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ごあいさつ。

月刊『百合嫁』を購入してくださった皆様、こんにちは。
藤間紫苑です。

■ 近況

2012年8月の妊娠活動(百合妊活)は撃沈でした。orz
でも一度だけ、うっすら線が出たんですよね。
もしかしたら天使ちゃんが我が家に来ようと頑張っていたんじゃないかって思ってます。

『ベビーシッター・ギン!』(大和和紀 講談社)で天使ちゃん天使ちゃんと赤ちゃんが連呼されていた時はドン引いた私ですが、慣れると使ってしまうものですね、「天使ちゃん」(赤ちゃんのコト)。

私は子供の頃に甥が生まれて子育てを手伝っていたのでプチ『赤ちゃんと僕』(羅川真里茂 白泉社)状態で、百合カップルというコトもあり「いやもう子育てはいいです」って感じだったんですけど、出来るとなると意外と子供を欲しがるものですね。

今年で42歳なので、あと少ししか妊活は続けられませんが、ギリギリまで頑張ってみようと思ってます。

そんなわけで今月の『百合嫁』、お楽しみください。

2012/08/27 藤間紫苑

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ツイッター2010/01/01~2010/04/30

ツイッター2010/01/01~2010/04/30

2010/01-06/31


100315 141637 都庁なう。東京都による青少年健全育成条例改正案と「非実在青少年」規制を考える イベント開催中! http://twitpic.com/18p5lu
100315 142209 保坂のぶとと里中満智子が話す。里中かっこいい!
100315 142955 竹宮発言なう。改正案が通る前に何かアクションをすべきではないかと京都清華大学が動き、意見書を提出した。 http://twitpic.com/18p7jy
100315 143414 さそうあきら先生発言なう。青少年の健全な育成とはなにか。隠蔽では子供は成長しない。子供を信じろ。東京都条例
100315 143601 東京都条例イベント さいとうなっな先生 絶対にこの改正案をとうしてはいけない。
100315 143856 東京都条例イベント@都庁 漫画 さいとう先生 けっこう仮面によって情操教育された。いまの子供にも読んでもらいたい。意訳
100315 144133 永井豪発言なう@都庁 規制なく発展してきたから今の現状である。各国のコンベンションで他国に日本に追い付けといわれる。
100315 144347 永井豪発言なう。未成年者が漫画を書く夢を与えなければならない。
100315 144615 呉智久発言 @都庁 推薦はいいが、禁止はよくない。一律禁止は危険な兆候。青少年健全育成条例イベント。
100315 145134 呉智久@都庁 社会とか人間にはネガティブな部分がある。それを描くのも重要。それを単純な法で規制してはいけない。
100315 151444 森川@都庁 有害と健全とは別けられない。文化庁のメディア芸術祭で大賞を受けた作家にはエロ漫画家がいる。広い裾のが文化を育てる。
100315 151725 都庁なう。都条例改正案イベント。コミティア中村、東京工芸大学ほそがや先生。
100315 152624 藤本由香利@都庁 青少年健全育成条例改正案イベント みだらというのはいくらでも悪用出来る。http://twitpic.com/18pfa6
100315 153143 藤本@都庁 東京都条例改正案 規制を強化すると性犯罪は増える。表現規制が厳しい韓国>アメリカ>日本の順に性犯罪が多い。18歳未満の子供を題目にして道徳的な規制をしたいのではないか。
100315 153518 @都庁 ふくしよしこ 無所属 表現の規制にずっと反対している。
100315 153859 @都庁 東京都条例改正案イベント 山口弁護士 多数決によって表現を規制してはいけない。
100315 154027 民主党西沢けいご 東京都条例改正案 表現規制に一貫して反対。
100315 154055 民主党西沢けいご 東京都条例改正案 表現規制に一貫して反対。 http://twitpic.com/18ph1q
100315 154330 民主党くりしたぜんこう @都庁 東京都条例改正案  規制に反対。 http://twitpic.com/18phe2
100319 002716 社団法人日本図書館協会「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」について(要請)http://www.jla.or.jp/kenkai/20100317.html
100320 120538 谷岡郁子議員 児童ポルノ法や条例での漫画やアニメ規制の危険性を問う
100320 142713 谷岡郁子議員 谷岡郁子議員 児童ポルノ法や条例での漫画やアニメ規制の危険性を問う http://www.youtube.com/watch?v=fxpdc9orHi4 アメコミはコミック規制したら一気に凋落したようだ。動画必見。
100325 185347 サイトを大幅リニューアルしました。百合小説/レズビアン小説/Lesbian novel あります。きてね。http://www.fujimashion.com/
100328 021749 今日は真面目に仕事してドリンク擬人化小説1節終わった。その後、買い物。池袋メトロポリタンプラザがルミネになる。びっくり!
100329 043032 拍手小説『伊藤君と円先輩』第一話UPしました~。http://clap-comix.com/ 右上の拍手を押してね☆ドリンク企業擬人化?小説です。
100401 031205 愛と潤いのドリンク小説『伊藤君と円先輩』第2話連載中! 大企業「伊藤苑」の開発室でイエティとぶつかった伊藤君。その正体とは!? 拍手をクリックしてね☆→http://clap-comix.com/ 
