目次
はじめに
この本はこんな本
1~30
スクリーム
スクリーム2
シュリ
トミー
アウトサイダー
幻魔大戦
MUSA(武士)
薄化粧
嗤う伊右衛門
吸血鬼ドラキュラ
凶人ドラキュラ
ドラキュラ‘72
新ドラキュラ悪魔の儀式
蠅男の恐怖
ザ・フライ
ポランスキーの吸血鬼
ウッドストック・愛と平和と音楽の三日間
ハムナプトラ
愛と青春の旅立ち
コマンドー
風と共に去りぬ
デッドゾーン
南極物語
バックドラフト
キャシャーン
レインマン
ナバロンの要塞
ナバロンの嵐
グッド・モーニング・ベトナム
7月4日に生まれて
31~60
シンドラーのリスト
戦争のはらわた
太陽の帝国
ディア・ハンター
フルメタル・ジャケット
ヤング・ガン
ヤング・ガン2
ウォーター・ワールド
ジュマンジ
ストリート・オブ・ファイヤー
ハドソン・ホーク
アウトブレイク
大地震
ブローン・アウェイ・復讐の序曲
ポセイドン・アドベンチャー
黒い家
トップ・ガン
フォーエバー・ヤング 時を越えた告白
永遠に美しく…
青い体験
殺人の追憶
ナルニア国物語・第一章 ライオンと魔女
汚れなき悪戯
ウィズ
ファントム・オブ・パラダイス
三銃士(1993)
十戒
天地創造
ヒーロー
マルコムX
61~90
告発の行方
JFK
暗くなるまで待って
氷の微笑
コレクター(1997)
依頼人
ザ・ファーム 法律事務所
スニーカーズ
ダイヤルMを廻せ
ハンニバル
ピクニック・アット・ハンギングロック
羊たちの沈黙
ボディ・ダブル
ミザリー
ゆりかごを揺らす手
ルール
レッドツエッペリン・狂熱のライブ
リーサル・ウエポン
めぐり逢えたら
ピンク・パンサー3
悪魔の赤ちゃん
オーシャンと11人の仲間
ジョニー・ハンサム
ゲッタウェイ(1994)
怒れるドラゴン・不死身の四天王
ミッション
ジョー・ブラックをよろしく
感染
トリプルX
91~120
007/ダイ・アナザー・デイ
恋人はスナイパー・劇場版
遥かなる大地へ
マイノリティ・リポート
風とライオン
リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
リベラ・メ
トパーズ
コットン・クラブ
黒の試走車
ナースコール
ミミック
イーストウイックの魔女たち
トゥルー・ロマンス
ハイ・クライムズ
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
ポセイドン・アドベンチャー2
事件
望郷(1937)
ガメラ2レギオン襲来
ドラゴン危機一発
オーメン(1976)
最後のブルース・リー ドラゴンへの道
海猿
ザ・グリード
シェルタリング・スカイ
ゲロッパ
ダンテズ・ピーク
下妻物語
121~150
ミッドナイト・エクスプレス
ノー・マーシイ~非情の愛
T.R.Y.(トライ)
レイクサイド・マーダー・ケース
オーメン2・ダミアン
オーメン3・最後の闘争
ゴースト・ニューヨークの幻
ひまわり
幸福の条件
ロミオとジュリエット
ワーキング・ガール
小さな恋のメロディ
恋しくて
俺たちに明日はない
火山高
グレート・ブルー
サタデー・ナイト・フィーバー
スタンド・バイ・ミー
トゥームレイダー2
戦場のメリークリスマス
銀河英雄伝説・我が往くは星の大海
チャンプ
エクソシスト
エクソシスト2
ミッション・インポッシブル
モダン・タイムス
チャップリンの黄金狂時代
街の灯
死霊のはらわた
チャップリンの独裁者
151~180
となりのトトロ
突入せよ あさま山荘事件
ホワット・ライズ・ビニース
引き裂かれたカーテン
タービュランス2
戦国自衛隊1549
沈黙の断崖
キャノンボール2
乱気流・タービュランス
案山子・KAKASHI
カジノ
悪魔の植物人間
バスケットケース
悪魔のはらわた
処女の生血
ブレインデッド
悪魔のしたたり
幸福の黄色いハンカチ
スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス
あの夏・いちばん静かな海
BROTHER
デモリッションマン
金田一耕助の冒険
未来警察
スーパーマン
ワイルドバンチ
13日の金曜日パート2
13日の金曜日パート3
13日の金曜日完結編
新・13日の金曜日
第二集 上巻 あとがき
第二集 上巻 あとがき

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91~120

007/ダイ・アナザー・デイ

2002年アメリカ・イギリス合作
監督 リー・タマホリ
主演 ピアース・プロスナン、ハル・ベリー、トビー・スティーブンス、マドンナ

ウルトラ破天荒スパイムービーの次は、元祖正統派破天荒スパイムービーです。
この前後に、メイド・イン・ジャパンのリアルなスパイムービー、「黒の試走車」なんか見ちゃいましたが、いやはや、日本のスパイはショボイなあ。
まあこっちはサラリーマンの産業スパイだから比べちゃいけないんだろうけど。
さて007。
ピアース・プロスナンさまのボンドとしては四作目です。
シリーズとしては20作目にあたります。改めて作品リスト見ましたけど、なんだかんだ言いながらシリーズほとんど見てましたね。
そろそろ007の数珠つなぎしようかな。
冒頭いきなりやってくれます。
今回の冒頭は北朝鮮。国家主導者である父の命令に背いて、非武装地域で武装蜂起の準備をしている息子。
ボンドは彼を暗殺するために北朝鮮へ潜入します。
例によっての大活躍でワルをやっつけますが、捕らえられてしまいます。
で、ここで主題歌。おお、こんなパターンなかったべ。
ボンドは北朝鮮に捕われ、一年以上の拷問に耐えて捕虜交換で帰国します。
で、次は悪のダイヤモンド王と戦うことになるわけなんですが、とっても意外だったのは物語の構造でございますね。
あんまり詳しく書いたらネタバレになるので書けないですが、敵役の設定がこれまでの007シリーズとは一味違う感じです。
そういえば前作の「ワールド・イズ・ノット・イナフ」もちょっと冒頭のパターンが変わってて、敵役の設定も少し工夫しておりましたね。
(前作は厳密には意外だったのは敵役の協力者の設定だったですが)
最近二作の傾向がこんな感じってことは、今後はこういう流れになってしまうんでしょうね。
007シリーズって、すごくわかりやすい悪役ってのがけっこう好きだったんだけどなあ。
だんだんワルがわかりにくくなってきましたね~
初期の作品だと、いきなり「ドクターノーってワルがいる」「ゴールドフィンガーって変な奴がいる」「プロフェルドってワルボスがいる」「スカラマンガって奴が怪しい」みたいに、とってもわかりやすかったんだけど。
これも時代なんでしょうか。
「ダイ・アナザー・デイ」のワルは、わかりやすいんだけどかなりひねっております。
007も犯人は誰やみたいな推理ものっぽくなってくのかなあ、って思ってたら、めっちゃ人間っぽいボンド、ダニエル・クレイグの登場でちょっと初期の雰囲気が戻ってきたような。
ただ、個人的にはちょっと違う感もするんですが。
どないですやろ。


恋人はスナイパー・劇場版

2004年「恋人はスナイパー・劇場版」製作委員会作品
監督 六車俊治
主演 内村光良、水野美紀、いかりや長介、中村獅童、田辺誠一、阿部 寛

正編・続編と、二本製作された大好評テレビドラマの劇場版です。
ちょこっと前二作のおさらいね。
そもそも、カンフーの使い手である女刑事水野さまのところに、中国人留学生ホイさん=内村さまがやってくるのが事件の始まり。
このホイさん、中国の暗殺者組織の凄腕スナイパー、ウォン・カイコーだったわけです。
彼はそもそも日本人と中国人の混血で、中国残留孤児だったわけです。
内村さまと水野さまは惹かれあいますが、やっぱり叶うはずのない恋です。
スナイパーは女刑事に自分の素性を明かし、母を捜す情報と引き換えの「最後の仕事」を片付け、いずこかに姿を消します。
これが第一話。
第二話は母を探し続けるスナイパーが、母に会うためにまた仕事を重ねていくって話。
このエピソードで内村さまの弟分・中村さまが登場でございます。
このエピソードの最後で彼は逮捕されます。
で、映画版に続くわけですな。
内村さまは中国で服役中。
日本では狙撃事件が連続して発生します。
犯人曰く、「我々は日本人全員を人質にとった。いつ、どこで、誰を狙撃するかは我々の思いのままである。犯行を中止して欲しければ政府が身代金を払え」と、こういうことでございます。
政府は中国政府の協力で、服役中のカイコー(=内村さま)に捜査協力させるべく日本に呼び寄せます。
政府からは身代金がとれないと判断した犯行グループは、今度は別の方法を考えます。
テレビの生放送番組に電話をかけ、狙撃の標的にされたくなかったら、街のバッジ屋にバッジ代金を振込み、その店が作っているバッジを胸につけろと、こういうことでございますね。
日本中からバッジ屋に振込がありまして、みんな胸にバッジをつけて歩いたりしております。
これでバッジ屋さんの口座からお金を奪う方法さえあれば、完全犯罪ですわな。
すげえすげえ。このへんの展開の部分では内村さま水野さまの影がうすくなっちゃいましたが、これはしかたないかな。
仲間の手引きで警察の手から逃れた内村さま、クライマックスでは刑事水野さまとともに犯人グループと戦うことになります。
しっかりとした原作をシリーズキャラクターに置き換えての映画化です。
ただ、ドラマ部分のウエートが高くなったせいか、アクションが弱くなってしまいましたね。
ドラマ版ではワイヤーアクションが見どころだったんですが、映画ではアクションシーンは控えめ。
ワイヤーなんかをバンバン使ってしまうと、リアリティなくなっちゃいますもんね。
リアリティをとるかアクションをとるかって苦渋の選択だったんでしょうが、私的にはドラマみたいにワイヤーアクション炸裂して欲しかったです。


