目次
はじめに
この本はこんな本
1~30
スクリーム
スクリーム2
シュリ
トミー
アウトサイダー
幻魔大戦
MUSA(武士)
薄化粧
嗤う伊右衛門
吸血鬼ドラキュラ
凶人ドラキュラ
ドラキュラ‘72
新ドラキュラ悪魔の儀式
蠅男の恐怖
ザ・フライ
ポランスキーの吸血鬼
ウッドストック・愛と平和と音楽の三日間
ハムナプトラ
愛と青春の旅立ち
コマンドー
風と共に去りぬ
デッドゾーン
南極物語
バックドラフト
キャシャーン
レインマン
ナバロンの要塞
ナバロンの嵐
グッド・モーニング・ベトナム
7月4日に生まれて
31~60
シンドラーのリスト
戦争のはらわた
太陽の帝国
ディア・ハンター
フルメタル・ジャケット
ヤング・ガン
ヤング・ガン2
ウォーター・ワールド
ジュマンジ
ストリート・オブ・ファイヤー
ハドソン・ホーク
アウトブレイク
大地震
ブローン・アウェイ・復讐の序曲
ポセイドン・アドベンチャー
黒い家
トップ・ガン
フォーエバー・ヤング 時を越えた告白
永遠に美しく…
青い体験
殺人の追憶
ナルニア国物語・第一章 ライオンと魔女
汚れなき悪戯
ウィズ
ファントム・オブ・パラダイス
三銃士(1993)
十戒
天地創造
ヒーロー
マルコムX
61~90
告発の行方
JFK
暗くなるまで待って
氷の微笑
コレクター(1997)
依頼人
ザ・ファーム 法律事務所
スニーカーズ
ダイヤルMを廻せ
ハンニバル
ピクニック・アット・ハンギングロック
羊たちの沈黙
ボディ・ダブル
ミザリー
ゆりかごを揺らす手
ルール
レッドツエッペリン・狂熱のライブ
リーサル・ウエポン
めぐり逢えたら
ピンク・パンサー3
悪魔の赤ちゃん
オーシャンと11人の仲間
ジョニー・ハンサム
ゲッタウェイ(1994)
怒れるドラゴン・不死身の四天王
ミッション
ジョー・ブラックをよろしく
感染
トリプルX
91~120
007/ダイ・アナザー・デイ
恋人はスナイパー・劇場版
遥かなる大地へ
マイノリティ・リポート
風とライオン
リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
リベラ・メ
トパーズ
コットン・クラブ
黒の試走車
ナースコール
ミミック
イーストウイックの魔女たち
トゥルー・ロマンス
ハイ・クライムズ
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
ポセイドン・アドベンチャー2
事件
望郷(1937)
ガメラ2レギオン襲来
ドラゴン危機一発
オーメン(1976)
最後のブルース・リー ドラゴンへの道
海猿
ザ・グリード
シェルタリング・スカイ
ゲロッパ
ダンテズ・ピーク
下妻物語
121~150
ミッドナイト・エクスプレス
ノー・マーシイ~非情の愛
T.R.Y.(トライ)
レイクサイド・マーダー・ケース
オーメン2・ダミアン
オーメン3・最後の闘争
ゴースト・ニューヨークの幻
ひまわり
幸福の条件
ロミオとジュリエット
ワーキング・ガール
小さな恋のメロディ
恋しくて
俺たちに明日はない
火山高
グレート・ブルー
サタデー・ナイト・フィーバー
スタンド・バイ・ミー
トゥームレイダー2
戦場のメリークリスマス
銀河英雄伝説・我が往くは星の大海
チャンプ
エクソシスト
エクソシスト2
ミッション・インポッシブル
モダン・タイムス
チャップリンの黄金狂時代
街の灯
死霊のはらわた
チャップリンの独裁者
151~180
となりのトトロ
突入せよ あさま山荘事件
ホワット・ライズ・ビニース
引き裂かれたカーテン
タービュランス2
戦国自衛隊1549
沈黙の断崖
キャノンボール2
乱気流・タービュランス
案山子・KAKASHI
カジノ
悪魔の植物人間
バスケットケース
悪魔のはらわた
処女の生血
ブレインデッド
悪魔のしたたり
幸福の黄色いハンカチ
スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス
あの夏・いちばん静かな海
BROTHER
デモリッションマン
金田一耕助の冒険
未来警察
スーパーマン
ワイルドバンチ
13日の金曜日パート2
13日の金曜日パート3
13日の金曜日完結編
新・13日の金曜日
第二集 上巻 あとがき
第二集 上巻 あとがき

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61~90

告発の行方

1988年アメリカ映画
監督 ジョナサン・カプラン
主演 ジョディ・フォスター、ケリー・マクギリス、バーニー・カールソン、レオ・ロッシ

作品テーマごとにいろんな作品をとりあげております。サスペンス系のシリアスドラマをご紹介です。
今日は法廷サスペンスのシリアスドラマざます。
きれいかわいい系の女優さんだったジョディ・フォスターさまがアカデミー主演女優賞を受賞した渾身の力作。
アメリカで多発しているレイプ事件に鋭くメスを入れた傑作でございます。
場末の酒場でレイプ事件が発生します。被害者の女性はフォスターさま。
この事件を担当する検事がマクギリスさま。
マクギリスさまはフォスターさまの証言を頼りに、三人の男性を強姦罪で告訴します。
しかし被告側はフォスターさまが酒に酔っていたこと、マリファナをやっていたことなどの事実を調べ上げ、事件は強姦ではなく、双方合意の上の和姦行為であったと主張します。
やばいこれでは負けちゃうじゃん、って思ったマクギリスさま、被告側に対して司法取引を申し出るわけですな。
司法取引ってのは日本にはない制度でございまして、裁判を全面的に戦うのではなく、量刑の重いAの件に関しては告訴しないから、量刑の軽いBについて認めなさいって手法です。
マクギリスさまは、強姦については告訴せずに、被告にフォスターとの行為の最中の暴力行為を認めさせ、傷害罪として事件を処理します。
もちろん勝訴。
この話を聞いたフォスターさま、激怒するわけですね。
フォスターさまにしてみれば、あの行為が強姦であったってことをとにかく立証して欲しかったわけで、こんな形の司法取引をしてしまうと、強姦そのものがなかったことになってしまう。
それは納得いかないということをマクギリスさまに話すわけですね。
フォスターさまの真意を読み違えていたマクギリスさま、方法を考えます。
司法取引して結審してしまったので、元被告の三人はもう強姦では告発できない。
マクギリスさま、考えまして、三人の強姦罪では告発せずに強姦の事実を立証するという一発大逆転の賭けにでます。
果たしてその方法とは…
とにかくジョディ・フォスターさまがいいですよね。セクシーで、かわいくて、きれいで、巧い。
私はフォスターさまと同世代ですから、とにかくこの人には思い入れあります。
最近は「パニックルーム」だとか「フライトプラン」だとか、すっかりお母さん役が似合うようになってしまいましたね。
年齢的に当たり前なんだろうけど、ちょっと複雑やなあ。活躍はして欲しいんだけどなあ。