100402 012442 BL 百合で検索したら、面白呟きを沢山読んで、フォローしまくった。ツイッターの楽しみ方がやっとわかった。はまるー。
100402 120213 メッセサンオー個人情報流出中
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1270136273/  ←をクリックして最初のURLに飛ぶと名前と購入エロゲタイトルが! 怖すぎです! メッセサンオーさん、早く気付いて~!!
100402 120405 今、ツイッターに自己紹介文を入れて無いことに気付いた! 画像もいれねば~。
100402 165045 BLな書き込みを読んでいたはずなのに、いつの間にか百合スキーを巡回している件。
100402 220639 CNNでのhentaiゲーム叩き大特集、そして時を同じくしてメッセサンオーのPCゲーム顧客情報流出。やなタイミングだこと。
100403 184930 東芝のTo Speak、早く個人ユースに商品化されないかな。 http://tospeak.toshiba.co.jp/
100404 175915 ボーカロイドの今開発中の青年読み上げソフトか、ToSpeak個人版か、どっちでもいーけど早く出ないなか。MISAKIは高飛車過ぎて、嫌いです。
100404 232248 アメリカにNoを言おう! CNN 「日本のアダルトゲームを禁止すべきか?」アンケート中 
Quick vote 
Should Japan ban sexually violent video games?
100405 032938 今日のテーマは伊藤園でフォローしてみた。ピンクジンジャーが話題になっていて、なんだっけそれと思い、伊藤園サイトに行って思い出した。私的黒れきry
100405 132934 ライブドアブログ、改行が反映されない。引っ越しはいいけど、改悪すぎだよ~。毎回タグ打たせるつもり?
100405 143854 yuri con をやっているエリカさんのツイッター発見 http://twitter.com/Yuricon 背景が凄すぎる。そしていつまでもマリオな私。
100405 175939 4話入稿。あーもー、直前まで書き直す癖をどうにかせねば! 今週は目指せ5話分入稿! ってか、あと3話分ぐらいを木曜日までにあげないと、イラストカット作るの間に合わないじゃんって事に今、気付いた!
100405 180050 やっぱりあと一話書いてから、買い物に行こう。冷蔵庫の中がからっぽだ~。
100405 182101 えーと、つぶやきメモ。オレの嫁は童貞が基本と。あれ?男性向けだとそれって基本だけど、女性向けって基本だっけ?鬼畜本ばっかり読んでいて忘れた……。
100405 191107 第五節の第一稿が終わったので、買い物行ってこよう。
100406 001304 Twilog始めました http://twilog.org/fujima77 なんかツイッターの記事を保存出来るサイトのようです。
100407 010627 久しぶりに揚げ物祭をしたら、胃が痛い……。
100407 150542 朝起きて、原稿をちまちま書いたり、入稿したりしてた。お腹すいた-。しらすご飯を食べようっと。
100407 150702 MIXIもそうだけど、色々フォローしたりするのが50人前後で止まる件。3000人とかフォローしてる人って凄すぎる。
100407 160208 どんぶりを作る。ご飯、お豆腐、しらす……海苔がない!! ><
100407 194748 ブログの壁紙を変えてみた→ http://blog.livedoor.jp/fujima777/ 伊藤君とか円先輩がキラキラキャラに見える(笑) しかしHP→http://www.fujimashion.com/ と合わないので思案中。もっといいHPデザインないかな。
100407 200629 うーん、ブログのデザイン、伊藤苑関係にはかろうじて合うけど、評論文には全く合わない。困ったなー。
100407 204728 まぁ、いいか。後々考えよう。
100407 210047 おかしい。BLを検索していたはずなのに、またもや百合スキーのフォローが増えている。それにしてもBL評論っていうのは面白いな。もっとツイッターにブログ記事をリンクして欲しい。
100408 153949 百合っぽい話メモ「ブルーフレンド」(えばんふみ) りぼん5月号 タイトルにフレンドがついているから、結局終わりは「あたしたち友達同士でいましょう」っていうのが見え見えなんだけど、一応チェック。まぁ、私も「女友達」って題名の百合話書いたしね。フレンドがフェイクならいいんだけど。
100409 013919 やったー! ライブドアのアンドロイドアプリ(ブログをUP出来るアプリ)が出来た! まだ不具合があるみたいだけど、がんば!
100409 033712 外国の人をフォローして、書き込みが少ないからみんな無口だなと思っていた。しかしこの時間は逆に外国の人オタクばかりの書き込みに。時差かw
100409 120234 今日はお花見。洗濯して支度して行ってくる。
100409 153425 公園で見た面白いもの@光ケ丘公園 フリーランスケーターというそうです。この上に乗って走ります。 http://twitpic.com/1e83re
100410 161815 あー、某社の遅延。友達一人は逃げ切ったのに、もう一人いたのを思い出した春の午後。違う会社の事かなぁ。心配。しかし金額が超多い友人が運良く回収出来てほっとした。みんな頑張れ~。電話して回収しといたほうがいいよ~。
100411 142220 『伊藤君と円先輩』2節書き終えた。買い物行ってくるー。
