閉じる


<<最初から読む

10 / 50ページ

衝動

岸壁に

ぶつかりたい

荒波があるんだ

 

誰にも

癒やせない

衝動があるんだ

 

この激情の

居場所は

どこにあるんだ

 

朝はまだ

見えてきやしない

いくら走っても


ペン

授業中

先生の話を聞きながら

ペンを回していた

 

友達のネタ話を

笑っている間

受験勉強で

机に向かっている間

ペンを回していた

 

漂う寂しさの中で

過ぎ去る季節の中で

ペンを回していた

 

ほとばしる情熱を

吐きだせない苛立ちを抱え

ペンを回していたペンを回していたペンを

回していた


デタラメ

僕が描いたデタラメを

誰か深読みしてくれないかな

面白く解釈してくれないかな

 

何の考えもなく描いた作品に

誰か共感してくれないかな

胸を打たれてくれないかな

 

今の人から見れば駄作でも

未来の人から見て名作にはならないかな

ならないかな

 

自分が描いたもの以上の

見返りを求めたくなるんだ

そしてまた酷いデタラメを描くよ


教室

黒板消しはいたずらに

下敷きはうちわに

ノートは落書きに

教室にあるものは限られているから

新しい使い方を探した

 

文化祭でわいわい

運動会ですたたた

授業中にこそこそ

僕らは探した

誰も発見できてない

新しい学校の使い方


飽きる

批判すれば

偉くなったみたいに

 

悪口を言えば

正しい側に立ったみたいに

 

時代という名の

正義を振りかざす

勝者のための敗者を作り出す

 

僕らは未来をも

消費して使い古す

飽きる速さを

競っている



読者登録

udaudaさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について