JFK

1991年アメリカ映画
監督 オリバー・ストーン
主演 ケビン・コスナー、ジョー・ペシ、ドナルド・サザーランド、トミー・リー・ジョーンズ、ケビン・ベーコン

サスペンス系のシリアスドラマです。
JFK。
ウイリアムズ・藤川・久保田のその昔の阪神タイガースリリーフトリオの略称ではありません。
わかってるやろけど。関西人としてはとりあえずボケとかないといかんかなあと思いまして。
そういえばパチョレック・亀山・オマリーでPKOなんて言ってた人もいましたが。
いうまでもなく、ジョン・F・ケネディ大統領のことでございますね。
1963年にダラスで暗殺されてしまいました。
ケネディネタでは、暗殺者側から事件を描いた「ダラスの熱い日」とか、元10CCのゴドレー・アンド・クレームが企画した「JFK暗殺の真実」なんてものもありました。
正直、「なんで今更JFKなん?」って思ったりもしましたが、オリバー・ストーン監督的には避けて通れない話だったんでしょうね。
ケネディが暗殺されたことによってベトナム戦争が泥沼化したわけだし、監督はそのベトナムで重い心の傷を負った人ですからね。
地方都市の検事、コスナーさま。
ケネディ暗殺の報道を見て、彼は独自に暗殺事件のことを調べ始めます。
調べれば調べるほど陰謀の匂いがするわけですな。
なかなか証人にたどりつけません。ようやくたどりついた証人も謎の死をとげたりする。
ますます陰謀が感じられます。
そもそも描かれた内容が真実だとしたら、国家規模の陰謀でないとこんなに鮮やかな事実の隠蔽工作なんてできるわけがないですよね。
やがて情報提供者が現れます。
軍で大統領警護の任についていたXと名乗る男。
この謎の男をドナルド・サザーランドさまが快演しております。
いいところぜんぶもっていってる感じですわな。
このミスターXの語る暗殺の真実とは… 
クライマックスはこの作品も法廷シーンであります。
大統領暗殺の黒幕とおぼしき人物を告発し、暗殺の新たな可能性を指摘するコスナーさま。
大統領暗殺の報告書の矛盾点を法廷で検証します。果たして評決はいかに…
物語の主人公、コスナーさまが演じるのは実在の判事、ジム・ギャリソンさまでございます。
映画にはギャリソンさま本人も出演しておりまして、氏が演じるのは、矛盾だらけの報告書を作成した委員会の責任者ウォーレン氏。
まさにストーン監督の超ブラックジョークともいえるキャスティングですね。
ちなみにウォーレン報告書、「事件に関連する無実の人が損害を受けないように」との観点から、いまだに一部は非公開のままです。
この報告書が完全は形で見ることができるのは2039年であるとこのことです。


暗くなるまで待って

1967年アメリカ映画
監督 テレンス・ヤング
主演 オードリー・ヘップバーン、アラン・アーキン、リチャード・クレンナ

ブロードウエイで大ヒットしたフレデリック・ノット先生の舞台劇の映画化です。
フレデリック・ノットさまといえば、ヒッチコック監督の「ダイヤルMを廻せ」の原作戯曲もこの人の手によるものでございます。
密室劇が得意なんですなあ。
オードリー・ヘップバーンさまが盲目の美人妻を演じます。
夫が海外出張の帰りに、謎の女から人形を預かります。
この人形の中には麻薬が縫いこまれていたわけですね。
で、この麻薬を取り戻そうとする悪人たちがヘップバーンの家に置いている人形を狙うわけでございます。
夫が出かけてから、一人になったヘップバーンの家に、入れ替わりたちかわり悪人たちが訪れます。
悪人だから適当なこと言ってあがりこむわけですね。
で、ヘップバーンが盲目なのをいいことに、普通の会話をしながらゴソゴソやるわけでございます。
それでも人形は見つからない。
遂にキレキレのワル登場。
アラン・アーキンさま熱演でございます。
ナイフにジュラルディーンなんて名前をつけるようなアブナイ男。
アーキンさまは強行手段にでるわけですね。
こっそり探して見つからないなら脅してもいいから強引に奪ってしまえ、ってなもんです。
そしてクライマックスでは、暗闇の中でのヘップバーンさまとアーキンさまの追いかけっことなるわけでございますな。
私が劇団をやっているころは、まだけっこうこの作品が舞台で上演されておりました。
「ダイヤルMを廻せ」はほとんど上演されていなかったようですね。
「暗くなるまで待って」って作品は女優さんの演技力が試されるみたいな芝居なので、演技派女優さんがたはけっこうチャレンジしてみたい作品なんでしょうね。
ちなみに私の周囲の男性俳優陣の「やりたい芝居」第一位は、ダントツで「十二人の怒れる男」でございました。

 

氷の微笑

1992年アメリカ映画
監督 ポール・バーホーベン
主演 マイケル・ダグラス、シャロン・ストーン

エロティックサスペンススリラーでございます。
作品どうのこうのとか、サスペンス描写どうのこうのとか、トリックどうのこうの以前に、シャロン・ストーンさまがノーパンミニスカートで足を組み替える場面だけがやたらと有名になってしまった不遇な作品でございます。
私も喜びいさんでビデオ借りた記憶がありますねえ。
例のシーンを静止画で見たりコマ送りしたり。
でもあんまりよくわからなかったです。よくわからなかったって何がやねん。
まったくもってわかりやすい、普通のスケベ親父の目線で見てしまった映画ではありますが、実はなかなか面白いサスペンス映画でございます。
中年男が全裸でベッドに縛りつけられてアイスピックで殺されます。
彼女の恋人で作家のストーンさまが容疑者として浮かぶわけですな。
事件の数ヶ月前に発表された彼女の小説が今回の事件とそっくりだったってのが容疑者とされた理由だったわけですが、果たして犯人は彼女なのだろうかって考えたのが今回の事件担当の刑事ダグラスさま。
調べていくうちに、ダグラスさま、だんだん彼女に惹かれていくわけですな。
ダグラスさまは相棒の刑事とか友人の精神科医なんかの協力で犯人を追います。
そしてあっと驚く結末でございます。
作品の中では、誰が犯人だったかってことが明確に描かれないってのが最大のポイントなのかもしれません。
けっこう映画を見た人どうしで意見が分かれたりして、実際のところ「誰が犯人なんよ」、みたいな終わり方をします。
こんなんありでしょうか。
しかしながら、何度か見たら犯人がわかるような伏線がはられております。
二年に一度くらい放送されている「綾辻行人&有栖川有栖からの挑戦状」なんかを見ておられる人なら見抜くことができる伏線かと思いますが。
そうです。その人が犯人です。
犯人が誰であるかわからないようにしている割に、メモとかとりながらけっこう真剣に見ている人とぼわあんって感じで映画を見ている人とでたどりつく犯人が同じってのはいただけないなあ。
真剣に見ないと犯人がわからないって作品だったらもっと真剣に見て、もっと好きになった作品かもしれませんが。


コレクター(1997)

1997年アメリカ映画
監督 ゲイリー・フレダー
主演 モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド、ケリー・エルウエス

ジェームズ・パターソンさま原作の「刑事アレックス・クロス」シリーズの第一弾。
それならそうとちゃんと言ってくれよって感じです。
というのも、主演と予告編の雰囲気だけで勝手に勘違いしまして、この作品の続編にあたる「スパイダー」とこの作品がごっちゃになってしまいまして、見てないのに「スパイダー」のテレビオンエア見逃してしまいました。
「コレクター2」とかにしてくれたらちゃんと見たのに。
ちなみに「スパイダー」のビデオ版タイトルは「スパイダー/コレクター2」だったそうです。
さて「コレクター」のご紹介。
女性連続誘拐事件が発生します。アレックス・クロス刑事=フリーマンさまは、姪が事件に巻き込まれた様子であることを知って現地に向かいます。
それまでに十人近い人数が誘拐されていますが、殺されて発見されたのは二人。
この二人が誘拐された順番に殺されていなかったことから、犯人の誘拐の目的は殺人ではないこと、そして姪はまだ監禁されて生きている可能性があると考えます。
そんななか、行方不明になっていた外科医ジャッドさまが犯人のもとから脱出し、生還します。
フリーマンさまはジャッドさまの協力を得ながら、犯人逮捕を逮捕すべく奮闘することになります。
サスペンス映画のわりにはあまり盛り上がらなかったと感じるのは私だけでしょうか。
そもそも誘拐した女性に逃げられるってのが犯人まぬけすぎ。
まさかそんな設定ありえへんってついつい思ってしまったもんで、最初はアシュレイ・ジャッドさまを疑っちゃいました。
結果的にシリーズ作品になってしまったこの「アレックス・クロス」シリーズ。
作品の一枚看板にしたらモーガン・フリーマンさまはちょっと弱いかもしれないですね。
フリーマンさまに華がないって言うつもりではありませんが、もうちょっと別のキャストで見てみたかった素材でございます。


依頼人

1994年アメリカ映画
監督 ジョエル・シューマッカー
主演 スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズ、ブラッド・レンフロ

ジョン・グリシャムさまの傑作サスペンスの映画化でございます。
とにかく面白く見ることができた作品です。サスペンスとしても一級品ですし、リーガルサスペンスとしてもとてもよくできています。
トミー・リー・ジョーンズさまがとにかくいいですよね。
記憶によると、この映画の時期あたりから急にいろいろな映画に出演するようになったはずです。
さて物語。ひょんなことからマフィアの秘密を知ってしまった少年。
少年はマフィアに命を狙われることになります。
しかし警察はあてにできない。少年はトレーラーハウスで暮らす貧しい階層で、彼のいう事などまともにとりあってもらえないわけです。
少年はわずか1ドルを持って弁護士事務所をまわります。
ここでももちろんとりあってもらえないわけですが、ただ一人彼の話を聞いてくれた弁護士がおりました。
これがサランドンさまでございます。サランドンさまは少年の依頼をうけ、調査を開始します。
しかし、少年の存在を知った検察側ジョーンズさまは、彼を法廷で証言させようと動くわけでございます。
しかしこれはまだまだ物語の序盤部分でありまして、ここからとんでもなくサスペンスが盛り上がってくるわけですね。
ラストもとってもいい感じです。ハリウッド的であってハリウッド的ではないラスト。
ちょっとわかりにくい説明ではありますが、そんなラストです。
とりあえずサランドンさまとジョーンズさまの演技合戦を見るだけでも値打ちのある一本でございます。