遥かなる大地へ

1992年アメリカ映画
監督 ロン・ハワード
主演 トム・クルーズ、ニコール・キッドマン

恋愛もののような人間ドラマのような。基本線は恋愛ドラマになると思うんだけどなあ。
1892年の西アイルランドが舞台です。
永年にわたる大地主の搾取に耐えかねた小作人たちが、反旗を翻しはじめます。
って、オープニングで言ってました。
クルーズさまはアイルランドに住む貧しい農家の息子です。
イギリス人の大地主に使われる身分です。
彼の父は自分の土地を持つという夢を息子に託し、事故で息をひきとります。
その葬式の日、年貢を納めなかったって理由でクルーズさまの家は焼き討ちにあってしまいます。
怒れる小作人クルーズさま。
彼は父の形見の銃を持って単身大地主の家へ。
地主が現れるのを待っておりましたら、帰ってきた地主の娘キッドマンさまにみつかってしまいます。
クルーズさま、キッドマンさまに刺されるわ銃の暴発で怪我するわ、みじめで散々な目にあってしまいます。
しかたなく地主の家でやっかいになりますが、その夜、キッドマンさまがクルーズさまの寝室にやってきて、この場所から逃げようともちかけます。
行き先は自由の国アメリカ。
クルーズさまとキッドマンさまはアメリカについたら別行動するという約束で、アメリカに渡りますが、到着早々、キッドマンさまは全財産を盗まれてしまい、クルーズさまとともにアイルランド系のスラムみたいなところに住むことになります。
やがてクルーズさまはアイルランド人の顔役の勧めでストリートファイトみたいなことをはじめ、キッドマンさまはお金を稼ぐためにダンサーみたいなことをはじめたりします。
で、次第に二人の気持ちはひかれあっていくわけですな。あーこりゃこりゃ。
惹かれあう二人は新天地で「自分の土地を手に入れる」ためにあーだこーだするわけなのでした。
当時夫婦だったトム・クルーズさまとニコール・キッドマンさまの競演です。
二人の競演作はほかには「デイズ・オブ・サンダー」「アイズ・ワイド・ショット」など。
この二人の競演、常識的に考えてもうありえなくなってしまいましたよね。いい感じだったんだけどなあ。
あまりにも壮大なスケールの恋愛映画でございますね。
壮大すぎてちょっと消化に悪そうです。
悪くはないんですが、うむむ、どうなんやろって感想が残ってしまいました。
ちょっと評価が難しい作品ではあると思います。


マイノリティ・リポート

2002年アメリカ映画
監督 スティーブン・スピルバーグ
主演 トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー

スティーブン・スピルバーグ監督とトム・クルーズさまががっぷり四つに組んだSF超大作でございます。
舞台は近未来。
三人の予知能力者がおります。ワシントンDCでは彼らの予知能力を使い、殺人を未然に防ぐというシステムを構築し、絶大な効果をあげております。
このシステムを利用し、殺人を未然に防ぐという仕事をしている捜査官がクルーズさまでございます。
プリコグと呼ばれる予知能力者が見る断片的なイメージ。
それを画像に変換してその内容から殺人発生の場所と時間を特定し、殺人を未然に防ぐというシステムでございます。
ある日、プリコグたちがある殺人事件を予知します。
そのイメージにはなななんと、クルーズさま自身が殺人を起こす場面が映っておりました。
捜査官クルーズさまは一転して「近い将来、殺人を犯すもの」として追われる立場になります。
むっちゃ逃げ回るクルーズさま。
未来世界ではあちこちに網膜スキャナーが設置されていて、どこに逃げても無駄。
クルーズさまは闇医師に眼球の交換手術を依頼したりします。
クルーズさまは手に入れた新しい眼球でスキャナーをかいくぐり、医者から受け取った自分自身の目で犯罪予防局は潜入します。
目指すのはプリコグ。
クルーズさまはプリコグの一人を拉致し、逃走します。
彼は、予知の信憑性を疑いはじめたわけですな。
予知といっても三人の予知能力者全員が同じイメージを見るわけではないってことがわかってきます。
予知能力者どうしでイメージが異なるとどうなるのか。
多数(予知能力者は三人だから、二人ですわな)のイメージが採用され、少数(一人の意見=マイノリティ・リポート)は無視されると、こういうことです。
クルーズさまは犯罪予防局の動きに不信感を抱き、そこに陰謀を感じます。
クルーズさまを陥れようとしているのは誰なのか。
そして彼は本当に殺人を犯すのか。
物語は「殺人が起こると予言された時間」にむかってつき進みます。いぐわあああ。
さすがに物語展開も巧みだし、面白い映画です。
でもねえ~ ラストがめっちゃスピルバーグさま的です。
そこらあたりがちょっと不満ですかね。もうちょっとラストがくずれて欲しかったのですが。


風とライオン

1975年アメリカ映画
監督 ジョン・ミリアス
主演 ショーン・コネリー、キャンディス・バーゲン。

かなり強烈なアクション映画でした。ってこういう微妙な表現をするってことは、アクション映画だとは思わずに見始めた映画だったんですね。
見てましてとっても違和感があったのでいろいろ調べてみましたら、1976年の「ロビンとマリアン」と記憶がごっちゃになっておりました。
主演男優はどちらもショーン・コネリーさま。
「ロビンとマリアン」の主演女優はオードリー・ヘップバーンさまで、「風とライオン」はキャンディス・バーゲンさま。
どっちも私が映画を見始めた時期にベテランの域におられた女優さんです。
ってことで、豪快に勘違いしておりました。
さて、「風とライオン」です。
舞台はルーズベルト大統領時代のモロッコです。
大国の陰謀が渦巻くって感じの状況だったころですよね。
コネリーさまはモロッコの部族の長でございます。「一族の誇りのために」彼らはアメリカの資産家邸を襲撃し、母(=バーゲンさま)と子を拉致します。
コネリーさま、ときどき爆発こそするものの、人質母子に対しては極力紳士的にふるまおうとします。
そんなコネリーさまのことが少しずつわかりはじめるバーゲンさま。
やがてコネリーさまとバーゲンさまの間に、奇妙な信頼関係のようなものが芽生え始めます。
そしてクライマックス。
モロッコ軍の罠で囚われの身となったコネリーさまを、バーゲンさまが助け出し、コネリーさまは部族の同朋たちとともにモロッコ軍と戦うのでありました。
いぐわあああ。
この時期のショーン・コネリーさま、007シリーズから引退し、さまざまな役柄にチャレンジしはじめた頃です。
このころのコネリーさまの映画への取り組みを見て、中学時代の映画友達は「ショーン・コネリーさまはカツラをとって一皮むけたね」と、あまり笑えないジョークを飛ばしておりました。
それにしてもモロッコの部族の長の役だけど、コネリーさまはまりすぎです。
全然違和感なかったのは何故なんでしょうか。


リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い

2003年アメリカ映画
監督 スティーブン・ソリントン
主演 ショーン・コネリー、ナサーラディン・シャー、ペータ・ウイルソン

めっちゃ面白い映画です。
小説の世界の有名人たちが一同に集まって、世界大戦を引き起こそうとしている悪人「ファントム」に立ち向かいます。
時代は19世紀末。ショーン・コネリーさまは冒険家。
彼はイギリス政府の要請を受け、ある仕事を請け負うことになります。
世界戦争を起こして武器の取引で大儲けをたくらむ仮面の怪人がいるわけですな。
彼が起こした事件のせいで世界情勢は一触即発。
世界大戦を回避するために行われる世界会議を無事に行うため、コネリーさまは冒険小説のヒーローたちを集めた「超人同盟」みたいなチームのリーダーになります。顔ぶれがごっついすごい。ネモ船長、透明人間、ドラキュラの主人公ジョナサン・ハーカーの妻の女吸血鬼、ドリアン・グレイにジキル博士。アメリカからはなんと成長して諜報員になったトム・ソーヤ。そんな超ヒーローたちがああだこうだいいながら協力しあって、悪を退治します。
仮面の怪人の正体が意外な人物だったり、超人チームのなかに裏切り者がいたりと、けっこうとんでもない展開です。
ここからネタバレやで~ まだ見てない人は注意してや~

最後にはもう、めっちゃすごい展開が待っております。
実は超人同盟なんてのがそもそも創作。
悪人「ファントム」が狙っていたのは世界会議の妨害ではなく、スーパー超人たちを一同に集めることだったわけです。
ネモ船長のノストロモ号の秘密だとか不老不死キャラの秘密や超人キャラを生み出す薬だとかの秘密を盗み出すことが目的だったわけですね。
ファントムと裏切り者はノストロモ号に爆弾を仕掛け、秘密を手にアジトに逃げ帰ります。
さあそこで「超人軍団」と「ファントム軍団」が戦うわけですね。
この格闘シーンってけっこういけておりましたです。
複数の場所で同時進行する戦いを細かいカット割とシーン展開で描きます。
これがとっても良い。緊迫感のある映像でございますよ~
主演のショーン・コネリーさまはこの映画を最後に引退状態に入られました。
ショーン・コネリーさまの新作が見られなくなるって少し寂しいですね。


ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

2004年アメリカ映画
監督 アルフォンソ・キュアロン
主演 ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン

人気のハリー・ポッターシリーズの第三弾。
主人公ハリー・ポッターの出生の秘密などが描かれております。
ここまでの作品で繰り返し触れられていたハリーの父親殺しの意外な真相が描かれております。
魔法の国アズカバンの牢獄から一人の男が脱獄します。シリウスという名の囚人でございます。
この男がポッターの両親を殺したといわれているわけですな。
この男の脱獄をうけて、ホグワーツの魔法学校には戒厳体制が敷かれます。
そんな中でハリーは色々なことを調べ、やがて真実を知ることになるわけでございます。
物語後半になって、物語前半で提示された謎が一気の解決していきます。
このあたりの処理がとても鮮やかで気持ち良いですね。さらに、中盤であえて消化不良のまま残してあったエピソードだとか、意味不明の伏線だとかが、物語幕切れ間近になってドドドっと「ハリウッド的」に解決していくストーリー展開は実に見事。
原作の持っている力を存分に引き出した演出でございます。
しかしねえ、ダニエル・ラドクリフさまでっかくなりすぎ~ 
原作読んでないからわかんないんですが、こんなに大きくていいのでしょうか。
すでにハリー・ポッターを演ずる限界を越えているように感じるのですが。
エマ・ワトソンも、第一作のころのようなこまっしゃくれた感じがなくなって、ただのクソ生意気なねーちゃんみたいだし。
あのこまっしゃくれ感がハーマイオニーってキャラの生命線のような気がするのですが。
ま、シリーズそのものは完結してしまったので、これはこれでよしとせなしゃあないですが。
そういえば前二作で校長先生役をしておられたリチャード・ハリスさまも亡くなりましたよね。
この第三作あたりでちょこっとキャストチェンジとかしたらよかったのにって思います。
とりあえずスネープ先生(アラン・リックマンさま)と、女の先生(マギー・スミスさま)と、ひげもじゃのでっかくて太い人(この人は名前わかりません)くらい残して。
どうなんでございましょう?


リベラ・メ

2000年韓国映画
監督 ヤン・ユノ
主演 チェ・ミンス、チャ・スンウォン、キム・キュリ、ユ・ジテ

かなり力の入った韓国製パニックスペクタクルアクションサスペンス。
冒頭からいきなりすんごい火災シーン。火災・爆発・崩落の連発でございます。
命がけで消火活動にとりくむ消防士たち。
この映画は「バックドラフト」とかかなり前のドラマ、「ファイヤーボイズ~め組の大悟」みたいに、消防士たちを主人公にした作品でござんす。
おお、韓国映画お得意のパ○リでございますなあ。
オープニングからかなりのテンション。すげえすげえ。
消火活動の成果で、無事火事はおさまります。
ミンスさまたち消防士は鎮火した火災現場を調べます。すると妙なことに気づくわけですね。
炎が空気の流れとは逆の方向に進んでいることがわかるわけです。ガソリンだとかを室内に撒かないとそういう火の流れ方はしないって話になります。
そうなると疑われるのは放火。
消防チームは調査を開始します。消防隊の調査を妨害するかのように、次々と起こる放火事件。
やがて犯人が明らかになります。
犯人は周到な計画をたてて放火を行っています。
建物の構造を研究し尽くして最も効果的なポイントに火を放っているわけですな。
映画では犯人はかなり早い段階で明らかにされます。
で、作品中盤では犯人の描写とそいつを追う消防チームの描写が巧みに描かれ、さらに放火~消火活動がしっかり描かれます。
このへんの物語の組み立ては「ブローン・アウェイ」のジェフ・ブリッジスさまとトミー・リー・ジョーンズさまの描き方を思い出してしまいましたです。
クライマックスはやはり放火・消火、そして消火活動を妨害する犯人と消防士の戦いです。
おまけに女性消防スタッフが拉致されて人質にとられて、彼女を救い出さねばならないなんておまけつき。
犯人と消防士の戦いシーンですが、犯人めっちゃ強い。
あんたジェイソンか、ってつっこみたくなるような強靭な肉体をもった犯人です。
やっつけたと思ったら「ぬわああああああ」って復活するお約束つき。
あんた、ダイハードのテロリストちゃうねんから。
こういうところまでアメリアンムービーを真似せんでよろしい。
ちなみにタイトルの「リベラ・メ」ってのは、ラテン語で「我を救いたまえ」って意味だそうです。
へえ、そうやったんや。


トパーズ

1969年アメリカ映画
監督 アルフレッド・ヒッチコック
主演 フレデリック・スタッフォード、ダニー・ロパン

サスペンスの神様、ヒッチコック監督のかなり後期の作品です。
遺作が53作目の「ファミリー・プロット」(76年)で、その前が「フレンジー」(72年)、この「トパーズ」は51本目の映画です。
物語の舞台は1962年。
ソ連の高官がアメリカに亡命します。
キューバ情勢が緊張し、東西関係が微妙な様相を呈しはじめた時期です。
東西各陣営の背後でスパイが暗躍します。この映画はフランスのスパイ、スタッフォードさまを中心に描いていきます。
スタッフォードさまはアメリカの友人からの依頼をうけ、アメリカ人嫌いのキューバの協力者から情報を入手し、その情報の確認をとるためにキューバに飛びます。
主人公、まさに暗躍でございます。
キューバに潜入して指導者夫人に接近。
夫人と仲良し(!)になってキューバの詳細情報を入手します。
この諜報活動のなかで、数々の協力者が犠牲になってしまいます。
作品ではこういった「スパイ活動の犠牲者」もしっかりと描いておりまして、うわべだけのスパイ映画で終わらせていないあたり、「やっぱりすごい監督だったんだなあ」って改めて思いましたです。
さて物語の続き。
主人公はアメリカに戻りますが、そこでさらに新しいミッション。
フランスの高官から、西側の情報がソ連に流れていることが明らかになります。
ところがアメリカ側はスタッフォードさまが入手した情報をもとに軍事行動を起こす考えのようで。
しかしスタッフォードさまがその情報を本国フランスに報告すれば、スパイ組織経由でソ連にそれが知れ、報復行動が起こると、こういうわけでございますね。
スタッフォードさまは、アメリカがキューバを攻撃開始するまでのわずかな時間の中で自国のスパイ組織「トパーズ」のメンバーを暴かなければならなくなります。
中盤から後半はまさに脳内ハラハラドキドキ。
頭の中いぐわあああって感じです。かなり堪能させていただきましたです。
さてさて、ヒッチコック監督は自作に必ずワンカット、エキストラ出演することでも有名だった監督さんですが、なんかねえ、前半家事とかしながら見てたので、監督の出演シーン見逃してしまったようです。
ちなみにヒッチコック監督、ワンカット出演が有名になりすぎ、映画を見た人が物語そっちのけで監督の出演シーンを探すようになってしまったので、後期の作品では物語の邪魔をしないように、作品の冒頭で登場するようになったとか。
でもわからなかったです。残念だなあ。もう一回見直そうかなあ。


コットン・クラブ

1984年アメリカ映画
監督 フランシス・フォード・コッポラ
主演 リチャード・ギア、ダイアン・レイン、グレゴリー・ハインズ、ロネット・マッキー、ニコラス・ケイジ

フランシス・フォード・コッポラ監督の青春ムービー。
「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」に続いて監督が撮ったサクセスムービーざます。
コットン・クラブってのは、ハーレムにある実在の豪華ナイトクラブのことです。
禁酒法下、1920~1930年代が舞台になっています。
主人公のギアさまは場末のクラブでコルネットを吹くジャズメンです。
彼が暗黒街の顔役に見出され、ジャズメン~ギャングの手下~ギャング映画の主演俳優へと転進していくさまがゆったりとゴージャスに描かれます。
物語を彩るのは達者な役者陣でございます。
ダイアン・レインさま演ずるクラブのダンサー。
彼女もダンサー~マフィアの顔役の女~スターの妻へと転進。
天才ダンサー、グレゴリー・ハインズさまはダンサー希望の失業者~一流クラブのダンサーへと成功の道を歩き、思う人と結ばれます。
ええやないの。
しかしその影でニコラス・ケイジさま(ギアさまの弟役でさあ)みたいに暗黒街に生き、マシンガンでボロ雑巾のようになって殺される人もいる。
そこらへんがかなり丁寧に描かれておりまして、けっこうよかったです。
圧巻はクライマックスですね。やっぱり。
「ゴッドファーザー」のように、平和なシーンと殺戮シーンを音楽で見事にリンクしていきます。
今回はグレゴリー・ハインズさまの超絶タップダンスが虐殺シーンの残酷さを際立たせます。
最後の最後には、私的にはとっても気に入っているエンディング。
って言ってもわかりにくいでしょうか。
結ばれたギアさまとレインさまが汽車に乗って去っていくわけですが、そいつがいかにも作り物っぽい。
舞台だとか映画だとかのセットっぽいって表現したらいいのでしょうか。
で、デッキのところに乗っている二人にあからさまなピンスポットが当たる。
「そうですよ、ここまでの話はすべてつくりものですよ、楽しんでいただけましたか」みたいなラストです。
私はこういう幕切れ大好きなんですね。舞台出身者だから。
あえて言うと、舞台のラストのカーテンコールみたいな感じ。
というよりこのエンディングはほとんど舞台の方法論なんじゃないかなって思うんですが。
皆様はどうお感じになりましたでしょうか。
しかしねえ、さすがコッポラさま。
こういう映画ばっかり撮っていたら破算せずにすんだのに。
本当はこんな映画ドンドン撮ってもらいたかったんですけどね。


