目次
はじめに
この本はこんな本
1~30
スクリーム
スクリーム2
シュリ
トミー
アウトサイダー
幻魔大戦
MUSA(武士)
薄化粧
嗤う伊右衛門
吸血鬼ドラキュラ
凶人ドラキュラ
ドラキュラ‘72
新ドラキュラ悪魔の儀式
蠅男の恐怖
ザ・フライ
ポランスキーの吸血鬼
ウッドストック・愛と平和と音楽の三日間
ハムナプトラ
愛と青春の旅立ち
コマンドー
風と共に去りぬ
デッドゾーン
南極物語
バックドラフト
キャシャーン
レインマン
ナバロンの要塞
ナバロンの嵐
グッド・モーニング・ベトナム
7月4日に生まれて
31~60
シンドラーのリスト
戦争のはらわた
太陽の帝国
ディア・ハンター
フルメタル・ジャケット
ヤング・ガン
ヤング・ガン2
ウォーター・ワールド
ジュマンジ
ストリート・オブ・ファイヤー
ハドソン・ホーク
アウトブレイク
大地震
ブローン・アウェイ・復讐の序曲
ポセイドン・アドベンチャー
黒い家
トップ・ガン
フォーエバー・ヤング 時を越えた告白
永遠に美しく…
青い体験
殺人の追憶
ナルニア国物語・第一章 ライオンと魔女
汚れなき悪戯
ウィズ
ファントム・オブ・パラダイス
三銃士(1993)
十戒
天地創造
ヒーロー
マルコムX
61~90
告発の行方
JFK
暗くなるまで待って
氷の微笑
コレクター(1997)
依頼人
ザ・ファーム 法律事務所
スニーカーズ
ダイヤルMを廻せ
ハンニバル
ピクニック・アット・ハンギングロック
羊たちの沈黙
ボディ・ダブル
ミザリー
ゆりかごを揺らす手
ルール
レッドツエッペリン・狂熱のライブ
リーサル・ウエポン
めぐり逢えたら
ピンク・パンサー3
悪魔の赤ちゃん
オーシャンと11人の仲間
ジョニー・ハンサム
ゲッタウェイ(1994)
怒れるドラゴン・不死身の四天王
ミッション
ジョー・ブラックをよろしく
感染
トリプルX
91~120
007/ダイ・アナザー・デイ
恋人はスナイパー・劇場版
遥かなる大地へ
マイノリティ・リポート
風とライオン
リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
リベラ・メ
トパーズ
コットン・クラブ
黒の試走車
ナースコール
ミミック
イーストウイックの魔女たち
トゥルー・ロマンス
ハイ・クライムズ
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
ポセイドン・アドベンチャー2
事件
望郷(1937)
ガメラ2レギオン襲来
ドラゴン危機一発
オーメン(1976)
最後のブルース・リー ドラゴンへの道
海猿
ザ・グリード
シェルタリング・スカイ
ゲロッパ
ダンテズ・ピーク
下妻物語
121~150
ミッドナイト・エクスプレス
ノー・マーシイ~非情の愛
T.R.Y.(トライ)
レイクサイド・マーダー・ケース
オーメン2・ダミアン
オーメン3・最後の闘争
ゴースト・ニューヨークの幻
ひまわり
幸福の条件
ロミオとジュリエット
ワーキング・ガール
小さな恋のメロディ
恋しくて
俺たちに明日はない
火山高
グレート・ブルー
サタデー・ナイト・フィーバー
スタンド・バイ・ミー
トゥームレイダー2
戦場のメリークリスマス
銀河英雄伝説・我が往くは星の大海
チャンプ
エクソシスト
エクソシスト2
ミッション・インポッシブル
モダン・タイムス
チャップリンの黄金狂時代
街の灯
死霊のはらわた
チャップリンの独裁者
151~180
となりのトトロ
突入せよ あさま山荘事件
ホワット・ライズ・ビニース
引き裂かれたカーテン
タービュランス2
戦国自衛隊1549
沈黙の断崖
キャノンボール2
乱気流・タービュランス
案山子・KAKASHI
カジノ
悪魔の植物人間
バスケットケース
悪魔のはらわた
処女の生血
ブレインデッド
悪魔のしたたり
幸福の黄色いハンカチ
スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス
あの夏・いちばん静かな海
BROTHER
デモリッションマン
金田一耕助の冒険
未来警察
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ワイルドバンチ
13日の金曜日パート2
13日の金曜日パート3
13日の金曜日完結編
新・13日の金曜日
第二集 上巻 あとがき
第二集 上巻 あとがき

