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区切り

僕らは一日という単位を作り

そこに自分を囲って暮らす

心のリズムを保てるようにと

 

僕らは永遠の中に

数え切れないほどの終わりを作る

何度も生まれ変われるようにと

 

僕らは時間を細かく区切り

乗り越えることに意味を持たせる

常に新しい時間を迎えられるようにと


昨日の悲しみが

今日の悲しみを出迎えて

ただぎゅっと抱きしめる

 

昨日組み立てた論理が

今日の気分と言い争う

その末に

一つの体に同居する

 

心にはどんなものも

入れてしまえるけど

心を通したものしか

入れられない

 

明日来る感情に

僕の過去は

どんなふうに語りかけるのだろう

 

空の向こうに見えるのは

まだ僕の知らない

感情かもしれない


教え

暗闇があるから光を知った

日なたがあるから日陰を知った

代わる代わる変わる世界が

僕に順番に教えてくれた

 

目を閉じたときにだけ見える景色

耳を塞いだときにだけ聞こえる歌

失って始めて触れられるものがある


僕に映る

世界は

どんな作品をも

圧倒し

内包する

 

見上げれば

太陽

見下ろせば

その光で

まばゆい河川敷

 

目を開き

塗り上げる

瞳が描く

芸術


秋色

秋の深まりは

つまり

終わりでもある

 

街の色は

嫌がおうにも

落ち着きを取り戻してくる

 

花は毎年咲き

毎年枯れる

人はその命の行方に

たくさんの想いを重ねてきた

 

秋色は儚さを呼び

儚さは僕に

秋を気付かせる

 

心は時に寄り添い

人は自分とよく似た

季節と出逢う



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