黒の試走車

1962年大映作品
監督 増村保造
主演 田宮二郎、叶 順子、船越英二

故・田宮二郎さま主演の社会派サスペンスでございます。
冒頭いきなり、黒い暗幕でボディを隠したテストカーの走行試験の場面です。
その試走車が横転事故を起こしてしまうことから、いろいろとややこしいことが起こります。
とりあえず普通に見ておりまして、台詞のあちこちにとても時代を感じさせるセリフが出てきまして、けっこう本編のあらすじ以外の部分で楽しんでしまいました。
「大衆車」だとか「スポーツカー」だとか「産業スパイ」だとか。
それとは別に「元陸軍中佐で、関東軍の特務機関にいた」ライバル会社の重役だとか、めっちゃ年代を感じさせる台詞がけっこう気に入ってしまいましたですねえ。
ある会社で、新型のスポーツカー開発を行っております。
発売間近になり、価格設定などが行われております。
しかし、ライバル会社も同様の車種の発売を予定しております。
そこで始まるのがスパイ合戦でございますなあ。
入院中のライバル社社長の隣の病室から室内の会話を盗聴するだとか、会議室の様子を隣のビルから盗撮して読唇術の先生に会議の内容を解析してもらうとか。
いやいや、えらい努力でございます。
努力の甲斐あって主人公田宮さまの会社は、ライバル会社よりも安く新車を発売できる運びとなりましたが、しかしライバル会社も起死回生の巻き返しをはかります。
さてその策とは?
そしてそれにどのような対抗をするのか?
前半のとにかくリアルな描写から、中盤はサスペンス色の強い展開。
なかなかやってくれます。けっこう引き込まれてしまいましたです。
最近って産業スパイとか暗躍しているんでしょうか。
なんか産業スパイって存在そのものがすっごく時代遅れ的な印象があるんですがね~
田宮二郎さま、すごくいい感じです。
この人の猟銃自殺は実に衝撃的でした。惜しい俳優さんを亡くしましたね~ 
もっと活躍していただきたかったです。


ナースコール

1992年アポロン・ライトヴィジョン作品
監督 長崎俊一
主演 薬師丸ひろ子、松下由紀、大鶴義丹、江守 徹、渡部篤郎

大病院で働く看護師たちをコメディタッチで、それでいてシリアスに描いた作品です。
薬師丸さまは看護師です。
彼女とほぼ同じキャリアの後輩看護師が松下さま。
そこの医師が大鶴さまで、その上司の大先生が江守さま。
薬師丸さまは入院患者からお見合いを勧めまくられるようなナースでございます。
そんな病院に、事故が原因の骨折で入院してきた大学生が渡部さまです。
彼はめっちゃサッカー選手。けっこう強豪の大学に通っておりまして、入院してきたその日に「来月の試合出れますか」とか医師に聞くような子です。
骨折の術後を診断するレントゲン写真を見た江守が、彼の膝関節に腫瘍を発見します。
化学療法を施し、結果がよければ膝に人口関節を入れる、結果が悪ければ足を切断すると宣告されます。
すっかり自暴自棄になる渡部さま。
食事もとらなくなり、意味もなくナースコールを繰り返す「嫌な患者」になります。
そんな彼を変えたのが、看護師としてではなく、女性として人間として彼に接した薬師丸さまの看護でした。
しかし薬師丸さまのことを快く思っていないのは渡部の担当看護師だった松下さま。
松下さまはあてつけのように病院を退職します。
その一方で薬師丸さまに思いを寄せる大鶴さま。
渡部さまも薬師丸さまへの思いを抑えることができずにいます。さあさどうなるこの恋模様。
薬師丸ひろ子さま若い。松下由紀さまも若い。渡部篤郎さまも若い。大鶴義丹さまも若い。江守 徹さま変わってない。
当たり前か。
女性陣、なんかみんな眉毛細くて濃い~
途中、サッカーの試合のシーンがありますが、サッカーパンツの丈短い。
なんか変なところで時代を感じてしまいました。


ミミック

1996年アメリカ映画
監督 ギレルモ・デル・トロ
主演 ミラ・ソルヴィーノ、ジェレミー・ノーザム、アレクサンダー・グッドウィン

ニューヨークに謎の疫病、ストリックラー病という病気が大流行します。
ワクチンもなく、感染するとほぼ死んでしまうという恐ろしい病気です。
この病気を封じ込めるため、とんでもない手段が使われます。
幸い、病気の媒体がゴキブリであるということがわかったため、昆虫学者ソルヴィーノがDNA操作によってゴキブリの天敵を創造し、伝染病の蔓延を止めます。
さあさここから物語が動きまっせ~ 
DNA操作で創造された生物は、生殖能力を持っていなかったため、一世代だけで滅びる予定だったのですが、おやおや。
お約束の生殖能力をもった「突然変異」が発生しまして、やつらは新種として生き延びます。
それどころか巨大に成長し、人間に擬態する能力まで身に付けてしまいます。
昆虫学者たちは大都市の地下で、巨大な新種昆虫相手に孤独な戦いを強いられることになります。
あーこりゃこりゃ。
物語前半で、ぜんぜん可愛くない少年二人組が犠牲になる場面がありまして、そこで一気にブルーになってしまいました。
やっぱりね、あかんと思うんです。
たとえ映画でもあからさまに子供犠牲にしちゃいけません。
やっぱりタブーはタブーとして不可侵にしておくべきだったんじゃないかと思います。
それにしてもねえ、準主役のかわいいほうの少年も、主人公のソルヴィーノさまも、虫に拉致されるのですが命は助かる。
あのお、虫が差別しちゃいけないと思います。かわいくない子はソッコーで殺しちゃって、かわいい子は生き残るって、あかん。
それにしても、巨大な虫が人間に擬態するって設定はすごいと思いました。
「虫が人間に擬態した姿」はかなり早い段階から画面に現れておりましたが、私なんぞは「人間の中に昆虫君たちに見方する者がいて、そいつらが虫たちの手先になって悪いことしている」って思い込んでおりました。
この擬態ってネタ、大変面白かったです~


イーストウイックの魔女たち

1987年アメリカ映画
監督 ジョージ・ミラー
主演 ジャック・ニコルソン、シェール、スーザン・サランドン、ミッシェル・ファイファー

テレビオンエアを見ましたが、オンエアの最初に「一部不適切な表現がありますが、作品のオリジナリティを尊重して、オリジナルの形で放送します」ってテロップが流れました。
不適切な表現って何やろって思いながら見ましたです。
「マッド・マックス」のジョージ・ミラー監督のセクシャル・コメディです。
魔女伝説のある村に住むセクシーな熟女三人組(シェールさま、サランドンさま、ファイファーさま)。
彼女たちには不思議な力があったりします。
彼女たちの家のすぐ近くに、謎の男ニコルソンさまが引っ越してきます。
実はこの男、悪魔でございます。
三人の熟女たちを次々に誘惑し、とってもいやらくてセクシャルな四人の関係が始まるわけですな。
あーこりゃこりゃ。
呪いをかけて隣人を殺すだとか、一人の男性を奪い合うわけではなくエッチ込みで三人の熟女が共存するとか、ニコルソンさまが「女性なんてのは…」みたいな感じでボロクソ言うとか、まあ問題あると言えば問題あるシーンがけっこうありましたが、わざわざテロップ流すほど問題あるシーンかというとそうでもないように感じましたが。
魔女三人と悪魔のすったもんだの恋愛コメディなんで、どの場面をどんな表現したところでおとぎ話だと思うのですが。
この映画見てテレビ局に抗議したりした人いるんでしょうか。
えっと、ラストはけっこう強烈でございます。
ニコルソンさまのことが悪魔だとわかった魔女三人組、ニコルソンさまに呪いをかけて彼を滅ぼしてしまいます。
呪いをかけられるニコルソンさまの演技が実に強烈。
「シャイニング」「ウルフ」「バットマン」あたりで見せつけた性悪演技炸裂でございます。
シェールさま、ファイファーさま、サランドンさまの熟女三人ってのが、ビジュアル的に面白いです。
悪魔とかを出さないで普通のセクシャルコメディにしたらもっと面白かったと思うのですが。


トゥルー・ロマンス

1993年アメリカ映画
監督 トニー・スコット
主演 クリスチャン・スレイター、パトリシア・アークエット、デニス・ホッパー、ヴァル・キルマー、ゲイリー・オールドマン、ブラッド・ピット、クリストファー・ウォーケン、サミュエル・L・ジャクソン

とにかくめったやたらと豪華なキャストで製作された作品でございます。
んで映画タイトルが「トゥルー・ロマンス」。
「僕たちの愛は永遠に。トゥルー・ロマンス」みたいな甘ったるい青春ラブストーリーを期待してご覧になられた方、残念でした。
脚本はクエンティン・タランティーノさま。
ロマンティックのかけらも感じられない、バイオレンス・ラブ・ストーリーでございます。
なんか登場人物ズラッと見渡しても誰ひとり知性を感じさせる役柄がいないという、珍しい映画です。
唯一デニス・ホッパーさまが普通の理性を持っている大人でしたけども。
元祖センキレ俳優のデニス・ホッパーさまが唯一普通の理性を感じさせるってのも変な配置ではありますが。
主人公のスレイターさまは場末のビデオショップで働く青年。
サニ千葉のカンフー映画とプレスリーにイカれております。
誰ひとり一緒に祝う者のいない誕生日。心優しいビデオショップの店長さんは、一人映画館で誕生日を過ごすスレイターにコールガールのプレゼント。
普通の男女の出会いっぽく演出するおまけつき。
しかしそれはただのプレゼントでは終わらなかったわけですね。
たまたまスレイターのもとに派遣されてきたコールガールってのが、お客をとりはじめて間なしの娘アークエットさま。
彼女はお客であるはずのスレイターさまを好きになってしまいます。
スレイターさまもすっかりアークエットさまに夢中。
スレイターさま、アークエットさまのヒモにかけあって彼女との結婚を認めてもらおうとします。
まあ日本風に言えば身請けですな。
しかし話の流れで相談がすっかりこじれてしまう。
ポン引きの連中にボコボコにされたスレイターさま、キレてしまってそこで銃をぶっ放し、ヒモ一派を皆殺しにしてしまいます。
動転しながらも彼はアークエットさまの着替えを持ち出しますが、たまたまスレイターさまが手にしたボストンバッグにはヒモ君たちが抗争の末に手にした大量の麻薬が入っておりまして、さあ大変。
クスリなんてヤバイ物をいつまでも持っているわけにはいかないので、現金に換えようと躍起になるスレイターさま。
殺してでもクスリを取り返したいマフィアのボス。
ここから物語はひたすらディープでリアルな麻薬争奪戦になってしまいます。
さてスレイターさま、アークエットさまの運命やいかに。
タイトルにすっかりだまされましたが、なかなか迫力があって良い映画でした。