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新ドラキュラ悪魔の儀式

1973年イギリス映画
監督 アラン・ギブソン
主演 クリストファー・リー、ピーター・カッシング

現代版ドラキュラ映画最後を飾る大問題作。
厳密に言いますと、この作品のあとにハマープロ・香港ショーブラザーズ合作の「ドラゴン対七人の吸血鬼」なんて最高級の異色作がありますが、これはねえ、吸血鬼映画じゃなくてカンフー映画としてしか見てないですし、いくら異色作が好きな私でもこの映画だけはさすがに「これは違うやろ」って思ったくらいの作品でございますから、この作品には今回は触れないでおきましょう。
さて「新ドラキュラ悪魔の儀式」ですが。
次の「ドラゴン…」がカンフー映画だとしたら、この映画はスパイ映画。
なんじゃこりゃ。でも私的にはぎりぎり許せる世界かな。
謎のカルト教団があります。
この教団に潜入していた英国諜報部員(!)が命がけで本部にある情報をもちかえります。
そこには聖職者や大臣たちがその教団に参加しているということと、細菌を研究している大学教授がメンバーにいるということ。
大学教授の親友のヴァン・ヘルシング教授は、情報部の依頼でその教授と会うことになります。
そこへ教団のメンバーが乱入。細菌学の権威の教授は殺され、彼がペスト菌を培養していたことが明らかになります。
なんかすげえ展開。
細菌テロでございます。
そしてその教団を操っていたのは…ドラキュラ伯爵だったのだ~
あのねえ、って感じです。この作品ではドラキュラ様はもう吸血行為に興味がなくなったのか、そういうシーンはほとんどなし。
007シリーズに出てくる悪の大富豪みたいになっております。
彼に対するのは、イギリス諜報部と警察とヘルシング教授。
別にこういう世界やりたいんだったらやったらいいんだけどお。諜報部はやりすぎやろ。
まあねえ、そもそもの小説版、ブラム・ストーカーの描いた「吸血鬼ドラキュラ」は、蔓延するペストの脅威を吸血鬼に置き換えて描いているってのは有名な話ですよね。
だからペストがでてきて「ほほう、やるやないかハマープロ」とか思ったりもしましたが、やっぱり大富豪みたいなドラキュラ伯爵はちょっと違いますわな。
ドラキュラ役でブレイクしたクリストファー・リーさま、この作品にブチギレしまして、「私は二度とドラキュラはやらない」と宣言いたしました。
その数年後、「007黄金銃を持つ男」の悪役を演じ、英国諜報部のジェームズ・ボンド様と対決します。
ドラキュラはやらないけど、悪の大富豪はやるんかいな。
ヘルシングとは戦わへんのに諜報部とは戦うんかいな。
どないやねん、ってつっこんでしまいたくなる顛末でございました。


