目次
はじめに
この本はこんな本
1~30
スクリーム
スクリーム2
シュリ
トミー
アウトサイダー
幻魔大戦
MUSA(武士)
薄化粧
嗤う伊右衛門
吸血鬼ドラキュラ
凶人ドラキュラ
ドラキュラ‘72
新ドラキュラ悪魔の儀式
蠅男の恐怖
ザ・フライ
ポランスキーの吸血鬼
ウッドストック・愛と平和と音楽の三日間
ハムナプトラ
愛と青春の旅立ち
コマンドー
風と共に去りぬ
デッドゾーン
南極物語
バックドラフト
キャシャーン
レインマン
ナバロンの要塞
ナバロンの嵐
グッド・モーニング・ベトナム
7月4日に生まれて
31~60
シンドラーのリスト
戦争のはらわた
太陽の帝国
ディア・ハンター
フルメタル・ジャケット
ヤング・ガン
ヤング・ガン2
ウォーター・ワールド
ジュマンジ
ストリート・オブ・ファイヤー
ハドソン・ホーク
アウトブレイク
大地震
ブローン・アウェイ・復讐の序曲
ポセイドン・アドベンチャー
黒い家
トップ・ガン
フォーエバー・ヤング 時を越えた告白
永遠に美しく…
青い体験
殺人の追憶
ナルニア国物語・第一章 ライオンと魔女
汚れなき悪戯
ウィズ
ファントム・オブ・パラダイス
三銃士(1993)
十戒
天地創造
ヒーロー
マルコムX
61~90
告発の行方
JFK
暗くなるまで待って
氷の微笑
コレクター(1997)
依頼人
ザ・ファーム 法律事務所
スニーカーズ
ダイヤルMを廻せ
ハンニバル
ピクニック・アット・ハンギングロック
羊たちの沈黙
ボディ・ダブル
ミザリー
ゆりかごを揺らす手
ルール
レッドツエッペリン・狂熱のライブ
リーサル・ウエポン
めぐり逢えたら
ピンク・パンサー3
悪魔の赤ちゃん
オーシャンと11人の仲間
ジョニー・ハンサム
ゲッタウェイ(1994)
怒れるドラゴン・不死身の四天王
ミッション
ジョー・ブラックをよろしく
感染
トリプルX
91~120
007/ダイ・アナザー・デイ
恋人はスナイパー・劇場版
遥かなる大地へ
マイノリティ・リポート
風とライオン
リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
リベラ・メ
トパーズ
コットン・クラブ
黒の試走車
ナースコール
ミミック
イーストウイックの魔女たち
トゥルー・ロマンス
ハイ・クライムズ
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
ポセイドン・アドベンチャー2
事件
望郷(1937)
ガメラ2レギオン襲来
ドラゴン危機一発
オーメン(1976)
最後のブルース・リー ドラゴンへの道
海猿
ザ・グリード
シェルタリング・スカイ
ゲロッパ
ダンテズ・ピーク
下妻物語
121~150
ミッドナイト・エクスプレス
ノー・マーシイ~非情の愛
T.R.Y.(トライ)
レイクサイド・マーダー・ケース
オーメン2・ダミアン
オーメン3・最後の闘争
ゴースト・ニューヨークの幻
ひまわり
幸福の条件
ロミオとジュリエット
ワーキング・ガール
小さな恋のメロディ
恋しくて
俺たちに明日はない
火山高
グレート・ブルー
サタデー・ナイト・フィーバー
スタンド・バイ・ミー
トゥームレイダー2
戦場のメリークリスマス
銀河英雄伝説・我が往くは星の大海
チャンプ
エクソシスト
エクソシスト2
ミッション・インポッシブル
モダン・タイムス
チャップリンの黄金狂時代
街の灯
死霊のはらわた
チャップリンの独裁者
151~180
となりのトトロ
突入せよ あさま山荘事件
ホワット・ライズ・ビニース
引き裂かれたカーテン
タービュランス2
戦国自衛隊1549
沈黙の断崖
キャノンボール2
乱気流・タービュランス
案山子・KAKASHI
カジノ
悪魔の植物人間
バスケットケース
悪魔のはらわた
処女の生血
ブレインデッド
悪魔のしたたり
幸福の黄色いハンカチ
スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス
あの夏・いちばん静かな海
BROTHER
デモリッションマン
金田一耕助の冒険
未来警察
スーパーマン
ワイルドバンチ
13日の金曜日パート2
13日の金曜日パート3
13日の金曜日完結編
新・13日の金曜日
第二集 上巻 あとがき
第二集 上巻 あとがき

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121~150

ミッドナイト・エクスプレス

1978年アメリカ映画
監督 アラン・パーカー
主演 ブラッド・デイビス、ランディ・クエイド、ジョン・ハート

後に「エンゼル・ハート」なんて作品を手がけることになるアラン・パーカー監督の初期の作品です。
この人、出演者がみんな子供で世間をあっと言わせた「ダウンタウン物語」(ジョディ・フォスターさまが脚光を浴びた作品です)で監督デビューを果たした人。
能天気で明るいチビッコミュージカルの次の作品がこれって、どうなんやろって思ってしまいます。
内容はかなり重い。実話をもとにした作品です。
主人公のデイビスさまは海外旅行中でございます。
トルコを旅行中に、現地で手に入れたマリファナを国外に持ち出そうとします。
ところが悪いことはできないもので、ちょうどその時期は飛行機を狙ったテロが続発しておりまして、飛行機搭乗直前に念入りなボディチェックを受け、その結果マリファナが見つかってしまい、デイビスさまはつかまってしまいます。
ところがとんだ計算違いが起きます。
トルコでは麻薬不法所持は重罪だったわけでございます。
罰金刑くらいだろうと思っていたデイビスさまですが、裁判の結果、数年の懲役刑が科せられます。
でも弁護士は勝訴だって言う。
不法所持ですんでよかった、密輸だともっと刑期が長かったと、こういうことでございます。
デイビスさま、刑務所に入れられるわけですが、そこの刑務所ではリンチやら拷問・虐待が日常茶飯事。
それでも我慢してお務めしておりましたが、出所間近になっていきなりの再審。
どうやらアメリカとトルコの国家間の関係が悪化したため、トルコは報復とばかりにトルコ国内のアメリカ人受刑者にひどいことをはじめたらしい。
案の定デイビスさまは再び密輸容疑で裁かれ、今度は四十年だとかの刑期をくらってしまいます。
もうやるっきゃない。
我慢の限界。
彼は脱獄(=ミッドナイト・エクスプレス)を計画することになります。
果たして彼に自由になる日はやってくるのでしょうか。
実話の映画化ですから、とにかくどんよりしたタッチで物語が進みます。
でもなあ。そもそもマリファナを国外に持ち出そうとしたわけだから、「自業自得やん」って思ってしまいます。
そういうことしてるのに、思った以上に罪が重かったからって、脱獄とかしちゃあいけませんやな。
まあ麻薬不法所持で四十年(=実質終身刑ですなあ)ってのは極端だけど。
えっと、度々紹介しておりますホラー映画の総集編みたいな映画、「ザッツ・ショック」ってえ映画でも、この映画のことを紹介しておりました。
この「ミッドナイト・エクスプレス」がとりあげられていることだけはクレジット見て知っておりましたが、ホラー映画でもショック映画でもなかったから逆にちょっと驚きましたです。


ノー・マーシイ~非情の愛

1986年アメリカ映画
監督 リチャード・ピアーズ
主演 リチャード・ギア、キム・ベイシンガー、ジェローン・クラブ

何と表現すれば良いのでしょうかね。
ちょっと表現と説明に困ってしまう映画であります。
面白くないわけじゃないです。しかしねえ、ちょっと作品とキャストがかみあっていないような印象をうけましたね。
難しい話なんですが。
主人公のギアさまは刑事です。
まあどっちかというとはみだし系の刑事でございます。
マークしている男がやってくるという情報を知り、カーウオッシュの従業員に化けて洗車場に張り込み、狙った男が来て麻薬取引が始まったとみるや、ハンマー持って突入するみたいな暴走刑事。
そんなギアさまは逮捕したクスリの売人からある情報を仕入れます。
それは殺しの情報。
殺しの鍵を握る「刺青の女」(=ベイシンガーさま)を捜してニューオルリンズまでやってきます。
どうにか彼女を探し当て、狙われている男を確保しますが、ギアさまの目の前で男は殺され、相棒刑事も惨殺されてしまいます。
ここからははみだし刑事、がんばります。
ベイシンガーさまは実は麻薬組織のボスの女だったわけですな。
ギアさまは拉致同然に彼女に手錠をかけて連行しようとします。
たちまちボスの手下との激しい銃撃戦。
ギアさまとベイシンガーさま、手錠につながれたまま、ニューオルリンズの沼地を逃げ回ることになります。
で、お約束でございますが、ギアさまとベイシンガーさまの間に芽生える恋心。
おお、ヘルシンキシンドロームやあ。
まあこのへんまでは許しますが。
「僕の彼女を紹介します」でも手錠につながれた二人が恋におちたわけだし。
さてさて、ニューオルリンズの警察署に逃げ込んだギアさまとベイシンガーさまですが、現地の警察にとってギアさまは厄介なよそ者。
結局彼女は証拠不十分で釈放、逆にギアさまは上司が迎えにくるまでブタ箱で待つはめになります。
さあさここからギアさまの逆襲がはじまるわけでございます。
後半のショットガンを使ったホテルでのアクションシーンは、ペキンパー監督の「ゲッタウェイ」の影響を強く感じます。
それにしてもちょっとパクりすぎかもしれませんね。
最後のワルボスとの殴り合いは「うむむ」って感じでした。
ギアさまこんなんやったらあきませんわ。
こういう血なまぐさいシーンはシュワさまだとかスタローンさまあたりにまかせるべきだったかも。
リチャード・ギアさまとかもう一人おまけにヒュー・グラントさまとかって、私的にはタフガイには最も遠い位置にいる役者さんだと思うんだけど。
そんなギアさまが殴りあいしたらあきませんがな。