100412 111426 Japanese soft drinks novel“Mr. Ito&Madoka senpai" Mr.Ito joined beverage companies.Drink theater of love and moisture.http://clap-comix.com/
100412 113056 おおー、ライブドアブログのカウンターが忍者カウンターを20も上回った! 劇的な変化だ! 昔はライブドアカウンターって使えなくて本当に困った。http://blog.livedoor.jp/fujima777/
100412 114147 ライブドアブログをきらきら☆っていうデザインにしてみたら、マジで目が痛いwこんぐらい可愛くて、もう少し大人しいデザインが出てくれないものか……。
100412 121255 『ゼノブレイド』(Wii 任天堂 http://www.nintendo.co.jp/wii/sx4j/index.html)のムービー1がホモ全開で吹いたw さすが任天堂w こういうの待ってたよ! ムービー2のヒロインは垂れ目で可愛い(love
100412 180256 ツイートを見たらフイッター(fuitter bot)が@fujima77さんが吹いたみたいって言ってるw botって面白いなぁ。
100412 180645 家に籠もっていてじっとPCを見ていても案が浮かばないから、外行ってこよう。今日は千登利に飲み行くぞ-。
100413 002824 今、ミステリーレビューサイトのフォローはしているんだけど、百合小説レビューサイトとBL小説レビューサイトのツイッター、ないかな。
100413 014720 『Wという生き方』(藤間紫苑 著 百合小説)http://lesbianerotika.blog38.fc2.com/ がUPされました。ビアチカさんとこです。この小説は過去に同人誌で出した作品で、今月末にはリメイクしたのとチェンジする予定なので、読みたい方はお早めに!
100413 144228 昔は歌詞のフレーズが流行ったり、伝播していったけど、今はRTが伝播していく。著作権によって日本の歌詞は死滅してしまったけど、RTによって日本語の成句伝播は蘇る。
100414 133021 『伊藤君と円先輩』(文 藤間しおん 絵 石原理)UPされました! 伊藤君が出会った美青年は誰? 第5話http://bit.ly/aQi4xJ 第6話 http://clap-comix.com/ の拍手ページから読めます。
100415 002159 yuri manga『9番目のムサシ』(高橋美由紀 秋田書店)が終わってしまった……。ショック……。
100416 020234 前に書いた小説がdrrrrと設定がかぶっていて落ち込みまくりorz しょうがないよね。IWGP世代なんだよね。きっと。一迅社に落選したらネットにUPするか、どうにかしようと思ってます。drrrrより濃いめの小説で、百合です。
100416 020943 百合小説続き。yuriconのエリカさんに読んでいただき、気に入って貰えてなにより。今書いているのはGay Novel(BL)だけど、いつかどっかで百合連載したいです。
100416 022456 あー、みんなのつぶやきをぼーっと見ているのが楽しい。寝なきゃ。明日になったらもっともっと文章が上手くなっていますように。
100416 133649 あー、やっとリスト分けが終わった。
100416 141238 メモ すいよーえきと、ころいどよーえきを調べること
100416 143045 アイスランドの火山噴火こえーーー! 日本に降ってくる黄砂ですら死ねるのに、あの規模って!! ひぃいいい!
100416 143420 なんかバクシンガーファンをフォローしてみた。
100416 144752 凄いな、ツイッターって。オタク、百合、BL、文芸、SF、セクマイ、経済、社会問題、新ツール情報、そういうつぶやきが同一画面にどんどん流れていく。面白い。しかし時間が無くなっていくwwそして外国の人もフォローしているから、24H情報が止まらない。これは2chと違うね。
100416 203200 BLが規制対象になって、女性達が右往左往している。女性がポルノに触れるのを禁止するのは「チャタレー事件」からあることで、だからこそ私は表現規制に反対なのです。
100416 203410 男性向けエロと女性向けエロは、エロという点で一緒なのです。
100416 203711 BL関係で面白いことつぶやいている人をフォローしようと、BLで検索したら、次々とツイートが追加される。これだけで一日終わるよw怖いわ、ツイッター!!
100416 214526 やばい。ご飯作らなきゃなのに、体が動かない。うー。。。。
100417 015015 @会社 東方借りてプレイ。キーボードSTGとかとかでやってられっか!というわけでコントローラーを買う予定。大航海時代と、東方がやりやすいやつ、売ってるかなー。ちなみに最近はまったSTGはWiiの罪と罰。
100417 135642 BLスキーをフォロー。今日のツイッターは30分で止めるぞ!!!!!
100417 141520 だ、だめだ……ツイッターやってたら、彼女からの「さっさと仕事終わらせて私と遊びなさいよ!」光線が……。仕事に戻ろう。フォローしてくださった方、ありがとうございました!
100417 141923 ツイレンジャーという方にフォローされたので見に行ったら、何も書いてなかった。。読み専アカウントなのかな? しかしレンジャーと聞くと、シレンファンか?とか、ポケモンファンか?とかすぐにゲームと結びつける私って……。普通特撮だろ!←違う?
100417 161023 まだ一枚しか仕上がっていないのに、後ろから「もう終わった?」の声が。ハニーよ、あと三枚残ってるよ。
100417 162900 ちくしょう、ハニーに大幅リテイク食らった。>< もう今日出かけるの絶対無理だよ。