ハイ・クライムズ

2002年アメリカ映画
監督 カール・フランクリン
主演 アシュレイ・ジャッド、モーガン・フリーマン

けっこう面白かった法廷サスペンスです。
ただし、普通の法廷サスペンスとかではなく、軍事法廷サスペンスでございます。
日本には言うまでもなく軍隊ってのがありませんので、「軍事機密」とか「軍事法廷」ってのが原則ありません。
そもそも海上自衛隊の船と民間の釣り舟が衝突したってえ事故があったときにも、自衛隊がバッシングがなされるという平和な国ですからねえ。
自衛隊って準軍隊的組織の船とお遊びの釣り舟との間で、自衛隊に航路の優先権が与えられないってえ国ですから、「軍事」ってもののヴェールが真実を覆ってしまうって感覚がちょっとわかりにくいです。
アシュレイ・ジャッドさまは民間の法律事務所に勤める女性弁護士。
ある日、彼の夫が突然FBIに逮捕されてしまいます。
「どういうことなんよ」って調子で抗議してもとりあってもらえない。
「軍事機密だから」って感じです。
話を聞いてみると、実は夫はかつて海兵隊の特殊部隊のメンバーで、エルサルバドルで九人の一般市民を射殺し、軍隊を脱走して逃走したってことらしい。
なんじゃそりゃ。ジャッドさまは夫のため、軍事法廷の弁護人として事件にかかわる決意をします。
しかし軍事法廷ってところは一般の法律が通用しない世界だったわけですね。
そこで彼女は軍事法廷で勝訴を勝ち取った経験があるという元軍人の弁護士フリーマンに協力を要請し、「軍事機密」というものと戦うことになるわけでございます。
突然証人に出廷拒否されたり、すごい証拠を証拠採用してもらえなかったり、あげくの果てには盗聴されたり命を狙われたり。
悪質やなあ。ここから先の展開は書かないほうがいいでしょうね。
某大推理作家の傑作推理小説とそっくりの展開が待ち受けております。
私はその傑作推理小説をすでに読んでおりましたので、この展開は想定しておりましたが、もし読んでなかったらそうとう驚いただろうと思います。
おお、モーガン・フリーマンさま、またお会いしましたなあ、って感じでございます。
この人の映画的露出度もやたら高いですよね。
老練な刑事とかやらせたらけっこう上手いですよね。
ただ弁護士ってのはどうかなあ。ちょっとキャラじゃないような気がするんですけど。


ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

2001年東宝作品
監督 金子修介
主演 新山千春、宇崎竜童、小林正寛、佐野史郎

平成ゴジラの、しかもミレニアム以降のゴジラ作品でございます。
ここでちょっとゴジラシリーズについておさらいです。
そもそもの「ゴジラ」は、1960年代、核の脅威などの社会性の高いメッセージを織り込んで製作され、大成功した傑作ざます。
大ヒットしたもんだからシリーズ化され、どんどんシリーズが肥大していってしまって、「核の恐怖の権化」といった当初のコンセプトが薄れていってしまいます。
キングギドラ登場以降、地球を守る正義の怪獣として安定した人気を保ちます。
でもゴジラそのものが怖くなくなってしまいまして、しばらく映画化が休止。
平成になって、再び「悪の権化」として復活。
平成シリーズは、最初の「ゴジラ」の続編としての位置づけでございました。
だもんで、だんだん性格が丸くなっていって地球を守ったりした二代目ゴジラ世界はなかったことになっております。
その平成ゴジラも「VSデストロイア」でメルトダウンしてしまいまして、劇的な最後を遂げました。
で、ミレニアム以降のゴジラ世界。
これら作品群も、それぞれ前の作品がなかったことにしての続編が多いようでございます。
この「怪獣総攻撃」の作品世界もそう。最初のゴジラが退治され、それからずっとゴジラはいなくて、で、いきなりゴジラが現れたって世界です。
当然昭和の二代目善玉ゴジラも、平成メルトダウンゴジラも、オルガとかメガギラスとかと戦ったミレニアムゴジラもいなかったんだって世界の話。
物語はねえ、ゴジラが現れて、日本を守る神話の中の怪獣と戦って、ゴジラがやっつけられて終わり。
なんやそれ。
だってそうなんだもん。
今回ちょっと新しかったのは、モスラやキングギドラやバラゴンが、神話の世界に登場する日本を護る怪獣だったって設定です。
モスラやバラゴンはまあ置いておくとして、キングギドラを「神話の怪獣」にしてしまったのには驚きました。
キングギドラって明らかに悪役キャラですもんね。
でもヤマタノオロチっぽく見えなくもないから、ほお、すげえ発想の転換やなあと思ってしまいました。
特撮部に対し、物語部の主役は、マスコミ記者の新山千春さまと、その父の宇崎竜童さまの親子の愛憎と信頼関係の回復がドラマの軸になっております。
まあ、良い話なんだけどお。
宇崎さまが父親役ってどないよ。
でも違和感なかった。
もうそんなお年なんですね。
ダウンタウンブギウギバンドの頃、この人がこんなに多才な人だとは思わなかったです。
怪獣ファン・ロックファンのオヤジとしては、けっこう堪能してしまいましたです。


ポセイドン・アドベンチャー2

1979年アメリカ映画
監督 アーウィン・アレン
主演 マイケル・ケイン、サリー・フィールド、テリー・サバラス

伝説の名作「ポセイドン・アドンチャー」の続編です。
「ポセイドン・アドベンチャー」はこの巻の最初らへんでご紹介しましたよね。
真横から津波をうけた豪華客船が天地逆に転覆になるという物理学上かなり難しいと思われるシチュエーションは別として、それでも傑作としての評価を不動のものとしている前作ではありますが、本作は前作とは似て非なるものであるとお思い下さいませ。
前作のラストから数時間後。
転覆した豪華客船「ポセイドン号」に謎の貨物が積み込まれておりまして。
その謎の荷物をめぐってのアクションサスペンス。少しわかりにくい物語が、やはり天地逆の船内で展開します。
マイケル・ケインさまとテリー・サバラスさまの演技合戦が思っていたより面白くはありましたが、しかしそれにしても第一弾と第二弾の内容に差がありすぎます。
明らかに別次元の物語であるような気がします。
そもそもポセイドン号のお話で続編を作ろうってのが無理がある話には違いありませんですね。
生き残りをかけた行き詰まるような物語展開の第一弾のサスペンスとはちょっと質の違う謎解きサスペンス。
論ずるフィールドが違いすぎて、何とも比較できない感じですね。
ちなみにこの「ポセイドン・アドベンチャー2」ですが、「ポセイドン・アドベンチャー」が「ポセイドン」としてリメイクされる際、おそらく「確かポセイドンアドベンチャーには続編があったと思うけど、とりあえずみんな、続編が存在していたことは忘れてリメイクがんばろうぜ」みたいな扱いをうけたでしょうなぁ。
不遇な作品やなあ。まあ、しかたないか。


事件

1978年松竹作品
監督 野村芳太郎
主演 永島敏行、大竹しのぶ、松坂慶子、佐分利 信、芦田伸介、丹波哲郎

野村芳太郎監督の傑作法廷映画です。
野村監督は後に「疑惑」なんて傑作を撮ることになりますが、この作品ですでに法廷ドラマの物語運びの手法だとか、わかりやすく裁判の進行を見せる手法だとかが完成されております。
よく考えたら、この映画って三十年以上前に撮られた作品なんですよね。
びっくりしてしまいます。
永島敏行さまはデビューしてすぐの頃だったと記憶しております。
大竹さまは映画に出始めたのが早かった関係で、当時はすでに有名だったですが、それでも若手女優って感じの時期だったです。
で、この作品の核になっているのはやはり松坂慶子さまでございます。
この時期は松坂さまはとにかくいろいろな映画に出まくっておられた時期でして、キャラクターの境遇が似ている関係で映画版「蒲田行進曲」の小夏の役とだぶってしかたない。
さてストーリーは… 
若い女性の刺殺体が発見されます。
被害者はスナックで働く松坂さま。
警察は事件当日の夕方、犯行現場近くで目撃された青年・永島さまを逮捕します。
永島さまは松坂さまの妹・大竹さまと同棲しており、彼女は妊娠しております。
彼の裁判に携わるのは、裁判長・佐分利さま、検事・芦田さま、弁護士・丹波さま。
うおおおお。重い重い。なんという重厚な布陣でしょうか。
証言台に立つ証人たち。彼らの言葉から、「事件」はやがてその全貌を明らかにするわけでございます。
とにかく佐分利さま・芦田さま・丹波さまの三人がやたらいいです。
めちゃくちゃいい。
あと、キャスト欄には書いておりませんが渡瀬恒彦さまがめちゃくちゃいいです。
しかししかし、それよりも何よりも、大竹さまの演技が素晴らしい。
当時はまだ「女の子」に近い年齢でしたが、天才ぶりを見せつけるような素晴らしい演技です。
えっと、あと言っちゃ悪いかもしれませんが、永島さま、ちょっとまだ演技とか覚束ない。
「うわあ、この人演技下手~」とか思ってしまいました。
申し訳ないですが。
今はもちろん永島さまは名優ですよ。
まあデビューして間もなくのこの時期の演技は片目つぶってあげてくださいませ。
まあそこらあたりの部分を割り引いてもすごく見ごたえのある名画でございました。


