目次
はじめに
この本はこんな本
1~30
スクリーム
スクリーム2
シュリ
トミー
アウトサイダー
幻魔大戦
MUSA(武士)
薄化粧
嗤う伊右衛門
吸血鬼ドラキュラ
凶人ドラキュラ
ドラキュラ‘72
新ドラキュラ悪魔の儀式
蠅男の恐怖
ザ・フライ
ポランスキーの吸血鬼
ウッドストック・愛と平和と音楽の三日間
ハムナプトラ
愛と青春の旅立ち
コマンドー
風と共に去りぬ
デッドゾーン
南極物語
バックドラフト
キャシャーン
レインマン
ナバロンの要塞
ナバロンの嵐
グッド・モーニング・ベトナム
7月4日に生まれて
31~60
シンドラーのリスト
戦争のはらわた
太陽の帝国
ディア・ハンター
フルメタル・ジャケット
ヤング・ガン
ヤング・ガン2
ウォーター・ワールド
ジュマンジ
ストリート・オブ・ファイヤー
ハドソン・ホーク
アウトブレイク
大地震
ブローン・アウェイ・復讐の序曲
ポセイドン・アドベンチャー
黒い家
トップ・ガン
フォーエバー・ヤング 時を越えた告白
永遠に美しく…
青い体験
殺人の追憶
ナルニア国物語・第一章 ライオンと魔女
汚れなき悪戯
ウィズ
ファントム・オブ・パラダイス
三銃士(1993)
十戒
天地創造
ヒーロー
マルコムX
61~90
告発の行方
JFK
暗くなるまで待って
氷の微笑
コレクター(1997)
依頼人
ザ・ファーム 法律事務所
スニーカーズ
ダイヤルMを廻せ
ハンニバル
ピクニック・アット・ハンギングロック
羊たちの沈黙
ボディ・ダブル
ミザリー
ゆりかごを揺らす手
ルール
レッドツエッペリン・狂熱のライブ
リーサル・ウエポン
めぐり逢えたら
ピンク・パンサー3
悪魔の赤ちゃん
オーシャンと11人の仲間
ジョニー・ハンサム
ゲッタウェイ(1994)
怒れるドラゴン・不死身の四天王
ミッション
ジョー・ブラックをよろしく
感染
トリプルX
91~120
007/ダイ・アナザー・デイ
恋人はスナイパー・劇場版
遥かなる大地へ
マイノリティ・リポート
風とライオン
リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
リベラ・メ
トパーズ
コットン・クラブ
黒の試走車
ナースコール
ミミック
イーストウイックの魔女たち
トゥルー・ロマンス
ハイ・クライムズ
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
ポセイドン・アドベンチャー2
事件
望郷(1937)
ガメラ2レギオン襲来
ドラゴン危機一発
オーメン(1976)
最後のブルース・リー ドラゴンへの道
海猿
ザ・グリード
シェルタリング・スカイ
ゲロッパ
ダンテズ・ピーク
下妻物語
121~150
ミッドナイト・エクスプレス
ノー・マーシイ~非情の愛
T.R.Y.(トライ)
レイクサイド・マーダー・ケース
オーメン2・ダミアン
オーメン3・最後の闘争
ゴースト・ニューヨークの幻
ひまわり
幸福の条件
ロミオとジュリエット
ワーキング・ガール
小さな恋のメロディ
恋しくて
俺たちに明日はない
火山高
グレート・ブルー
サタデー・ナイト・フィーバー
スタンド・バイ・ミー
トゥームレイダー2
戦場のメリークリスマス
銀河英雄伝説・我が往くは星の大海
チャンプ
エクソシスト
エクソシスト2
ミッション・インポッシブル
モダン・タイムス
チャップリンの黄金狂時代
街の灯
死霊のはらわた
チャップリンの独裁者
151~180
となりのトトロ
突入せよ あさま山荘事件
ホワット・ライズ・ビニース
引き裂かれたカーテン
タービュランス2
戦国自衛隊1549
沈黙の断崖
キャノンボール2
乱気流・タービュランス
案山子・KAKASHI
カジノ
悪魔の植物人間
バスケットケース
悪魔のはらわた
処女の生血
ブレインデッド
悪魔のしたたり
幸福の黄色いハンカチ
スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス
あの夏・いちばん静かな海
BROTHER
デモリッションマン
金田一耕助の冒険
未来警察
スーパーマン
ワイルドバンチ
13日の金曜日パート2
13日の金曜日パート3
13日の金曜日完結編
新・13日の金曜日
第二集 上巻 あとがき
第二集 上巻 あとがき

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151~180

となりのトトロ

1988年徳間書店・スタジオジブリ作品
監督 宮崎 駿
声の出演 日高のり子、坂本千夏、糸井重里

だららっ、だららっ、だららっだららっだららっ。あ~る~こ~、あ~る~こ~、わたしわあげんきいいいい。
いやはや懐かしい。
スイミングスクールで仕事をしていたとき、幼児クラスの体操でこの曲にふりつけして「ちびっこエアロ」とかやってました。
そのころ、幼児クラスで教えていた子が今では大学生。
時の流れの早さを感じてしまいますね。
この作品、すでに十回以上テレビオンエアされているような気がします。
いや、物語は悪い話じゃないんですよ。むしろいい話やし。
というか、いい話すぎてついていけないのがジブリ作品でございます。
ってことで、「魔女の宅急便」のときにも書きましたけれども、ジブリ作品は苦手な私です。
物語の舞台は少し懐かしさを感じさせられる昭和30年代。
まるでアニメに出てくるような(ってアニメなんだけど)、森の近くにある集落に引っ越してきた二人の姉妹。
彼女たちは森で不思議な生き物トトロと出会います。
で、森の生き物だとかと不思議なふれあいの時間をもちます。
ふれあったらええがな。
で、両親との心のふれあいだとか、姉妹同士の心のふれあいなんかも描くわけですね。
そやから、ふれあったらええがな。
あまりに良い話なんで、逆に心がケバケバしてしまいます。
いかんなあ。最近の私は若干心が病んでおりますなあ。はやく立ち直ろっと。
とりあえず良い話。
内容もよくできているし、作画なんかもとにかくきれいに仕上がっております。
パパの採点。10点満点で6点。
宮崎監督ごめんなさい。単純に好き嫌いのレベルでこんなポイントになってしまいました。


突入せよ あさま山荘事件

2002年「あさま山荘事件」製作委員会作品
監督 原田眞人
主演 役所広司、宇崎竜堂、天海祐希、伊武雅刀、藤田まこと、椎名桔平

日本じゅうを震撼させた連合赤軍あさま山荘事件の映画化です。
物語は一貫して警察視点で描かれます。
私的には、警察視点・犯人視点半々で描いてるんだろうなあって勝手に想像しておりましたので、ちょっと期待外れでしたね。
連合赤軍については、昔、芝居をしていたときに、この事件とは別の「榛名山~妙義山山岳ベースリンチ事件」を題材にした戯曲を書きまして、そのときにけっこう文献とか調べました。
少しは山岳ベース事件のことを描くかなあって思って見ておりましたが、全く触れられず。
映画はあさま山荘の立てこもりから突入までのみを丁寧に描いておりました。
長野県の別荘地を徘徊している若者のグループ。
遠巻きにその様子を探る警官隊。
このグループこそが連合赤軍のメンバーたちだったわけです。
彼らは警官隊と銃撃戦の末、「あさま山荘」にたてこもります。
警察はすぐに動き、海外でテロ対策を勉強してきた役所さまを長野に派遣します。
ここでまず長野県警と警視庁のメンツをめぐっての攻防みたいなものがあったりするわけですな。
犯人グループの家族を呼んでの説得工作も失敗。人質にされている山荘の管理人夫人の生死も不明。
次第に警察は突入作戦を計画し、それを実行に移します。
鉄球による家屋破壊だとか放水攻撃、催涙ガス攻撃。
膠着し、情報が混乱する状況の中での人質救出作戦が続きます。
けっこうハラハラドキドキしました。特に、山荘一階の突入部隊が催涙ガスや放水に苦しみながら犯人と銃撃戦を行うみたいな描写をきっちりと入れてくれているあたり、感心しました。
キレイキレイな警察側の勝利、みたいな描きかたをしなかったところはポイントが高いです。
えっと、事件の詳細はいろんなサイトだとか出版物だとかがありますので、そちらを参照していただいたほうが良いとは思いますが、この「あさま山荘事件」の時点ではもちろん「山岳ベース事件」は明らかにはなっていませんでした。
また、連合赤軍の指導者(実名出さないほうがいいですよね。みんな知っているでしょうが、その人たちは逮捕され、裁かれて刑に服しております。自身の罪を悔いて獄中で自殺した人もおります)たちがすでに妙義山で逮捕されていたってこともはっきりとは伝えられていなかったんじゃないでしょうか。
「連合赤軍事件」全体を俯瞰して見ると、「あさま山荘事件」は、思想と統率力、そして恐怖政治を繰り広げていたリーダーを失った組織が、迷走の上にたどりついた哀れな結末って感じに受け止められます。
被害者・加害者の別なく、事件全体で亡くなられた方のご冥福を改めてお祈り致します。
パパの採点。10点満点で8点です~