100417 213230 寝て、起きたら8時だったといういつものノリ。これで週5連載目指しているんだけど、出来るのかな。1話終わると眠くなる。次のは3話連続だ。頑張ろう。12時までに終わらそう。そして来週遊びに行くには、週中に進めておかないと。
100417 214705 MSが更新したらIEへの書き込みは遅くなるし、タスクバーの表示は変わるし(これは便利になった)、勝手にいろいろ変わって怖いよ、Win7。
100417 224749 またリテイク。つらー。
100418 001728 某一流会社の記事読んでいる。凄い部署なのに4人とか、どんだけ人件費削ってんのwww仕事を想像しただけで血反吐が出そう。
100418 002832 【トモコレ DS】鋼の錬金術師のキング・ブラッドレイ大総統が、コンビニ弁当が大好物だったらしく、食べさせたら踊り狂ってる……。DSってTVに繋げられたらもっと綺麗なプレイ動画がUP出来るのに。そんぐらい付けてよ、任天堂。Wii経由でもいいから。
100418 045828 BLスキーとか腐さんとかゲーマーさんとかオタ系で面白いこと書いている人をフォローしました。
100418 050332 中国や英語圈はかろうじて読めるけど、ハングルは厳しいな。韓国のオタク事情とかもっと詳しくなりたいものだ。そう思うから他国のオタクも日本を知りたがっているだろうと思い、たまに下手な英語で書いたりしている。
100419 015022 本日、BL検索でフォローしてます。動画サイトとか、ゲームサイトとか、オタク系サイトは見付け次第疲れた心を癒す清涼剤としてフォローしまくってます。
100419 023909 BL小説 愛と潤いのドリンク劇場『伊藤君と円先輩』7本目UP(文 藤間 絵 石原理)。伊藤苑に入社早々倒れた御曹司・伊藤若葉君。兄上・名波響が手渡したドリンクを飲み、若葉が一言→http://drink110.blog29.fc2.com/blog-entry-10.html
100419 024220 ライブドアブログのタイトル飛ばしは便利だが、BL小説の内容が載っていない罠。っていうか、今までタイトルにBL小説って入れ忘れていたような気がする。
100419 024349 「百合小説を書いている」と書くのは恥ずかしくないのに、何故「BL小説を書いている」と書くのは甘酸っぱい感じがするのだろう。
100419 141240 動画を作る勉強してたら周囲から「原稿進めろや、ゴラ」と怒られた。今私的注目はクリプトンvs東芝の音声読み上げソフト。クリプトンは著作権関係に五月蠅いので、東芝がぬるくしたら、流行が一気に東芝へと流れる予感。しかしどこの企業もそういう美味しい事はせず、著作権厨になり自滅する。
100419 142415 ツイッターの「もっと読む」を押すと出る「おやおや? なにかおかしい。やりなおしてください」って文がなんかイラッとする(笑) なにがおやおや? だ(笑)
100419 205607 やーべー、今日も一日ぼーっとして、というか寝て終わった。原稿が進まない。せめてdrrrr読めば良かった >< この原稿が書き終わった後の疲労感、なんとかしないと。
100421 025837 皆様、フォローをありがとうございました☆
100421 025906 おやすみなさい♪
100421 030515 BL小説 愛と潤いのドリンク劇場『伊藤君と円先輩』(文 藤間 イラスト 石原理)7本目『TEA&TEA オレンジティー』がUPされました。タオル姿の円先輩。そこに女性社員が!!続く→http://bit.ly/93zNOQ
100422 004242 眠いけど、BL探しの旅に出る。
100422 011756 ツィッター読んでいると、凄く世界が変わっているんだなと思う。セクマイの人も多くて、楽しい。百合もBLも享受されていて、嬉しい。まだ目覚めていないセクマイのためにも、面白いBLや百合を書いていきたい。
100422 012109 あー、時間ないけど鬼畜な百合書きたい。
100422 014150 春。あたしは伊藤苑に入社した。憧れの円青樹先輩と同じ職場だなんて夢みたい。この扉の向こうに円先輩が! 若葉「いたっ!」「すまん」信じられない! モサ子があたしにぶつかってきた。若葉「あんたねー、風呂ぐらい入りなさいよ! シャワー室はどこ!?」あたし達は一緒にシャワー室へと入った。
100422 020930 若葉「ほら、モサ子、洗ってあげる」あたしはモサ子を椅子に座らせた。体中が泡だらけになるあたし達。若葉「あらーん、モサ子って結構巨乳」ふざけたふりして乳チェック。モサ子は巨乳だけではなく、いわゆる一つのナイスバディだった。磨けば輝くタイプ? 「私も、洗ってあげる」若葉「ありがとう」
100422 022252 モサ子が私の背中に触れる。その時、あたしの体に電流が走った。人に触れられ、痺れるなんて初めての体験。若葉「あっ」そう、この小さな、小さな喘ぎがモサ子を燃え上がらせたのだ。若葉「きゃっ」モサ子の両手が、あたしの胸とクリトリスへと向かう。そして艶のある声があたしを犯す。「君の名は?」
100422 022526 続く。お休みなさい。
100422 114716 若葉「伊藤…若葉」「ふぅん…若葉っていうのか…若葉…若葉」耳元であたしの名前が囁かれる。あたしが彼女の口の中でびぃゅうん、びぃゅうん、と木霊する。彼女の声帯とあたしの鼓膜を行き来するゴスペルソングは、春の突風。あたしの心を乱れさせる。耳を塞いでも魂へと入り込んでくる彼女の輝く声。
100422 131017 ツィッター読むだけならpcよりスマートフォンアプリtwiccaの方が読みやすい。しかしリストが読み込み中から動かず使えない。うーん。一長一短。
100422 131237 これまで歯医者、この後も歯医者。休憩しているまんきつで少女漫画について考える。うーん。
100423 014024 皆様、フォローありがとうございました。職場では読めないような百合小説をUPしていく予定です。コンゴトモヨロシク★