T.R.Y.(トライ)

2003年「T.R.Y.」パートナーズ作品
監督 大森一樹
主演 織田裕二、黒木 瞳、渡辺 謙、ピーター・ホー、夏八木 勲

20世紀初頭の上海が舞台の痛快娯楽エンターテインメント。
織田さまは日本人の天才詐欺師。
ある詐欺事件で騙した中国人の金持ちから命を狙われていたりします。
そんな織田さま、中国人の男に助けられるわけですな。
で、殺し屋から命を守ってもらう代わりに、中国革命軍のために武器を調達する依頼をうけます。
詐欺師だから策略をめぐらせるわけでございまして。
彼がはめるターゲットは日本軍。
軍全体の武器調達に大きな影響力をもつ士官、渡辺さまが標的でございます。
渡辺さまを攻める手段が絞りきれない織田さまですが、二枚の写真が彼の作戦を決定づけます。
彼は上海の詐欺師と、北京から陸軍士官学校に研修に来ている清王朝の後継者がめっちゃそっくりだってえことに気づき、詐欺師を清王朝後継者に仕立てて渡辺さまに会わせ、清に次ぐ新しい王朝を創設するための武器を買いたいと申し出るわけでございます。
もちろん渡辺さまも馬鹿じゃない。
織田さまのこと、王朝後継者のこと、いろいろ調べるわけですが、さすがに織田さまは詐欺師でございます。
常に一歩先回りして渡辺さまの疑念を晴らしていく。
ここらの手際が実に見事。
しかし、渡辺さまの放蕩者の弟、今井雅之さまが上海で「後継者の替え玉の詐欺師」とちょこっと揉めていたことから、今井さまが今回のカラクリを見破るわけですな。
そして彼の動きから渡辺さまは自分がはめられようとしていることに気づくわけです。
さあさどうなる日本軍。いったいどうなる革命軍。うひょおおおおお。
文字にするとあまり起伏のない物語やったんやなあ。
かなりかいつまんだけど、ほとんどあらすじ説明できちゃった。
まあこれだけの物語を映画の尺で撮ったわけですから、人物描写とか、渡辺さまと織田さまの駆け引きとか、革命軍と詐欺師チームの駆け引きだとか、織田さまの過去とか、とにかくいろんなエピソードで登場人物の性格を際立たせていきます。
「スティング」だとか、タイトルが言えない騙し映画の傑作だとかの例をあげるまでもなく、クライマックスの「大騙し」が圧巻。
ドンデン返しに次ぐドンデン返し。
誰が騙していて誰が騙されているのかわけわからなくなるような展開。
実に気持ちよろしいです。
ラストの大オチがもうちょっとひねってくれてたらもっと楽しめたんだけどなあ。
しかしこれ以上の騙しを期待するのは欲張りすぎかなあ。けっこう楽しませていただきましたです。


レイクサイド・マーダー・ケース

2005年東宝作品
監督 青山真治
主演 役所広司、薬師丸ひろ子、柄本 明、鶴見辰吾、杉田かおる、黒田福美、豊川悦司

豪華キャストで映画化された本格ミステリ。
原作は直木賞受賞作家の東野圭吾さまの傑作「レイクサイド」です。
三組の夫婦(役所さまと薬師丸さま、柄本さまと黒田さま、鶴見さまと杉田さま)が湖畔のロッジに集まっております。
これってお友達ファミリーの集まりとかではなく、お受験合宿なわけですね。
父兄同伴ってすごいと思いますが、父兄面接の練習も兼ねた合宿らしいです。
この合宿の講師が豊川さま。
合宿地は柄本さま・黒田さま夫妻の別荘。
主人公の役所さまと薬師丸さまの家庭はすっかり壊れてしまっておりまして、二人はすでに別居中。
役所さまには愛人がおります。
で、その愛人がいきなり合宿場所に現れるわけですね。
さざ波、ざわざわって感じです。
愛人は、たまたま子供たちが志望している一流中学の卒業生だったってことがわかり、「受験の先輩からのご意見をいただきましょう」みたいなノリで合宿の夕食に招かれたりします。
愛人は役所さまに逢いびきの時間を告げて近くのホテルへと姿を消します。
チャレンジャー役所さまは仕事だって嘘をついて合宿所を抜け出します。
愛人が泊まっているホテルに行きますが、彼女は現れない。
しかたなく合宿所に戻りますが、そこには愛人の死体と「私が殺したの」という妻の姿。
自分が事情を知るより先に、柄本さま・黒田さま・鶴見さま・杉田さまらが妻を介抱していたりしています。
警察に連絡しようとする役所さまを強引に止める柄本さま。
お受験合宿の場所で、父兄の愛人が殺されたなんていい新聞ネタだし、そんなことが明らかになると受験に影響すると、そういう理屈でございます。
結局三父兄が合同で、死体の身元がわからないように顔と指紋と歯形を壊し、湖に沈めようってことになります。
何となく割り切れない気分の役所さま。
本当に犯人は妻なのだろうか。そこここにある矛盾点を集め、やがて役所はある仮説をたてますが…
二転三転する物語。
やっぱり推理ものはこうでなくっちゃ。
とにかく達者な役者陣の演技合戦が楽しめます。杉田かおるさまなんて「私、ちゃんと芝居したらこんなに巧いのよ」みたいな感じで、役所さま・柄本さまら新劇系俳優さんを向こうにまわしてもひけをとらない名演技です。
豊川さまの何を考えているのかわからない塾教師もええ感じ。
鶴見辰吾さまと杉田かおるさまが夫婦役って設定にはちょいと笑いました。
どうせだったら塾教師は武田鉄矢さまにしたらもっと笑えたんですが。


オーメン2・ダミアン

1978年アメリカ映画
監督 ドン・テイラー
主演 ウイリアム・ホールデン、リー・グラント、ジョナサン・スコット・テイラー

この記事を書くにあたって、ちょこっと下調べをしましたが、この作品を評価している人多いみたいですね。
個人の映画サイトのレビューとかでも、けっこう好意的な意見が目立ちました。
人気のオカルトホラー映画の第二弾。
って書いてしまうと、どうせイマイチやろ、とか思われてしまいがちですが、なかなかどうして。かなりよくできております。
第一作でグレゴリー・ペックさまに殺されかけながらも生き延びた悪魔の子ダミアン。
彼は十二歳になりました。彼は叔父さんのウィリアム・ホールデンさまに引き取られ、叔母、従兄弟と平和に暮らしております。
で、少しずつ不思議な能力が開花しはじめるわけでございます。
さらに例によってダミアンの秘密を知ってしまった人だとか、彼をなんとかしようと考える聖職者だとか、ダミアンの邪魔になりそうな人だとかが、次々とごっつい死に方をするわけですね。
ごっつい死に方の内訳ってえと、まず遺跡の崩落による生き埋め。
これはまあツカミみたいなもんです。
カラスにつつかれて両目が見えなくなって、フラフラと車道に出たらそこにトラックが通りかかる。強烈。
スケートしてて、氷の割れ目から湖へ。
これだけだとまあ普通っぽい(普通やないやないの)んですが、「助けてくれえ」みたいな感じで流される場面を水底から撮るってイジワルぶり。
半透明の氷を通して、助けようとしている人の姿が見えるってえ残酷さ。
乗っていたエレベーターのワイヤーが切れ、その切れたワイヤーによってエレベーターごと上半身と下半身が切断されるってひどい殺されかたする人もおりました。
あとは科学研究所で有毒ガス浴びるとか、電車の連結器にはさまれるとか。
どれも嫌ですね。
まあ残酷シーンはおいといて、この作品の評価を高めているのは、とにかくダミアン少年の苦悩を丁寧に描いているところに尽きます。
普通の十二歳の少年が、自分は悪魔の子なのだと気づき、やがて兄弟のように育ったいとこを殺してしまう。
「僕は君が好きなんだ、だから殺させないで」みたいな感じです。
いとこはダミアンの秘密を知って、彼を恐ろしいものだと思い、彼を拒絶するわけですね。
そしていとこを殺してしまったダミアンは、叔父や叔母までもその手にかける。
悪魔覚醒って感じです。
ダミアン役のジョナサン・スコット・テイラー君、名演技でございます。
せっかくここまでシリーズが盛り上がったんだから、十四歳から十五歳あたりの、「悪に目覚めたダミアン」を見せてもらいたかったのですが、次作「オーメン3・最後の闘争」はいきなり三十二歳でございます。
ちょっとトホホって感じてしまいました。