望郷(1937)

1937年フランス映画
監督 ジュリアン・デビュビエ
主演 ジャン・ギャバン、ミレーユ・バラン

私が小学生から中学生くらいのころ、「キネマ旬報」とか「スクリーン」とか「ロードショー」とかの雑誌で「是非見ておきたい名画ベストテン」みたいな企画がありましたら、常に上位に入っていた作品でございます。
映画を見始めたころは、もうジャン・ギャバンさまっていったらおじいちゃんでした。
「地下室のメロディ」だとか「シシリアン」だとかで渋いギャングのボス役を見せてくれておりましたです。
「現金に手を出すな」あたりでもすでに初老のギャング役だったですからねえ。
そんなジャン・ギャバンさまの名優としての評価を決定づけた作品ですから、そらもう古い映画ですわな。
作品の舞台はフランス領アルジェリアのカスバって町。
クラッシュの「ロック・ザ・カスバ」の「カスバ」ってこの町のことなんでしょうか。
この町にフランスからお尋ね者の凶悪犯ペペ・ル・モコ=ギャバンさまが逃げてまいります。
この町でモコ=ギャバンさまは、ギャビー=バランさまと出会い、二人は恋におちるわけです。
しかしバランさまの情夫がギャバンさまの情報を警察に密告するわけです。
さあさどうなる。
って言ってもほとんどの人がこの映画のラスト知っているんじゃないかなって思います。
それくらい良いラスト。
久しぶりにこの映画見たくなりました。
ちなみにこの映画の原題はそのものズバリ、「ペペ・ル・モコ」ってタイトルです。
「望郷」って日本題は、いいのか悪いのか。
でも最近は洋画にはこういった系のタイトル、なかなかつかなくなりましたね。


ガメラ2レギオン襲来

1996年大映作品
監督 金子修介
主演 水野美紀、永島敏行、石橋 保、吹越 満

さて、突然ですが問題です。
次の怪獣の姿を思い浮かべてください。
レベル1の問題。ゴジラ。キングギドラ。モスラ。メカゴジラ。ガメラ。ギャオス。
レベル2の問題。ビオランテ。オルガ。メガギラス。デストロイア。イリス。レギオン。
えーっと、変な入りかたしましたが、これぞ本日のテーマ。
怪獣の造形についてでございます。
申し訳ないですが、平成ゴジラ、平成ガメラのオリジナル怪獣って、どれも造形がわかりにくい。
そのうえ成長したりするものが多くて、映画を実際に見ても怪獣のイメージがはっきりしないものが多いです。
レベル1の怪獣は、昭和シリーズにも登場して、さらに平成シリーズにも登場した怪獣。
「ゴジラ・ファイナルウォーズ」に登場した怪獣なんかも入れると、かなりの数になりますが、とりあえず代表的なところだけ書きましたけど。
でも同じキングギドラ系でも、平成になって登場したデスギドラだとか白亜紀型キングギドラだとかカイザーギドラなんかは、やっぱりイメージしにくいですよね。
これってやっぱり、怪獣に対する思い入れってレベルではなく、造形に負うところが大きいような気がします。
その証拠に、平成シリーズで珍しく進化しなかった「スペースゴジラ」は、デザインがストレートでわかりやすかったせいか、イラスト書けって言われたらスラスラ書けそうです。
ってことで、「ガメラ2」。
デザイン的にビハインドを負ったガメラ新シリーズの新登場怪獣レギオン、果たしてその戦果はいかに。
レギオンってのは宇宙怪獣でございます。
北海道に落下した隕石に潜んで飛来した、カニとサソリとをかなり強引に合体させたようなわかりにくい形の怪獣。
平成シリーズのガメラは「人類を守る神の使い」みたいな性格に描かれております。
なんか体内に勾玉が埋まってたりしまして、ほうほう、うまいこと神話世界を使ってるやないの、みたいな感じでございます。
で、ガメラ、レギオンと戦う、みたいなあ。
ていうか。
やっぱあ。
って感じ。
ガメラの造形について。
えっとねえ、ガメラのデザイン、平成に入ってからは作品ごとにかなり大胆に変わっております。
「ガメラ」のガメラは昭和ガメラと比較すると、少し手足を太くして、よりカメっぽくリアルに作ったみたい。
顔が小さく、目が鋭くなってかわいい感じがなくなりましたです。
この「レギオン」のガメラは、手が少し平たい感じに変えられております。
ちょいとウミガメっぽい。
これが次回作の「イリス」になると、極端に頭が小さく、人間っぽいバランスになって、そのかわり甲羅にトゲトゲとかがついて怖いイメージになっております。
こんなふうに、メインキャラのデザインで怪獣映画を見るのも面白いですよ。


ドラゴン危機一発

1971年香港映画
監督 ロー・ウェイ
主演 ブルース・リー、ジェームズ・ティエン

あちょおおおお、おたおたおたおたあああっ。ほああああああっ。
って雄叫びで有名なブルース・リー大先生さま。
彼の主演第一作でございます。
ここまでのブルース・リーさまはアメリカ製ヒーローテレビシリーズ「グリーン・ホーネット」なんかに出演しておりましたが、本格的スクリーンデビューはやっぱりこの作品になるかと思います。
残念ながら、ブルース・リーさまの象徴ともいえる怪鳥ボイスは本作では聞くことはできません。
雄たけぶのはこの次の作品、「ドラゴン怒りの鉄拳」からでございます。
上半身裸で戦うシーンもなかったような記憶があるんですが。
戦いのなかで服がだんだん破れたりはだけたりして、上半身裸に近い形にはなるんだけど、これ以降の作品のように「臨戦体制=上半身裸」みたいな形ではなかったように記憶しております。
主人公のリーさまは田舎の農村で働く青年。
でも武術の達人なわけですな。
大雨の影響による凶作で出稼ぎせざるを得なくなり、しかたなく町の製氷工場で働くことになります。
しかあし。この工場に秘密があったわけでございます。
この工場の持ち主が実は暴力団と関係がありまして、警察の目を欺くために氷の中に麻薬を入れて全国の暴力団関係者に出荷するなどというごっつい悪党だったわけでございます。
工場で仲良くなったリーさまの親友は、この秘密を知ってしまったがために氷漬けにされて殺されてしまったりします。
リーさまの恩師も殺されてしまいます。
で、ブルース・リーさまの怒り爆発。
工場で手下どもをやっつけ、工場のオーナーの屋敷に単身乗り込んでいって直接対決となるわけでございます。
お約束ですが、このオーナーさんもやっぱりカンフーの達人。
息詰る戦いが繰り広げられます。あとおおおおおお。
ブルース・リーさまやっぱり若い。
あと、ちょっとふっくらした感じです。
この後、ブルース・リーはまるで剃刀で贅肉をそぎ落としたかのようなすんごい体になっていきます。
「死亡遊戯」のころなんて病的に痩せていたような印象があります。
カンフー映画ファンとしてはやはり外せない映画には違いありませんね。


オーメン(1976)

1976年アメリカ映画
監督 リチャード・ドナー
主演 グレゴリー・ペック、リー・レミック

666は悪魔の数字。うひょおおおお。
悪魔の子「ダミアン」をめぐるホラー映画シリーズの第一作。
アメリカ外交官のペックさま。
妻はレミックさま。
二人の間にできた赤ちゃんは残念ながら死産となってしまいます。
ちょうど同じ産院で、身元のはっきりしない女性が赤ちゃんを産み、その直後に死んでしまったなんて事件がありまして、夫妻は死んだ赤ちゃんのかわりにその子供をひきとって育てることになるわけです。
赤ちゃんはダミアンと名付けられ、すくすくと成長しますが、その子が五歳の誕生日を迎えたあたりでじわりじわりとよくないことが起こりはじめます。
まずダミアンの乳母が、誕生日ガーデンパーティーの最中に首吊り自殺。
代わってやってきた乳母はめっちゃ不気味。
少しずつ外交官一家は変な雰囲気になっていきます。
そんな中、ペックさまの周囲に妙な人が現れます。
神父を名乗るその男は、ペックさまに「あなたの子供は生まれながらの悪魔の下僕で、世界を滅ぼすものだ」なんて言うわけです。
最初は彼を相手にしていなかったわけですが、神父の言葉にあった壁画に息子そっくりの悪魔の絵が書かれていたり、息子の母親を調べたりするうちに、神父の言葉が真実だったと気付くわけですな。
相手はやっぱり悪魔でございます。
神父が落雷で折れた避雷針にくし刺しにされたり、協力者のカメラマンがガラス板で首を飛ばされたりしていきます。
うひょおおおお。果たしてペックさまの運命やいかに。
って書いても、シリーズが続くわけだからダミアンは本作では死にません。
ってことは外交官夫妻が死んでしまうわけでございます。かわいそう。
私的には、ダミアン本人が自分の出生の秘密を知り、苦悩の末に「悪魔の子」として生きることを決意する「オーメン2」のほうが好きですね。
殺しのシーンも派手だし。
グレゴリー・ペックさま、とっても良い感じです。
この作品以降、あまり姿を見てないような気がするのですが、気のせいでしょうか。
シリーズではピンポイントで有名俳優を起用しておりまして、本作ではグレゴリー・ペックさま、2ではウイリアム・ホールデンさまが出演しております。
3ではメジャー役者さんは登場せず。予算が底をつきたのでしょうか。
ちなみに3で成長したダミアンを演ずるのは、後に「ジュラシック・パーク」でグラント博士を演ずるサム・ニールさまでございます。