ザ・ファーム 法律事務所

1994年アメリカ映画
監督 シドニー・ポラック
主演 トム・クルーズ、ジーン・ハックマン、ジーン・トリプルホーン

今日も昨日に引き続き、ジョン・グリシャムさまの傑作サスペンスの映画化です。
「ペリカン文書」以降、この人の小説が続けて映画化されておりますが、どれもかなり面白い。
とにかく物語が面白いんですよね。
っていうことは、やっぱり原作がよくできているってことになるでしょうね。
ものすごく面白いジョン・グリシャム作品を、名匠シドニー・ポラック監督が映画化。
それだけじゃなくて、トム・クルーズさまを名優として開花させてしまった作品でもあります。
と、これは私がそう思っているだけなのですが。
大学のめっちゃええ成績で卒業したクルーズさま。彼は金持ち相手の大手法律事務所で働くことになります。
順風満帆の社会人生活のスタートって感じですが、この事務所には謎の死をとげた四人の弁護士がおりまして、彼らの死には何やら秘密がありそうなわけです。
その秘密を探ろうとするクルーズさまとそれを隠そうとする上司のハックマンさま。
この二人の演技合戦がすばらしいです。やがて事務所を影で操る巨大な悪の存在が浮かび上がり、クルーズさまは自分の命を危険にさらしながら隠された証拠を探し、そして最後の賭けにでるわけでございます。
とにかくクルーズさまが良いですね。
びっくりしました。この人、競演者運がすごく良い役者さんやなあって思いますよね。
本作では名優ジーン・ハックマンさまだったし、同じ法律ネタの「ア・フュー・グッドメン」ではこれまた天下の名優ジャック・ニコルソンさまだったし。
こんなレベルの役者さんを相手に弁護士役をやるわけだから、そら演技も上達しますわなあ。
監督運もすごくいいですよね。オリバー・ストーンさまにシドニー・ポラックさまにキューブリックさまにジョン・ウーさまにデ・パルマさまでしょ。
まあウーさまとデ・パルマさまはプロデューサーとして自分が選んだ監督さんですが。
スピルバーグさまとも仕事したし。本当、うらやましい限りですよね~


スニーカーズ

1992年アメリカ映画
監督 フィル・アルデン・ロビンソン
主演 ロバート・レッドフォード、シドニー・ポワチエ、ダン・エイクロイド、リバー・フェニックス

テーマ別につらつらと作品をご紹介していくシリーズ、サスペンス映画編。
今日は豪華キャストで製作されたハイテクサスペンス作品。
なんと主演はロバート・レッドフォードさま。
この人、監督業に進出してからはどうも堅い役ばかりがまわってきてしまって、若いころの代表作「スティング」のような洒落た映画から遠ざかっていたように感じますね。
「明日に向かって撃て」もけっこうしゃれっ気のある役だったですが。
なんか久々に明るく立ち回るレッドフォードさまを見たような気がします。
「スニーカーズ」ってのは、主人公たちのチームの名前です。
依頼をうけた会社に侵入し、その会社のセキュリティの弱点をみつけるという仕事をやっているチームですな。
元ハッカーとか元CIAだとか、政府の情報に精通している男だとかがメンバーでございます。
ある日、彼らのもとに政府から依頼がきます。
ある博士が開発した「ブラック・ボックス」ってえ暗号装置。
どうやら博士はその装置を他国に売るみたいだって話がありまして、政府としてはそいつはまずいと。
だもんで、その装置が他国に渡る前に盗みだして欲しいという依頼でございます。
チーム「スニーカーズ」は見事盗み出しに成功するわけですが、その機械は暗号装置などではなく、逆にあらゆる暗号を解読してしまうというスグレモノのマシンだったわけですな。
政府との取引に赴いた「スニーカーズ」のリーダー、レッドフォードさまですが、「政府の人間」にそのマシンを奪われてしまいます。
さらに驚くべきことに、そいつらは実は政府の人間なんかではなく、その暗号解読装置を使って、世界征服を企てるワルだったってことがわかります。
「スニーカーズ」たちは「ブラックボックス」奪還のために、難攻不落のワルボス(ベン・キングズレーさま)のビルに侵入を試みます…
いかがっすか?
面白そうざんしょ。
けっこう楽しめました。こういう深く考えずに見られる映画って好きなんですよ~
満喫してしまいました。もう一回見たい作品でございます。


ダイヤルMを廻せ

1954年アメリカ映画
監督 アルフレッド・ヒッチコック
主演 レイ・ミランド、グレース・ケリー、ロバート・カミングス

テーマごとにいろいろな作品をつらつらご紹介する特集ざます。
サスペンス映画のご紹介が続いておりますです。
けっこう見てるんだなあ、サスペンス映画って。やっぱり見ている映画って偏ってるなあってちょい反省しております。
ホラーとかアクションとかサスペンスって、実はめっちゃ見てますねえ。
それに比べて、伝記ものとかミュージカルとか名作とか、そんなに見てないんだなあ。
恋愛ものとか青春ものとかもほとんど見てないんじゃないでしょうか。
そろそろ恋愛ものと青春ものいこうと思っておりますが。
さて今回のお題は「ダイヤルMを廻せ」でございます。
今回は若干ネタバレです。
この作品、未見の方はご注意下さい。
フレデリック・ノットさまの傑作舞台劇の映画化。
妻ケリーさまの自分に対する愛情が冷めたと思い込んだ男ミランドさま。
彼は妻の殺害計画を立て、それを実行に移します。
毎週小額の現金を引き出し続けて現金を用意し、ほとんど面識のないならず者を雇います。
彼に妻殺害を依頼するわけですね。犯行の詳細はすべてミランドさまが計画し、男に指示します。
ミランドさま自身はオペラハウスでアリバイを作る。
ミランドさまはオペラハウスからケリーの待つ自宅に電話をかけるわけですが、これが計画のなかにうまく取り込まれておりまして、でもたまたま公衆電話がふさがっていて予定時間に電話できなくて…とか、なかなかのサスペンス。
しかしちょっとしたことから彼の計画に狂いが生じます。
妻殺害は失敗、殺人者は逆に事故死。
しかしそこは頭脳派ミランドさま。みごとに計画を修正し、まんまと妻を殺人犯として陥れることに成功します。
ミランドさまに疑惑の目を向けるのは妻の密会相手と警部さんでございます。
ミランドさまに罠をしかけるわけですな。
ラストは実によくできています。本当に巧いラストです。舞台劇の特性を生かした、ビジュアル的にインパクトたっぷりのラスト。
密室頭脳トリックってのはこういう作品をいうんでしょうね。
何度でも見たい傑作映画であると言っておきましょう。


1963年アメリカ映画
監督 アルフレッド・ヒッチコック
主演 ティッピー・ヘレドン、ロッド・テイラー

サスペンス映画特集でございます。
この映画は純粋なサスペンスではないとは思うんですが。
ジャンル分けするとしたら、やっぱり「アニマル系パニックホラー映画」みたいな分類になるのかなあ。
原作はダフネ・デュ・モーリアさまの短編小説でございます。
中学生くらいのときにハヤカワノベルスで読んだ記憶がありますが、内容忘れてしまいました。
映画のとおりではなかったような気がするけどなあ。
なんだか理由はわからないけど、とにかく鳥が人を襲うわけです。
サンフランシスコだかロサンゼルスだかの、ハーバータウンが舞台です。
最初はカモメが人を襲うって事件が続くわけです。
やがてすげえ大量の鳥が町全体を襲うようになります。
ここらのもっていきかたがさすがサスペンスの神様ですわな。
ガソリンスタンドで給油中の店員を鳥が襲う。ノズルからあふれ出るガソリン。それがたらたらと流れていき、その先にはタバコを吸っている男性… 
過不足なく情報を開示し、観客を手玉にとる演出の妙でございますな。
あちこちにサスペンスやホラーのお手本みたいな場面があって、とっても楽しめるし、勉強になります。
ホラー映画のショックシーンばかりを集めた映画「ザッツショック」で、ヒッチコック監督のインタビューとともにこの映画がとりあげられております。
「鳥」を見て「ザッツショック」を見ておられない人、是非「ザッツショック」の監督のインタビュー映像もご覧いただきたいと思います。
本当にいいことおっしゃっておられます。


