閉じる


試し読みできます

■あとがき

恋愛とは屈折した人格同士がぶつかりあって生まれたカスである。イケメンが好きな女性は、富士山より高いプライドがあり、そのプライドを満たすために連れて歩いたら人も羨むような男を欲しがっている女性のことである。

セレブな男ばかりをガツガツと漁る女性は、生まれが貧乏であったり、あるいは、金持ちの家庭で育てられたけれどファザコンであったり、学歴・経歴などにコンプレックスがあって、それをお金で埋めようとしている人である。

であると断定することに、いささかの抵抗はあるが、結局のところ、人はないものを求めあって恋をする。男は穴を持っていないから、穴を持っている女を愛し、女は穴を満たす棒を持っていないから男を愛す。

太古の昔、男と女はオトコオンナと呼ばれる両性具有の生き物であったとする説がある。穴を埋め合う行為も、コンプレックスゆえにイケメンやセレブ男子をトチ狂ったように漁る行為も、ないものを埋める行為と解釈すれば、合点がいく。人はないものを探し続けるのである。その理由は、おそらく淋しいからであり、だから、屈折した人格がぶつかりあって生まれたカスは、捨てがたいのである。トイレに排せつした我が汚物をしげしげと眺める気分に似ている。レバーを引いて流さないと香ってくるのだが、なかなか流せないのだ。

 

2012年10月 小雨が降る早朝

ひとみしょう

 

※著者略歴

1975年香川県生まれ。高校卒業後、シンガーソングライターに作詞を師事する。傍らでコピーライティングを独学。26歳のとき、広告代理店に入社。国内外のブランドクリエイティブ、コピーライティングに携わる。37歳、コラムニストとしてデビュー。

【facebook】

http://www.facebook.com/sho.hitomi.1

【twitter】

hitomi_sho

 


試し読みはここまでです。続きは購入後にお読みいただけます。

この本は有料です。閲覧するには購入する必要があります。
購入するにはしてください。
有料本の購入に関しては、こちらのマニュアルをご確認ください。
販売価格315円(税込)

読者登録

ひとみしょうさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について