オーメン3・最後の闘争

1981年アメリカ映画
監督 グラハム・ベイカー
主演 サム・ニール、ロッサノ・ブラッツィ、リサ・ハロー

オーメンシリーズでございます。
この後に「オーメン4」なんてとってつけたような第四弾があるわけですが、とりあえずダミアン・ソーンシリーズの最終作。
監督は長編映画初演出となるグラハム・ベイカーさま。
主演はこれまた大抜擢のサム・ニールさま。
この映画を見終わった瞬間って、サム・ニールさまがこれだけ国際的スターになるなんて思ってなかったです。
ホラー映画好きな私にとっては、「ジュラシック・パーク」でのダミアン=サム・ニールさまとザ・フライ=ジェフ・ゴールドブラムさまの競演はうれしゅうございました。
さてさて、「オーメン3」でございます。
悪魔の子、ダミアン・ソーン=サム・ニールさまはもう32歳のおっさんになっております。
彼が経営するソーン社はすでに全米有数の企業に発展し、ダミアン本人も有能な外交官として大統領側近にまでのぼりつめています。
彼はイギリスへの派遣を命ぜられ、現地に赴きますが、そこは聖書で予言されていた「神の子」の復活の地だったわけでございまして、ダミアンはキリスト降臨のときに時の王が行ったように、その当日、その場所で生まれた赤ん坊を皆殺しにしようと、こういう策略をたてるわけでございます。
それと並行して、ダミアンを亡きものにしようと活動する神父さま軍団との戦いなんかがあります。
もちろんこれまでの作品同様、ダミアン本人が何かをどうかするわけではなく、「悪魔の不思議な力」で殺戮を行うわけですね。
これまでの「おっさん・おばはん殺し」ではなく(第二作で中学生のいとこを殺すなんて設定もあるにはありましたが)、今回は赤ちゃん殺しが繰り返されるので、見ていて次第にどんよりしてきます。
第一弾ではダミアンの義父グレゴリー・ペックさま寄りの心境で見ていた観客が、第二作では中学生ダミアン寄りの視点に変わって、今回は前半ダミアン寄りで後半反ダミアンの視点になるという、すごく器用なシリーズ構成ですね。
熱心なキリスト教信者は一貫して反ダミアンの視点で見ていたのでしょうが。
赤ちゃんをみんな殺したのに、「神の力」で次第に弱っていくダミアン。
なんでやねんと思ってたら、クライマックスで大ドンデン返しが待っています。
プロセスは伏せるとして、結局神が降臨してダミアンは滅ぼされます。
なあんや、普通に終わったやん、って感じ。
なんでもこのシリーズには、キリスト教団体から猛烈な批判があがっていたとか。
そういう圧力に耐えられなかったのでしょうか。
2006年にリメイクされた「オーメン」、今後シリーズ化されるのでしょうか。
だとしたら、旧三部作で描ききれなかった部分を描いていただきたいなと思います。


ゴースト・ニューヨークの幻

1990年アメリカ映画
監督 ジェリー・ザッカー
主演 パトリック・スエッジ、デミ・ムーア、ウーピー・ゴールドバーグ

とりあえずずっと避けて通っていた恋愛ものとか青春ものとかをつらつらとご紹介してまいりましょう。
定番のラブストーリー、「ゴースト~ニューヨークの幻」でござる。
この映画が公開されたころは私はちょうど二十代の後半でございました。
高校大学の友人たちは結婚ラッシュ。
結婚式のBGMでこの映画の主題歌、聴いた聴いた。
「うおおおお、まっはいらぁぶ、まっはいだぁありん」って曲です。
恋愛映画が苦手な私は、この曲聴くだけで「もうええやん」って思ってしまいます。
こんな私ってひねくれ者でしょうか。
主人公のスエッジさまは恋人ムーアさまと結婚カウントダウン状態。
お二人はアツアツでございます。
ムーアさまは陶芸なんぞをやっておりまして、二人でロクロなんぞをまわしながらいちゃいちゃします。
で、流れる主題歌。
「うおおおお、まっはいらぁぶ、まっはいだぁありん」、もうええか。
ある日、スエッジさまとムーアさまが夜の町を歩いておりましたら、突然暴漢が襲撃してきまして、スエッジさま、殺されてしまいます。
で、彼は幽霊となって現世に残るわけですね。そしてムーアさまを守ることになります。
誰から守るねんって話なんですが、実はスエッジさまを殺したのは物盗りとかの暴漢ではなく、黒幕に殺人を依頼されていた男なんですね。
で、その黒幕ってのがスエッジさまの同僚だったわけです。
同僚は不法行為で会社の金を使い込みしておりまして、不明瞭な金の流れに気づきそうになったスエッジさまの口を封じようって理由で殺したわけなんですね。
不正の証拠がスエッジさまの遺品の中にあったもんだから、ムーアの周囲にも悪漢たちの魔手がせまります。
スエッジさまは街でインチキ占いをしている女ゴールドバーグさまに近づきます。
彼女は占いこそインチキだったんですが、実は死者の声を聞くことができるって能力があります。
かくしてムーアさまとゴールドバーグさま(と亡霊スエッジさまですな)は、悪漢たちに立ち向かうことになります。
とはいっても三人が共同で立ち向かうのは物語クライマックスになってからで、スエッジさまが幽霊としてうろうろしているてことを信じないムーアさまは、ゴールドバーグさまをインチキ女だと決めつけていた関係で、物語中盤はスエッジさまとゴールドバーグさまのコンビでワルたちに対抗するわけでございます。
えーっと、死んでしまっちゃラブシーンなんぞできないわけですが、中盤のもりあがりのところで、スエッジさまがゴールドバーグさまの体に乗り移ってムーアさまとキスする、なんてシーンがあります。
冷静に考えると気持ちわるですな。
私だったらたとえ夏目雅子さまの幽霊でも、男に乗り移ってたらキスなんぞしません。
結末はとってもハリウッド的な、勧善懲悪のラストです。
こういうオチしかつけられなかったのかなあ。
もっと他の結末があってもよかったんじゃないかと思いますが。


ひまわり

1970年イタリヤ映画
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
主演 ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ

恋愛ものを集中的にとりあげてまいります。
シリーズで恋愛ものいくとなると、やっぱりこれくらいの作品とりあげとかないといけませんやな。
小学校の同級生にかなりおませさんの女の子がおりまして、その子はソフィア・ローレンさまの大ファンでした。
へえ、そうなんやってその子の話を聞いていた私ですが、そのころすでに「ロードショー」とかのジャクリーン・ビセットさまだとかラクウェル・ウェルチさまなんぞの水着グラビア切り抜いて引き出しの中に隠してたいけない小学生でしたが。
そんなソフィア・ローレンさまの主演作品です。
この人、すげえ乳でかいし、若いころはめっちゃきれいだったっす。
この「ひまわり」のころはけっこうオバサンっぽくなってましたが。
戦争に引き裂かれた男女の悲恋もの。出征して帰らない夫マストロヤンニさまを探す妻ローレンさま。
おお、悲しい物語やあ。
必死で夫を探しまわり、やっと見つけた夫には、妻と二人の息子がおりました。
おお、何という悲恋なのでしょうか。
結局ローレンさまは幼い「夫の子供」のために身をひくことになります。
必死になって夫を探していただけに、その再会は残酷で、その別れは辛いってことでさあね。
夫を探しまわるローレンが途中で通る、一面のひまわり畑。
映画のタイトルにもなっているこのひまわり畑の情景がすばらしいです。
で、流れるのはヘンリー・マッシーニさまの有名なテーマ曲でございます。
このシーンの出来がとにかくよかったから「ひまわり」ってタイトルがついたんだと勝手に思っておりましたが、ある映画関連書籍によりますと、「輝く太陽にむかっていつも顔を向けるひまわり。その太陽とひまわりの関係を男女の間柄に移し変えた作品」であるらしい。
なるほどね。そんな深い意味のあるタイトルだったんだ。
タイトルの意味は別として、とにかくとっても良い作品でございます。
とりあえずソフィア・ローレンさまの演技を見るだけでも値打ちのある作品でございます。


幸福の条件

1993年アメリカ映画
監督 エイドリアン・ライン
主演 ロバート・レッドフォード、デミ・ムーア、ウッディ・ハレルソン

恋愛ものを集中的にとりあげております。
100万ドルで奥さんと一夜を共にしたいと、若夫婦(ムーアさま・ハレルソンさま)に申し出てくる大富豪(レッドフォードさま)。
深く深く愛し合っているがゆえにお互いのことをを信じあっている夫婦。
彼らには金が必要だったため、富豪の申し出を受け入れます。
うむむ。この時点で私的にはうむむです。
ムーアさまみたいにきれいな奥さんのいる、ハレルソンさまみたいに頭薄いにいちゃん。
しかも年とったとはいえ、相手はレッドフォードさまでっせ。
そんなん、いくら信じあってても…あかんやろ。
案の定二人の関係は、この夜以来、少しずつ歯車が狂い始めます。
えっと。
シェイクスピア悲劇なんかを評するときの言葉に、「予想される結末に物語が進むのが喜劇、予想できない結末に物語が進むのが悲劇」ってのがあります。
この物語の場合、富豪の申し出を受け入れれば夫婦関係が壊れてしまうのは、すっげえ予想できたことでございまして、「はらたいらさんに1000点」くらいわかりやすく読める展開でございます。
ってことは、これって喜劇ですわな。
まあ、夫婦がそういう結論を出すに至る話し合いなんかはこれでもかというくらいに描いておりましたが、観客がひたすら先読みのできる「喜劇的状況」ってものは変わりませんです。
それにしてもエドリアン・ライン監督、何を描きたかったんでしょうか。
イマイチよくわからなかったです。
夫婦の愛とか、信頼関係の脆さみたいなものを描きたかったのかなあ。
それにしてもロバート・レッドフォードさま、年とりましたねえ。
なんかめっちゃおじいちゃんになってたのでびっくりしてしまいました。
「スニーカーズ」とか、若手の人と組んだスパイ映画(タイトル忘れてしまいました~)なんかのときは、そんなに年齢感じさせなかったんですが。
そういえばこの人も「華麗なるギャッツビー」だとか「追憶」とかで、ベタベタのラブロマンスばかりに出演していた印象がありまして、ちょっと苦手系の俳優さんでございます。