蠅男の恐怖

1958年アメリカ映画
監督 カート・ニューマン
主演 ヴィンセント・プライス、アル・ヘディソン、パトリシア・オーウェンズ

この映画はねえ、めっちゃ強烈なシーンがありますので、すっげえ苦手な人、実は多いと思います。
私もちょっとどんよりした気分をひきずることになりました。
主人公のヘディソンさまは科学者でございます。
彼が研究していたのは、物質を原始に分解して再合成することにより、あらゆるものを電送しようとする実験でございました。
静物での実験は成功。
そして彼の実験は生物を電送する段階に到達。
自らをモルモット代わりにして電送実験が開始されます。
しかししかし。実験装置に蝿が一匹入り込んでしまいます。
再合成の段階で蝿と人間、顔と左手が入れ替わって再生されてしまいます。
これが蠅男ですな。身体は人間で、頭と左腕が蠅のモンスターになってしまいます。
問題の蝿を捕まえることができればなんとかなるのですが、そいつは逃げてしまっております。
えらいこっちゃ。ヘディソンさまは顔を頭巾で隠し、左手をポケットに入れたまま事故の対策を考えることになります。
すっげえ哀れ。かわいそう。
ヘディソンさまの奥さんがオーウェンズさま。
むっちゃきれい。ヘディソン博士は、筆談で妻とコミュニケーションをとることになります。
しかし左腕が徐々に言うことをきかなくなります。突然豹変した夫の態度に徐々に不信感をつのらせる妻。
そしてそして、ショック映画史に残る頭巾がとられるシーン。
頭巾の下には蠅の顔。叫ぶ妻。きゃああああああ。恐怖のあまり叫ぶ彼女の顔が昆虫の複眼を通して見たように分割されます。
秀逸な演出です。
結局博士は生き続けることをあきらめ、死を選びます。
巨大なプレス機で自らの頭と左手を潰すようにして死ぬわけですね。
なあんだ。「蝿男の恐怖」って言いながら全然「恐怖」じゃないじゃない。
頭巾とったときの一瞬だけじゃん。蝿男って人とかを襲うわけじゃないし、すっげえジェントルだったし。
って思っていたら、見ている人を恐怖のどん底に叩き込むようなとんでもないラストシーンが待っています。
ほんま夢に見るくらい強烈なラストシーン。
このシーンがトラウマになっちゃった人、けっこう多かったんじゃないでしょうか。
B級モンスターホラーの香り漂う作品ですが、とにかく蝿男は悲劇の主人公なんで、そういった点が高く評価されることになったわけでしょうね。
この物語は二十年以上の時を越え、デビッド・クローネンバーグ監督の手によってリメイクされます。


ザ・フライ

1986年アメリカ映画
監督 デビッド・クローネンバーグ
主演 ジェフ・ゴールドブラム、ジーナ・デービス、デビッド・クローネンバーグ

前回ご紹介しました「蝿男の恐怖」のリメイク作品。
二十年以上の時を越えてのリメイクでございます。
前作では物質電送のプロセスのなかで、顔と左手が入れ替わって再合成されてしまったって話でした。
今回はもうちょっとすごい。同じように物質転送装置で実験をしていた科学者。で、やっぱり装置に蝿が紛れ込みます。
今回はDNAレベルで合成されてしまうって設定でございます。
科学者を演ずるのはジェフ・ゴールドブラムさま。
この映画のあと、「ジュラシック・パーク」で天才数学者を、「インデペンデンス・デイ」でも学者を演じました。科学者顔ですもんね。
この作品でのゴールドブラムは、出かけるときの服を選ぶのが面倒だといって同じスーツを何着もドレッサーに入れているような変わり者。
彼は物質転送装置を研究しておりまして。やっぱり自ら実験を行います。
前作では装置から出てきたときには蝿男だったわけですが、今回はゴールドブラム様、めっちゃ普通に出てきます。
転送によって体内の細胞が純化されたと思ってご機嫌です。
しかしそれは、体内に蝿の遺伝子が入りこんできたからなんですね。徐々に変化をはじめるゴールドブラムさまの肉体。
蝿になっていくわけです。
体が崩れていく。精神が溶けていく。自分は蝿になる。きゃあああああ。
科学者ゴールドブラムさまは、人間と蝿男を転送機にかけ、人間のDNAを回復させようとします。
ここらはリメイク版独自の設定です。
ゴールドブラムさまは自分の彼女デービスさまと自分を合成させようとします。
彼女と蝿男の運命はどうなってしまうのでしょうか。
すっげえハリボテっぽかった「蝿男の恐怖」ですが、やっぱりとんでもない勢いでSFXが進歩しておりますから、こういう設定も可能になるわけですわな。
とにかくSFXがよくできているし、ゴールドブラムさまも上手いです。
この映画は予想を越える大ヒット。第二弾の「ザ・フライ2」が製作されましたです。