ホワット・ライズ・ビニース

2000年アメリカ映画
監督 ロバート・ゼメキス
主演 ハリソン・フォード、ミッシェル・ファイファー、ダイアナ・スカーウィッド、ジョー・モートン

ハリソン・フォードさまとミシェル・ファイファーさまのミステリアスサスペンスでございます。
なんでも、「ヒッチコック監督が生きていたら撮っていたような作品」を撮りたかったゼメキス監督が撮りあげた作品でございます。
どうなんでござんしょうねえ。
そういう予備知識なしに普通に見てたら「ああそうなんや、そういう映画なんや」で終わっていたでしょうが、ヒッチコック監督の名前出されるとねえ… 
自動的にヒッチコック作品と比べられるわけですし、そうなるとかなりの完成度とサスペンスとドンデン返し的仕掛けが必要になるわけで。
ちょっとこの売り方は失敗のような気がしますね。
きれいな人妻ファイファーさま。彼女は隣人の不審な行動を見てしまいます。
おせっかいにもその隣人の家に行って追い返されたりするってお約束の描写があったりします。
やがてファイファーさまの家で霊が出没したり、心霊現象が起きたりします。
何かおかしい。
で、彼女は一部記憶を失ってしまっていた数年前の交通事故を思い出すわけですね。
ひょっとしたらこの霊騒動と交通事故には関連があるんじゃないだろうか… 
で、そんないろいろな事実がパズルのピースみたいに埋まっていって、最後には驚愕(っていうかあんまり驚愕しなかったけど)の事実が浮かび上がるって構造でございます。
って書いててハリソン・フォードさまあらすじに出てこなかったし。
フォードさまはファイファーさまの夫で、全ての謎の鍵を握る人物ざんす。
ってこんな書き方したら物語の展開めっちゃ読めると思いますが、そのへんは大目にみてくだされ。
全編ミッシェル・ファイファーさまのためにつくられたような映画。
でも途中で不自然に視点が入れ替わってファイファーさま以外の人物から見たファイファーさまの不思議な行動、みたいな場面もありまして、どないやねんな、みたいな印象を受けました。
キャスティングにしても、中盤までは「なんでこの役ハリソン・フォードさまやの?」とか思っていたらラストに謎が解けたりして。
まあ面白いといえば面白いんだけど、面白くないといえばそう思えなくもないっていう、実に微妙な映画でございます。
とりあえずファイファーさまとフォードさまの演技合戦を見るつもりで、あまり期待しないで見たら楽しめるんじゃないでしょうか。
「ゼメキス監督がヒッチコック監督に捧げた作品やあああああ」みたいな気持ちで見たら、期待が空回りするかもしれませんです。
パパの採点。10点満点で6点。
期待が大きかった分、なんじゃこりゃって思ってしまいました。


引き裂かれたカーテン

1966年アメリカ映画
監督 アルフレッド・ヒッチコック
主演 ポール・ニューマン、ジュリー・アンドリュース、リラ・ケトロヴァ

ヒッチコック監督通算50本目の監督作品で、監督生活40周年を記念して作られたスパイアクションです。
タイトルが「引き裂かれたカーテン」だもんで、「サイコ」みたいなカーテンごしにナイフ炸裂、みたいな作品かと思っていましたが、全然そうじゃなかったです。
この作品でのカーテンは、「鉄のカーテン」なんかの意味に使われるような「カーテン」でございまして、国家機密を護るというか隠すというか、そういう意味あいでの「カーテン」でございます。
科学者ニューマンさまが、婚約者アンドリュースさまを伴って東側に亡命します。
ある画期的な実験を成功させたニューマンさま、その実験結果をもっての亡命でございます。
彼を受け入れるのはソ連。旧ソ連、今のロシアでございますな。
連邦科学アカデミーみたいなところの、同じ分野の研究をしていて、その画期的な実験にすでに成功している博士と共同で研究したいというのが亡命理由でございます。
しかしこの亡命には裏がある。
西側はこの画期的な実験は成功に至っていないわけです。
で、実験成功のニセ情報を流し、東側に亡命するふりをして第一人者の博士から実験データを盗み出そうと、そういうことでございます。
ほうほう。
なるほどなスパイサスペンスなわけですなあ。
で、「画期的な実験」ってえのがマクガフィン。物語の筋道に直接は関係ないんだけど、登場人物たちにとっては共通して重要な「何か」ですな。
ところがかなり早い時点でニューマンさまにとっての計算違いが発生します。
ロシアの中に入り込んでいる西側の協力者がいるのですが、その協力者とコンタクトをとっている現場を、政府の調査官みたいな男に見られてしまいます。
困ったニューマンさま、男ともみあった末に男を殺してしまう。
えらいこっちゃ。死体と男が乗ってきたバイクは埋めて隠すわけですが、当然政府では行方不明になった調査官のことを調べるわけでございます。
さあここから先はおっかけっこです。
男の死体が発見され、ニューマンさまがつかまってしまうのが早いか、例の博士から実験データを聞き出すのが先か。
きわどいところでデータの入手に成功したニューマンさまですが、もちろんそこはソ連のド真中。
協力者たちの組織による「ニューマンさま・アンドリュースさま国外脱出計画」が進められるわけでございます。
けっこう面白い作品でした。
さすがヒッチコックさま。
惜しむらくは、ポール・ニューマンさまが、ちょっとマヌケキャラなこと。
というか、この人科学者顔してないと思うんだけど。そこいらがマイナス材料でしょうか。
もうちょっと賢そうな役者さん使えばよかったのに。
パパの採点。それでも10点満点中8点。
ポール・ニューマンさまの科学者役はマイナスだけど、後半は科学者としてじゃなく、西側の人間として逃げ回るわけで、そうなると賢そうな顔は不要ですもんね~


タービュランス2

1999年アメリカ映画
監督 デビッド・マッケイ
主演 クレイグ・シェイファー、ジニファー・ビールス、トム・ベレンジャー

1997年に製作された「乱気流・タービュランス」の続編でございます。
至れりつくせりのパニック映画。
物語の冒頭は「飛行機恐怖症」の人々に対する飛行機会社のサービスの描写。
本当にこういうサービスあるのかなあ。
客席のシミュレーターみたいなところに飛行機恐怖症の乗客に入ってもらってのトレーニング。
そして最後は実際の飛行機に搭乗して飛行機への恐怖心を払拭しようと、そういう講習のようです。
飛行機恐怖症の乗客とその他の一般客を乗せた飛行機は目的地に向かって出発します。
さあさここからでございます。
とりあえずは至上最大規模の乱気流の発生でございます。
続けて原因不明の病人の大量発生。
やがて機内にハイジャックが発生。
犯人は貨物室に化学兵器を持ち込み、起爆装置を持っております。
乗客たちの協力によって犯人は取り押さえられますが、乗客の中に犯人とは別のテロリストが乗っていました。
今度はそいつが起爆装置を持ち、ハイジャックを継続します。
事件のどさくさで機長は死亡、副操縦士は意識不明(原因不明の病人たちはテロリストが機内の飲料に鎮静剤を混入したことが明らかになります)ほんま、これでもかこれでもかというくらい続く危機的状況。
立ち向かうのは親友を航空機事故で亡くし、飛行機恐怖症になってしまった飛行機設計士のシェイファーさまと、閉所恐怖症の受講生ビールスさま。
地上からは管制官のベレンジャーさまがアシストします。
貨物室の化学兵器はどうなるのか。
ハイジャック犯は逮捕されるのか。
そして乱気流の中、飛行機は着陸できるのか。
山もりの危機的状況でございますです。普通に考えたら助かったりするわけないですわな。
いやあ、映画って本当に良いもんだ。
クライマックスはちょっと拍子抜け。ハラハラドキドキはたっぷり用意されているんですが、いささか都合がよすぎ、「んなわけないやろ」って印象が残りました。
ラストの主人公とテロリストの対決もいかがなものでしょうか。
テロリストの鎮圧と飛行機着陸の順番を逆にしたらよかったのにって思いました。
パイロット不在での着陸って大技の印象が軽くなってしまって、残念です。
この作品のパパの評価は10点満点のところ5点でございます。


戦国自衛隊1549

2005年「戦国自衛隊1549」製作委員会作品
監督 手塚昌明
主演 江口洋介、鈴木京香、鹿賀丈史、北村一輝、綾瀬はるか、生瀬勝久、中尾明慶

半村良様の傑作小説の映画化。
ではないんです。厳密には。
原作小説の映画化は、千葉真一さま主演・斎藤光正監督の「戦国自衛隊」のほうで、今回は「自衛隊が戦国時代にタイムスリップする」という設定のみが取り入れられている作品です。
そもそも、前回の千葉さま版も、原作小説のラストで解明される驚愕の大オチを描かないまま終わってしまっちゃったってえほにょほにょ作品でございまして、どんな作り方しても前作を超えるだろうって思いながら見始めたのに、結局前作のほうがまだましだったってとんでもない作品でございました。
えっと、めっちゃ特殊な技術の実験中に、鹿賀さま率いる自衛隊の小隊が戦国時代にタイムスリップします。
自衛隊はその小隊を救出するため、救援チームを戦国時代に送り込むことになります。
最初の小隊がなんで戦国時代に行ったことがわかんねんって話ですが、最初のタイムスリップが起こった一週間後に、タイムスリップの揺れ戻しみたいな現象が起こりまして、戦国時代の武将が現代にやってきたから。
へえ、そうなんや。
でね、救援チームがなぜ派遣されることになったかというと、戦国時代へ行った自衛隊の小隊が、どうやら歴史に干渉しているらしいと。
で、その歴史の歪みのせいで、ブラックホールが日本各地に発生しまして、今や日本が消滅の危機にさらされているんだって話でございます。
すげえすげえ。
んで、自衛隊をやめた江口さまに召集がかかります。
江口さまは鹿賀さまが隊長を務めていた特殊任務チームのエースだった男でございます。
歴史に干渉をはじめた鹿賀さまに対抗できるのはこの男しかおらんっちゅうことですわ。
さあさ二個小隊の自衛隊、それぞれの運命やいかに。
原作を読まれた人はおわかりだと思いますが、原作を傑作小説として成立させているのは、とにかく織田信長の取り扱いの一点につきます。
ってことはね、私的には、織田信長の取り扱いを間違えれば、駄作とならざるを得ないっちゅうことになってしまうんです。
そういう意味では「戦国自衛隊」「戦国自衛隊1549」どちらも不合格っぽいなあ。
さらに「1549」版では、江口さまがいかに頭の切れる男であるかをわからせるために「自衛隊時代に、江口さまだけが合格したシミュレーション」があるって話があったのですが… 
ごめんなさい。見抜いちゃって。
このエピソードの元ネタは「スタートレック2・カーンの逆襲」でございます。
スタートレックでは、歴代の士官候補生の中で、「勝てる見込みのない救出作戦」の演習を、ただ一人クリアしたのがカーク船長だったって設定でした。
ってことは自衛隊員江口さまって、カーク船長なみに作戦構築能力があるってことなのかなあ。
まあいいか。パパの採点。10点満点で4点。ごめんなさい。あまり高い点数つけられませんでした。