100423 014327 BL小説 愛と潤いのドリンク劇場『伊藤君と円先輩』10本目『瓶コーラ』(絵 石原理)が掲載されました。赤い絨毯と共に現れたのはコカ公! コーラといったら瓶コーラでしょ、の回です。http://drink110.blog29.fc2.com/blog-entry-13.html
100423 020254 こんな鬼畜会話に盛り上がっている私のツイッターですが、とても良さげなコーヒー豆店とかフード関係者の方々にもフォローしていただいているのでした。フード関係は探すのが大変なので、ありがたいです。美味しそうな食べ物や地方物産の情報とかウンチクとか楽しみにしています。
100423 021100 今年の目標 「伊藤君と円先輩」「伊藤君と円先輩裏バージョン」「某百合小説300枚書き直し」「ビアチカ新作30枚」「某百合小説続編300枚←New!」とりあえず二年以内に某百合小説続編5本は書く。そして夢はエリカさんに英訳yuri本を出してもらう事!
100423 022253 今日、帰りに飲み屋で友達と話した。人材不足だよねと。しかしそんな私達に、石原さんとか、某友人とか、能力値の高い方々が協力してくださる。本当、ありがたいです。でもだからこそ、恩をお返ししたい。頑張ります。とりあえず私が書かなくては世界は始まらない。
100423 023037 そして私をフォローしてくださっているクリエイターの方々。特に百合関係。もっと、もっと上を目指してください。技術を上達させてください。お願いします。模写をして練習してもいい。デッサンを一日中やってもいい。本を読んで考えてもいい。もっともっと洗練させてください。お願いします。
100423 023948 目眩く百合の、そして同性愛の世界を広げたい。それも日本の小説で、世界を百合ワールドにしたい。イスラム教徒にも、キリスト教徒右派にも、百合ワールドを堪能してもらいたい。
100423 153720 以下の文、フォローしている人が多い人はすぐ流れるだろうけど、少ない人にはウゼェw ごめんね~。 
100423 155013 スポクラ行って歩いてくる。そういえばご飯食べてなかったな。何故か偶然にも横の広告がヘルシアw ヘルシアウォークキャンペーンwしかしヘルシアは体温下がるからパス。お気に入りはVAAM。VAAMがないと運動後の筋肉痛に耐えられない >< 筋肉痛はマジ死ねる ><
100423 182238 ニュースで。東京の刺激臭。実は硫化水素ってwwビルの下水がビルピットに溜まると、「さまざまな理由で硫化水素が発生し」ってww
100423 182556 やっとご飯食べた……カップラーメンだけど……。なんだかんだと疲れちゃってダメだなー。買い物には行かないと。。。。
100423 183958 ううっ、立ち上がれない……。たしか先週の金曜日は一日寝ていたな。。。
100423 184052 がーんーばーれーーー。買い物とーーー、夕食とーーー洗濯が待ってるーーー。あうーーー。
100423 184301 現在、docomo側のミスで、2chやらなんやらに繋がらないらしいですわよ、奥様。スマフォから繋がらなくて、とうとう2chが倒産したのかと思っちゃったよー。
100423 203318 買い物なう。疲れて椅子に座ってる。とにかくたるい。
100423 203443 やばい、もう20時半。早く帰ってご飯炊かないと。
100423 204529 ニンドリとマクロスクロニクル買ってきた。メトロイドのサムス・アラン、美形化が止まらないw
100424 030519 マリオ、ゼノブレイド、メトロイド、イナイレ、ポケモンがやりたい。ゲームがしたい。
100424 160415 今日の2ch流行り言葉 「日本企業は成果主義じゃなくて減点主義」
100426 043014 オタク、百合、BL系をフォローさせてもらいました。
100426 135720 セクマイに理解がありそうなオタク系をフォローしたー。クリエイターとかもがんがん。クリエイター系フォロワーさんとは、いつか一緒にお仕事が出来たらいいなと思っています。
100426 140409 今日は洗濯日和! あー、シティで曾良芭蕉の本とか買いたーい。買い物にいくかなー。ううっ、すぐ風邪をもらってくる私にとって即売会は命がけ。
100426 140559 食事か……いや、風呂が先だな……。あと原稿三枚。頑張ろう。
100426 195354 マックなう。原稿書き中。ハンバーガーを食べるとやはり気持ちが悪い。
100426 210413 やっぱり一枚書くのに3時間かかるな。つれー。
普通なら三時間で15枚は書けるのに。そして胃もたれー。マックは高くてもいいからもっとましなもん作ってくれ。
100427 011239 「XXくすくす」VOL.7(前編) http://yuri.cocolog-nifty.com/ycoco/2006/11/vol7_62cc.html   なんか百合書評サイト見付けた。うーむ、ツイッターにはいないんかのぉ。ブックマークは沢山ありすぎてチェックするのが大変。
100428 041049 皆様、フォローをありがとうございました。とってもヘコんでいる時に、元気付けられます。
100428 145037 百合メモ 百合文庫の評論サイト見付けたので、貼っておく。百合作品リスト(商業系) - 2009年 私的年間ベスト10+α
100428 150026 うーん、アイリス文庫に百合っぽいのないなーと思ってたけど、やっぱり続いていなかったのか。っていうか文庫にビニールかかってて内容チェックして買えないところがな。ぬる百合だと床に叩き付けたくなるし。なかなか手が出せない。書店はビニール外せよ~。金があっても買えません。
100430 030757 ディズニーのアリスインワンダーランド、激オススメ。エンディングが最高だった-。つい設定資料集も買ってきてしまったー。そして帰りに友達と楽しい話をして帰ってきた。でも95%が仕事の話で、さらに勉強しなきゃなぁって思った。うーん、ガンバロ。

