支障なく使えます。このため、大容量の動画データを保存することも良くあり、どの程度のデータが保存できるかと言うのは大切なところです。
     しかし、重量を軽くし、サイズを最小化するために、パソコンで一般的に使われる大容量で安価なハードディスクドライブは搭載していません。その代わり、本体内部のメモリにデータを記録するのですが、このメモリ部分はほとんどの機種で16GBまたは32GB程度となっています。使い方によりますし、これでも十分、という方はいらっしゃるのですが、動画をバンバン記録したり、ゲームのアプリで遊びたい、という方の場合はこれでは足りなくなってしまいます。
     そこで活躍するのが、外部メモリーです。デジタルカメラなどのデータを保存する際に使われるSDカードの規格製品がもっとも一般的に使われますが、SDカードの中でももっとも小さいmicroSDカード、という種類のモノが多く使われます。microSD自体にも容量がありますが、一般的にもっとも容量が大きいもので32GBのデータを保存することができるため、これ1枚に動画10時間分以上も収めておくことができます。
     このカードを複数用意しておけば、仮にカメラで大量に撮影したときでも、カードを差し替えればすぐに使えるようになりますし、複数の映画を保存したカードだけ持ち歩いていれば、パソコンと接続しなくても、すぐにデータを入れ替えて、見たい映画を切り替えることができます。
     一部タブレットにはSDカードのような外部メモリに対応していませんので、本体容量以上のデータを記録できないものもあります。USBやWiFiを使ってパソコンと接続しデータを入れ替えながら使うか、Google社などが用意するクラウドサービスを有効活用するようにしましょう。
  6. NFC

     端末の外観を見るだけではわかりませんが、一部機種に付随する機能で、いわゆる「お財布ケータイ」のように、カードをかざすことで、端末内部の読み取り機がそのカードの情報を読み取ることができる国際標準の仕組みです。ただ、日本国内での普及は遅れており、本格的に対応している端末はタブレットではASUS社のNexus7が初めてなので、これから対応端末が増えてくれば、さまざまなサービスも増えてくるものと思われます。
     本書ではこれ以降触れることはありませんので、とりあえず、そんなのがついている機種もあるんだな、という認識で覚えておいてもらえれば結構です。
  7. その他の機能

     タブレット端末の多くはWiFi / Bluetoothといった無線通信規格に対応していて、キーボードやマウスなどさまざまな機械とつなぐことができます。またGPSが搭載されている機種も多く、地図アプリを使えば、自分の現在位置を確認したり、これから進もうとしている方角を見たりすることもできます。(ただし、この機能を使うにはWiFiなどでインターネットにつながっている必要があります。このあたり詳しくはまた後ほど)

 各部や機能の名称についてはこのような形になっています。

 とてもこんなに覚えられない、と言う方は自分の持っている端末には無いコネクタ・機能や、「自分が使わないな」という機能について覚える必要はありません。ただ、どれもタブレットに限らず、IT機器では一般的な言葉ですので、頭の片隅にでも置いておいていただければと思います。


 それでは、次の章へ移り、実際にタブレットを操作していきましょう。



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