閉じる


<<最初から読む

47 / 50ページ

教え

暗闇があるから光を知った

日なたがあるから日陰を知った

代わる代わる変わる世界が

僕に順番に教えてくれた

 

目を閉じたときにだけ見える景色

耳を塞いだときにだけ聞こえる歌

失って始めて触れられるものがある


僕に映る

世界は

どんな作品をも

圧倒し

内包する

 

見上げれば

太陽

見下ろせば

その光で

まばゆい河川敷

 

目を開き

塗り上げる

瞳が描く

芸術


秋色

秋の深まりは

つまり

終わりでもある

 

街の色は

嫌がおうにも

落ち着きを取り戻してくる

 

花は毎年咲き

毎年枯れる

人はその命の行方に

たくさんの想いを重ねてきた

 

秋色は儚さを呼び

儚さは僕に

秋を気付かせる

 

心は時に寄り添い

人は自分とよく似た

季節と出逢う


かばん

捨てちゃえば

楽だけど

持ち運ぶ

 

過去のがらくたが

未来に役立つ

可能性を捨てられず

 

かばんの中には

ありったけの

僕が詰まっている

 

電車の中で

眠りの深くで

旅は続く


この本の内容は以上です。


読者登録

udaudaさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について