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どこで身に着けたのか

その場のしのぎ方を

困難をやり過ごす方法を

 

ありとあらゆるものが

僕を作ってきた

自分で吐いた嘘でさえも

 

風呂場の鏡に映った

裸の自分を疑る

何か隠し事はないかと


ポケット

遠い国の戦争は

実感なく記憶を通り過ぎていく

胸を痛めた事件や事故も

今では言葉以上に響かない

たった一人の君でさえ

もう関わりあえない人

 

何を始めたらいいか

優先順位を見失って

付ける宛てのない手は

結局ポケットに収まるんだ


花火

花火は

一瞬の星

誰も住むことはできない星

私たちの心に住み着く星

 

花火は

一瞬の川

夜を流れ

宇宙に

溶けていく

 

花火は

咲きながら散る

花の命を

一瞬で語る


すり傷

どこで付けてきたのか

分からないすり傷がある

どうして付いたのか分からないけど

消えないでいるんだ

ここに

 

いつ何が起こったのか

分からずにすり傷がある

何と擦れあったのか分からないけど

まだ痛みだすんだ

たまに


迷う

僕らはよく迷う

山にいても

街にいても

 

それを旅だと思えたら

それを運命と思えたら

迷いもなくなるだろうに

出口を探し続ける

 

帰りたい家があって

人は迷う

会いたい人がいて

人は迷う

そこに望みがある限り

人は迷う



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