ロミオとジュリエット

1968年イギリス・イタリア合作
監督 フランコ・ゼフェレッリ
主演 オリビア・ハッセー、レナード・ホワイティング、マイケル・ヨーク、ローレンス・オリヴィエ

恋愛ものを集中的にとりあげております。
めっちゃ有名で古典的な戯曲の映画化ざんす。
「大胆な解釈と斬新な映像」での「ロミオとジュリエット」の映画化だそうな。
へえ、そうなんや。
そもそもロミオとジュリエットに関しては、戦前はレスリー・ハワードさま、戦後はローレンス・ハーベイさまの主演で映画化されております。
で、そのへんの作品と比べて斬新なのでしょうが。
うむむ。
というのも、私が見た「ロミオとジュリエット」ってのはこの作品が最初だったわけで、この作品が基準になってしまいますから、「大胆な解釈」とか「斬新」だとか言われましても、「へえ、そうやったんや」くらいにしか思えませんです。
申し訳ない。
後になってローレンス・ハーベイ版を見ましたが、こっちを「古臭い芝居やなあ」と思ってしまいましたから、やっぱり斬新だったんでしょうね。
ロミオとジュリエットのベッドシーンがある作品なんて、やっぱりそれまでは考えられなかったんでしょうなあ。
物語はいまさら説明するまでもないでしょうが、モンタギュー家のロミオ=ホワイティングさまと、その仇敵キャピレット家のジュリエット=ハッセーさまが恋におちまして、しかしロミオはひょんなことから人を殺してしまいまして、ああだこうだしているうちにジュリエットの縁談がもちあがって、思い余ったジュリエットが神父に相談したところ、仮死状態になる薬を飲んだらええやないの、ってことになって…てえ話がだるだるまったりと続くわけでございますな。
音楽はニーノ・ロータさま。
永遠の映画音楽、みたいなレコード(!)には必ず入っていた名曲でございます。
でもねえ、よく考えてみたら、今では物語を現代に置き換えたディカプリオさま版の「ロミオ・アンド・ジュリエット」だとか、それより先に同じ主題をとりあげた「ウェストサイド物語」なんかも高い評価を得ているわけだし、変化球ものでは「恋におちたシェイクスピア」みたいな作品もあるわけですから、そもそもロミオとジュリエットの悲恋を描いてますってのは初手からビハインドを背負っているような気がしますね。
もちろん公開された当時は斬新な解釈だったんでしょうが、今となっては大時代的な「ロミオとジュリエット」のほうが見直されることになってしまうんでしょうね。


ワーキング・ガール

1988年アメリカ映画
監督 マイク・ニコルズ
主演 メラニー・グリフィス、シガニー・ウイーバー、ハリソン・フォード

恋愛ものです。
「卒業」「キャッチ22」「イルカの日」「心みだれて」「ウルフ」。
うむむ。同じ監督さんの作品とは思えませんですなあ。
まあ、なんせ「卒業」の名匠、マイク・ニコルズ監督の作品でございます。
やる気だけはあるけれど、イマイチ評価されない女性秘書のグリフィスさま。
彼女のボスはウイーバーさま。
ある日、ボスがスキーで骨折してしまいまして、グリフィスさまはこれぞチャンスとばかりに自分が暖めていた企業合併計画を実行にうつしてしまいます。
これに巻き込まれるのが、ちょっとおバカなエグゼクテョブのフォードさま。
なんかねえ、なんでこんなにアホに描くんでしょうか。
女性主人公に翻弄され、次に復職したボスに誘惑され、どがちゃがに事態をややこしくして、それでもエヘラエヘラ笑っているようなキャラ。
こんな映画があるから実力のない女性社員が勘違いするんだよ。
あ、これは私の元上司の女性と、元部下の女性に個人的にあてた言葉ですので、女性全般に向けた言葉ではございませんことよ。
でもそう言いたくなるくらい、男って単細胞なのね、みたいな描かれ方されております。
そういえば「ブリジット・ジョーンズの日記」でもこんな単細胞キャラの男性上司がおりましたなあ。
まあね、いるにはいるんだけど。こういう人。
でもあんまりいないですよ。こんな単細胞。って書くとハリソン・フォードさまに悪いけど。
さてさて。
えっとね、シガニー・ウイーバーさま、めっちゃ良いです。
この人、こんなに面白くて巧かったんだあって新鮮な感動でした。
もっと活躍してほしいですね。最近あまりお見かけしておりませんが。
でもなあ。この人ちょっと顔こわいからなあ。
対するメラニー・グリフィスさま。
キュートでかわいい。
この人、デ・パルマ監督の「ボディ・ダブル」でもめっちゃエロかわいかったです。
こんな子に秘書になって欲しいんだけどなあ。
でもこんな子は上昇志向強いだろうから、やさしい私の手に余るだろうなあ、と妄想がエスカレートしちゃうくらい、いい感じでございます。
それだけに、ラストシーンはめっちゃ気持ち良い。
明るくて爽やかな恋愛サクセスコメディ。
映画を見終わったあと、あまり味わえない爽快な感覚が残りました。おいしい映画には違いありません。


小さな恋のメロディ

1971年アメリカ映画
監督 ワリス・フセイン
主演 マーク・レスター、トレーシー・ハイド、ジャック・ワイルド

恋愛ものです。
後に「エンゼルハート」「ミッドナイト・エクスプレス」などの名作を手がけることになるアラン・パーカー監督が、脚本家として映画界入りしたのがこの作品。
へえ、そうやったんや、と感心してしまいました。
役者から監督(イーストウッドさまとかレッドフォードさまとかが有名ですわな。リチャード・アッテンボローさまもそうやなあ)とか、カメラマンから監督(ピーター・ハイアムズさまなんかがそうですよね)、舞台演出家から監督(実は多いこのパターン。日本では蜷川さまなんかが有名ですが、ブロードウエイの演出家出身の監督さんってけっこういてます)。
いろんなパターンでみんな監督として成功しているんだなあ。
映画監督から作家(ジュラシック・パークのマイクル・クライトンさまなんかは元映画監督です。「ウエストワールド」なんか撮っております)、逆に作家から映画監督(クライブ・バーカーさまなんかは「ヘルレイザー」を撮ってるし、スティーブン・キングさまも自ら「シャイニング」のリメイクを製作しておりますよね)なんて人もおります。
そんな感じで、映画監督がそれまでに監督以外で手がけていた作品なんかを調べてみるとけっこう面白い発見なんかがあったりしますよね。
さて「小さな恋のメロディ」です。
11歳のダニエル君=レスターさまとメロディちゃん=ハイドさまが恋におちます。
二人は純真に愛しあっているわけですな。
ある日二人は学校をさぼって海に遊びに行きます。
それを咎めた先生の前で、二人はいきなり結婚宣言しちゃいます。
あかんやろ。いくらなんでも、それはあかんやろ。
でもなんだか許してしまいそうになるふざけた映画でございます。
でもなあ。冷静に見てたら石なげたくなります。
って思い出があるってことは、「彼女できない症候群」時代に見た映画なんだろうなあ。
アホボケ勝手にさらせ、みたいな印象しか残ってなくて、純真な恋愛映画ファンの皆様ごめんなさいね~
ビージーズが歌う主題歌もとにかくええ感じの青春恋愛映画の傑作でございます。


恋しくて

1987年アメリカ映画
監督 ハワード・ドイッチ
主演 メアリー・スチュワート・マスターソン、エリック・ストルツ

恋愛ものです。
監督のハワード・ドイッチと脚本のジョン・ヒューズは「プリティ・イン・ピンク」で組んだ青春映画の巨匠だそうです。
まあ、巨匠なんやろ。ピンとこないけど。
実はこの映画大好きでございます。
主人公のマスターソンさまがめちゃタイプ。
かわいい。ええ感じ。
彼女がボーイッシュなドラマーガールだって設定もとにかくいいですなあ。
彼女は幼馴染の少年のことが好き。
だけど、彼は別の女の子のことが好き。
彼は彼女の気持ちに気づいていない。
で彼女は彼の恋を応援しようとします。
で、切ない気もちをドラムにぶつけると、こういったお話であります。
ひええええ。かわいそうすぎ。
めっちゃ感情移入してしまうわ。
というのもねえ、この映画を見たころに私が好きだった女の子も、ええ感じでボーイッシュだったし、その子にもやっぱり好きな男の子がいたんだけど、映画みたいにその男の子の恋愛応援してるフリとかしてたし。
ボーイッシュな女の子ってどうしてこう揃いも揃って素直じゃないんだろう。
あほめ。
そんなボーイッシュ系の子の恋愛を応援するフリして話を聞いたり、励ましたりするこっちの身にもなれってんだ。
バカ野郎。
こっちにも恋愛感情あるっちゅうねん。
…屈折してますなあ。私も。
なんか映画見てて胸いっぱいになっちゃって、大好きな映画の割には結末とか全然覚えてないし。
でも映画を見ているシチュエーションはめっちゃ鮮明に覚えていたりします。
その子と一緒に見たいなあって最初から最後まで思いながらみたせいでしょうかね。
なんかその日の夕食のメニューまで思い出しそうな勢いです。
あ、そうそう、この映画見た当時の私は炎の劇団員だったですから、早朝から昼くらいまでバイトして、帰ってビデオで映画見て、時間になったら稽古場に向かう、みたいな毎日だったような記憶があります。
だから夕食のメニュー思い出しそうって書いたわけです。
ま、いいんだけど。
とりあえずマスターソンさま見たさにこの映画もう一回見ちゃおうかなって思っている私です。

 