沈黙の断崖

1997年アメリカ映画
監督 フェリックス・エンリケス・アルカラ
主演 スティーブン・セガール、マーグ・ヘルゲンバーガー、スティーブン・ラング、クリス・クリストファーソン、ハリー・ディーン・スタントン、レヴォン・ヘルム

実際にCIAで合気道を教えていたスティーブン・セガールさま。
彼の「沈黙シリーズ」の第三弾でございます。
とはいえ、「沈黙の戦艦」や「沈黙の要塞」との続編みたいな話ではなく… 
むしろ全く関係ないです。
「燃えよドラゴン」と「ドラゴン怒りの鉄拳」くらい関係がない話です。
主演が同じセガールさまだからとりあえず「沈黙の…」ってタイトルつけただけなんじゃないでしょうか。
このパターン、いまだに続いているみたいですね。
ええんやら悪いんやらよくわかりませんが。
少なくとも、DVDのパッケージを手にとって「この映画は見たかな、見てないんかな」って真剣に考えないとわからないシリーズであることだけは確かでございます。
今回のセガールさまは環境保護局の調査官でございます。
とっても田舎町にやってきたセガールさま。彼は町の廃坑に毒性の強い産業廃棄物が捨てられていることを知ります。
廃棄を指示していたのはクリス・クリストファーソンさまが社長をつとめる地元の大企業でございます。
物語が動きだす前の伏線として、セガールさまに先行して派遣されていた別の調査官が、クリストファーソンさま一派に殺されてしまったという事件があったりして、セガールさま最初から喧嘩ごし。
それでも不法投棄の現場を押さえないとあかんってことで、「教会のお手伝いの力持ち野郎」を装って住民たちに溶け込んで情報を仕入れようとします。
町全体がクリストファーソンさまの会社の世話になってるみたいな町なんで思うように情報が入ってこない。
セガールさまは町の人たちから何故かつまはじきになっているヘルゲンバーガーさま母子に近づきます。
彼女の兄がまたクリストファーソンさまの手先だったりするわけですが。
で、少しずつセガールさまの悪者退治が始まるわけですね。
「自然を破壊する企業対セガールさま」みたいな感じで、物語の構造としては「沈黙の要塞」に似てますなあ。
でもちょっとなあ。話としては似たような感じだし、ワクワクドキドキみたいな勢いに欠けます。
自然破壊に対抗する話としては、懐かしいドラマ「合言葉は勇気」(役所さんが主演されてました)なんかのほうがよくできていたような気がします。
パパの採点。10点満点で6点。
セガールさまの役柄が環境保護局の役人さんなんで、積極的に合気道は使えないっぽいキャラ。ちょっと消化不良でしたね。


キャノンボール2

1983年アメリカ・香港合作
監督 ハル・ニーダム
主演 バート・レイノルズ、ジャッキー・チェン、ディーン・マーティン、フランク・シナトラ

「キャノンボール」紹介してないのに「キャノンボール2」紹介したり、「乱気流・タービュランス」紹介してないのに先に「乱気流・タービュランス2」紹介したり。
テレビオンエアのご案内ブログとしてアップしていった記事だもんで、こうなっちゃいます。テレビオンエアの順番の悪さを私のせいにしないでくださいまし。
「キャノンボール2」は、もちろん「キャノンボール」の続編でございます。
テレビオンエアでも、シリーズものなんだから二週続けてオンエアとかしたらいいのに。
さて物語…の前にぃ。
そもそもキャノンボールってのは、東海岸コネチカットから西海岸ロサンゼルスまで、アメリカ大陸横断の公道カーレースをする話。
公道でレースするわけだから、スピード違反でおまわりさんとかがガンガン追いかけてきたりします。
その追求の手を逃れながらレースするわけざんすね。
で、ここからは「2」の物語。前作の少し後のお話です。
前作のレースにもエントリーした「中東方面の石油王」の息子。不甲斐ない結果に父石油王はご立腹。
今度は自分がレースを主催するから、お前必ず勝てよ、ってな具合で、第二回キャノンボールが開催されます。
前回参加メンバーを中心にレース参加者が集まり、大陸横断レースが再び行われることになるわけでございます。
リチャード・キールさまとジャッキー・チェンさまがチームを組んでいたり、サミー・デイビス・JRさまとディーン・マーティンさまが同じ車に乗っていたり。
それはそれで楽しいシーンが展開します。
極めつけ、物語の途中でからんできたフランク・シナトラさまが飛び入り参戦したりとか、けっこうハチャメチャ。
レースの話とは別に、ギャングA(テリー・サバラスさま)から金を借りてる貧乏ギャングが、金を工面するために主催者の石油王を誘拐しようとする話とかが入ってきて、かなりドガチャガな内容になります。
石油王を誘拐しようとしたギャングの下っぱを演じていた役者さんって、「ゴッドファーザー」で大幹部テッシオを演じていた役者さんじゃないでしょうか。
あと「ゴッドファーザーパート2」で組織を裏切る大幹部役の人もいたような気がします。
なんか細部まで豪華なキャスティングの映画でございます。
しかしながら私の採点は10点満点中6点。間口を広げすぎて収拾がつかなくなったっぽい作品ですね。


乱気流・タービュランス

1997年アメリカ映画
監督 ロバート・バトラー
主演 ローレン・ホリー、レイ・リオッタ、ベン・クロス

2を先にご紹介して1があとまわしになってしまいました。何故かブログ書いていた当時のオンエアの順番が2が先で1があとでした。
作品はやっぱり1のほうがはるかに面白かった。
キャスト的には、ジェニファー・ビールスさまだとかトム・ベレンジャーさまなんかが出ている2のほうが豪華なんですが、やはり「乱気流・タービュランス」のほうが圧倒的によかったですね。
とりあえずシチュエーションが自然だったように感じました。
性犯罪者でサイコキラーのリオッタさまが逮捕されます。
ただ、本人は冤罪を訴えて再審請求をしております。リオッタさまはもう一人の強盗殺人犯といっしょに飛行機で護送されることになります。
護送に使われるのは一般旅客機でございまして、ってことはもちろん一般乗客も搭乗しております。
この旅客機の客室乗務員がホリーさまでございます。
気流はとっても不安定。
前方にはごっついハリケーンがあるわけですな、やっぱり。
なんせ「乱気流・タービュランス」でございますから。
で、やっぱり事件が起きます。
強盗殺人犯がトイレに行くとみせかけて護衛のFBI捜査官に重傷を負わせ、彼の銃を奪うわけですね。
で、機内で乱闘アンド銃撃戦。
護衛の捜査員はみんな撃たれてしまいます。
客室で騒ぎが起こったわけで、様子を見にきた機長も撃たれてしまいます。
さらに銃撃戦の流れ弾が窓を突き破ってしまいまして、客室の気圧が急低下。
自動操縦に切り替えてどうしようかおたおたしていた副操縦士は、気圧急低下のときに機が揺れたはずみで倒れて頭をうち、昏倒してしまいます。
さあ困った。
強盗殺人犯は結局捜査員に撃たれて死んでしまいますが、ある意味強盗殺人犯よりもはるかにアブナイ、サイコキラーのリオッタさまが野放しになってしまうことになります。
客室にはアブナイ男。
操縦士はいない。
前方にはハリケーン。
絶体絶命。
ホリーさまは操縦席に座り、管制官からの通信だけをたよりに着陸を試みます。
いぐわあああ。
「タービュランス2」で感じた物語展開上の違和感なんかもほとんどなしにけっこう楽しめました。
パパの採点。10点満点で7点。
レイ・リオッタさまが犯人を好演しております。かなり楽しませていただきましたです~


案山子・KAKASHI

2004年伊藤潤二、EMG、朝日ソノラマ、プラネット作品
監督 鶴田法男
主演 野波麻帆、柴咲コウ、りりぃ、河原崎建三

ジャパンホラーの監督さんが好んでとりあげる、ホラー漫画の大家、伊藤潤二様の原作。
この人の漫画のドラマ化は、「富江」だとか「押切」だとか「顔泥棒」だとかを見ましたが、どうなんやろ。
私的にはあまり好きじゃないんです。
「富江」はすごい傑作だと思いますが、それ以外の作品はクライマックスの処理がイマイチなものが多く、この作品もやはりラストに難ありでございました。
ある日突然行方不明になった兄の消息を追って、野波さまは兄の彼女が住んでいる田舎町を訪れます。
あからさまに怪しい村の人々。
野波さまはいろいろなことを調べるうち、村の人々が言う「大事な日」をその村で迎えることになってしまいます。
村の広場に案山子を集める人々。
なぜか彼女をつけ狙う不気味な影。
きゃああああああ。
と予告編っぽく盛り上げてみましたが、映画はそんなに盛り上がらなかったです。
残念ながら。そもそも物語の最初にテロップが流れ、「人の形のものには魂が宿る」だとか「昔の人は霊を払おうとして案山子を作った」だとか「人形(ひとがた)にやどる魂は善良なものばかりではない」なんて説明するもんだから、ネタバレバレです。
テロップに頼らないで、もう少し状況でそれを描くとかしてもらいたかったんですが。
柴咲コウさま、出演シーンは少ないけど熱演でございます。
でも本人はきっとこの映画に出演したことを忘れてしまいたいんじゃないでしょうか。それくらい微妙な作品です。
私が演劇していたころ、「第三エロチカ」って劇団の中心俳優だった有薗芳記さまがチョイ役で出演されてました。
あら懐かしい。
主役の野波さまって、けっこうかわいかったりします。でもラストがなあ…
パパの採点。10点満点で6点。もうちょっと頑張って欲しかったですね。