ハンニバル

2001年アメリカ映画
監督 リドリー・スコット
主演 アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、レイ・リオッタ

サスペンス映画特集でございます。
アンソニー・ホプキンスさま主演の「ハンニバル」です。
あまりにも有名になってしまった「羊たちの沈黙」の続編。
あれから十年。あのハンニバル・レクター博士、再び降臨でございます。
今回は私が崇拝しているジョディ・フォスターさまは出演しておりません。
出て欲しかったんですが。残念。
FBI女性捜査官クラリス役は、今回はガス・バン・サント版「サイコ」や「エボリューション」などに出演しておりましたジュリアン・ムーアさまでございます。
悪くはないんだけど、ちょっとイメージ違いますね。
この映画、物語の展開が非常に早いので、ついてくのが必死でした。
FBI捜査官のクラリス=ムーアさま。
前作でFBI研修生だった彼女は今では麻薬の売人を追う一人前の捜査官です。
麻薬組織の元締めを検挙するチームの指揮をまかされましたが、彼女の指示に従わない警察官の失敗で売人は射殺され、そこから始まった銃撃戦で警察側にも死傷者が出てしまいます。
責任者ムーアさまは現場から外されてしまいます。
そんなある日、彼女はかつてレクター=ホプキンスさまに殺されかかった大富豪の男に呼び出されます。
大富豪はムーアさまにホプキンスさまを捕まえるように言うわけです。
彼の狙いはホプキンスさまへの復讐です。ムーアさまは汚名返上のためにホプキンスさまを捕まえようとするわけですな。
当のホプキンスさまはフィレンツェに潜伏しておりました。
地元警察の刑事は、ムーアさまらFBIからの捜査協力要請を不思議に思い、色々と調べるわけです。
刑事さん、フィレンツェにいるフィル博士と名乗る男がホプキンスさまだと気づき、同時に彼には大富豪から賞金がかけられていることを知るわけですな。
刑事はホプキンスさまを逮捕しようとしますが、ザコキャラの警察官につかまるような男ではないですよね。
刑事さん、かわいそうにとんでもないやられかたをしてしまいます。
なんとしてでもホプキンスさまに復讐したい大富豪は、卑劣な罠でムーアさまを休職処分にし、彼女を助けに現れたホプキンスさまを捕らえようとします…
ここからの物語がこれまたけっこうすごいわけですが、ここから先の展開は伏せておきましょうね。
というか、かなり起伏の激しい物語展開ですので、限られたスペースでは巧く書けないてのもあったりして。
とにかく短い時間にいろんなことが起こります。事件てんこもり。
前作もそんな感じだったんだけど。けっこう楽しませていただいた作品であります。


ピクニック・アット・ハンギングロック

1975年オーストラリア映画
監督 ピーター・ウィアー
主演 レイチェル・ロバーツ、アン・ランバート

サスペンス映画特集でございます。
サスペンス映画とかミステリー映画とかにカテゴリー分けされておりますが、こちらはとにかく微妙な作品でございます。
実際この作品をそういうジャンルに入れていいものかどうなのかよくわからないですが。
たとえて言うなら、韓国映画の「少女たちの遺言」みたいな感じ。
あの映画はけっこうミステリーの部分は解き明かしてくれましたが、この作品に関してはもっと中途半端な状態で投げ出されます。
「氷の微笑」より微妙なところで放り出されます。困ったもんだ。
1900年に『実際に起きた事件』をもとに映画化されたお話。
すっげえ規律が厳しい名門女子学園で、ピクニックにでかけるわけなんですが、行き先の岩山「ハンギングロック」で、三人の女学生と老女性教師が岩場の間に姿を消します。
おしまい。
こんな感じで放り出されるわけですな。
結局、少女たちはどこに消えたのかっていうミステリーだとか、姿を消した少女たちがどうなったのかを描くサスペンスになるわけではなくて、そこまでのプロセスを淡々と描いて、ラストでは「少女たちはどこに消えたのでしょう、心配ですわ~」となって終わるという、よくわからない映画です。
物語の筋道を楽しむ映画ではなく、名門女子学園のヒラヒラフリルの女の子を見て、なんとなくそういう世界を楽しむ映画でございます。
でもなあ。私ってヒラヒラお嬢様よりムチムチねえちゃんのフトモモに心ひかれるタイプでございますので、ちょっときつかったですね。
心ひかれるのはお嬢様より「バイオハザード」のミラ・ジョボビッチのフトモモだし、心配になるのは「悪魔のいけにえ」のホットパンツはいたねえちゃんだし。
ちなみに、ハンギングロックでの少女の失踪事件は、原作者ジョアン・リンゼイさまの創作であるという説もあるようでございます。
だとしたらウムムって感じですなあ。どないやっちゅうねん。


羊たちの沈黙

1990年アメリカ映画
監督 ジョナサン・デミ
主演 ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン

サスペンス映画特集でございます。
五十音順に映画タイトルを並べた資料とか使っていると、こうなってしまいます。
続編の「ハンニバル」を先に紹介しちゃいましたね。申し訳ない。
この映画、サスペンス史上に輝く傑作と申し上げておきましょう。
主人公クラリス=フォスターさまはFBIの研修生です。
彼女にある仕事が任されます。
女性の連続誘拐皮剥ぎ殺人事件が起こっており、FBIとしても犯人の絞り込みができずにおります。
で、ある人物から捜査のアドバイスをとってきてもらいたいと、こういうことでございます。
その人物こそ殺人・人肉食事件で投獄されている天才犯罪者、レクター博士=ホプキンスさまなわけです。
殺人鬼の心理分析を自ら検証してしまったホプキンスさま、捜査資料を見ただけで犯人の居住地や心理などの目星をつけた様子ですが、それを話そうとしない。
交換条件としてフォスターさま自身のことを話せだとか、留置環境を変えろだとかいろいろ言ってくるわけですね。
情報が欲しいフォスターさまはホプキンスさまに要求を受け入れると嘘を言って情報を手に入れようとします。
しかしホプキンスさまは謎めいた言葉でフォスターさまを煙にまいたりします。
しかしここで事件が動くわけですね。連続誘拐皮剥ぎ犯に、議員さんの娘が誘拐されてしまうわけです。
ここでなんとしてでも事件の早期解決を目指す警察上層部の判断によって、劇的に状況が変わり、博士はVIP犯罪者待遇になってしまいます。
で、同時にうまいこと博士を利用しようとしていたフォスターさまの嘘がホプキンスさまにばれてしまうわけです。
博士は移送されます。
しかし移送先で看守たちを惨殺して脱走。
フォスターさまはここから一人で捜査を続けることになります。
ネタバレが怖くて書けなかったですが、クライマックスのハラハラドキドキが実に良いです。
ドラマとしてもめっちゃ面白い。
かなりグロい場面とかもありますが、それを差し引いても面白さを堪能できる作品にしあがっております。
未見の方はぜひご覧くだされ。