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『人形の匣』マリア篇シナリオ 思い出。

『人形の匣~愛のディティール』は私が自分の名前で始めて作った商業作品でした。
発売会社はPiAS。
もちろん18禁ゲームです。

「シナリオ500枚でお願いします」と社長さんに言われたのに1000枚書いたとか。
その時代・恋愛ゲームが流行っているのに逆走して、グラフィックの7割が肌色Hシーンだとか。

今だから言える、最終入稿の時、皆が見ている目の前でソフトが「プシューン!」って終り、バグがあったのだけど出荷してしまい、速攻追加ソフトを出したとか。(その節はすいませんでした。いや私、プログラマーじゃないけど)

PCゲームを作ってみたら、実はアダルトPCゲーム業界には女性が多いって知ったとか。

初めての体験ばかりで面白かったです。

後にPiASは解散してしまって残念でした。
そしてPCゲームという「後世に残らないメディア」というのは私にとってショックでした。
Win98が終われば、メディアが終りですからね。

電子書籍はサイトが終わっても、テキストやPDFやePubが残りますが、PCゲームは立ち上がりません。
というわけで素敵なグラフィックをお見せ出来ないのが残念です。

このゲームは一方、マガジンマガジンの『PIAS』のホモショタプレゼント企画に使われました。
大人気だったそうです。応募してくださった皆様、ありがとう!
この本は『百合嫁』なのでBLを載せる予定がないのですが、「ホモルートも読みたい!」という方、ぜひツイッターで私に @fujima77 してください。
ページを増やしたところで料金は変わりませんので、ご要望がありましたら載せます。
またフォローもお待ちしております。