カジノ

1995年アメリカ映画
監督 マーティン・スコセッシ
主演 ロバート・デ・ニーロ、シャロン・ストーン、ジョー・ペッシ、ジェームズ・ウッズ

むっちゃ力の入ったマフィア系人間ドラマでございます。
私がこの作品を見たときのテレビオンエアは2006年3月31日でした。
何でオンエアの日付を書いたかということはあとで詳しく書きますが、この作品のオンエアがもし2006年7月とかだったら、テレビ局の人ってめっちゃ良識派の人が揃っておられますので、ソッコーオンエアが中止になって、他の作品と差し替えになっていただろうと思います。
1970年代のラスベガス。
デ・ニーロさまは伝説のカジノディーラー。
彼はその腕を買われ、今ではギャングに複数の店を任される立場です。
彼は独自の才覚でカジノの売上を伸ばし続け、経営に参加できるレベルになります。
そんな彼が恋した相手は、詐欺師のストーンさま。
そして彼の親友がギャングのペッシさま。
この三人が中心になって物語が進んでいきます。
どっしりとした視点で、見るに耐えない残酷なシーンも、煌びやかなカジノの世界も、コミカルにさえ感じられる彼らの日常をも、飽きのこない映像で見せてくれます。
ストーンさまに恋したデ・ニーロさまの目の前に現れるのは、ストーンさまの元恋人というか元ヒモのジェームス・ウッズさま。
嫉妬心にとらわれたデ・ニーロさまは、ストーンさまの行動にことごとく干渉するようになり、その不満から彼女はアルコールと薬におぼれていきます。
怖い怖い。
さまざまな理由から抗争が起こったり、当局の捜査の手が伸びそうになって口封じのために「トカゲのしっぽ切り」の論理で消される者がいたり。
主人公デ・ニーロが栄華を極める様子から落ちぶれていく末路までを丁寧に、それでいてスピーディに描きます。
で、冒頭にちょっと触れた話ですが。私はこの映画見ておりまして、めっちゃどんよりしてしまいました。
マフィアのギャングが、邪魔になった組織のメンバーを「消す」場面。
ひと気のない場所に二人の邪魔者を呼び出し、バットでボコボコにして、生きたまま土に埋める。
二人を同時にボコボコにするわけではなく、一人の目の前でもう一人が撲殺されるわけです。
生きているほうも腕だとか足だとかをバットで折られて動けない。
「まだ生きている、お願いだからやめてやってくれ」みたいな懇願を無視して、さらにボコボコにされる。
もう一人はそれを見つづけるしかない。
実は2006年の6月だか7月だかに、こんな事件、本当にあったんですよね。
「あの事件もこんな感じだったんだろか」なんて考えてたら、めっちゃどんよりしてしまいました。
もちろん事件よりこの映画のほうが先に作られたわけですが。
パパの採点。10点満点中7点。
さっき書いた場面までは8点から9点の評価だったんですが、ちょっとあの場面はいただけなかったです。
事実をもとにした映画なんで、そのようなことはあったんだろうと思いますが、ちょっと描写に工夫してほしかったですね。 

悪魔の植物人間

1973年イギリス映画
監督 ジャック・カーディフ
主演 ドナルド・プレゼンス、トム・ベイカー

今日から「絶対にテレビでは放送されないであろう映画」シリーズでございます。
こういうシリーズになるとやっぱりホラー映画が並びそうですね。
その内容の異常さゆえに、カルト的傑作と呼ばれている作品。ビデオは絶版になっているはずです。
DVDは発売していない模様。
先日、一部の常連さんを対象に「個人的に」海賊版DVDを売っている店で、この作品を見つけました。
でも私は常連さんじゃなかったから、「非売品です」とか言われましたが。
主演はドナルド・プレゼンスさま。器用な役者さんですよね。
「大脱走」「ハロウィン」シリーズみたいに善玉やってたかと思うと、「007は二度死ぬ」とか「ミクロの決死圏」とかでは悪玉やったり。
この映画では超悪玉。めっちゃ悪い男を好演しております。
マッドサイエンティストのプレゼンスさま。
彼は人間と植物を合成させ、植物人間を創造しようとしております。
植物ってすごいですよね。自分の体内でエネルギー合成できるわけだし。
だからこの博士の気持ちもわかるんだけど。
博士は町で人を誘拐しまして、植物人間合成の実験を繰り返しております。
実験に失敗した個体は、旅回りの見世物一座に払い下げられます。
で、そうこうしているうちに植物人間は次第に弱っていきまして、その一座で最後を迎えると、そういうことでございますね。
普通の描くと、ほお、そういう映画なんやって思ってそれで終わりなんですが、この映画の強烈なところは、見世物一座の座員役に本物の「フリークス」を起用しているところです。
彼らはまるで見世物小屋に自分たちの姿を見にきた観客に自分の症状を説明するかのようなトーンで、自分のどこが他人と違うかを説明していきます。
「フリークス」って言葉が訳しにくいんですが。まあ「畸形」と訳すべきなんでしょうか。
五分ほどのこのシーンがとにかくこの作品を微妙なものにしています。
考え方によってはとっても非人道的な作品。
フリークスを見世物として扱っているわけです。
しかし彼らは自分自身の特異な部分をさらすことを生きる術として選んだ人なわけで、その気持ちを全否定するのもどうかとは思いますし。
まあ、ここらあたりが放送されないであろうと考えられる理由であります。
さて物語のほうですが、結局、人間改造手術を行っていた博士は、植物人間によって殺され、見世物一座でフリークスたちを苦しめていた男はフリークスたちの手で罰をうけます。
トッド・プラウニング監督の1932年の作品、「怪物団」の、ある意味リメイク。
ただ、フリークスを現実に登場させた人間ドラマである「怪物団」と、ホラーというフィールドでしか物語を展開できなかった「悪魔の植物人間」。
作品的評価は明らかかと思われます。
パパの採点。10点満点中4点。
映画の中に現実のフリークスを登場させる神経ってのは私にはやはり理解できませんです。


バスケットケース

1982年アメリカ映画
監督 フランク・ヘネンロッター
主演 ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック、テリー・スーザン・スミス

「絶対にテレビでは放送されないであろう映画」シリーズです。
ゲテだグロだ、いやいや傑作だと、実にさまざまな評価をうけているカルト的ホラー作品でございます。
この作品はどうなんでしょうか。
テレビで放送したことあるのかなあ。私的には「こんな作品がテレビで放送されることなどあってたまるか」って気分でとりあげたわけですが。
シャム双生児として生まれた二つの命。
二人は切断されてしまい、健常者の弟と、肉塊に目鼻口と手足がついた兄に分離されます。
分離されることに反対していた兄弟は、やがて彼らを切断した医師に復讐するという行動にでます。
うむうむ。ありがちな、ホラーな展開。
弟は兄を、バスケットケースの中に入れて持ち歩きます。
なんか「グレムリン」のモグワイみたいな感じです。
そんな一心同体状態の双子兄弟ですが、そんな二人に転機が訪れます。
弟のほうが、知り合った女の子に恋してしまうわけですな。
奇形の兄は弟に激しく嫉妬します。兄はバスケットケースから抜け出し、弟の恋人をレイプして殺してしまいます。
ここからは兄と弟の愛憎劇へと物語がシフト。
結局二人は兄弟心中みたいな形で死んでいって、物語は終わります。
なんとまあ救いのないお話でしょうか。
しかし後半の兄弟の心理的葛藤があったからこそカルト的傑作としてホラー映画の歴史に名を残すことになったのも事実ではありますが。
でもねえ、良識派の私にとってはかなり耐えがたい作品世界ではありますです。
パパの採点。10点満点中3点。
あきまへんなあ。畸形とかシャム双生児だとかを作品の核にもってきてはいけません。
少なくとも私はそんな立場です。当然採点は辛くなります。