ボディ・ダブル

1984年アメリカ映画
監督 ブライアン・デ・パルマ
主演 クレイグ・ワッソン、メラニー・グリフィス、グレッグ・ヘンリー

サスペンス映画特集でございます。
ブライアン・デ・パルマ監督という人は、熱烈なヒッチコックファンとして有名でございます。
「悪魔のシスター」だとか「ファントム・オブ・パラダイス」あたりは別として、ミステリーサスペンスを撮りだして以降は、そこここにヒッチコック監督へのオマージュのような場面が出てきます。
「殺しのドレス」。
犯人の金髪からして「ファミリープロット」を思い出させますし(これは二重の意味でね。両方見られた方はおわかりでしょ?)、「サイコ」を意識した場面もありましたよね。
「ミッドナイト・クロス」は「泥棒成金」、「愛のメモリー」は「めまい」の逆パターンかな?
「スネーク・アイズ」の冒頭は「ロープ」の発展形だし、「ファムファタール」はこれまた「めまい」の複雑化ヴァージョンと過去のご自身の映画(「ミッション・インポッシブル」だとか「アンタッチャブル」だとか)の混成みたいな感じです。
さて今日のテーマは「ボディ・ダブル」。
すっごくわかりやすく「めまい」と「裏窓」をモチーフにしております。
主人公のワッソンさまは売れないホラー男優。
吸血鬼役なんかを引き受けるわけですが、この男、重症の(高所恐怖症ならぬ)閉所恐怖症。
棺桶に入る場面がどうしてもできなくて顰蹙をかっております。
そんな彼は金持ちの友人から留守番を頼まれます。そこは高層マンション。
隣の窓を望遠鏡でのぞくと、あらあら。めっちゃきれいなねえちゃんが着替えをしていたりするわけです。
覗きを続けているうちに、彼は隣家での殺人事件を目撃してしまいます。
ワッソンさまは(「裏窓」の主人公みたいに骨折とかはしていないわけだから)次第に事件に巻き込まれていくわけですが、そこには犯人が目撃者ワッソンさまを陥れるために仕掛けた巧妙な罠が待っているわけです。
デ・パルマさまって監督さんは、撮る作品にすっごくムラがありますよね。
大スターをほとんど使わずに、アイデア勝負みたいな低予算作品を撮っていたかと思うと超大作撮ったり。
職人っぽい監督さんですなあ。
この作品は低予算作品の典型みたいな感じ。
監督の技法はなかなか楽しめますが、肝心のミステリのトリックがあまりいけてないので、残念って感じです。
惜しい作品ですね~
ちなみにタイトルの「ボディ・ダブル」ってのは、代役のことです。
監督は「殺しのドレス」のアンジー・ディッキンスンさまのシャワーシーンの代役女優さんを見てこの作品を考えついたそうです。
ってことは、あの体はディッキンスンさまじゃなかったんだ。そらそうやわな。


ミザリー

1990年アメリカ映画
監督 ロブ・ライナー
主演 ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ

サスペンス映画特集でございます。泣く子も黙るスティーブン・キングさま原作のホラー系サスペンスの映画化。
故・淀川長治先生風に表現すると、「こわい、こわい映画です」って感じでしょうか。
スティーブン・キングさまクラスの作家の作品になると、「原作の力に負うところが大きい」みたいな評論のされかたしたりしますが、この作品に限っていえば、作品の成功は女主人公(なんでしょうね、やっぱり)を演じたキャシー・ベイツさまの力ですよね。
カーンさまが演ずるのは作家でございます。
「ミザリー」というタイトルのシリーズ小説で人気作家になっております。
しかしながら本人は「ミザリー」シリーズを書くのがいやになっておりまして、発売を間近に控えた最新刊で主人公を死なせてシリーズを完結させようとしています。
執筆のために別荘にこもって、その帰る途中、彼は運転を誤って転落事故を起こしてしまいます。
奇跡的に助かった彼が目覚めたのはベイツさま演ずる看護師の家。
彼女がカーンさまの命を助けたわけです。しかし寝たきり状態です。
看護師のベイツさまは小説「ミザリー」の大ファン。自分が助けた男が「ミザリー」の作者だと知って大感激するわけですね。
で、彼女は「ミザリー」の最新刊(というか最終巻ですわな)の原稿を読んでしまうわけですな。
彼女の態度は本を読み終えた瞬間から激変します。
「なんで主人公を殺したの?」みたいなノリです。
さあ、ここからが怖い怖いですよ。ベイツさまはカーンさまを監禁します。
そして小説「ミザリー」の改筆を強制するわけですな。
「主人公は死ない、そしてまだまだミザリーシリーズは続く」って内容に書き直せとカーンさまにせまるわけです。
そこからはとってもホラーな世界に入っていくわけです。
カーンさまはベイツさまの拷問を受けながらミザリーを書き直すことになってしまいます。うひょおおお。
キャシー・ベイツさま、文字通りの怪演。
彼女はこの作品の演技で、アカデミー主演女優賞を受賞しました。ジェームズ・カーンさまはイマイチ精彩に欠けるって感じ。
もうちょっと何とかならんかったんでしょうか。


ゆりかごを揺らす手

1992年アメリカ映画
監督 カーティス・ハンソン
主演 レベッカ・デモーネイ、アナベラ・シオラ、マット・マッコイ

サスペンス映画特集でございます。
普通のサスペンス映画だろうなあって思って、あまり期待しないで見たけど、思いのほか面白かったのでけっこうよく覚えている作品でございます。
レベッカ・デモーネイさまがけっこういいですよね~ 
こういう人と知り合いになりたいもんだ。
デモーネイさま、かわいいんだけどけっこうすごい役でございます。逆ギレ女というか何というか。
デモーネイさまは産婦人科医の妻。
出産間近の幸せな妻でございます。
しかし産婦人科医の夫が少し曲者だったわけですね。
彼は診てもらいにきた患者さんにセクハラをするようなトンデモ医師だったわけです。
怒った患者のシオラさまは医師を告訴。
追い込まれた医師は自殺してしまいます。
妻デモーネイさまは夫の死のショックで流産。
あららかわいそう。
やがてシオラさま夫婦にはかわいい赤ちゃんが生まれます。
夫婦はベビーシッターを雇うことになるわけですが、なんとなんと、やってきたベビーシッターはデモーネイさまだったわけです。
そう、彼女は産婦人科医の妻であった過去を隠し、復讐のために夫妻に近づいてきたわけです。
ぎえええええ。かくして逆恨み女の復讐ドラマが始まるわけでございます。
デモーネイさまの動機部分がかなり同情できるように描かれているので、被害者加害者どちらにも感情移入できる構造になっております。
ある意味哀れな女性としてデモーネイさまを描いたことで、単調になりがちなホラーサスペンスに奥行きがでたように思いました。
いったい何が原因で恨みを買うかわからない、現代社会の危うさみたいなものが巧く描かれてましたです。
なかなか面白い作品です。
とにかくデモーネイさまが色っぽくて、かわいくて、そして怖い。
もっと出てきて欲しい女優さんだったんですが。このあとあまり見ませんね~


ルール

1998年アメリカ映画
監督 ジャミー・ブランクス
主演 ジャレット・レト、アリスア・ヴィット、ジョシュア・ジャクソン

サスペンス映画特集でございます。
えっとね、この作品はカテゴリーとしてはホラーに属する作品だと思います。
「スクリーム」とか「ラストサマー」あたりと同系列の作品。
とりあえずそういう予備知識をもって、心の準備をして見ていただきたいですね。
けっこうエグい場面とかあります。それでもけっこうみんな見ているみたい。
というのも、「スクリーム」とか「ラストサマー」みたいに、売り出し中の若手の美男美女俳優さんたちが大挙して出演されているからだそうです。
最近のこういう系統のホラー映画って、昔からは考えられないくらい出演者のレベル高いですよね~ 
「ラストサマー」なんてジェニファー・ラブ・ヒューイットさまとかサラ・ミッシェル・ゲラーさまとか出てましたもんね。
最近の若手俳優さんのことよくわからないですが、この作品に出演しているのも売り出し中の若手アイドル俳優さんたちらしいです。
えっとねえ、作品は「都市伝説」がモチーフです。
こういう話に詳しい人ならわかると思いますが、「めっちゃ怪しいガソリンスタンドがあって、店員はどうやら自分を拉致しようとしているようで、必死でそこから脱出して、車を走らせたら、そこに残された店員が『違う、後部座席に刃物を持った男が乗っていることを知らせようとしてたんだ』ってつぶやいた」とか。
「ルームメイトが部屋でごそごそしてて、ボーイフレンドとイチャイチャしてるのかなとか思って、電気をつけずに自分の部屋にいったら、翌朝ルームメイトが殺されてて、壁に血文字で犯人が、『電気つけなくてよかったな』って書いてあった」とか。
ひええええ。
書いてるだけでめっちゃ怖い。
そういう都市伝説が物語の中に織り込まれています。
ほうほう、こういう手法があったのね、って感じです。
連続殺人事件が起きまして、その事件に巻き込まれていく女子大生と、スクープを追う学生新聞の記者が事件の謎を追うって話。
話としてはそれだけなんですが、やっぱりところどころででてくる都市伝説的恐怖が作品の絶妙なアクセントになっております。
実は都市伝説系怪談、めっちゃ好き。
ホラーサスペンス的な評価は別として、けっこう楽しんで見てしまいましたです。


レッドツエッペリン・狂熱のライブ

1976年アメリカ映画
監督 ピーター・クリフトン他
主演 ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナム

伝説のハードロックバンド、レッドツエッペリンのライブフィルムと、この映画用に撮影されたメンバーそれぞれが主演するプロモフィルムっぽいフィルムが、絶妙の編集でまとめられております。
レッドツエッペリンっていうと、ハードロック界の頂点に君臨し続けたスーパーグループです。
この映画が製作された1976年ごろってのは、その後のロック界を牽引することになるクイーンだとかキッスだとかはまだデビューしてまもなくで、ハードロックのもう一方の雄、ディープ・パープルは解散直前くらいの時期だったと記憶しております。
ライブが収録された時期は、グループとして脂がのりきっていたころです。
すんげえ名曲のオンパレード。
お気に入りは「ロックンロール」「天国への階段」「モビーディック」「ノークオーター」「胸いっぱいの愛を」あたりのナンバーです。
「ノークオーター」「胸いっぱいの愛を」で使われる楽器、何というのでしょうか。赤外線を使った楽器をジミー・ペイジさまが熱くプレイ。めっちゃかっこええ。
「幻惑されて」でジミー・ペイジさまが、「モビーディック」ではジョン・ボーナムさまが、「ノー・クオーター」ではジョン・ポール・ジョーンズさまがメインになってイメージビデオを製作。
ロバート・プラントさまは「永遠の詩」「レイン・ソング」ね。
今は亡きジョン・ボーナムが、「モビー・ディック」のドラムソロをバックに、サーキットでレーシングカーぶっとばすシーンが大好きです。


リーサル・ウエポン

1987年アメリカ映画
監督 リチャード・ドナー
主演 メル・ギブソン、ダニー・グローバー、ゲイリー・ビジー、トレーシー・ウルフ

人気シリーズの第一作。
ハードアクションが売り物の刑事ものでございます。
メル・ギブソンさまっていいますと、「マッドマックス」で注目を集めた役者さんです。
「マッドマックス」以降、イマイチはじけることができていませんでしたが、このシリーズで見事にトップ俳優の仲間入りを果たしました。
ムチャするメル・ギブソンさまと、彼をおさえるグローバーさま。
けっこうええ感じで役割分担ができております。
刑事仲間から人間兵器(リーサル・ウエポン)と呼ばれている刑事、ギブソンさま。
妻を失ってむちゃくちゃばっかりしています。
そこで警察のえらいさんは慎重派の老刑事、グローバーさまをギブソンさまのパートナーにするわけですね。
で、二人は麻薬組織を壊滅させようと走り回るわけです。
物語そのものはよくある刑事ドラマって感じです。
凸凹コンビがあーだこーだ言いながら麻薬組織壊滅… あるある。
とりあえずよくある設定ってハンデをはねのけるのは、やっぱりアクションですわ~ 
むっちゃびっくりするようなアクションシーンの連続。
とりあえず冒頭の、ギブソンが自殺志願者といっしょにビルから飛び降りるとんでもないシーンが印象的。
病んじゃってるギブソンさまが、とんでもなくきったねえ部屋で、自殺未遂を繰り返すなんて設定もすごく面白かったです。


めぐり逢えたら

1993年アメリカ映画
監督 ノーラ・エフロン
主演 トム・ハンクス、メグ・ライアン

原題は「スリープレス・イン・シアトル」。
物語のなかでの主人公の呼び名ですね。
ペンネームとかラジオネームとかハンネとか、そんな感じでさぁね。
この作品の場合はラジオの人生相談の中での呼び名だからラジオネームでしょうか。
シアトル在住の建築家がハンクスさまでございます。
彼は妻を亡くしておりまして、そのショックから立ち直れないでいるわけですね。
ある日、彼の息子がラジオの人生相談に父のことを相談します。
たまたまそれを聞いていたボルチモア(だったかなあ)在住のライアンさまが、会ったこともない彼に次第に思いをよせていくことになるってえ話でございます。
なんでも往年の名作「めぐり逢い」をモチーフにした場面なんかがあるらしいのですが、残念ながらその作品は未見でしたので、本作のどの場面がどうだったのかってことにつきましてはコメントできませんです。
ごめんなさいね~
ともあれ、私が見た数少ないラブストーリーの一作でございます。
しかしねえ、何と言いましょうかねえ。
困りますよね。
メグ・ライアンさまだとかトム・ハンクスさまだとか。
恋愛ドラマを中心に活躍する人って、そのまま恋愛映画路線を進んでいってしまう傾向にあるから、その人の作品ほとんど見たことないって状況になってしまうこともしばしば。
さすがにトム・ハンクスさまは何本か見たことあるけど、メグ・ライアンさまなんかはほとんど映画見てないですね。
ヒュー・グラントさまだとかジュリア・ロバーツさまだとかも実はほとんど見てなかったりします。
困ったもんです~


ピンク・パンサー3

1976年イギリス映画
監督 ブレーク・エドワーズ
主演 ピーター・セラーズ、ハーバード・ロム

ブレーク・エドワーズ監督、ピーター・セラーズさま主演の「クルーゾー警部シリーズ」の第四弾。
第一作の「ピンク・パンサー」と第三作「ピンク・パンサー2」の間に「暗闇でドッキリ」って作品が入るため、クルーゾー警部ものとしては第四作目にあたります。
そもそもピンク・パンサーってのは、第一作で大泥棒デビッド・ニーブンさまが狙った宝石の名前です。
続編でもこの宝石が登場しました。
本作はピンク・パンサーをタイトルに冠した第三弾。この作品から「ピンク・パンサー」は物語に登場する宝石の名前から、シリーズ名として独り歩きすることになります。
前作「2」でクルーゾー=セラーズさまの暴走の被害にあい、頭の線がブチ切れて病院入りした元署長のハーバート・ロムさま。
彼はあらゆる手段を使ってクルーゾーを葬ろうとします。
今回はセラーズさまとロムさまの戦いってことになります。
しかししかし、映画の中で一番熱く戦うのはクルーゾー家の召使いケイトーとの戦いだったりして。
しかしなぜ召使いとあんなに熱く戦わなければいけないんでしょうか。よくわからんけど。
やたら有名になったピンク色の豹はオープニングアニメで見ることができます。
このオープニングアニメも評判になりまして、後にアニメ作品として独立することになります。
いろいろな意味で画期的作品だったわけですね~


悪魔の赤ちゃん

1974年アメリカ映画
監督 ラリー・コーエン
主演 ジョン・P・ライアン、シャロン・ファレル、ガイ・ストックウェル

いったいどないやねんな系のB級ホラーでございます。
この映画のお話の前に、ちょいとウンチク。
青年雑誌「ビッグコミック」だったと思いますが、その雑誌に一時期、「夜光虫」って医学マンガが連載されておりました。
私が高校生くらいの時期だったかなあ。
その「夜光虫」ってマンガ、いきなり連載中止に追い込まれました。
なぜかってえと、障害をもった胎児の命にかかわる問題を描いちゃったからです。
確かね、赤ちゃんが生まれてくる前の検査で、胎児に障害があることが判明しまして、産婦人科の医師が赤ちゃんが生まれてくる前に胎児を安楽死させて、死産として処理すると、なんかそういう話だったような記憶があります。
これがいけなかった。
生まれてくる前に障害児であることがわかってしまうってことは残酷な話です。
マンガではその重荷を両親に背負わせるのは酷だから、あえて赤ちゃんを安楽死させるんだって話でしたが、同じ障害をもちながら懸命に生きている人の気持ちを考えなければいけません。
このマンガのはるか以前に、かの「ブラックジャック」でも同じような話がありました。
生まれても生き続けることが難しい「無脳児」を出産させるか否か、みたいな話。
赤ちゃんネタではけっこうデリケートな問題がついてまわるわけです。
そんなヒューマニズムをブチ壊すような問題作がこの映画。
薬物公害ですんごいグロテスクな赤ちゃんが生まれてしまいます。
赤ちゃんは医師や看護師を殺して姿を消します。
それからというもの、町では同様の手口の惨殺死体が発見されるわけですな。
そらあんた、逃げた赤ちゃんがやってることに違いないやおまへんか。
かくして、逃げた「赤ちゃん」捕獲プロジェクトが始まるわけですね。
なんぼなんでもこういう話はないやろ。
とってもブルーな気分にさせられた作品でございます。
ちなみにモンスターベイビーの特殊メイクを担当したのは、名手リック・ベイカーでございます。
こんな仕事せんでもええのに。