では『人形の匣~愛のディティール』マリアルートをお楽しみください。

2012/08/29 藤間紫苑

試し読みできます

人物紹介

『人形の匣~愛のディティール』
百合ルート マリア篇

(グラフィック等は『人形の匣』をPCで検索して見てください)

人物紹介
・榊 麻莉亜(さかき まりあ) 17歳  主人公。椎名と駆け落ちをするが失敗する。

・藤原 椎名(ふじわら しいな) 女性 25歳
 榊家執事。

・ 榊 花南(さかき かなん)17歳  マリアの従姉妹。

・小山田 真琴(おやまだ まこと) 23歳
 このゲームの表主人公。義弟が養子に出された榊家に侵入し、弟の奪還を計る。

・ 小山田 流架(おやまだ るか) 男性 10歳
 真琴の義弟。榊家へと養子に出される。

・ 奥秩父 恭平(おくちちぶ きょうへい) 男性 20歳
 榊家のコック。

・榊 恵梨衣(さかき えりい)
 カナンの母親。

・菱沼グロリア(ひしぬま ぐろりあ)  30歳くらい?
 神秘的な家庭教師。

・榊砂良(さかき  さら)
 マリアの母親。

・小山田真一(おやまだ  しんいち)
 真琴達の父。

・小山田ソニア(おやまだ  そにあ)
 真一の後妻。

・藤原美菜(ふじわら  みな)
 シーナの母。


・客 椅子男 (いすおとこ)
・客 机男(つくえおとこ)
・客 燭台男(しょくだいおとこ) ・先輩1
・先輩2
・机男教育係
・椅子男教育係
・燭台男教育係

試し読みできます

● 作註:二日目 朝 マリア自室 朝食


(● 作註:  日付
(★ 作註:  音 足音
(▲ 作註:  無し 立ちキャラ 
        CG イベントシーン
 強制イベント その後、その選択肢しか出ない。
 秘密イベント 他の選択肢も出るので、どれを選択してもかまわない。


---------------

(● 作註:二日目 朝 マリア自室 朝食 
 痛い。
 尻の痛みで起きるなんて、何年ぶりだろう。
 ズキン、っと痛みが走るたびに、昨夜の事が思い出される。
 私はシーナとの駆落ちに失敗したのだ。そして、私の大切なシーナを榊の人形化されたのだ。
 ……くやしい。くやしい、くやしい!
(★ 作註:マリアの鳴咽)
 私は暫くの間、くやしさに身を震わせながら泣いていた。
【榊の人形】
「…………………………」
 榊の人形が私にそっとハンカチを差し出した。
【マリア】
「…………ありがとう」
 榊の人形にもちゃんと礼を言わなければなりませんよ、お嬢様。 こう、私に教えてくれたのはシーナだった。シーナはこの屋敷の中で、榊の人形を誰よりも上手く指導していた。

(▲ 作註:子供の頃、シーナとの思い出 幼いマリアとシーナ 玄関前、榊の森の中のお茶会 CG)

 幼い頃、私は榊の人形達を連れて、榊の森の中にある畑に花を摘みにいった。一時期、私はドライフラワーを作るのに凝っており、家中をドライフラワーで飾ったものだった。その中でも特に薔薇を好んでいた。 
【シーナ】
「お嬢様、お茶をお持ちしました」
【マリア】
「見て、みてシーナ! マリアね、こんなにお花を摘んだのよ。
 ドライフラワーを綺麗に作れるかしら!」
【シーナ】
「お手伝いをしてくれた榊の人形にも、礼を言わなければいけませんよ、お嬢様」
【マリア】
「へんなの、この子達に礼を言う人なんていないわ」
【シーナ】
「榊の人形達は自らすすんで榊家のために沢山働いているのです。次期当主様は礼を重んじなければなりません」
 そう言いながらシーナは、カップに紅茶を注いだ。
【マリア】
「でもシーナ、この子達、返事もしないのよ」
【シーナ】
「返事をしなくても榊の人形達は、お嬢様に忠誠を誓っておりますよ。さぁ、榊の人形の目を見て、言ってみて下さい」
【マリア】
「…………ありがとう」
【榊の人形】
「………………」
【マリア】
「よく、わからないけど、喜んでいるみたい」
【シーナ】
「よくできました。
 榊の人形の表情を読み取れてこそ、次期当主様です」
 シーナは私の頬にそっと手をあてて、微笑んだ。
 シーナが淹れた紅茶は、甘く、優しい香りがした。

(▲ 作註:思い出終わり。マリアの部屋の中)
(★ 作註:ドアが開く音)

【シーナ】
「オジョウサマ、オショクジデス……」
【マリア】
「シーナ……」
 シーナはベッドの上に朝食を運んでくれた。いつもの優しい微笑みは、彼女の表情から消えていた。
【マリア】
「ごめんね……シーナ、ごめんね……」
 私は涙を流しながら朝食を口に運んでいた。