最後のブルース・リー ドラゴンへの道

1972年香港映画
監督 ブルース・リー
主演 ブルース・リー、チャック・ノリス、ノラ・ミヤオ

えーっと。ブルース・リーさま主演映画第三作。
なんで最後のブルース・リーなのかといいますと、主演第四作の「燃えよドラゴン」が最初に日本で公開されてしまいまして、そこから主演第一作の「ドラゴン危機一発」第二作の「ドラゴン怒りの鉄拳」と公開されて、この主演第三作の「ドラゴンへの道」が最後に公開されたからですが…
実はこの映画のあと、未完成作品にそっくりさん画像を加えて完成させた「死亡遊戯」だとか、さらに未公開画像を加えて編集した「死亡の塔」、さらにはテレビシリーズのダイジェストの「グリーンホーネット」映画版まで公開されることになります。
ってことでこの作品、製作順でも日本公開順でも「最後のブルース・リー」なんかじゃなかったってことになります。
ただ、「完成した主演映画」って意味では確かに最後に公開されたブルース・リーさま作品です。
えっと。舞台はイタリヤ・ローマのチャイニーズレストランです。まあどこの国でもよくあることですが、このレストラン、地元のやくざもんに嫌がらせをうけております。
まあ地上げですわな。困った店主は、故郷の弁護士に相談するんですが、その弁護士はローマには行けないと。
で、代わりのものを行かせるってんでやってきたのがリーさま。
冒頭はなんかポワンとした兄ちゃんとして登場です。
法律家にきてもらうことを期待していた店主のミヤオさま。
なんかすっきりしない気分でリーさまを受け入れます。
ある日、店にやってきたヤクザさんたちを、ポワンとしたリーさまが中国拳法で叩きのめしたことから、店は活気づきます。
がしかし、ヤクザどものいやがらせも次第にエスカレートしていき、ついにはその一味と全面的に戦うことになってしまいます。
クライマックスは敵対組織の外国人用心棒、ヒゲが生えていないころの「地獄のコマンドー」チャック・ノリスさまとのコロシアムでの決闘ございます。
ブルース・リーさまはこの作品では脚本・監督・主演・武術指導の四役をこなしております。
そういう意味ではこの作品はブルース・リーさま本人が一番作りたかった作品だったのかもしれません。
過去二作のブルース・リーさまはけっこうストイックな暗さがあったんですが、この作品のリーさまはちょっと三枚目風。
本当はこんな人だったんでしょうか。
すでに結婚していて子供もいたリーさまの「心の恋人」って噂があったノラ・ミヤオさまもかわいくてきれいです。
ブルース・リーさまの代名詞ともいえるヌンチャクですが、今回はダブルで使います。
それはそれですっごく見応えのあるアクションざます。傑作、と評価しておきましょうぞ。


海猿

2005年フジテレビ・ポニーキャニオン作品
監督 羽住英一郎
主演 伊藤英明、加藤あい、藤 竜也、海東 健、國村 隼、伊藤淳史

作品見たときに出演者とかワワワっとメモとりながら見たんですが、製作年度と監督をメモし忘れたもんでネットで「海猿」検索したら… 
すごい件数でした。11万件とか。驚きやわ。
コミックスから映画、映画からドラマ、そしてまた映画、というメディアを飛び越えたヒット作品です。
基本的には、伊藤英明さま演ずる仙崎という青年の成長物語です。
この映画では彼が潜水士として訓練をうけ、訓練所を卒業するまでを描きます。
ちなみにドラマ版は彼がその後、巡視船「ながれ」に配属されてからその数ヶ月後、船が廃船になるまでを描いておりましたです。
伊藤英明さま、海東 健さま、伊藤淳史さまは海上保安庁の潜水士となるための訓練を受けております。
訓練所の教官は藤 竜也さまざます。
海上保安庁の訓練生ってのは、地元のねーちゃんなんかに「海猿」なんて呼ばれております。
この「海猿」って言葉は、かなりネガティブな使われ方をする言葉みたいですね。
「海猿なんかとかかわりあいになっちゃだめだよ」みたいな。
厳しい訓練の合間、外出許可がおりた日、伊藤(英)さまはベロベロに酔っ払った女、加藤さまと出会います。
介抱する流れでそのままホテルへ。
しかしまあそういうことはなかった一夜を過ごしまして、それ以来、二人は狭い港町でなんとなく意識しあう関係になります。
加藤さまは体調を崩した母の看病のためにこの町にやってきたわけですな。
彼女は東京のファッション誌のライターでございます。
初の記事が雑誌に掲載される予定だったんだけど、その記事はボツになり、仕事を続ける自信をなくしております。
伊藤(英)さまと加藤さまの関係はそんな感じ。
で、物語は潜水士のトレーニング描写を描きながら進みます。
二人の恋愛エピソードはドラマに続く伏線やね。
さてさて、訓練では伊藤(英)さまと海東さまがはりあっております。
伊藤(淳)さまは同期生の間でかなりお荷物になっております。
それでも一名の脱落者もなく、実習が順調に進みます。
そんなある日のこと。休みの日、訓練生たちがファンダイビングを楽しんだ後、伊藤(淳)さまは溺者を発見、一人で救護に向かい、そのまま巻き込まれて帰らぬ人となってしまいます。
伊藤(淳)さまとバディだった伊藤(英)さまはショックを受け、脱落寸前。
脱落寸前の伊藤(英)さまに語りかけるのは食堂のおばちゃん(なんと元バービーボーイズの杏子さまです)。
教官の藤さまが現役潜水士だったとき、バディを死なせてしまった過去を話し、その話で伊藤(英)さま、奮起するわけですな。
やがて最終の海洋実習が行われます。
伊藤(英)さまとバディを組むのは海東さま。
さあさ、ここで大事件が発生するわけでございます。水深40メートルの海中で、現役時代の藤さまとほぼ同じ状況に追い込まれた伊藤(英)さま、果たして彼はバディを死なせずに帰ることができるのでしょうか。
いぐわああああ。
テレビドラマに通ずる伏線があちこちに張られております。
で、テレビドラマでのエピソードが映画版第二弾の伏線になっております。
テレビシリーズもあわせて、時系列に沿ってお楽しみいただきたいと思います。


ザ・グリード

1998年アメリカ映画
監督 スティーブン・ソマーズ
主演 トリート・ウイリアムズ、ファムケ・ヤンセン、アンソニー・ヒールド

どうジャンル紹介したらいいんでしょうか。
海洋モンスターサバイバルアクションでいいのかなあ。
物語の主人公は海の運び屋でございます。彼は謎の荷物と数名の乗客の運搬を請負います。
積荷はなんとミサイル。指示した場所に自分と荷物を運べと、そういうことでございます。
一方、ニセ・ニック・ノルティさまみたいなセレブのおっちゃんが豪華客船を進水させます。
その日はお金持ちの皆様を集めて処女航海でございます。
しかしその豪華客船の航行コンピューターシステムが突如ダウンし、船は航行不能となります。
さあさ、そこで突如登場する謎の生物。
乗客のほとんどがその生物に襲われてしまうわけでございます。
わけわからんままホラーな状況が加速してまいります。
いぐわああ。一方、海の運び屋さん。
ミサイルを運んでいたのは傭兵部隊みたいなならず者軍団だったってことがわかります。
船の行き先はなんと件の豪華客船が航行不能に陥った海域でございます。
で、いろいろなことがわかってまいります。
実は彼らの雇い主は豪華客船のオーナー、ニセ・ニック・ノルティさまだったわけです。
実は彼は豪華すぎる客船を作ってしまったがために破産寸前。
今後、どれだけ集客してもランニングコストだけで大赤字になることが確定してしまっている。
それならば処女航海で沈没かなんかしてしまって、保険金で建造費を補填するのが最も良い方法であると、そういうことでございます。
ミサイルは船の破壊のためだったわけですな。
さあさ、リアルな話はこのあたりで。ここまでの話とは別に… 
海底に肉食性のミミズのような生物がおりまして、その生物が何かの拍子に海面付近にあがってまいりました。
深海では数センチの生物ですが、水圧の低いエリアにあがってきたせいで、巨大生物になって現れました。
豪華客船を襲った謎の生物はこいつだったわけですな。
豪華客船のほとんどの乗客と運び屋船のクルーや傭兵部隊のメンバーも次々と犠牲になっていきます。
さあさどうなるのでしょうか。
この手のモンスターホラーサスペンスが面白くなるかどうかは、物語の設定がうまくできているかどうかってのも大きな要素だと思うんですね。
この作品の場合、豪華客船の設定だとか海の運び屋の設定はきちんとうまく処理できていたんですが、肝心のモンスター登場の設定が少し弱く、リアリティに欠ける出来でございました。
うむむ。惜しい。もうちょっとしっかり設定を詰めておいていただきたかったですね。