俺たちに明日はない

1967年アメリカ映画
監督 アーサー・ペン
主演 ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン

青春ものです。
アメリカン・ニューシネマの先駆け的作品で、銀行強盗を重ねながら破滅への道をひた走る男女の青春を描いた作品でございます。
現代は「ボニー・アンド・クライド」。
主人公二人の名前でございます。めっちゃ素直。
同じアメリカン・ニューシネマの「明日に向かって撃て」の原題は「ブッチ・キャシデイとサンダンス・キッド」で、これまた主人公二人の名前です。
この二作は妙に共通点が多くてですね、タイトルに「明日」って言葉が入るとか、どちらも銀行強盗を描いているとか、どちらも作品ラストで主人公二人は悲劇的な死を迎えるだとか。
もちろん「明日に向かって撃て」のほうのラストはストップモーションではっきり殺された場面を映したわけではありませんけど。
さて「俺たちに明日はない」です。
1930年代のダラス。
この町でウェイトレスとして働くボニー=ダナウェイさまと自動車泥棒のクライド=ベイティさま。
彼らは意気投合し、やがて銀行強盗という犯罪に手を染めるようになります。
次第に仲間ができてきますが、仲間が増えるにつれて彼らにかけられる賞金の金額もあがっていくわけですね。
銀行強盗を繰り返すうち、次第にその現場は凄惨なものになっていくわけですね。
やがて仲間は一人やられ、二人やられ。
それがまた二人を追い詰めたりします。
クライマックスちかくで、男性としての能力に問題があったクライドとボニーは結ばれます。
つかの間も恋人気分を味わう二人。
しかしそういう場面さえも、映画史に残る悲惨なラストをより際立たせるツールのように感じられてしまいます。
結局二人は結ばれてすぐに、87発の弾丸を体じゅうに浴びるという末路をたどるわけですな。
余韻も何もなく、とにかくマシンガンで撃たれまくって終わり。
実に衝撃的なラストでございます。
このラスト、あまりにリアルで凄惨で、夢に見るほど衝撃的だった記憶がございますです。
製作者も兼ねたベイティも、ヒロインのダナウェイも、この作品一本で大スターの仲間入りを果たしました。
ちなみにちなみに、ウオーレン・ベイティって、この映画のころはウオーレン・ビューティっていってましたよね。
「天国からきたチャンピオン」のときはまだビューティって表記されてたような気がします。
「レッズ」あたりで表記を変えたのでしょうかね。
「ディック・トレーシー」の時点では、ベイティになってました。
ま、別にどっちでもいいちゃあどっちでもいいんだけど。


火山高

2001年韓国映画
監督 キム・テギュン
主演 チャン・ヒョク、シン・ミナ、キム・スロ

青春ものです。
というよりSFX格闘学園青春ムービーでございます。
この映画を青春映画として紹介していいものかどうか、ちょいと悩みましたが。
「僕の彼女を紹介します」で、すっかり良いポジションにいってしまったチャン・ヒョクさまの主演作品でございます。
あらすじ上手く書けるかなあ。あまりにも破天荒な内容なんだけど。
ある学校に武術の秘伝書がありまして、その秘伝書をめぐって教頭一派と学生の運動部一派が争いを続けております。
秘伝書のありかを知っていた校長は、教頭の陰謀で化石みたいになっております。
そんな学校に気功を操る高校生(チャン・ヒョクさま)が転校してきます。
この時点では教頭一派がやや不利。
でも運動部一派も一枚岩というわけではなく、ウェートリフティング部とラグビー部、さらに戦いを止めさせたがっている女生徒会長を擁する剣道部が、秘伝書をめぐってつば競り合いをしているわけですね。
やってきたのが気功を操る転校生ですから、みんな彼を味方につけようとします。
なんせこの生徒は、先生が投げたチョークを気功の力で空中で止め、それを手を使わずに投げ返すみたいな技が使える男なわけでして。
しかし転校生は戦いを望まないわけですね。
旗色が悪い教頭、彼は強力な助っ人を連れてきます。
「学園鎮圧教師軍団」でございます。
気功を使える教師軍団なわけですね。
んで、この軍団のリーダー教師は気功の力で空を飛んだりするわけですな。
メチャクチャですが、面白い。
私、こんな世界を普通に許してしまうタイプでございます。
なんせコミックスの「炎の転校生」大好きだったんだもん。
というか「こち亀」みたいにちゃんとした組み立てで笑わせる作品より、主人公がいきなりツエッペリンに変身する「マカロニほうれん荘」が好きなタイプだったというか。
とにかくそんな私にはこたえられない傑作でございます。
韓国の俳優さんたちの名前よくわからないんですが、剣道部キャプテンの生徒会長役の女の子、めっちゃかわいい。
チャン・ヒョクさまよりもこの子がブレイクして欲しいでござる~


グレート・ブルー

1988年フランス映画
監督 リュック・ベッソン
主演 ロザンナ・アークエット、ジャン・マルク・バール、ジャン・レノ、ポール・シェナール

青春ものです。
「サブウエイ」でド注目を浴びた映像派監督のリュック・ベッソンの監督第三作。
私はこの映画を見たのはけっこう遅かったです。
同じベッソン監督の「アトランティス」とほぼ同じ時期に見ましたです。
「アトランティス」は1991年の作品で、これはけっこう公開されてすぐに見ましたから、ひょっとしたら見たのは「アトランティス」のほうが先だったかもしれないです。
この「アトランティス」はですねえ、仲良しさんの誕生日にDVDプレゼントとして選んだりするくらい好きな作品でございます。
「アトランティス」についてはまた後日ご紹介するといたしまして、今日のお題は「グレート・ブルー」でございます。
この作品とは別に、フランス語ヴァージョンの「グラン・ブルー~グレート・ブルー完全版」って作品があります。
これは英語ヴァージョン。
ダイビング器材、スキューバーなどを使わずに水深100メートル近くまで潜る「フリーダイビング」。
この潜水世界記録を競い合う二人の男を通して、「海」ってぇやつを描きます。
非常にわかりやすい前半。
でも、中盤から後半にかけて急にわかりにくくなります。
「2001年宇宙の旅」を思い出してしまいました。イメージショットのように描かれる「海」。
何かを象徴するかのように登場するイルカ。
この「海」だとか「イルカ」が何を意味するのか、わかったようなわからなかったような。
このへんを感覚的に見せるあたりがリュック・ベッソン監督の上手さなんでしょうかね。
それにしてもねえ、息苦しい映画じゃ。
なんかねえ、フリーダイビングの場面になったら、息止める必要ないのに息を止めてしまうのは私だけでしょうか。
なんかすっごい苦しい気分で映画見ておりましたです。
コラム書くにあたってリュック・ベッソンの監督のこと調べてみましたが、びっくりするほど作品少ないんですね。
もっと作品を撮っているもんだとばかり思っておりましたが、「TAXI」シリーズだとか「キス・オブ・ザ・ドラゴン」、「WASABI」などは製作・脚本リュック・ベッソンってことでした。
まあ私的にはこの作品、好きは好きなんだけど、このあとの「アトランティス」のほうがはるかに好きな作品でございますので、その分星は少なめの評価になってしまいますね。
ってことで私の採点は、星五つ満点だとしたら星三つでございます。


サタデー・ナイト・フィーバー

1977年アメリカ映画。
監督 ジョン・バダム
主演 ジョン・トラヴォルタ、カレン・リン・ゴーニイ、ドナ・ベスコー、バリー・ミラー

青春ものです。
いやあ、懐かしいなあ。
この映画の公開は私が中学生のころでした。
当時中学生だった私は、塾の休憩時間にトラボルタダンスの真似とかしてましたです。
映画のパンフレットにダンスの振り付けがイラストつきで描かれておりまして、塾にそのパンフレットを持ってきた友人とワーワー大騒ぎしながら踊っていた記憶がありますね。
いうまでもなく、ジョン・トラヴォルタさまをスターダムにのし上げた作品です。
普通の店員をしているあんちゃんのトラヴォルタさま。全くもって平日はトホホな男ですが、土曜の夜はディスコの花形になります。
ここでのダンスシーンがかっこええ。
ある日、彼はニューカマーの少女ゴーニイさまに目をつけます。
で、デュエットダンスを踊ってみたらこれがまた巧いわけですわな。
いつしか惹かれあう二人。このデュエットダンスもめっちゃかっこええです。
しかしそんな毎日もずっとは続かないものなわけですよね。
自分が夢中になっているディスコの世界の裏事情を知ったりとか、友達を亡くすとかの事件を乗り越え、トラヴォルタさまは自分自身を見つめはじめるわけでございます。
70年代後半の大ディスコブームに火をつけたのは誰が何といってもこの作品でございます。
そういう意味では伝説的な傑作ということになるでしょうね。
原題は邦題と同じ「サタデー・ナイト・フィーバー」。
フィーバーってのは熱病だとか熱中だとか、そういう意味に訳されると思いますが、本来はあまり良い意味の言葉ではないと思うのですが。
しかし、ディスコで踊ることを「フィーバーする」、熱中することも「フィーバー」(僕の先生はフィーバーなんてドラマ主題歌もありましたなあ)、果てにはパチンコで大当たりすることもフィーバーなんて言われるに至ります。
これらすべてこの映画が大当たりしたから生まれた使い方だと思います。
主題歌はビージーズ。
サウンドトラックからは「ステイン・アライブ」「恋のナイト・フィーバー」「愛はきらめきの中に」の三曲が同時にチャートインなんてえらい状況になりました。
これも懐かしい話ですよね。
この映画ねえ… 好きなんだけど、話題も記憶も印象もダンスシーンに集中しちゃいますよね。
ダンスシーンはとにかく素晴らしい。
しかしドラマ部分が少し弱く感じてしまいます。
ってことで、私の採点は、五点満点の三点でございます。


スタンド・バイ・ミー

1986年アメリカ映画
監督 ロブ・ライナー
主演 ウィル・リートン、リバー・フェニックス、コリー・フェルドマン、リチャード・ドレイファス

青春ものです。
スティーブン・キングの短編「死体」の映画化です。
この映画、めっちゃ好き。
この映画、というよりこの世界が大好きですね。
作品構造が好きというか。実は同じブクログさんでも公開しております拙作「ベストイレブン」って本がこの映画と同じ構造です。
おっさんになった主人公が、少年時代の友人の死をきっかけに、その人との関係を辿りなおすって構造でございます。
過去を思い出すおっさんがドレイファスさま。
ドレイファスさまをそのまま若くしたような少年リートンさまが主人公。
彼はフェニックスさま、フェルドマンさまら友人たちと田舎町で暮らしています。
彼らは秘密の隠れ家で遊んだりしているわけですわな。
彼らはそれぞれに家庭に問題を抱えていたりします。
というか、だからこそ彼らの結びつきがあったのかもしれませんね。
ある日、彼らは数十キロ先の線路沿いの森の中に、列車にはね飛ばされてそのまま発見されていない死体が放置されているという噂を聞きます。
で、彼らは生まれたときから一度も出たことのない町を出て、死体探しの旅に出発するわけでございます。
ベン・E・キングの歌う主題歌がめっちゃ良い感じ。
この曲を聴くだけで甘酸っぱい気分になります。
とにかく「少年時代の淡い思い出」って作品だとやたら評価が甘くなる私でございます。
そういえば「少年時代」も「瀬戸内少年野球団」も私的評価はやたら高かったです。
そういうことで、とりあえずかなり好き度が高い作品です。
ただの少年時代回顧ものではなく、その後の彼らの人生そのものを暗示するってところまで踏み込んで描かれているところに好感がもてます。
ってことで、私の採点は、五点満点の四・五点でございます。
 

