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別人

僕についてる眼と

君についてる眼は違うから

同じ花を見ていても

違うふうに見えるのかもしれない

 

僕が歩んだ歴史と

君が歩んだ歴史は違うから

同じ人に抱く印象が

全然違ってくるのかもしれない

 

僕が抱えている心と

君が抱えている心は違うから

僕が信じているあの神様と

君が信じているその神様は

同姓同名の別神かもしれない


隔離

あらゆる偶然を拒絶して

運命の気配を遮断した

薄っぺらい壁を境界線にして

曖昧な自分を守っている

 

僕は僕を隔離する

僕は独りで一人になる

何もない一点を見つめ続ける

希望の形に見えてくるまで

 

24時間向き合うのは自分

堂々巡りと知っていても

部屋をカーテンで隠しながら

差し込む光を待っている


衝動

岸壁に

ぶつかりたい

荒波があるんだ

 

誰にも

癒やせない

衝動があるんだ

 

この激情の

居場所は

どこにあるんだ

 

朝はまだ

見えてきやしない

いくら走っても


ペン

授業中

先生の話を聞きながら

ペンを回していた

 

友達のネタ話を

笑っている間

受験勉強で

机に向かっている間

ペンを回していた

 

漂う寂しさの中で

過ぎ去る季節の中で

ペンを回していた

 

ほとばしる情熱を

吐きだせない苛立ちを抱え

ペンを回していたペンを回していたペンを

回していた


デタラメ

僕が描いたデタラメを

誰か深読みしてくれないかな

面白く解釈してくれないかな

 

何の考えもなく描いた作品に

誰か共感してくれないかな

胸を打たれてくれないかな

 

今の人から見れば駄作でも

未来の人から見て名作にはならないかな

ならないかな

 

自分が描いたもの以上の

見返りを求めたくなるんだ

そしてまた酷いデタラメを描くよ



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