オーシャンと11人の仲間

1960年アメリカ映画
監督 ルイス・マイルストン
主演 フランク・シナトラ、サミー・デイビス・ジュニア、ディーン・マーティン、アンジー・ディッキンスン
 
ジョージ・クルーニーさま、ブラッド・ピットさま、マット・デイモンさま、アンディ・ガルシアさま、ジュリア・ロバーツさまらの主演で映画化された「オーシャンズ・イレブン」。
この娯楽大作の元ネタはこの作品だったわけでございます。
調べてみましたら1960年版の原題も「オーシャンズ・イレブン」だったです。
ってことは、オリジナルのシナトラさま版も、リメイクのクルーニーさま版も、原題は同じだったわけです。
しっかし。
それにしてもこの邦題。むっちゃいなたい。
「オーシャンと十一人の仲間」。
『仲間』でっせ。
最近こういうタイトルつけないですから、それだけですんごい古い映画だってことがわかります。
物語の大筋はリメイク版とあまり変わらなかったような気がします。
「気がします」というのは、私がこの映画見たのは小学校六年くらいの頃なんですよね~ 
大晦日の深夜12時に、カジノの大金をいただいちゃおうって犯罪映画。
とりあえず小学校六年のころの私は、大晦日ってえと除夜の鐘を聞きながら過ごすもんだと思い込んでいましたので、映画の中で描かれていたように、カジノでギャンブルしながらカウントダウン、みたいなシチュエーションをすごく変に思ってしまいました。
当時すんげえ有名だった「シナトラ一家」勢ぞろいです。
サミー・デイビス・ジュニアさまだとかディーン・マーティンさまだとか。
そういえばこの映画見たころって、けっこうシナトラ一家の映画、テレビでやってましたね。
ディーン・マーティンさまものが多かったような気がしますが。
本当、人気ありましたよね。すんごく懐かしく思い出してしまいました。


ジョニー・ハンサム

1989年アメリカ映画
監督 ウォルター・ヒル
主演 ミッキー・ローク、エレン・バーキン、エリザベス・マクガバン
 
とっても評価が難しい俳優、ミッキー・ロークさまの主演作品です。
ミッキー・ロークさまっていやあ、「ナイン・ハーフ」「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」に主演して、そこからなんだかあまり選り好みせずにいろんな作品に主演を続けて、で、どの作品もイマイチ印象に残らない感じでだんだん忘れられていっちゃった~ 
みたいな感じがしてしかたないです。
実際に私にとって強烈な印象が残っているのは、やっぱり「ナイン・ハーフ」「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」「エンゼル・ハート」あたりでしょうか。
この映画以外にも「バーフライ」とか「死にゆく者への祈り」だとか見ましたが、なんかねえ。
どの映画も似たような感じだし、演技もそんなに違わないような気がするしい。
そんな感じの一本です。
めっちゃ醜い男がおります。
先天的に、例えば顔の骨の一部が欠損しているとか、そんな感じです。
ついたあだ名がジョニー・ハンサム。
すんげえ悪質な、逆説的なあだ名ですなあ。
その醜さのために、社会から相手にされずに、日陰ものとして生きております。
ある日彼は仲間に裏切られ、親友を失い、その上刑務所送りになってしまいます。
刑務所でもひどい目にあい続ける「ジョニー・ハンサム」。
彼は刑務所での主治医に、整形手術をして人生を生き直さないかと言われます。
大整形手術を受け、彼はどんな人生を歩くのでしょうか。
最近めっきりミッキー・ロークさまの姿、見なくなったな~ 
って思っていましたが、最近になって「アイアンマン2」とか「エクスペンダブルズ」、さらにその少し前の「レスラー」とかで華麗なるカムバックを見せてくださいました。
なんでも、映画に出ていなかった時期って、かなり大規模な詐欺事件にかかわってしまっていたのだとか。
だまされたわけでも、だましたわけでもないようですが。
やっぱりハリウッドでも、こういう事件の当事者になっちゃうと、映画とか出られなくなるんですね。
 

ゲッタウェイ(1994)

1994年アメリカ映画
監督 ロジャー・ドナルドソン
主演 アレック・ボールドウイン、キム・ベイシンガー、ジェームス・ウッズ、マイケル・マドセン

サム・ペキンパー監督の名作、「ゲッタウェイ」のリメイク作品。
前作はスティーブ・マックウィーンさまとアリ・マッグロウさまのコンビ。
今回はアレック・ボールドウインさまとキム・ベイシンガーさまのコンビです。
物語は前作の「ゲッタウェイ」をご紹介したときに書いたと思いますが。
でも一冊目の前半でご紹介した作品ですしね。
とりあえずストーリーのおさらい。
銀行から出所したばかりのワル、ボールドウインさま。
彼の妻はベイシンガーさま。出所したばかりにもかかわらず、ボールドウインは組織のボス・ウッズさまの指示で、競馬場(だったかなあ。ドッグレースだったかも)の売上金を強奪します。
その襲撃チームにいたのがマドセンさまです。
大金を手にしたボールドウインさま、仲間のマドセンさまを撃ち、ウッズさまを殺して、ベイシンガーといっしょにメキシコに逃げようとします。
そんなボールドウインさまを追うのが一命をとりとめたマドセンさまでございます。
ってことで、ボールドウインさまとマドセンさまの間で、お約束ではありますが銃撃戦の火蓋が切っておとされるわけですね。
前作のころって、今ほど撮影技術がなかったわけでございまして、そもそもの映画の画質なんかもちょっとザラザラした感じでした。
それがさすがに90年代の映画になりますと、画質なんかすごくクリアで、それが逆にメキシコの国境近くの砂っぽい感じを損ねてしまっているような、いないような。
画質がクリアだからかそうじゃないのかわからないですが、ボールドウインさまもベイシンガーさまもイチャイチャしすぎ。
なんか甘ったるい感じがしてしかたないです。
この作品に限っていえば、前作のほうが面白くて、リメイク版はちょっと苦戦していたようですね。
ちなみにこの映画の主題曲、リチャード・マークスの「ナウ・アンド・フォーエバー」はめっちゃベタベタダルダルのラブソング。
それはそれでええ感じでお気に入りだった私でございまする。


怒れるドラゴン・不死身の四天王

1973年台湾映画
監督 ジミー・ウォング
主演 ジミー・ウォング、チェン・シン、クム・カン、チャン・ユー

ブルース・リー以前の香港カンフーアクション映画をひっぱっていたジミー・ウォングさまの監督作品でございます。
私が把握している限り、ジミー・ウォングさまが日本で最初にカンフースターとして認知されたのは「燃えよドラゴン」公開直後に封切りされた「片腕ドラゴン」あたりでしょうか。
それ以前に座頭市シリーズにゲスト主演したこともあるようなんですが。
そんなジミー・ウォングさまの監督・主演作品です。
暗黒街のボスをやっつけるために集まった四人のカンフーの達人たちの戦いを描いた作品。
物語的にはほんまこんなもんなんですね。
この時期のカンフー映画って、物語的にはどれもほとんど同じようなもんだったりして。
で、ちょっくら思い出話。
私が映画に目覚めたのは「燃えよドラゴン」から始まるカンフー映画ブームのころでした。
この頃ってねえ、ビデオなんかなかったわけですから、カンフー映画を見るのに苦労しました。
日ごろはポルノ映画ばっかり上映しているようなB級映画館に、二本立てで上映されたりしておりました。
上映期間は一週間が基本だったですね。
そのころ私って、小学校の五年くらいだったですから、その週の土曜日曜あたりに映画館に行くことができなかったら見逃すしかないわけでして。
この映画もかなり苦労して見に行った記憶があります。
さてさて、この映画の準主役のチェン・シンさまは、「危うしタイガー」ってカンフー映画で主役はってました。
ドラゴンじゃなくてタイガーってのがすごく気になった作品です。
私が知る限り、タイガーはチャーリー・チャンさま主演の「怒れタイガー」と、このチェン・シンさまの「危うしタイガー」の二本だけだったと思います。
まあ思い出話はこのへんにしといて~。
とりあえず「不死身の四天王」が主人公ですから、映画ポスターとかチラシとか、ムキムキの上半身裸の横分けのおっちゃんが四人並んでおりました。
なんか、すっげえ変に思ったことだけよく覚えております。
とりあえず変ですわな。ビジュアル的に。まあ別にいいんだけど。