トゥームレイダー2

2003年アメリカ映画
監督 ヤン・デ・ボン
主演 アンジェリーナ・ジョリー、ノア・テイラー、クリストファー・バリー、ジェラルド・バトラー

コンピューターゲームとしても人気のトゥームレイダーシリーズの第二弾。
前作の破天荒でオカルティックな、おおらかな世界観が薄れ、スパイ映画のような生々しいストーリーが展開してまいります。
監督は「スピード」のヤン・デ・ボンでございます。
海底地震によってアレキサンダー大王の宮殿が姿を現します。
大王が集めた秘宝の中で、特に重要なものばかりを集めた「月の神殿」。
おなじみのララ・クロフト=アンジェリーナ・ジョリーさま、やっぱりその神殿に一番乗り。
真の秘宝のありかを記した黄金の珠みたいなものがありまして、それを調べているうちに悪漢が侵入。
あわれジョリーさまはその珠を奪われてしまいます。
仲間のギリシャ人ガイドも殺され、ジョリーさまは海面を漂流しているところを助けられて英国へ戻ります。
本国へ戻った彼女の前に現れたのはイギリス諜報部。
珠を奪った連中が、アレキサンダー大王の秘宝「パンドラの箱」を奪おうとしていることが明かされます。
この「パンドラの箱」ってのが、「決して開けてはいけない古代の細菌兵器」だってことがわかり、ジョリーさまは珠の奪還を目指して中国~上海~香港~そしてアフリカへと飛びまわります。
彼女を助けるのは、元恋人の傭兵バトラーさまでございます。
いぐわあああ。
オカルト色がちょっと薄れたといいますか、オカルティックな舞台設定が物語後半に集中したせいでしょうか、前半はジョリーさまの身体をはったアクションが拝見できます。
水上スキーとか軍用機からのパラシュート脱出だとかバイクアクションだとか岸壁ロープ急落下だとか。
ほんま、ようやりはりますなあ。
前作はかなり早い段階からロボットとか動く仏像だとかが出てきていたように記憶しているんですが。
こういうゲームの世界っぽいおいしいツールを、もっと早い段階から出していただきたかったですね。
前半はドラマでひっぱって後半はSFXで盛り上げる、というと「インディジョーンズ」みたいですが、明るく無邪気な冒険活劇としてもっと前半から盛り上げてもらいたかったなあって思いました。
やはり前半から中盤がちょっと生々しかったですね。


戦場のメリークリスマス

1983年日本・イギリス合作
監督 大島渚
主演 坂本龍一、デビッド・ボウイ、ビートたけし、トム・コンティ、内田裕也、ジョニー大倉

「愛のコリーダ」で世界中の注目を集めた大島渚監督、本格的世界進出を果たした作品でございます。
厳密にはこれの前の作品「愛の亡霊」が海外資本で撮った最初の作品になるかと思いますが、海外の大スターを起用して、大規模な海外ロケを行ったのはこの作品が最初…のはずでございます。
原作はサー・ローレンス・ヴァン・テル・ポストの「影の獄にて」。
とにかく海外では評価の高い大島監督ですが、国内ではめっちゃ評価が分かれる監督さんであり、評価の分かれる作品であることは間違いないですね。
同性愛映画が嫌いな方には、この映画にしても「御法度」にしても、耐えられない作品なのではないだろうかと思います。
この記事を書くにあたって、あるサイトの一般参加型のシネレビューを見ましたが、やっぱり評価は真っ二つ。
難しいんだなあ。
舞台はジャワの日本軍捕虜収容所。
ここに美しいイギリス人の捕虜、セリアズ=ボウイさまが送られてきます。
収容所の司令官、ヨノイ=坂本さま、ときめくぅ、みたいな。
ボウイさまの行動・考え方がさざ波のように日本兵の間に広がり、少しずつ収容所の雰囲気がおかしくなってくるわけですな。
おかしくなるのはもっぱら坂本さまなんだけど。
坂本さまは自身の動揺を払拭しようと、収容所全体に「行」(苦行、荒行の『行』です)を強制します。
さらには負傷兵や瀕死の病人を含め、全捕虜に召集をかけたりします。
で、ここで有名なシーン。
ボウイさまが優雅に坂本さまに歩み寄り、抱擁しキスをする。
なんじゃそりゃ。
その罪でボウイさまは顔だけ出して生き埋めにされ、坂本さまは切腹、だそうです。
これがヨノイとセリアズの物語。
それと並行して、下士官ハラ=たけしさまと日本語が話せるイギリス人捕虜ローレンス=コンティさまとの物語があったりするわけです。
ラストシーンは日本敗戦後、戦犯として処刑される前夜のたけしさまとコンティさまの再会。
このシーンが好きですね。
幕切れのたけしさんのセリフと、そこから始まるテーマ曲。
この流れだけは鳥肌もの。この一瞬のために全てのドラマがあったんじゃないかなとさえ思ってしまいます。
ってことは坂本龍一様の映画音楽があったらそれでよかったんだろうか。
って意地悪な考え方してしまいそうになるくらい、このシーンは大好きでございます。
しかしながら作品評価はやや低めの10点満点の5点。ちょっと無条件では推薦できない映画かもしれませんね。


銀河英雄伝説・我が往くは星の大海

1988年徳間書店作品
監督 石黒 昇
声の出演 堀川りょう、富山 敬

全26話×4シリーズの壮大なSF宇宙大河ロマンアニメ「銀河英雄伝説」。
外伝を含めるとビデオ40巻以上、原作小説は本編だけで全10巻のノベルスになります。
この作品は若い頃に勤務していたスイミングスクールが主催するスキーキャンプのバスの中で初めて見ました。
もうはまりまくりました。帰って即ビデオレンタル屋さんに走った思い出があります。
ロボットの出てこない、リアルなスペースアニメでございます。
人類が宇宙に進出して数十世紀。
遥か彼方の銀河系で繰り広げられる銀河帝国軍と自由惑星同盟の戦いの物語。
銀河帝国の下級貴族の家に生まれ、後に帝国皇帝の位にまで登りつめるラインハルト・フォン・ミューゼル(この後の本編では貴族ローエングラム家の門地を継いだため、ラインハルト・フォン・ローエングラムという名前になります)。
学者肌で、本当は研究者になりたかったが食うために仕方なく軍人になった自由惑星同盟のヤン・ウエンリー。
後に物語の中心になる二人の初めての戦いを描く外伝でございます。
冒頭に「惑星レグニッツア上空遭遇戦」、後半に「第四次ティアマト会戦」が描かれます。
って書いても見てない人にとっては何が何かわからんやろなあ。
とりあえず見なされ。で、ちょっとでも面白いなあと思った人は迷わず第一シリーズから順に見るべし。
一巻から見始めて、第一シリーズが終わる七巻あたりで、すでに銀英伝中毒になっておられることでしょう。
ちなみに第一シリーズはラインハルトが旧貴族勢力を制圧し、その途中で親友キルヒアイスを失うまで。
第二シリーズはラインハルトが銀河帝国皇帝となり、ローエングラム王朝をひらくまで。
第三シリーズは銀河帝国と自由惑星同盟が和平を結ぶまで。
第四シリーズは忠臣の謀反とか、自由惑星同盟系の新勢力との戦いとかを経て、ラインハルト皇帝が若くして世を去るまでが描かれます。
簡単に書きましたが、この作品のことを書きはじめたらそれこそ1エピソード(アニメだから1エピソードは30分ですよ)でコラム1本書けるくらいです。
それくらい深い。で、それくらい面白い作品でございます。
この映画は一時間の作品で、物語の連続アニメ化に先駆けてのパイロット版みたいな性格のものだったようです。
しかし、後に本編の主要キャラとなるミッターマイヤー、ロイエンタールなどもしっかり登場しております。
「第四次ティアマト会戦」の戦闘シーンのバックに流れるBGMは、何とラヴェルの「ボレロ」。
とりあえずそれだけでノックアウト状態でございます。是非見て、はまっていただきたいと思います。
私の評価。
私は銀英伝フリークですからね。
甘~いって言われるかもしれませんが、10点満点で9点でございます。
だって好きなんだもん。


チャンプ

1979年アメリカ映画
監督 フランコ・ゼフェレッリ
主演 ジョン・ボイド、フェイ・ダナウエイ、リッキー・シュローダー

私が知る限りにおいて、史上最強の「お涙ちょうだい映画」でございます。
こういう映画を見るときは、ハンカチ(タオルのほうがいいかなあ)ティッシュをスタンバイして、「よっしゃ、めっちゃ泣いたるで~」みたいな気分で見るのが正解かと思います。
「ロミオとジュリエット」の名匠フランコ・ゼフェレッリが情感たっぷりにこれでもかこれでもかと泣かせてくれます。
さあ、泣いていただきましょう~
ボイドさまはボクシングの元世界チャンピオン。
妻ダナウエイさまと別れ、息子シュローダーさまと暮らしております。
それでもかつて手に入れた栄光の座にカムバックしようと、トレーニングに励んでおります。
もちろんボクシングだけでは生活できないわけですから、競馬場で働いたりしているわけですね。
息子はそんな父のことを「チャンプ」と呼んでおります。
チャンピオンだった父をめっちゃ尊敬しているわけですね。
で、少年は父が再び世界チャンピオンになることを信じておるわけでございます。
老ボクサー、愛する息子のために戦います。
って展開の話です。
となると、ここから先はああなってこうなって、結局こうなってこうなるんだろうなあ、って予測がつくと思いますが、そうです。その通りです。
物語の展開が読めるのに泣けてしまうのは何故なんでしょう。めっちゃ謎やわ。
リッキー・シュローダーさまがめっちゃ巧いです。
そら泣くわな。こんな名演技見せられたら。
ジョン・ボイドさまもけっこういい感じです。
実はこの頃のジョン・ボイドさまってあんまり好きじゃなかったんですが。
なんかねえ、感動作とか文芸作とかばっかりに出ていた印象がありまして。
しかし近年、「エネミー・オブ・アメリカ」とか「トゥームレイダー」とか「ミッション・インポッシブル」みたいな娯楽作品にバンバン出るようになって、最近ではけっこう好きな俳優さんになりました。
フェイ・ダナウエイさまはなんかすっごくありがちな感じに描かれておりますです。
大女優なのに。ここらはちょっと減点材料かな。
ただ、「お涙ちょうだい」ものですからしかたないかもしれませんが、泣かせよう演出がちょっと鼻につきますね。
それでも泣いてしまうからどうしようもないんだけど。
私の評価は十点満点で七点でございます。