悪魔のはらわた

1973年イタリヤ・フランス合作
監督 ポール・モリセイ
製作 アンディ・ウォーホール
主演 ジョー・ダレッサンドロ、モニク・レ・ボーレン、ウド・キア

「絶対にテレビでは放送されないであろう映画」シリーズです。
この映画がテレビオンエアされない理由は簡単。成人指定されていた映画だからです。
公開当時小学生の映画少年だった私は、とっても悲しい思いをしながらこの映画の上映館の前を素通りした記憶があります。
この映画、公開当時は3D作品として公開されました。
3Dの映画って、めっちゃ魅力的でした。ホラー映画も嫌いじゃなかったし。
結局年齢制限にひっかかってこの映画を見逃した私は、1982年の「13日の金曜日パート3-D」も見逃し、1983年になってようやく「ジョーズ3-D」で3Dの洗礼を受けることになりますです。
しかしこの映画。
観客の皆さんはやっぱり、例のマヌケな3Dメガネかけてこの作品を見ていたのでしょうか。
客席見るほうがホラーな状況かもしれません。って冗談はさておき。
性倒錯の傾向大なフランケンシュタイン博士(キアさま)が主人公。
この博士、内臓嗜好の趣味あり。
しかも実の妹と結婚しているって人。
むっちゃアブない。
博士は「完全なる肉体」の創造を目指しています。
あちこちから優秀な人間の肉体のパーツを集め、二体の人造人間をつくります。男と女。
完璧な肉体を持った人造人間を交配させて子供を作ろうと考えたわけですよね。
しかししかし、ここでとんでもないミスが起こってしまいます。
「優秀な男の脳」とゲイの男の脳をとりちがえてしまい、「カンペキな肉体を持っているんだけど、ゲイ」って人造人間になってしまいます。
さあここから物語は次第にアブナク、ディープな展開を見せるわけでございます。
クライマックスはタイトル通り、はらわたを撒き散らしながらフランケンシュタイン博士、ご絶命でございまする。
なんかねえ、中盤から後半にかけてが強烈すぎます。
でもなんかすっごく倒錯してて、いい感じ。思っていた以上に面白かったです。
パパの採点。10点満点中7点。
映画的にはあんまり面白いとは思わなかったです。普通ならいいとこ5点~6点でしょうなあ。
しかし作品監修のアートの神様、アンディ・ウォーホールさまに敬意を表して、プラス1点。


処女の生血

1974年イタリヤ・フランス合作
監督 ポール・モリセイ
監修 アンディ・ウォーホール
主演 ジョー・ダレッサンドロ、ヴィットリオ・デ・シーカ、ウド・キア

「絶対にテレビでは放送されないであろう映画」シリーズです。
この映画も成人指定されていました。
この映画も前項で紹介した「悪魔のはらわた」同様、めっちゃ見たかったんだけど年齢制限にひっかかって見られなかった映画。
何がどう見たかったのかと言いますと、名監督ヴィットリオ・デ・シーカさまとかロマン・ポランスキーさまなんかが役者として出演されていたからでありまして、決してエロティックな場面が見たくて「めっちゃ見たかった」わけではございません。
勘違いされませんように。
かつてこれほどまでに哀れなドラキュラがいましたでしょうか。
あまりにもかわいそうな吸血鬼伯爵が描かれます。
ドラキュラ伯爵=キアさまはすっかり老いさらばえております。
白髪の髪を染めて若く見せようとしてたりするわけです。
気力も体力もない状態。せめて生き血でも吸いたいわけですが、彼の身体は「処女の生血」しか受け付けない体質でございまして、間違えて処女じゃない女性の血を吸ったりしたら、ゲーゲー吐いてしまうというかわいそうなバンパイアでございます。
伯爵は処女を求めてカトリックの本場イタリヤにやってきます。
しかしさすがはイタリヤ。
それっぽい少女を捕まえて血を吸おうとしますが、実はその子は体験済でございまして、哀れドラキュラはまたまたゲーゲーすることになります。
せっかく見つけた処女(というより少女ですなあ)は、伯爵が毒牙にかける前に交通事故とかで死んでしまったり。
路面に残った彼女の血を必死ですする哀れな伯爵が描かれます。
で、苦労の末に別の処女を見つける。
ここで吸血鬼の存在に気づくのがイケメン・ダレッサンドロさまでございまして、彼は彼女の身を守るために、ベストな方法を考えるわけですな。
方法は簡単。しちゃうわけです。
しちゃったら彼女はもう処女じゃないわけで、もう襲われない。
襲われても伯爵ゲーゲーなっちゃう。
おお、神の名のもとに繰り広げられる崇高なエッチ。
しかしどんな背景があろうともエッチシーンはエッチシーンでございます。
「おおお、すげえええええ」なんて思いながら画面にくぎ付けになった若き日の私でございました。
結局最後には伯爵はダレッサンドロさまに滅ぼされます。
かなりえげつないラスト。
しかたないか。いくらかわいそうで弱そうでも、吸血鬼は吸血鬼。
そういう最後を迎えないといけないんですよね~ 
映画を見終わったあとは、ストーリーよりもダレッサンドロさまのエッチシーンしか記憶に残っていないという、私的には実に不遇な作品でございます。
パパの採点。10点満点中8点。
ドラキュラもののパロディとしてはこれほど強烈で辛辣な作品はないかと思います。
非処女の生き血を吸って、ゲーゲー吐きまくるドラキュラなんて哀れすぎですよね。
そのセンスにホラーでは珍しい8点を献上させていただきます。


ブレインデッド

1992年ニュージーランド映画
監督 ピーター・ジャクソン
主演 ティモシー・バルム、ダイアナ・ペニャルバーム、エリザベス・ムーディ

「絶対にテレビでは放送されないであろう映画」シリーズです。
一般常識的なセンスから考えますと、このような映画がテレビでオンエアされることはまずありえないと思います。
そういう意味ではある意味「見る人を選ぶ映画」であることは間違いないです。
この記事を書くにあたって、いろいろなサイトのこの作品の批評を見ましたが、やっぱり評価は両極でございます。
10点満点で批評すると、8点以上か2点以下か。この映画を面白いと評価できる人ははまる。
面白くないと思えば最後まで見つづけることさえできない。そんな映画です。
主人公のバルムさま。かなりマザコンが入った青年。
そんな彼が恋をした相手は、むっちゃラテンノリのアホ女ペニャルバームさま。
二人は楽しげに動物園を散歩。そんな二人のあとを尾行する影がある。バルムさまの母ムーディさまでございます。
大事な一人息子に悪い虫がついたんじゃなかろうかって感じでしょうか。
おかんはその動物園で、密輸されてきた珍獣「ラットモンキー」にかまれてしまいます。
こいつは黒魔術などにも使われる獣で、そいつの毒が体じゅうにまわってしまったおかんは哀れゾンビと化してしまいます。
おかんの世話を一生見つづけると誓っていたバルムさま、ゾンビママを地下室に入れて看護することになります。
しかしやっぱりゾンビは増殖する。まずは母の様子を診にきた看護師、たまたま近くを通りかかったパンクス兄ちゃん、神父さま、だんだんとゾンビが増えていきます。
事情を全く知らないバルムさまの叔父さんが、バルムさまを元気づけようと彼の家でパーティを開きましょうてえことになりまして、そこから先はご想像の通り。
とにかくエグい内容です。
ゾンビ化するのは母・看護師・神父だし、神父ゾンビと看護師ゾンビはエッチしちゃってベビーゾンビとか生まれるし、バルムさまはベビーゾンビ虐待とかするし。
ラストは大量発生したゾンビ相手に芝刈り機で対抗。
スプラッター映画史上おそらく最高の血糊が流れるし。
うわああ、と思うか面白れえって思うかはホラーに対する感覚次第であろうと思います。
ちなみに本作の監督は後に「ロード・オブ・ザ・リング」を撮ることになるピーター・ジャクソン監督でございます。
ほんま、びっくりしてしまいますわ。
パパの採点。10点満点中5点。
血糊の量が圧倒的すぎて、感覚的についていけませんでした。
よくできたスプラッターコメディではあるのですが、ちょっとやりすぎ。
ちょっとおさえたほうがよかったんじゃないでしょうか。
まあ、これだけ流血したら逆に「んなアホな」みたいな感じでコメディっぽい感覚で見てしまうんでしょうが。
それにしてもやりすぎやなぁ。


悪魔のしたたり

1974年アメリカ映画
監督 ジョエル・M・リード
主演 シーマス・オブライエン、ルイ・デ・ジーザス

「絶対にテレビでは放送されないであろう映画」シリーズです。
前項の「ブレインデッド」はどちらかといいますとコメディタッチの仕上げであり、「おぞましいけど笑えるホラー」って作品だったわけですが、この作品は「おぞましくて、笑えなくて、救いがない」映画であります。
もはやホラーとも呼べないのではないかって感じですわな。
残酷映画というか、SM映画というか。ホラー=恐怖はほとんど感じなかったです。
嫌悪感とか不快感が先行する感覚です。もちろんスプラッターではありましたが。
サルドゥ一座って見世物一座がありまして、その一座は、グランギニョルみたいな残酷トリック芝居を出し物にしている一座でございました。
そういえばありましたなあ、東京グランギニョル。
飴谷法水さまだとか嶋田久作さまとか越美晴さまだとかが在籍していた劇団ざます。
まああの劇団よりは低俗な、SMショーが繰り広げられ、最後にはSMが殺人にまで発展する構成になってて、そこで芝居は終わります。
で、そのショーの舞台上で行われていたのは、演技やトリックなどではなく、実際の殺人だったわけですな。
うひょおおおお。
設定としてはそれだけでけっこうえぐい話ですが、ここからますます外道がエスカレート。
一座はさらってきた女たちを劇場の地下で飼育しておりまして、こいつらがもう獣人状態で、舞台で死んだ人の死肉を食べているだとか、舞台を酷評した批評家だとかバレリーナだとかをさらってきて拷問したり見世物に使ったりとか。
センキレの医者を呼んで(ここからすごいこと書きます。読みたくない人は読まないでね)仕事をさせる代わりに奴隷女の頭蓋骨を割ってストローで脳ミソチュウチュウ吸うだとか。
もう見るに耐えない外道悪辣シーンが続きます。
まあ最後にはこの一座の悪党どもは悲惨な最期を遂げて終わります。
ホラー映画が大好きな私ですが、この映画だけは見てしまったことを後悔しました。
めったにないです。こんな映画。
そういう意味では逆にすごい映画なのかもしれないですね。
パパの採点。10点満点中0点。おお、出た。0点。
私は評価しませんが、グロ映画史に残る作品であることだけは確かですね。
そういう意味では記録に残る作品ではなく、記憶に残る映画といっていいんじゃないかと思います。