ポランスキーの吸血鬼

1966年アメリカ映画
監督 ロマン・ポランスキー
主演 ロマン・ポランスキー、シャロン・テート、ジャック・マクガウラン

えっと、この作品はホラーコメディのジャンルに入れられるとは思うのですが、素直にコメディとして評価されることが少ない作品です。
若い人にはわからないかもしれませんが、ある種特別な感慨にふけりながら見るって人がほとんどなのではないかな、と推測します。
えっと、シャロン・テートさま惨殺事件ってのがありまして。
シャロン・テートさまってのは、この映画の主演女優で、実生活ではロマン・ポランスキー監督の奥様だった人。
二人はこの映画の直後に結婚されました。
しかし、赤ちゃん誕生が近かったシャロン・テートさまが惨殺されます。
犯人はチャールズ・マンソンというカルト教団のリーダーでした。
ってことで、映画を見る人は「この映画はポランスキー監督がシャロン・テートさまという女優さんと競演した映画で、この映画のあと、彼女は惨殺される」ってことがわかっていて映画を見るわけで、その予備知識が逆に映画を楽しめなくさせてしまうってところがあります。
少なくとも私はそうでした。
コメディなんだけど、シャロン・テートさまやポランスキーさまが頑張れば頑張るほど、どんよりした気分になってしまいました。
内容のほうは、パロディ精神満載。
事件がなければ素晴らしいコメディ作品を作る監督になっていたかもしれませんね。
雪ふかいトランシルバニア地方。
教授と助手が吸血鬼退治の旅をしています。馬車に乗っていた教授、微動だにしない。
よく見ると凍っております。いきなりやってくれます。
二人は不気味な城にほど近いある村を訪れます。助手ポランスキーさまは村の娘テートさまが気になってしかたない。
しかしテートさまは城に住む吸血鬼の伯爵に目をつけられ、さらわれてしまいます。
で、二人はテートさまを救出に向かうわけです。
けっこう面白い作品に仕上がっていますが、やっぱり心底楽しめなかったです。
こういう事件の関係者の映画を見ると、見る側にも影響でちゃいますよね。
ポランスキー監督は事件のショックで、ちょっと撮る映画の傾向が変わってしまいます。
血みどろ古典映画「マクベス」だとか、悪魔を扱った作品「ローズマリーの赤ちゃん」など、ちょっと見ていて辛い映画を撮り続けることになります。
最近の監督の作品は見ておりませんが、どんな作風になっているのでしょうか。またチェックしたいと思っております。


ウッドストック・愛と平和と音楽の三日間

1970年アメリカ映画
監督 マイケル・ウォドレー
出演 ジョー・コッカー、ザ・フー、サンタナ、クロスビー・スティルス・アンド・ナッシュ、ジミ・ヘンドリックス、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、ジャニス・ジョプリン

1960年代の後半から1970年代にかけてっていう時代は、音楽が最も力を持っていた時代なんじゃないかと思います。
ミュージシャンも観客も、音楽で何かが変わると思っていた時期です。
結果から考えると、変わった部分と変わらなかった部分とがあると考えるべきなんでしょうが、例え変わらないにしても、「変わるんじゃないか」と信じさせてくれるだけの力があったような気がします。
残念ながら私はその時代の音楽というものをリアルタイムでは聴いていないですが、そんな時代の熱さを存分に感じさせてくれる作品がこの「ウッドストック」です。
1969年8月15日から17日にかけてアメリカ・ウッドストックの郊外で開催された史上空前規模のロックコンサートの模様を記録したドキュメンタリー作品でございます。
死者三人、病人五千人、出産二件、聴衆は30万人とも40万人いわれています。
出演者のほとんどがノーギャラ。
上記のアーティストのほかにも、ジョーン・バエズ、アーロ・ガスリー、クリーデンス・クリアウォーター、グレイトフル・デッド、ジェファーソン・エアプレイン、ザ・バンド、ブラッド・スエット・アンド・ティアーズ、テン・イヤーズ・アフターなんかが出演しました。
私のお気に入りパートはやっぱテン・イヤーズ・アフターとスライ・アンド・ザ・ファミリーストーンのパートざんす。
あと、出演が予定されていたのに公演直前に解散した第一期ジェフ・ベック・グループの代打として急遽参加が決定したといわれているサンタナの演奏も素晴らしいです。
ジョー・コッカーもとんでもなく良いですね。
そしてジミ・ヘンドリックス。ロックのかっこよさと素晴らしさを体現したギタリストですよね。
この人のパートもとても素晴らしいと思いますです。



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