エクソシスト

1973年アメリカ映画
監督 ウイリアム・フリードキン
主演 リンダ・ブレア、エレン・バースティン、マックス・フォン・シドウ、ジェーソン・ミラー

70年代前半のオカルト映画ブームの火付け役となった作品でございます。
この映画の公開直後に「ヘルハウス」「悪魔のシスター」などの作品が次々に紹介されました。
で、その後続けて公開されたホラー映画(「吸血の群れ」とか「悪魔のいけにえ」あたりが公開された時期じゃないかと記憶しているのですが。記憶違いならごめんなさい~)を含めて「オカルト映画」ブームなんて流れが生まれました。
まあオカルトな要素のない、今でいうスプラッター映画とかショック映画なんかもオカルト映画なんて紹介されたりしておりました。
ともあれこの作品は間違いなく心霊現象を扱う「オカルト」映画でございます。
バースティンさまの娘、ブレアさまがある日突然奇妙な行動をとったり、変な言葉を言ったりします。
医者だとか精神分析医だとかがブレアさまを診察しますが、原因がわからない。
やがて彼女の奇妙な言動の原因は「悪魔憑き」ではないかという話になりまして、彼女のもとに二人の神父が派遣されてまいります。
この二人がシドウさまとミラーさまなわけですな。
かくして二人の神父と悪魔の壮絶な戦いが繰り広げられるわけでございます。
リンダ・ブレアさま、この頃はまだまだかわいいですね。
この直後の「エアポート75」でぽっちゃりとして、さらにこのあとの「エクソシスト2」ではでっかく成長した姿を見せてくれております。
あ、今のところで、普通は「美しく成長した姿」って書くべきところですが、あえて「でっかく成長」という記述をさせていただきました。
だって本当にでっかく成長したんだもん。
ちなみに73年の公開当時にはカットされたシーンが追加・再編集された「エクソシスト・ディレクターズカット版」が2000年に公開されました。
とはいっても、今ではすでにこの作品を軽く越える怖さの作品が量産されておりますので、怖さもほどほどって感じです。


エクソシスト2

1977年アメリカ映画
監督 ジョン・プアマン
主演 リンダ・ブレア、リチャード・バートン、ルイーズ・フレッチャー、マックス・フォン・シドウ

かの「エクソシスト」の続編でございます。
そりゃあね、ヒットした映画の続編を作るってのは映画界の当然の流れだから、止めはしませんが。
うむむ。どうなんやろ。
あの事件から四年。
平和に暮らす少女リーガン=ブレアさま。
事件は完全に終わったものだとみんな思っておりましたが、再びブレアさまに異変が起きます。
このころ、教会の命を受けて前回の悪魔払いを調べていた神父バートンさま。
シドウさまらの行った悪魔払いに間違いがあった可能性があることに気づき、かつてシドウさまが悪魔パズズと戦った儀式を行ったアフリカに飛ぶわけですな。
この神父と少女の人生がやがて錯綜することになるわけでございます。
難解で宗教性の高い作品です。
さすがジョン・プアマン大先生でございますなあ。
コアでディープなファンの中には、「エクソシスト」こそ邪道で、この「エクソシスト2」こそ傑作であるなんておっしゃる人もおられます。
まあねえ、これは映画のみかたですから、人それぞれだとは思いますが。
そもそも第一作のメガホンをとったウイリアム・フリードキンさまって監督さんもかなり個性が強く、好き嫌いが激しい監督さんだったですしね。
ただ、娯楽に徹した前作よりも哲学的な本作を推す人の気持ちもわからないではないって作品。
でも私はこんな世界観はとっても苦手。
だって宗教っぽい作品ってついていけないんだもん。
作品クライマックスは、有名なイナゴの大群が押し寄せてくるシーン。
若干ネタバレで申し訳ありませぬ。
悪魔の力の象徴としてのイナゴに対抗するのは、実は神の力を宿していた少女リーガン=ブレアさま。
でもぽっちゃり。
あかんがな。
気持ちはわかるんだけど。
こういうシーン撮りたかったんだったら、ぽっちゃりブレアさまはミスキャストだったんじゃなかろうかって思います。
個人的に、ですが。
私の採点。
宗教映画が苦手なので点数は低め。さらにクライマックスでリンダ・ブレアさまがぽっちゃりしていたのでさらに減点です。
10点満点で4点。プアマン監督ごめんなさい。


ミッション・インポッシブル

1996年アメリカ映画
監督 ブライアン・デ・パルマ
主演 トム・クルーズ、ジョン・ボイド、エマニュエル・ベアール、ジャン・レノ、ヴァネッサ・レッドグレーブ

うおおおおおお。
見てましたよね、「スパイ大作戦」。
ピーター・グレーブスさまだとかマーティン・ランドーさまだとかレナード・ニモイさまだとかが出ていたテレビドラマです。
めっちゃおもろかった。
私と同世代の人(というか、私はけっこう早熟映画少年だったから、実際には私より少し上の世代なんですが)なら涙ちょちょ切れるテーマ曲。
この曲がまた聴けるとは思ってなかったです。
「おはようフェルプス君」のジム・フェルプスはドラマのピーター・グレーブスさまからジョン・ボイドさまに変わっておりまして、なんでだろうって思ってたら、あとでわかるちゃんとした理由がありました。
この役をピーター・グレーブスさまに振っちゃいけませんやね。
ピーター・グレーブスさまはこの「ミッション・インポッシブル」については批判的だったそうでございます。
そらそやろ。そんなグレーブスさま2010年に他界されておりました。
えっと、スパイ組織IMFのエージェントたちの物語です。
クルーズさま、ボイドさま、ベアールさまらは、西側スパイの機密情報を東側に売ろうとしているスパイを逮捕するというミッションに失敗し、チームはクルーズさまを除いて全滅。
クルーズさま、しかたなく本部と連絡をとります。
しかし何か様子がおかしい。
実は本部の立てたこのミッションてのは罠だったわけでございます。
そもそもこの任務ってのが、クルーズさまのいるチームに潜む裏切り者をあぶりだすための囮指令だったわけでございます。
当然、疑惑の目はチームの唯一の生存者クルーズさまに向けられます。
でもってクルーズさまは逮捕直前に脱走。
自らの手で真の裏切り者を探し出そうと動きはじめます。
まず、最初のミッションで奪還するはずだった「東側に潜入している西側スパイのリスト」を買いたがっている武器商人「マックス」=レッドグレーブさまに話をもちかけ、IMF本部に潜入して本物のスパイのリストをコピーします。
そしてそのデータをレッドグレーブさまに売るって話を進め、生き残っているはずの裏切り者をおびきだすと、こういった作戦ざます。
すげえすげえ。
さすがデ・パルマ監督。
最初から最後までハラハラドキドキ。すっごい集中して見ちゃいました。
めっちゃ面白いですよ~
私の採点。
娯楽映画って大好きだから点数あまいです。
10点満点で9点。さすがデ・パルマ監督。


モダン・タイムス

1936年アメリカ映画
監督 チャールズ・チャップリン
主演 チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード、ヘンリー・バーグマン、チェスター・コンクリン

昔話でございます。私が劇団活動をしていたころの話。ある舞台で、サンドイッチマンの役をやることになったわけでございます。
で、演出家のイメージはチャップリンさまなんだと。
この頃はホームビデオが普及しはじめた頃で、今は昔の「VHS対ベータ戦争」なんてやってたころです。
役柄のためですから、チャップリンさまの映画けっこう見ました。
でも長編ってなぜかVHSばっかりだったりして、しかたなく短編集とか見たりして。
「君ね、チャップリンってのはユーモアとペーソスだよ。それを身体で表現したまえ」っていう先輩と、「チャップリンはね、ペーソスとかじゃなくて生きるバイタリティを体現しているんだよ。もっと力強く演じなさい」って別の先輩と。
けっきょくわけわからんまま必死にサンドイッチマン役を演じた若き日の私でしたあ。
チャップリンさまの世界って「ユーモアとペーソス」なのか「生きるバイタリティ」なのか。多分両方なんでしょうね。
私はそれ以上に、反骨心とか批判精神みたいなものを感じましたが。
大工場で働くチャップリンさま。彼はベルトコンベアで運ばれてくる部品のネジを締め続けるうちに手が止まらなくなり、おかしい人と間違えられてそういう系の病院に送られます。
退院したものの、会社は当然クビになっております。あてもなく街をさまよっておりましたら、デモ隊の指導者と間違えられて今度は刑務所送り。
そこからも求職者チャップリンさまの受難は続くわけですな。
やがて彼は波止場で盗みを働く少女ゴダードさまと知り合います。二人はそろって職探しを続けるわけですが… 
これでもかこれでもかと展開していくストーリー。確実に笑いのポイントを押さえながら、それでいながら別のメッセージが伝わってくるのはさすがとしか言いようがありませんなあ。
この作品が製作されたのは、トーキー映画が公開された十年後。
もちろんトーキー全盛の頃ですね。
サイレントにこだわっていたチャップリンがはじめて観客たちに聞かせた肉声が、かの有名な「ティナティナ」の曲。
意味のない歌詞に振りをつけて歌うってのがなんかチャップリンさまらしいですね。
それでも伝わってくる歌詞の意味。とんでもない表現力だと思います。
パパの採点。10点満点で9点。
ありがちな評価ですが、ほとんどマイナス材料が見つかりません。やっぱりチャップリンさまって天才だったんだなあ。