シェルタリング・スカイ

1990年イギリス映画
監督 ベルナルド・ベルトリッチ
主演 デブラ・ウインガー、ジョン・マルコビッチ

巨匠ベルナルド・ベルトリッチ監督が、「ラスト・エンペラー」でアカデミー監督賞を受賞後に撮った作品でございます。
作品の雰囲気としては、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の世界をフランスのアパートからアフリカにシフトさせたみたいな感じでしょうか。
不毛な恋愛っていうか、わかりにくい情念的な恋愛世界といいますか。
これはウインガーさま目線ね。
マルコビッチさま目線で物語を考えると、どっちかってえとビスコンティ監督っぽい退廃的なムードだとか滅びの美学を求めるとか、そういった空気を感じてしまいます。
アメリカからアフリカにやってきた一組の夫婦。
これがウインガーさまとマルコビッチさまです。
夫婦の愛情は醒めてしまっておりまして、この旅行は壊れかけた夫婦の絆をなんとかしようって目的だったわけです。
しかし皮肉なことに、この旅行が夫婦の溝を決定的にしてしまったりします。
ウインガーは旅行の世話人の男性とエッチしたりするわけですね。
夫はそのことを知っているけど気づいていない(ってウインガーさまは作中で言ってたんだけど、どう解釈すればいいんだろう)。
マルコビッチさまは妻をサハラ砂漠が見渡せる丘に連れてきたりします。
しかし二人はますますすれ違ってしまいます。
タイトルの「シェルタリング・スカイ」ってのは、このときのマルコビッチさまのセリフ、「空は我々を外の世界の危ないものから守ってくれている」みたいな言葉からつけられているようです。
そんなかわいそうな二人、アフリカ旅行を続けますが、夫のマルコビッチさまが熱病にかかってしまいます。
献身的に看病をするウインガーさま。
こんな事態になってはじめて夫婦の距離が近づきます。
しかし看病の甲斐なくマルコビッチさまは息をひきとってしまいます。
傷心のウインガーさまは一人でアメリカに帰るんだろうなあって思っていましたら、そうはならない。
ウインガーさま、なんと商人のキャラバンに同行し、商人とエッチを重ねるわけでございます。
どないやねん。もうここらへんですでについていけなくなってしまいました。
なんでこうなるのかがイマイチわからなかたので、「はあ?」って感じでございます。
結局うむむって考えている間に映画が終わってしまいました。
どうやらこういった系統の哲学的恋愛映画だとか、文芸的ラブストーリーだとかの作品を理解できる素養は私にはないみたい。
同時に、このへんの作品の素晴らしさを理解できるだけの感性も、どうやら持ち合わせていないようでございます。
悔しいけど、どこが良いのかわからなかった作品でございますです。


ゲロッパ

2003年シネカノン・電通作品
監督 井筒和幸
主演 西田敏行、常盤貴子、山本太郎、岸部一徳

バラエティ番組で辛口コメンテーターとして人気の井筒和幸監督作品です。
実はねえ、あまり面白くないだろうなあって勝手に思って敬遠してた監督さんなんですね、井筒監督って。
やたら評価が高い監督さんっておられますでしょ?
私って、そういう監督さん、苦手な人が多いんです。
森田芳光監督とか、亡くなった相米監督とか。
悪くはないんだけど、イマイチ感性がシンクロしないっていいますか。
ぶっちゃけ、好きじゃないんです。
個性が強い監督さんって意味では、大林監督とか最近評価がうなぎのぼりの中島哲也監督(下妻物語の監督さんざんす)なんかがおられますが、お二人の手法がついていける限界やなあ。
鈴木清順監督とか、実相寺昭雄監督なんかも個性が強すぎてついていけない。
まあ私が映画人生の師と仰ぐのは徹底的にエンターテイメントにこだわった深作監督ですからね。
しゃあないか。
井筒監督も、そういうこだわった映像撮る人だろうってご本人のイメージでそう思っておりました。
で、この「ゲロッパ」見てびっくりしちゃいました。
めちゃ面白かったです。
関西人なんやなあ。ノリというか、エピソードの落としかたがめっちゃ関西風。
こんな面白い映画は久しぶりだあ、っていうくらい感動しちゃいました。
西田さまはヤクザの大親分。
逮捕カウントダウン状態で、組を解散させようと思っています。
そんな大親分のために兄弟分が考えたのは、逮捕されるまでに親分が大好きなジェームズ・ブラウンさまを親分の前で歌わせること。
設定からしてけっこうメチャクチャ。
兄弟分岸部さまの指示で、山本さま初め若い衆がJB誘拐のために動き出すわけですな。
ちょうど来日していたJBですが、山本さまが誘拐したのはそっくりさん。
あかんがな。
しかしそのそっくりさんを内閣調査室のエージェントが追っております。
なんでやねん。
この謎が、物語クライマックスにつながる重要な伏線なわけですな。
さてさて、親分の西田さまは逮捕されるまでのわずかな間に、自由であるうちでないとできないことをやってしまおうとします。
それは生き別れになった娘と会うこと。そしてその娘の子(孫ですわな)と会うことでございます。
実はこの娘ってのがそっくりさんショーを出し物にしているプロダクションのスタッフ常盤さまでございます。
でJBのそっくりさんは彼女のプロダクションと契約をしたタレントだったと、こういうことです。
さあさどうなる。
けっこうシッチャカメッチャカな展開ですが、物語後半で一気におさまるべきところにおさまるという、見ていて気持ち良いオチ。
すげえすげえ。とりあえず、西田さまというとんでもない才能の役者さんと、その才能を活かしきった井筒監督との出会いがこの傑作を生んだわけでしょうね。
脱帽でございます。


ダンテズ・ピーク

1997年アメリカ映画
監督 ロジャー・ドナルドソン
主演 ピアース・ブロスナン、リンダ・ハミルトン、チャールズ・ハラハン

総制作費130億円をつぎ込んだパニック・スペクタクル大作。
「007」のブロスナンさまと「ターミネーター」のリンダ・ハミルトンさまが共演しています。
プロスナンさまは地質学者。
地震の調査のため、「ダンテズ・ピーク」という町にやってきました。
この町は「全米で二番目に住みやすい小都市」(というより田舎町って感じです)という町でございます。
女性町長ハミルトンさまの案内で山の天然温泉を視察しますが、そこにあたのは若者の死体。
温泉で遊んでいるときに何かあったらしい。
他にも数々の火山活動の微細な前兆が観測されます。
即座に町議会に避難勧告を進言するブロスナンさま。
しかし地震調査所のえらいさんがやってきて、ブロスナンさまの避難勧告を撤回してしまいます。
調査を続けてダンテズ・ピークの火山活動の「客観的根拠」をつかんだブロスナンさま。
しかし避難の説明をするための町民集会を開催しているまさにそのとき、ダンテズ・ピークの休火山が活動を再開してしまいます。
うおおおおお。
大地震。粉塵。火山灰。溶岩に土石流に火砕流。
火山活動描写のオンパレードでございます。
ブロスナンさまとハミルトンさまは、子供たちだけで「山に住んでいるおばあちゃん」を助けにいったハミルトンさまの息子と娘を探しに、山に向かいます。
「私は山で死ねれば本望さあ」みたいなおばあちゃん、結局自分の頑固さのせいでかわいい孫や娘が死にそうな目にあうわけですな。
おばあちゃん後悔。
おばあちゃん救助班のご一行様、溶岩の流れを避けて湖にボートを出したわけですが、対岸に到着するまでに強酸性の火山噴出物でボートは立ち往生。
おばあちゃんが死ぬ覚悟で湖に入り、ボートを押してブロスナンさま・ハミルトンさまと二人の息子は助かります。
おお、なんか「ポセイドン・アドベンチャー」みたいやなあ。
そうかと思うと地震研究所のスタッフでは、ブロスナンさまが発令した避難勧告を撤回した「例のえらいさん」だけが土石流に流されて死んでしまうし。
おお、これはなんか「ジュラシック・パーク」みたい。
ここらあたりはすっごいハリウッド精神ですなあ。
主人公と対立する頑固な年寄りや主人公の意見を聞かない上司はたいがい途中で死んでしまいますよね。
まあ現実ではそういうワルキャラが出世して、ブロスナンさま型のキャラは出世しないか、キレて会社辞めるってのがオチだから、せめて映画の中くらいはそういう輩をひどい目にあわせてくれてるのでしょうか。
とりあえず、相手(火山だもんなあ)のスケールがでかすぎて、一切の小細工が通用しないもんで、中盤のSFXはよかったんだけど後半がイマイチ。
相手が火山だと、危機一髪の状況だと普通に考えたら助からないと思います。
助かった人って、かなり早い段階で避難した人ばっかりだと思うし。
そんな事情で、とっても嘘っぽさばかりが目立つクライマックスになったのはちと残念だったような気がします。


下妻物語

2003年「下妻物語」製作委員会作品
監督 中島哲也
主演 深田恭子、土屋アンナ、宮迫博之、篠原涼子、阿部サダヲ、岡田義徳、小池栄子、矢沢 心

「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督の出世作ざます。
この映画の予告編は映画館かビデオの新作情報か何かで見た記憶があります。
その頃はまだフカキョンさまにはまってなかったので、全くノーマークだった作品です。
この作品をどうして見ようと思ったかっていいますと、衝撃的だったかつてのドラマ、「富豪刑事」の影響だったです。
ロリータファッション命の深田さま。
彼女の父はヤクザになろうとしてなりきれない宮迫さまです。
宮迫さまは兵庫の尼崎でテキヤをやっとりまして、バッタもんのブランド品を扱う男。
「バッタもんでも安けりゃええやん」みたいな関西気質に後押しされ、彼が扱う商品は売れまくります。
でもブランド本社にそれがばれて訴訟騒ぎになりかけます。
ほとぼりが冷めるまで宮迫さまと深田さまは下妻で暮らすことになりますが、深田さまはロリータファッションを買うお金欲しさに、ニセブランド品をネット販売しようとします。
で、その商品を買いにきたのがレディースの暴走族土屋さま。
かくしてロリータファッション娘とレディースヤンキー娘の奇妙な友情物語が始まるわけであります。
と、文字にするとちょっと固いけど、ストーリー展開が軽妙で、いたるところに遊び心がチラチラ。
映画というよりは、バラエティに近い感覚で物語が進んでいきます。
オリバー・ストーン監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」で、主人公に起こる事件を古い海外ドラマ風に演出していた場面がありましたが、なんか全編そんな感じ。
というか、テロップの入れかたとかCGの使い方が、コマーシャルみたいなところがあって、「おお、これも映画の新しい可能性なんだなあ」って感心してしまいました。
とりあえずフカキョンさまだけ見れたらいいかな、みたいな軽い気持ちで見はじめた映画でしたが、かなりはまってしまいました。
久々に「もう一回見たいなあ」って思えた作品です。
土屋アンナさまがお金が欲しくてパチンコで儲けようとする場面がありまして、そこに唐突に登場する謎のリーゼントあんちゃんを阿部サダヲさまが演じておられます。
この人の芝居も強烈ですよね。