目次
page 1
パンドラの書庫
page 1
パンドラの書庫「暗黒神話」遠藤玄三
パンドラの書庫「金田一少年の事件簿」大友宗麟
パンドラの書庫「学校の怪談R」まつばらきのこ
パンドラの書庫「UFOと宇宙人のなぞ」イエス曖昧
パンドラの書庫「臓物大展覧会」留部このつき
トラウマカタログ さうじ
page 1
アギギボゴゴギの研究 獣狩男
アギギボゴゴギの研究 獣狩男
アギギボゴゴギの研究 獣狩男
ほとばしる熱いロゴス 遠藤玄三
ほとばしる熱いロゴス
ほとばしる熱いロゴス 遠藤玄三
 
page 1
ぼっち論 留部このつき
ぼっち論 留部このつき
ぼっち論 留部このつき
ゴキブリを食べた日 イエス曖昧
ゴキブリを食べた日
ちょっと前の本当の話 流山ジジ
ちょっと前の本当の話 流山ジジ
ちょっと前の本当の話――かよい婚 流山ジジ
ちょっと前の本当の話――トイレ 流山ジジ
『第三回 新脈文芸賞』 のご案内。
第三回新脈文芸賞のお知らせ
ライター募集
ライター募集
うみねこみすてり論争 犀川ヒフミ
page 1
page 2
page 3
涼しいタイム涼介論 大友宗麟
page 1
次号特集の記事募集
次号特集:『漫画』
第二回新脈文芸賞
第二回新脈文芸賞受賞作品発表
第二回新脈文芸賞選評 実葛氷柱
第二回新脈文芸賞選評 Jback
第二回新脈文芸賞選評 イエス曖昧
第二回新脈文芸賞選評 まつばらきのこ
第二回新脈文芸賞選評 田子新策
第二回新脈文芸賞選評 留部このつき
受賞作品「カフェオレのつくり方 多摩先生の推理」田子新語
page 1
page 2
page 3
page 4
page 5
page 6
page 7
page 8
page 9
page 10
page 11
page 12
page 13
page 14
page 15
page 16
page 17
page 18
page 19
page 20
page 21
page 22
page 23
page 24
page 25
page 26
page 27
page 28
page 29
page 30
page 31
page 32
page 33
page 34
page 35
受賞作品「匈奴島、部活やめるってよ」雨座居姫
page 1
page 2
page 3
page 4
page 5
page 6
page 7
page 8
page 9
page 10
page 11
page 12
受賞作品「土竜のいる地獄」遠藤玄三
page 1
page 2
page 3
page 4
page 5
page 6
page 7
page 8
page 9
page 10
page 11
page 12
page 13
page 14
page 15
page 16
page 17
page 18
page 19
page 20
page 21
page 22
page 23
page 24
page 25
page 26
page 27
page 28
page 29
page 30
page 31
page 32
page 33
page 34
page 35
page 36
受賞作品「夏の終わりの雨宿り」留部このつき
page 1
page 2
page 3
page 4
page 5
受賞作品「42億匹のうさぎと幼年期の終わり」戸森めめん
page 1
page 2
page 3
page 4
page 5
page 6
page 7
page 8
page 9
page 10
page 11
page 12
page 13
page 14
page 15
page 16
page 17
page 18
page 19
page 20
page 21
page 22
page 23
page 24
page 25
page 26
page 27
page 28
page 29
page 30
page 31
page 32
page 33
page 34
受賞作品「信忠の首」大谷津竜介
page 1
page 2
page 3
page 4
page 5
page 6
page 7
page 8
page 9
page 10
page 11
page 12
page 13
page 14
page 15
page 16
page 17
page 18
page 19
page 20
page 21
page 22
page 23
page 24
page 25
page 26
page 27
page 28
page 29
page 30
page 31
page 32
page 33
page 34
編集後記
編集後記
奥付
奥付

閉じる


<<最初から読む

33 / 191ページ

第二回新脈文芸賞選評 留部このつき

第二回新脈文芸賞選評 留部このつき

 私が選評するために基準として選んだことは一つ。「異文化交流」です。何かと何かが交わるときには、必ず何かが起こります。良いことであることが大半ですが、時に悪いこともあります。ですが、私はこの科学反応のようなものが大好きです。予想がつかないことや、今まで誰も思いつかなかったような新たな発見があるものです。いかにも分かりやすくて簡単で伝わりやすいことだと思います。そういうような考えの元で、私の選評ができあがっていることをまず述べます。さて、本題に移りましょう。

 まず「42億匹のうさぎと幼年期の終わり」ですが、「異文化交流」とは少し離れています。いかにもSFらしい「生物と宇宙」というスタンスであるためです。それでも、うさぎ達の獣くささというのが、主人公の思いと深く強く絡みついていて、触媒を通じた化学反応とでも言うべきものが起こっています。エッセイのように見えながら硬派なSFであるところも、作品の魅力を引き立てる素晴らしいエッセンスです。

 「土竜のいる地獄」では、タイトルでは「土竜と人間たち」を扱った「異文化交流」のようですが、主人公ジアロと周囲の人物たちとの「異文化交流」です。この作品の世界からはたくさんのジアロの影が見えてきます。かつていたジアロ、やがて現れるかもしれないジアロ、流行の時間旅行もののような口ぶりですが、そういうことではありません。ジアロのような思いを抱いている少年という意味です。作中にも「過去のジアロ」が出てきています。ジアロ同士で通じるものがあったのか、諦めと希望を混ぜ合わせたような変質が起こります。暴風雨のような荒々しいジアロの日常には、引き込まれて目が離せませんでした。

 先の項で「混ぜ合わせる」という言葉を使いましたが、その方法を教えてくれる「カフェオレのつくり方」が今回の受賞作の中で私のイチオシです。色よし味よし香りよしの三拍子が揃ったあったかいカフェオレを飲んでいるようでした。恋の甘さも生活感漂う生臭さも併せ持っていて、「異文化交流」の目標とすべき結果の一つでもありそうです。先生の思慮の深さとモノグサは国分寺くんのついつい使ってしまう余計な頭と素直さに凸凹タッグよろしくマッチしていて、ドラマを観ているようでもありました。ぜひ、後味まで存分に楽しめるこのカフェオレを、みなさんも楽しんでみてはいかがでしょうか。

私が触れていない作品も素晴らしいものです。きっと読んだあなたに「何か」を残すと思います。それがあなたの持つ「何か」と「異文化交流」を果たした時こそ、文章を書く人間にとっての一番の喜びだと思っています。新たな出会いが、あなたにありますように。


読者登録

めさき出版さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について