幸福の黄色いハンカチ

1977年松竹作品
監督 山田洋次
主演 高倉健、倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり

ちょっと気分を変えまして、珠玉の名画。
いやあ、不朽の名作でございます。もうねえ、感動の一作。
清々しく泣いてください、みたいな一本です。
この映画を初めて見たのは、おそらく中学生くらいのころだと思います。
で、二回目に見たのが学校の映画鑑賞会。
このときはまわりのごんたくれの友人たちがガヤガヤ言いながら見てたから、あんまり集中できなかったことだけを覚えております。
ストーリーです。っていってもほとんどの人がもう知っていると思うのですが。
全国を車で旅する青年武田さま。
彼はヒッチハイクの若い女性、桃井さまと知り合います。
武田さま、桃井さまとめっちゃくちゃしたいわけですな。
なんだかんだと旅しているうちに、二人はわけありっぽい男、高倉さまと知り合います。
高倉さまは刑務所を出所したばかり。自分の家に帰る途中でございます。
寡黙な高倉さまが言うには、家には妻・倍賞さまが待っているわけですね。
出所してすぐに、高倉さまは倍賞さまに手紙を出しておりまして、自分が帰って良いなら、家の屋根のところに「黄色いハンカチ」をかけておいて欲しいと伝えております。
で、武田さま桃井さまペアは高倉さまを家まで送っていってあげようってことになりまして、その道すがら、高倉さまが刑務所に入った理由だとか、高倉さまと倍賞さまがつきあうことになったなれそめだとかを聞くことになりまして。
高倉さまと倍賞さまのお互いを思いあう気持ちを知って、武田さま桃井さまの心境に少しずつ変化が生まれていく、みたいな物語。
タイトル失敗しています。
このタイトルだったら、ハンカチはためいてあたりまえじゃないですか。
ってことはハッピーエンドが予測されるわけで。
さらにこの映画の予告とかになりますと、ほぼ百パーセント、ラストシーンの「はためく黄色いハンカチ」のシーンが放送されちゃうわけで。
うむむ。どうなんでしょう。
映画の内容を端的に伝えることのできる良いタイトルだとは思いますが、タイトルでネタバレってのはいかがなもんざんしょ。
ちょっと工夫していただきたかったですね。
御存知武田鉄矢さまの映画出演第一作です。
フォークグループ「海援隊」でヒットを飛ばし、いまいち上昇気流に乗れずにくすぶっていた武田さまを、主役級俳優に押し上げた作品で、そういう意味では山田監督の眼はやっぱり確かだったんですね。
パパの採点。10点満点中8点。
嫌いじゃない映画なんで、9点とかつけてもよかったんだけど、ちょっと良い映画すぎるんで、8点にしておきます。


スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス

1999年アメリカ映画
監督 ジョージ・ルーカス
主演 リーアム・ニースン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン

旧スターウォーズ三部作から十年以上の時を経て製作された、超大作シリーズの第一エピソード。
アミダラ(パドメ)=ポートマンさま女王の統治する惑星ナブーを通商連合が狙っております。
銀河連邦の命をうけたジェダイの騎士クワイ・ガン・ジン=ニースンさまとオビ・ワン=マクレガーさまは、囚われていたアミダラを救出。
しかしマシントラブルで惑星タトゥーインに不時着します。
そこで彼らが出会ったのがアナキンという少年。
クワイ・ガン・ジンは彼の持つ人並み外れたフォースの力を見抜き、彼を自らの弟子にしようと心に決めるわけですな。
タトゥーインでは恒例の飛行機というか、ジェットホバークラフトというか、なんせそんな感じの乗り物のレースの時期が近づいておりまして、アナキンは自らの自由をかけてそのレースに出場するわけです。
果たしてレースの結果はどうなるのか、そして通商連合と惑星ナブーの戦いの行方は…
えー、この作品で一番光っている敵役は、赤い顔で角ある「鬼」キャラのダース・モールちゃんでございます。
作品クライマックスではニースンさま・マクレガーさまのジェダイ二人を相手に大暴れです。
とにかく魅力的な悪役がどんどん登場するのがこのシリーズのいいところですよね。
旧三部作ではモフ・ターキンだとか帝国皇帝だとかが出てくることは出てきたわけですが、最強悪役のポジションを勝ち取ったのはやっぱりダース・ベイダーだったわけで。
本作ではダース・モール、エピソード2ではドゥークー伯爵、そしてエピソード3ではダースベイダーと帝国皇帝って感じで、「強い悪役」がドラマを引き締めてくださっております。
まあこのシリーズ見ていなかったら映画ファンとは呼べない、みたいな空気さえ流れている大作。
まだご覧になっておられない人、ぜひエピソード順にご覧いただきたいと思います。
パパの採点。10点満点中9点。
とにかくよくできております。SFXの完成度もとにかく素晴らしいです。
さすがルーカス監督。
でもこうなると当初製作が予定されていて製作中止になった「エピソード7~9」が見たいですよね~ 
このシリーズの権利を手に入れたディズニー・プロダクションの手腕に期待したいと思います。


あの夏・いちばん静かな海

1991年オフィスキタノ作品
監督 北野 武
主演 真木蔵人、大島弘子、河原さぶ

かなりびっくりした作品。
北野監督といいましたら、「その男、凶暴につき」でバイオレンス派の映像作家として絶賛されましたですよね。
第二作もやっぱりバイオレンス。
で、監督が「監督・主演」ではなく、「監督」として勝負した最初の作品がこの作品でございます。
完成品見たら実に甘酸っぱい青春ラブストーリーだったもんだから、みんな唖然。
みんなびっくり。
しかもごっつい良い映画やないですか。もうねえ、ラスト見て鳥肌たってしまいました。
真木さまは聾唖の青年。清掃車に乗っております。
彼の恋人の大島さまも聾唖者。
ある日、彼は荒ゴミに混じって壊れたサーフボードが捨てられているのを見つけます。
彼はそのボードを持ち帰り、自分で修理してサーフィンのまねごとを始めるわけですな。
恋人はじっとその姿を見ている。
おお、ええなあ。
やがて真木さまは新品のボードを購入、めきめきと腕をあげていきます。
そんなある日、真木さまはサーフショップの店長に大会への参加を勧められます。
大会に参加する真木さまですが、彼は海に入ることさえできずに失格となってしまいます。
呼び出しのアナウンスが聞こえなかったわけですね。
かわいそう。
しかしそんなことにもめげずにますますサーフィンにのめりこむ真木さま。
最初は彼のことを馬鹿にしていた海岸のサーフィン野郎たちも、いつしか彼と仲間になります。
そして翌年のサーフィン大会。見事入賞。そして夏は終わり、そして秋。
何の言葉もなく、映像だけで起こった事件が胸を突き刺すようなすばらしいラスト。
とにかく感心、めっちゃ感動。
ラストシーンももちろんなんですが、そこからクレジットへの流れるような演出も見事。
えっと、この作品は始まってからこのラストまで、タイトルもクレジットも一切ありません。
物語のクライマックスで、海の画像がいきなり暗転して、そこに濃いブルーの文字で「あの夏」「いちばん静かな海」とタイトルクレジット。
そしておもむろにキャストスタッフのロールがはじまる。すげえええええ。やられてしまいました。
パパの採点。10点満点中9点。北野作品の中では「座頭市」に次いで好きな作品です。
でもこの作品ってイマイチ評価低いですよね。どうしてなんだろう。


BROTHER

2000年オフィスキタノ作品
監督 北野 武
主演 ビートたけし、オマー・エプス、真木蔵人、加藤雅也

ここでいうブラザーってのはヤクザのいう「アニキ」のことでございます。
北野監督お得意のバイオレンス作品。
日本を飛び出し、アメリカで大暴れした挙句に現地マフィアともめごとを起こし、マフィアと戦争する日本の暴力団が描かれます。
ヤクザ同士の抗争が起きまして、主人公のヤクザ北野さまは組を追われることになります。
彼はアメリカでヤクの売人をやっている弟をたずねてロサンゼルスへ行くことになります。
ジャパニーズヤクザスピリッツで組織を拡大する北野さま。
しかし彼の無謀とも思えるその行動は、あたかも「死に場所を探している」、「自分を殺してくれる誰かが現れるのを待っている」ように見えます。
やがてマフィアの逆襲が始まるわけですね。
ラストはまるで「俺たちに明日はない」を思わせるような強烈なショットです。
いやいや、本当に才能のある監督さんです。
さすが「世界のキタノ」。
こんなすごい人がいまだにかぶりものかぶったりバカメイクしたりしてテレビに出ているわけですから、素直にすごいなあって思ってしまいます。
トークだとかインタビューだとかを聞いておりますと、頭の回転のめちゃくちゃ速い人だなあ、って思っておりましたが、それはあくまでお笑いの人としての評価。
こんなにとんでもない映画を連発できる感性の持ち主だとは正直思ってなかったです。
その才能、ちょっとだけでも分けてもらいたいもんだ。
ビートたけしさまはもちろん良いですが、加藤雅也さまがめっちゃいいです。
なんか立っているだけで「滅びの美学」が感じられる人。
ひさしぶりにこんな破滅的なパワーをもった役者さんに出会えたって感じでございますね。
パパの採点。10点満点中8点。
お気に入りの「あの夏、いちばん静かな海」よりも1ポイント低い8点。
この映画もめっちゃ良かったんだけど、私的には「あの夏…」を超える作品ではなかったかなってことで。


デモリッションマン

1993年アメリカ映画
監督 マルコ・ブランビア
主演 シルヴェスタ・スタローン、ウエズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック

肉体派スター、スタローンさまとスナイプスさま。
この二人がめっちゃ戦います。この時点ではスタローンさまが大スターで、スナイプスさまは明らかに格下っぽいです。
今ではスタローンさまがちょっと大人しくて、スナイプスさまは「ブレイド」シリーズで大暴れって感じですよね。
これも時の流れかなあ。
めっちゃ凶悪犯スナイプスさま。彼は人質をとってめっちゃ悪事を働いたりしております。
そんな彼の目の前に現れた男こそ、不屈の魂をもった刑事スタローンさま。
スナイプスさまはスタローンさまに逮捕されるわけですが、スタローンさまはスナイプスさま逮捕の際、一般市民を巻き添えにしてしまいます。
それが有罪とされ、スタローンさまもスナイプスさまも冷凍催眠の刑に処せられます。
で、時は流れて数十年後。世界はすっかり非暴力の世界となっておりまして、未来の人間同士は皮膚を接触させることさえなくなってしまっております。
握手もキスもアレもなし。
なんやそら。
そんな世界にいきなり目覚めたスナイプスさま。
彼は脱走して暴れまくります。
非暴力の世界の捜査に慣れきってしまった警察は、彼を逮捕することはおろか、行動を静止することさえできません。
で、スタローン刑事の出番。
冷凍催眠から目覚めたスタローンさま、未来世界での「しきたり」に戸惑いながらもスナイプスさまを追うことになります~ 
スタローンさまと未来社会の女性警察官ブロックさまのバーチャルセックスのシーンが面白かったですね。
なんか「バーバレラ」思い出してしまいました。
役者でとにかく光っていたのはやっぱりスナイプスさま。
おいしい役をめいっぱい楽しんでおりましたですね。
これくらいの力がある人ですから、その後の彼の活躍はあたりまえの結果だったのかもしれませんね。
パパの採点。10点満点中6点。
スタローンさま・スナイプスさまはとにかくよかったですが、彼らを盛り上げる脇役チームさんがもう少し頑張ってほしかったです。


金田一耕助の冒険

1979年角川春樹事務所作品
監督 大林宣彦
主演 古谷一行、田中邦衛、吉田日出子

「きんだいっち こうすけええの、ぼぉおけん、ぼぉけん」と、映画を見て二十年以上経っても普通に主題歌を歌えるという、強烈なインパクトのテーマ曲をもつ怪作。
そのあまりにも個性的な内容ゆえに、いつしか「金田一耕助映画」のフィルモグラフィから外されてしまった、とっても不遇な作品です。
まあしかたないですね。
金田一耕助世界そのものをパロディにした作品です。
007シリーズの「カジノロワイヤル」みたいなもんですわ。
作品全体を彩るのは、やっぱり強烈このうえない大林カラーでございます。こういう作品はいろいろ考えずに、素直に楽しめばよろしいかと思います。
一応原作は横溝大先生の短編「瞳の中の女」。
この作品、読んでないんですが、小説の中では未解決だそうな。
ここから物語がめっちゃふくらんでいきます。
でもねえ、パロディ映画としてボリューム持たせようとするあまりに、無意味な登場人物がバンバン出てきて、その登場人物が少しずつ物語の本筋にからむもんだから、物語は蛇行してシッチャカメッチャカになって、わけわかんなくなります。
では説明しにくいあらすじ。
美術品窃盗団がおります。
このリーダーが熊谷美由紀さま。ボスが東千代之介さまで、その妻が吉田日出子さま。
窃盗団は美術評論家仲谷 昇さまの家から彫刻の頭部を盗み出すわけですが、この彫刻が例の「瞳の中の女」事件と関係があるわけですね。
で、古谷さま演ずる金田一探偵と田中さま演ずる等々力警部は、窃盗団熊谷さまから金田一探偵が未解決の「瞳…」事件を解決してみせろと言われてしまいます。
調べるうちに横溝作品恒例の連続殺人。
で、古谷さま田中さまがすったもんだしながら事件を解決するわけですな。
岸田 森さまが吸血鬼役でいきなり出てきたり、志穂美 悦子さまが本人役でいきなり登場したり、そうかと思うと夏八木 勲さまご本人が「白昼の死角」そのまんまのいでたちで金貸し演じてたり。
ちなみにこの金貸しの口癖は「狼は生きろ、ブスは死ね」だそうです。
ラスト近くではなぜか渓谷に麦わら帽子が飛んで、「人間の証明のテーマ」が流れたりします。
なんでもありです。
最後には撮影監督の木村大作さまや角川春樹社長、横溝大先生なんかもご登場。
もうどうにでもしなされ。
パパの採点。10点満点中4点。
大林監督ごめんなさい。パロディはいいんだけど、物語の本筋ちゃんと通して欲しかったです。
「ホットショット」とか「裸の銃を持つ男」みたいに。
ちょっとしっちゃかめっちゃかにしすぎましたです。


未来警察

1984年アメリカ映画
監督 なんとマイケル・クライトン
主演 トム・セレック、シンシア・ローズ、ジーン・シモンズ

「ジュラシック・パーク」原作者のマイケル・クライトンさまが映画監督出身だったって話は有名でございますが、これも監督時代の一本です。
未来社会。
ロボットとかが社会を運営しております。
で、ここでワル登場。ロボットとコンピューターを使って悪事をはたらくのがシモンズさま。
で、こいつに対抗するのが警察のロボット犯罪捜査チームのセレックさまでございます。
さあさ、この二人の戦いやいかに。
ロボット犯罪者のジーン・シモンズさまがめっちゃええ感じです。
物陰からロボットリモコンの端末を操作して、ニヤリと笑いながら悪事を働く感じ。
私はこの映画を「ジーン・シモンズさまが出ている」って理由だけで見ましたです。
ご存知の方はご存知でしょうが、このジーン・シモンズさま、かの有名なロックバンド「キッス」のベースアンドヴォーカル。
当時のキッスはまだフルメークアップでギンギンコスチュームでやっていたころじゃないでしょうか。
あるいはメイク落として活動をはじめたばかりの時期か。
「あのキッスのジーン・シモンズさまの素顔が見られる」みたいなノリでめっちゃよろこんで見た記憶があります。
でもさすがマイケル・クライトン監督ですね。
この時点ですでにスパイダーロボットなんてアイデアを完成させておられたわけです。
かの「マイノリティ・リポート」のスパイダー型ロボットの原型がこんなところにあったとは。
めっちゃ忘れておりました。
ただ、ロボットの動きはもちろん「マイノリティ・リポート」のほうがクモっぽい。
「未来警察」のロボットの動きってなんか「前に進むカニ」っぽい。
これって偏見かなあ。
SFXの出来を語るには時代が違いすぎるので、ちょっとフェアじゃないかもしれませんがね~
パパの採点。10点満点中7点。
ほめた割には点数低め。
実はクライマックスで、ジーン・シモンズさまにもうちょっと頑張って欲しかったなあって思いまして、その分1ポイントダウンでございます。
ジェイソンとか「ダイハードの長髪テロリスト」みたいに、あとほんのひと暴れしていただきたかったと思います。


スーパーマン

1978年アメリカ映画
監督 リチャード・ドナー
主演 クリストファー・リーブ、マーロン・ブランド、ジーン・ハックマン

アメリカンコミックスの金字塔とも言える「スーパーマン」の実写映画化。
とってもよくできた映画でございます。
この作品の大ヒットで「スーパーマン」は同じクリストファー・リーブ主演でシリーズ化されました。
第四作くらいまで製作されたと思うのですが。
スーパーマンの母星、クリプトン星から物語が始まります。父スーパーマン・ブランドさまは星のえらいさん。
裁判官だったかな。このへんの記憶は定かではありませんが。冒頭でいきなり流刑にされてしまう罪人はテレンス・スタンプさま。
この人はこの後、別のエピソードで敵役として登場いたします。
さて、クリプトン星はいきなり大爆発。
ブランドさまは生まれたばかりの息子をカプセルに乗せ、宇宙空間に向けて発射します。
カプセルが着いたのが地球。おじいさんおばあさんに拾われた赤ん坊はすくすくと育ち、社会人となって新聞社に就職。
ここまでで一時間くらいの物語があります。
で、成長した赤ん坊=スーパーマン=クラーク・ケント=クリストファー・リーブさまが悪人たちを退治する物語が描かれるわけですな。
今回の悪役はルーサー=ジーン・ハックマンさま。
めっちゃ楽しそうに悪役を演じておられます。
名シーンは数々ありますが、とりあえず恋人との空中散歩シーンはめっちゃいい感じ。
これで彼女ができるなら俺も空飛びたいよお、と真剣に思った若き日の私でございました。
ただ、クライマックスはめっちゃご都合主義。
そらないやろ、みたいな結末でございます。
でもまあいいか。アメコミの映画化だし。
細かいこと考えないで、楽しめばいいのだ。みたいな勢いで納得させられてしまいました。
パパの採点。10点満点中8点。
あのクライマックスさえなければ9点くらいいってたんですがね。ちょっと残念だなあ。


ワイルドバンチ

1969年アメリカ映画
監督 サム・ペキンパー
主演 ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、ウオーレン・オーツ、ベン・ジョンソン