チャップリンの黄金狂時代

1925年アメリカ映画
監督 チャールズ・チャップリン
主演 チャールズ・チャップリン、ジョージア・ヘール、マック・スエイン

数あるチャップリン映画のなかでも最高傑作のひとつに数えられる傑作長編コメディでございます。
原題は「ザ・ゴールド・ラッシュ」。そのままやんけ。
この映画を見たのは小学五年のとき。
隣の駅の近所に名画座とB級映画館の中間みたいな映画館がありまして、小学生の私は自転車に乗って見に行きました。
併映は「シンドバット黄金の航海」だったです。ってことですから、私的にはかなりアーリーな時期に見た映画でございます。
それでも強烈に印象に残っている場面がたくさんありまして、さすがチャップリンさまやなあって感心してしまいます。
ゴールドラッシュのころのアラスカが舞台です。一攫千金を夢見る放浪者チャップリンさまの夢と希望の物語。あーこりゃこりゃ。
この作品が最高傑作といわれる所以は、とにかく優れたシチュエーションの名場面が多いことにつきます。
中でも山小屋のシーンは秀逸。
飢えたチャップリンと相棒が、履いていた靴を調理して食べる場面。
フォークとナイフを巧みに使い、まるで豪華ディナーの魚料理を食べるように「靴」を食べちゃいます。
すげえすげえ。靴紐を食べるところはなんかスパゲティを食べるときみたい。
この場面はチャップリンの全作品の全ての演技の中でもかなり上位にランキングされる名演であると思います。
そこから一転して、風で飛ばされた山小屋が谷底に転落しそうになる場面。これもすごくいい場面です。
強烈なサスペンス描写。でもコメディとして見事に消化されている。すげえすげえ。
とにかく抱腹絶倒のコメディ作品です。
しかし、後の作品に見られるような、強烈な体制批判だとか文明批判、英雄批判などの辛口の切れ味は感じられません。
まああえて言うとそこらがマイナスポイントなんでしょうが、それもチャップリンさまの作品を相互に批判しあったうえではじめてでてくる意見だと思います。
作品単独で考えると、やはりとんでもない傑作でございます。
パパの採点。10点満点で8点。
理由。個人的に高く評価しております「モダンタイムス」が9点だったもんで、どうしてもそれより低くなってしまいます。
しかたないところですなあ。


街の灯

1931年アメリカ映画
監督 チャールズ・チャップリン
主演 チャールズ・チャップリン、バージニア・チェリル、フローレンス・リー


チャップリンさまが初めて肉声を披露した「モダンタイムス」の五年前の作品です。
「モダンタイムス」のころにはハリウッドはすっかりトーキー映画が主流になってしまっていたことは「モダンタイムス」のご紹介のときに書きましたですね。
この「街の灯」が製作されたときはちょうどサイレントからトーキーへと時代が流れていたころです。
チャップリンさまがサイレント映画へのこだわりを見せた執念の作品がこの「街の灯」なんじゃないでしょうか。
物語はねえ、すっごく良い話です。
浮浪者チャップリンさま。
彼は街で、盲目の花売り娘と知り合います。花を買ってあげたいんだけどお金はない。
そういうわけでチャップリンさまはいろいろな仕事をしてお金をためて、花を買おうとするわけですね。
で、チャップリンさまは娘との会話の中で、彼女の目は手術をすれば直るってことを知ります。
ますますお金を用意しなきゃならなくなったチャップリンさまでございます。
ある日、彼は酔っ払いの大富豪と知り合い、意気投合。
大富豪は手術費用になるような大金をポンとくれます。
大喜びで娘にお金を渡すチャップリンさま。
しかしその大富豪、酔いがさめたら自分がやったことを忘れてしまっております。
その結果チャップリンさまは泥棒だってことにされちゃって、警察にやっかいになることになります。
で、数年後。
刑期を終えて出所したチャップリンさま。
手術で目が見えるようになり、幸せな毎日を送っている娘が、町をうろつく浮浪者チャップリンさまに目をとめます。
娘は彼を哀れみ、お金を恵んであげようとしますが…
結末はとにかく有名な「あなただったの…」って字幕。
娘とチャップリンさまの何ともいえない表情。
おお、ペーソスやあ。チャップリン世界を表す言葉に「ユーモアとペーソス」って言葉がありますが、このペーソスって言葉はおそらくこの作品あたりの演技を言うのでしょうね。むっちゃ哀愁ですもんね。
パパの採点。10点満点で8点。
すごく良い作品なんだけど、「モダンタイムス」「独裁者」「黄金狂時代」「ライムライト」あたりの作品と比べると、やや弱いかなあ。
あくまでも、これは好みの問題ですが。
ってことで申し訳ないですが、「モダンタイムス」より1ポイント下の8点でございます。


死霊のはらわた

1983年アメリカ映画
監督 サム・ライミ
主演 ブルース・キャンベル、エレン・サントワイズ

チャップリン作品三連発のあとにいきなりこの映画はないわなあ。
作品のカラー違いすぎ。
映画紹介の日記的ブログでオンエア予定日順に作品を解説していったら、結果的にこういう並びになっちゃうわけですなあ。ほんま、びっくりします。
サム・ライミ監督のデビュー作になります。
「スプラッター・ムービー」という言葉を一般化させた傑作ホラーでございます。
指が潰されるだとか、死霊の体がずぶずぶ崩れていくだとか、もうやめてや、みたいな残酷描写が売り物の作品。
悪魔の墓がある、みたいな伝説のある地にやってきた男二人女二人のグループ。
なんか自主映画製作のチームだったような記憶もあるんですが…記憶違いかなあ。
とにかくそういう危険な場所にある山小屋に入った四人。
彼らは何も知らずに、たまたま手に入れた「悪魔復活の呪文」を唱えてしまいます。
で、お約束の悪魔復活でございます。
かわゆい女の子が、突然えげつない悪魔の顔に変わりまして、「しぎゃあああああ」とか言うわけでございます。
とんでもない極悪特殊メイク。で、「スプラッター」というジャンルを創造したともいえる、強烈シーンがやたらひたすら、延々と続くわけでございます。
どうでもええけど、山小屋の中での残虐シーン長すぎ。
もうお腹いっぱいになってしまいました。まあ残虐シーンがウリだから、たっぷりやりたい気持ちはわかるんですが。
とりあえずホラー映画好きの私が見ても「めっちゃ長いスプラッターシーン」って思うくらいのボリュームでございます。
画面とかなんかざらざらした感じがします。
ちょっと画面とかも遠いように感じます。
今はもっときれいな画像でもっときれいなホラーが撮れるでしょうね。
というより逆に、あのザラザラした感じでもいいんだってスタートラインがあったからこそ低予算でも仕上がったんだろうなあ。
パパの採点。10点満点で6点。
歴史的傑作であるというのはよくわかるんですが、やはりこの映画の世界は肌にあわないです。サム・ライミ監督ごめんなさい。


チャップリンの独裁者

1940年アメリカ映画
監督 チャールズ・チャップリン
主演 チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード

前回は「死霊のはらわた」。で、今回は「チャプリンの独裁者」。
ええ感じでとんでもない並びになりつつありますなあ。
なんかいいなあ。無節操な感じがして。と、けっこう自画自賛してます。
チャップリンさまのかなり後期の作品になると思います。
トーキーに抵抗を続けていたチャップリンさまですが、いよいよサイレントから卒業しちゃいました。
同時に、山高帽に燕尾服のスタイルで銀幕に登場するのもこの作品が最後。
ここからあとの「殺人狂時代」「サーカス」「ライムライト」ではかのチャップリンファッションは見ることはできません。
いろいろな意味でターニングポイントにあたる作品になりますでしょうか。
この作品ではチャップリンさまは二役を演じます。
かの「独裁者」と、その独裁者に間違われる街の床屋の二役。
独裁者と入れ代わり、大観衆の前で演説をする床屋。
その深いメッセージに胸が熱くなりますですね。
この作品が製作されたのは、ナチスドイツが次第に勢力を増していった時期です。
1940年ですもんね。
第二次世界大戦の情勢がはっきりしないこの時点でこの作品を撮るってのは、とんでもなくすごいことだったんだろうなあと思います。
資料によると、ごっつい勢いの妨害なんかもあったようですよね。
それでも撮影を続け、これだけの傑作を完成させたチャップリンさまの才能と努力には頭が下がる思いですよね~
しかしながらチャップリンさまはこの「独裁者」と、この後発表する「殺人狂時代」で、思想が偏向していると指摘され、「赤狩り」の対象にされかかってハリウッドを追われることになってしまいます。
それってとんでもない文化的損失なんだけど。
「アカ狩り」やっている人たちにはわからなかったんでしょうね。
ちなみに、「赤狩り」についてはロバート・デ・ニーロさま主演の「真実の瞬間」なんかで詳しく描かれております。
興味のある人はこちらもご覧いただきたいと思いますです。
パパの採点。10点満点で7点。
ちょっとテーマが深すぎて重すぎるきらいがあるようです。
間違いなく傑作なんですが。何度も書きますが、私的には「モダン・タイムス」のほうが好きな作品ですので、「モダン・タイムス」より1ポイント低い7点ってことでお許しくだされ。