ミッション

1986年アメリカ映画
監督 ローランド・ジョフィ
主演 ロバート・デ・ニーロ、ジェレミー・アイアンズ、レイ・マカナリー

「滝の上流で起こったことは、決して誰にも話してはならぬ」だったでしょうか。この映画のコピー。
この映画のレンタルが解禁になった時期、私はロバート・デ・ニーロさまにめっちゃはまっておりまして、それこそ何本もの作品を一気に見ましたです。
「レイジング・ブル」だとか、「ニューヨーク・ニューヨーク」だとか「恋におちて」だとか「ジャックナイフ」、「真実の瞬間」、「レナードの朝」、「未来世紀ブラジル」なんかも見ましたですね。
どんな作品のどんな役であっても、すごい集中力で役柄に取り組むって姿勢はとにかく学ぶべきところがありますね。
さあて、「ミッション」の話。
18世紀中ごろの南米に赴いた伝導師たちの物語。
神父アイアンズさまは、南米の奥地の村で原住民たちに信頼されています。
一方のデ・ニーロさまは奴隷商人。
村へ奴隷入手のために来ていたわけですが、アイアンズさまとの交流から伝導活動に参加します。
しかしこの土地の征服を目論むスペイン・ポルトガルと対立し、両国の軍隊と戦うことになります。
様々なメッセージがてんこもりです。
しかし私本人にキリスト教への理解が乏しいせいもあるのでしょうか、「ちょっと難しい映画やなあ」って印象が残りました。
作品冒頭で、十字架に縛られた男が滝から落ちていくシーンがありまして、この撮影でエキストラが一人亡くなったってえ噂が流れたりしました。
迫真のシーンでございます。
作品全体を象徴するようなシーンではありますが、この場面だけ作品の中で異質な場面のような気がしました。
どうなんだろ。


ジョー・ブラックをよろしく

1998年アメリカ映画
監督 マーチン・ブレスト
主演 ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォーラニ

とっても苦手な恋愛系ファンタジー映画でございます。
ホプキンスさまは大金持ちの社長さんでございます。
心臓の持病に苦しんでおります。誕生日を間近に控えた彼のもとに現れたのは死神。
ホプキンスさまを連れにきたわけですな。普通に死神なんかが出てくるのがいかにもファンタジーですね。
しかし死神さん、人間世界を体験したいと思ったわけですな。
となると行動が早い。だって神様だもん。
どっかん。ブラピさま演ずるにいちゃんをいきなり交通事故にあわせ、その体に乗り移って社長の前に現れたわけですね。
そして彼と行動を共にしたいと申し出ます。
ホプキンスさまにしてみたら選択の余地とかないわけですね。
断れば即連れて行かれるわけですから。
とりあえず「連れていくのは自分ひとりで、他の者を巻き込まない」ってえ条件をだして、死神さんを随時同行させることを了解します。
しかし、やっぱりいろいろあるわけですわな。
まずホプキンスさまの会社でどえらいことが起きます。
役員の中のある男が他の重役たちを裏で操り、社長を解任してしまいます。
えらいこっちゃ。
それだけではなく、プラピさま死神はホプキンスさまの娘フォラーニさまに恋をしてしまいます。
実はブラピさま、交通事故で死ぬ直前に女医でもあるフォラーニさまに出会っていたわけでございます。
恋する死神。あーこりゃこりゃ。
ブラピさま・フォラーニさまの恋愛エピソードと、ブラピさま・ホプキンスさまの重役会議に対抗するエピソードが並行して描かれます。
それでいて花婿と花嫁の父っぽい葛藤があったりとか、老人と若者っぽい意見の相違があったり、でもそれは神と人間の会話でもあったりしてですね。
恋愛テーマのわりにはけっこう楽しませていただきました。
ラストシーンはけっこうハートウオーミングな終わり方です。
うむむ。しかし、どうなんだろう。
けっこう安直というか、ご都合主義というか、破綻寸前というか。
とっても微妙な終わり方しました。面白く見ていただけにちょっと残念です。
ま、いいか。ファンタジー恋愛映画だし。


感染

2004年TBS作品
監督 落合正幸
主演 佐藤浩市、高嶋政伸、佐野史郎、南 香保

この映画、予告編見まして、そうなんじゃないかなあって思っていましたが、映画見たらやっぱりそうだったです。
そうだったって何やねんって話ですが。
この作品の元ネタは「世にも奇妙な物語」でございます。
手元の資料によりますと、1991年春の特別編のエピソード。
監督は同じ落合正幸監督で、ドラマ版の主演は近藤真彦さまと佐野史郎さま。
タイトルは「急患」でございました。
かなり経営状態が逼迫している病院が舞台です。
佐藤さま・高嶋さまはそこに勤務する医師。
南さまは看護師です。
給料も遅配。業者への支払いも滞っているため、入院患者へのフォローのための物資にも事欠くありさまです。
ある日、一人の入院患者の容態が急変します。
佐藤ら医師が対応しますが、救命のプロセスの中で佐藤の指示間違いがあり、患者は死亡してしまいます。
医師たちは全員共謀し、誤処置をごまかそうとします。
そのためにバタバタしているところに急患の受け入れ要請があります。
手一杯なので受け入れできないと主張する佐藤さまですが、気がつくと救急隊員たちは患者を放置して立ち去ってしまっています。
この患者を診たのは病院のもう一人の医師、佐野さま。
彼は患者を観察するべきだと言い出します。なんとこの患者、体液が緑色になり、体がずぶずぶと崩れていく奇病だったわけでございます。
常識では生きていることさえ考えられないその患者は、スタッフが目をはなした隙に病院の通風孔に姿を消します。
さあさここからがノンストップホラーざんすよ。
その症状は感染するらしい。つぎつぎと感染していく医師や看護師たち。ぎええええええええ。
お約束でございまして、このコラムを読んでおられる皆様はほとんど予想しておられるでしょうから続けますが、誤処置にかかわった医療スタッフがどんどん犠牲になり、やっぱり佐藤さまが最後に残ります。
「世にも奇妙な物語ヴァージョン」はここで物語がストンと終わりましたが、さすが映画ですよね。
というか、テレビみたいな状況で放り出されたらみんな怒るでしょうが。
ここからのオチが素晴らしい。ほうほう、なるほどそうだったのか、って感じでございます。
まあ出来ましたらテレビ版と併せて見ていただきたいですね~ けっこう面白かったですよ~


トリプルX

2002年アメリカ映画
監督 ロブ・コーエン
主演 ヴィン・ディーゼル、サミュエル・L・ジャクソン、マートン・ソーカス

新感覚のスパイ映画でございます。
製作総指揮、ヴィン・ディーゼルさまってことらしいです。
それだけに力入りまくりのアクション炸裂。とりあえずめっちゃすごい命懸けのスタントシーンが連発でございます。
街のならず者ディーゼルさま。
ただのならず者ではなく、巨悪に反抗するといいながらアホでムチャなことやってるワルというかチンピラというか。
「こいつは悪い奴だからこらしめてやる」って言って金持ちワルの車盗んで、その車でパラシュート背負って橋のガードレール突き破ってダイブする、その様子をネットやビデオで配信するってようなアホワルでございます。
そんなディーゼルさま、いきなり政府の特務機関に拉致されてしまいます。
政府は何をしようとしているかといいますと、ディーゼルさまをスパイエージェントとして使おうとしておるわけでございます。
んなアホな。
ディーゼルさまの上司はサミュエル・L・ジャクソンさま。
おやまあ、また会いましたなあって感じです。最近この人の勢いは止まらないですねえ。
さてさて、無茶苦茶なエージェント研修を無事つとめあげたディーゼルさま、ついに指令を受けるわけでございます。
大丈夫かいな。ディーゼルさまってどう考えても普通のヤンチャあんちゃんやないの。
と思う私の心配をよそに、物語はトントンと進んでいきます。
ディーゼルさまは悪の自動車窃盗グループの本拠地のあるプラハに潜入。
敵のボスとあっと言う間に仲良しになって、自動車窃盗なんかを依頼したりして信用させます。
ここらあたりはやっぱりワルの交渉術が生かされるのかなあ。
って思っておりましたらここからはディーゼルさま、ノンストップの大活躍。
敵ワルも、自動車窃盗グループどころか麻薬密売グループだったりして、それどころか世界壊滅を企む悪の秘密結社だったりするわけです。
かくして世界壊滅の危機はディーゼルさまの活躍にかかってくるわけですな。
破天荒な物語展開はさておき、スーパーアクションの連発で、飽きないです。
思わぬ裏切り者の登場とか、敵の中に味方となる人物がいたりとか。けっこういけてましたです。
しかしねえ。スキンヘッドに刺青のムキムキマッチョスパイが登場するなんて思わなかったです。
面白かったから許すけど。