めっちゃ懐かしい、壮絶な西部劇でございます。
監督はバイオレンスの神様サム・ペキンパー監督。
とにかくいろいろな映画に影響を与え、いろいろな模倣作・模倣技法、のみならずいろいろなパロディさえ生んだ傑作であります。
とりあえずワイルドバンチってのは西部を暴れまわる強盗団の名前でございます。
むっちゃワルばっかりでございまして、保安官とか賞金稼ぎとか、いろんな奴が彼らを狙っているわけですな。
その日も駅に金貨が着くってんで、「ワイルドバンチ」の面々は金貨強奪にやってくる。
しかしそれは鉄道会社が仕組んだ罠でございまして、駅は賞金稼ぎの連中に包囲されているわけでございます。
壮絶な銃撃戦の末、グループは逃亡。
で、盗んだ金貨はがらくた。一同、大笑い。
おお、男の世界ですなあ。
この強盗団にメキシコ人の男がおりまして、こいつは強奪した武器を影で生まれた村に横流ししてたりするわけですが、この武器強奪の仕事はそもそも政府軍の将軍の依頼だったわけで。
このことがもとでこのメキシコ人は強盗団から離脱します。
強盗団、政府軍と武器の取引。
そこで強盗団が見たのは、政府軍につかまって拷問を受け、瀕死の状態になったかつての仲間のメキシコ人。
それを見た男たち、政府軍と戦うことを決意します。
リーダーのホールデンさまが言うわけですな。
「レッツゴー」
ワイルドバンチの面々は、勝てるわけのない人数の相手に挑みます。
映画史上に残る、滅びの銃撃戦。
いぐわああああ。スローモーション~ 
とにかくここから先は強烈の一言。
パパの採点。10点満点中9点。
またこの映画見たくなっちゃった。
とにかく男の世界にはまっていただきたい傑作でございます。


13日の金曜日パート2

1981年アメリカ映画
監督 スティーブ・マイナー
主演 ジョン・フューリー、エイミー・スティール

ホラー映画特集でございます。
ええと。申し訳ないですがちょっとだけネタバレ致しますです。
「13日の金曜日」第一作をご覧になっておられなくて、これから見ようと思っておられる方はごめんなさい。
クリスタルレイクのキャンプ場で、キャンプリーダーの兄ちゃんと姉ちゃんが仕事ほったらかしにしている間に湖で溺れて姿を消したジェイソン少年。
そのジェイソン少年が生きていてキャンプリーダーたちに復讐してまわってるんだってお話が御存知「13日の金曜日」第一作でございますわな。
殺人鬼ジェイソンってのは実は存在していなくて、子供を失ったジェイソン君の母ボリーズ夫人が犯人で、彼女が無差別殺人を繰り返していたってのが第一作のラストのオチでございました。
で、第二作の本作。
前作で生き残った少女のその後の描写から始まります。
湖畔での事件で、最後にはボリーズ夫人の首をキャーキャーいいながら斬っちゃった彼女です。
やっぱりそのときの恐怖が拭いきれないようで、ビクビクしながら暮らしておりましたが… 
いきなり彼女の家(どうでもいいけどけっこう都会なんですね、これが)の冷蔵庫にボリーズ夫人の生首。
きゃああああ。次の瞬間、この子が殺されてしまうのはいつものパターンざます。
で、舞台はクリスタルレイクに戻る。
あかんがな。簡単に湖畔のキャンプ場とちょっとした町を物語が行き来したら。
物語が行き来するってことはジェイソン君も行き来するってことなんだから。
野生児ジェイソン君は電車とかバスとか乗れないわけだから、彼の移動って大変なんだよ、きっと。
えーっと、前作の生き残り(というかママの仇ですわな)を毒牙にかけたジェイソン、湖畔に戻ってやっぱりキャンプ指導員のにいちゃんたちを殺していきます。
でもなんでなんやろ。
母の仇はもう討ったしなあ。
単純に、人殺しの衝動で殺していってるんでしょうか。
この作品はねえ、前作みたいにフーダニットの意外な犯人さがし映画にしようか、湖畔の殺人鬼スプラッターにしようかってところを、映画撮りながら悩んだみたいなところがありますね。
で、結局ジェイソン君は生きていて、事件は全てジェイソン君のせいで、ジェイソン君をみんなでやっつけて終わり。
以前少し書きましたが、この作品ではまだジェイソンはトレードマークのホッケーマスクをかぶってはおりません。
ちなみにこの作品でのジェイソン君は、なんか「エレファントマン」みたいな布の袋に目のところだけを開けて登場しておりました。
パパの採点。10点満点中5点。
うむむ。かなりイマイチ度が高い作品。
そもそも「意外な犯人」とかいないし、ホッケーマスクは出てこないし。しかたないところですね。


13日の金曜日パート3

1982年アメリカ映画
監督 スティーブ・マイナー
主演 ダナ・キンメル、ポール・クラッカー、トレーシー・サヴェージ

ホラー映画特集でおま。
「13日の金曜日」シリーズの第三弾。
そらそうやわな。パート3やねんから。
この映画は3Dムービーとして製作されました。
だもんで、ところどころで意味もなく鋭利な刃物とかがカメラに向いてじいいいいいいっとしたりするカットがあったりします。
だからどないいやねん。
これをちゃんとした映画館で見たりしたら、3D仕様のフィルムで、しかも眼鏡かけて見るだろうから「おおおおお、刃物が飛び出すううう」みたいな感じである意味感動的なのでしょうが、通常の画面に変換されたビデオを見ても、刃物の先がうっとうしいだけですね。
でも最近の3Dムービーってすごいですよね。
USJ行ってびっくりしましたが。久々に映画館で3Dムービー見ようかなあ。
さて物語。
前作で死んだと思われていたジェイソン君、生きていました。
で、またまたキャンプ地に訪れた若者たちを襲います。
あのさあ。冷静に考えてみたら、この設定ってむちゃ無理がありますわな。
数年前に少年が溺れて行方不明になって、そのあと二度にわたって連続大量殺人があったキャンプ地にまとまった人数の若者が行くってことがそもそも無理があります。
普通閉鎖で、その上立ち入り厳禁でしょうに。
今回犠牲になるのは肝試し大会の若者でございます。
この肝試しツールの一つが、例のホッケーマスク。
落ちていたこいつをジェイソン君が拾って、以後このマスクが彼のトレードマークになるわけですな。
パパの採点。10点満点中6点。
昨日のパート2が5点で、今日のパート3が6点ってのは、内容に差があるわけではなく、ホッケーマスクが出てきたか出てきていないかでございまして、内容的にはこの二作は大差ないですよ。


13日の金曜日完結編

1984年アメリカ映画
監督 ジョセフ・ジトー
主演 キンバリー・ベック、コリー・フェルドマン

ホラー映画特集です。
「13日の金曜日」シリーズの第四弾。
一応、この時点での完結編になります。
というのも、ここまでの作品でははっきり死ぬシーンが描写されなかったジェイソン君、本作ではっきりと「死ぬ」場面が映ります。
やれやれ。
でもこの映画製作時点では「完結編」であったにもかかわらず、今ではここから話がずっと続いていくことがわかっているわけでして、複雑な気分で見なきゃならない作品ではありますね。
どこが完結編やねん。ぜんぜん完結してへんやないの。
前作のラストで絶命したジェイソン君、実は絶命してなくて、また復活します。
もうええって。で、またまた湖に戻って殺人を繰り返すわけですな。
今回新しいのはやっぱりトミー少年を演ずるコリー・フェルドマンさまの存在でございます。
若者から少年へ。
ジェイソンに対峙することのできるキャラクター軸がここで若干変わりました。
で、ここから第六弾、第七弾と、トミー君が主人公の物語となります。
で、第八弾でジェイソン君にとって史上最強の敵が登場するに至ると、こういうわけですね。
まあ第八弾の敵役(というか、そもそもジェイソンが敵役のはずなんですが)については後日のご紹介ということで。
後に「スタンド・バイ・ミー」だとか「ロストボーイ」だとかで活躍するコリー・フェルドマンさま、クライマックスでは頭を丸めてまでの大熱演。
大頑張り大会です。彼の頑張りが、完結編を完結編らしく盛り上げてくれました。
とりあえず彼の努力だけは報われたのではないでしょうか。
なかなか見ごたえのある作品でございました。そして物語は私的最高傑作「新13日の金曜日」に続きます。
パパの採点。10点満点中7点。
第一作をご紹介したころは作品の採点してなかったですよね。第一作は7点にしておきます。
ってことはこの作品って第一作レベルなの?って思われるかもしれませんが、クライマックス、フェルドマンさま対ジェイソンの対決シーンは第一作を越えているかもしれません。


新・13日の金曜日

1985年アメリカ映画
監督 ダニー・スタインマン
主演 ジョン・シェパード、シャバー・ロス

ホラー映画特集です。
「13日の金曜日」シリーズの第五弾。今日は原題と邦題の考察。
13日の金曜日の原題ですが、1から3までは「13日の金曜日」にパート3、みたいな数字がつく形でした。
「完結編」は「Friday the 13th PartⅣ:The Finalchapter」。
で、この「新・13日の金曜日」が「Friday the 13th PartⅤ:New Beginnings」です。
原題の上では同じ話として扱われておりますが、作品世界のニュアンスはこの話だけちょっと毛色が違います。
タイトルの先読みになりますが、このあとの第六弾は「13日の金曜日パート6・ジェイソンは生きていた」ですから、この第五作は「ジェイソンが生きていなくても成立する物語」なわけでございます。
「完結編」のラストで死んでしまったジェイソン。
しかしジェイソンを倒した当のトミー君は事件のせいで心の病にかかってしまっております。
で、クリスタルレイクでまたまた起こる連続殺人事件。
果たして犯人は誰やねんって物語。トミー君、ジェイソンを倒したことによって自分にジェイソンの魂が乗り移ったのではないかと心配しております。
トミーのその心の病が物語の重要な鍵になっております。
第二作以降は「犯人は誰やねん」どころではない殺人鬼退治スプラッターだったわけですが、物語はここで重要な転機を迎える… はずだったんだけど。
ここから先はもう言いません。
ここからのシリーズの顛末は次項でご確認くださいませ。
パパの採点。10点満点中8点。
私は「13金」シリーズではこの作品が一番好き。
第一作の「ジェイソンは生きているのか死んでいるのか、そして死んでいるとしたら犯人は誰やねん」的なもやもやした筋運びがけっこう楽しいです。
ラストのサプライズも私好み。ってことで第一作を越えて8点献上です。