(● 作註:二日目 昼1 目的 カナンに会う。場所 マリアの部屋)

 泣いてばかりはいられない。もうシーナには頼れないのだ。
 私がしっかりしなくてはいけない。
 私は絶対にシーナと一緒に屋敷を出なければならない。そうしないと二人だけの幸せな生活は、来ないのだから。
 普段だったらこの時間は勉強の時間だから、図書室に行かなければならないが……グロリア先生にはあまり会いたくない……。
 エリィ叔母様なら私に協力して下さるのではないだろうか。
 エリィ叔母様はお母様の従姉妹(いとこ)で、とても利発な女性だ。いつも私に「榊の後継者なんて肩書き、いつでも捨ててかまわないのよ。そのために娘のカナンがいるのですから」と言って、私のストレスを軽減させてくれる。
 彼女なら私に協力してくれるかもしれない。
 どうしよう。

(■ 作註:分岐 1 エリィ叔母様の部屋へ行こう。 2 やはり勉強しに図書室に向かおう。

(■ 作註:分岐1 エリィ叔母様の部屋へ行こう。 選択)

 エリィ叔母様にとにかく相談してみよう。お部屋にいらっしゃるだろうか。忙しい方だから、いないかもしれない。
 私は二階の自室を出て、エリィ叔母様の部屋へと向かった。

(■ 作註:分岐2 やはり勉強しに図書室に向かおう。 選択)
 グロリア先生をどうやったら味方につけられるだろうか。グロリア先生はお母様ととても親しい仲だ。でも先生を味方につけられないようでは、シーナと二人の幸せな生活など、夢また夢だ。
 とにかく、先生を味方につけよう。
 私は二階の自室を出て、図書室へと向かった。

(■ 作註:分岐1、2終わり)

(▲ 作註:背景 孔雀廊下)
(▲ 作註:カナン 廊下で出会う)

【カナン】
「マリアじゃない。丁度、貴女に会いに行くつもりだったのよ」
【マリア】
「カナンちゃん。来てたの?」
 彼女は私の再従姉妹(はとこ)の榊花南(サカキ カナン)。
 エリィ叔母様の一人娘で、叔母様似の秀才だ。普段は外国の学校に通っているのだが、満月の夜ごとに行なわれる、榊の儀式がある前日には屋敷に泊りに来ている。
 今回は私の成人の儀式だということで、数日前から泊りに来ているようだ。私は彼女がちょっと苦手だ。
 ……でも彼女の協力が仰げないと、屋敷から出るなんて絶対に無理だろう。
【カナン】
「私の部屋に遊びに来ない?」
【マリア】
(■ 作註:分岐 1 「ええ……行くわ」 2 「え! あの……」

(■ 作註:分岐 1 「ええ……行くわ」)
 カナンの部屋は三階にある。西側にある階段の近くだ。正面には私の寝室があり、幼い頃、私はよく深夜に寝室を抜け出して、カナンの部屋に遊びに行った。二人で明け方まで、きせかえごっこをしたり、将来の夢を語り合ったりしたものだ。

(■ 作註:分岐 2 「え! あの……」
 私は返事に詰まってしまった。
【カナン】
「……来るでしょ?」
 カナンはぴくっと眉毛を動かし私を見た。こういう迫力のある所は、お母様であるエリィ叔母様にそっくりだ。
【カナン】
「行きましょう」
 私は黙ってカナンの後に付いて行った。
 カナンの部屋は三階にある。西側にある階段の近くだ。正面には私の寝室があり、幼い頃、私はよく深夜に寝室を抜け出して、カナンの部屋に遊びに行ったものだ。
 二人で明け方まできせかえごっこをしたり、将来の夢を語り合ったりしたものだ。

(■ 作註:分岐1、2 終わり)

(▲ 作註:場所 カナンの部屋)

【カナン】
「今、片付けが終わったばかりなの」
 カナンが来ると、部屋の中のコンピューターはフル稼動する。
 昔はフリルで飾られていたカナン専用部屋は、年を追うごとにコンピューターが増えていき、今では巨大なコンピューターが壁を飾るようになってしまっていた。
 二年前位には内装が造り替えられ、電磁波の影響が私の部屋に及ばないように注意が払われた。
【マリア】
「相変わらず、凄い部屋ね」
【カナン】
「お母様は執務室を持っているのに、何故、私には無いのかなぁ。マリアの方からも当主様に伺って下さる?
 でも考えてみれば、あと数日でマリアが当主になるのよね。
 そうそう昨晩、貴女、駆落ち騒動を起こしたんですって?」
 私は思わず口を噤(つぐ)んでしまった。どうして彼女はこれ程までに情報収集能力が高いのだろうか。
 私は昨晩の出来事を思い出し、口惜しさと恥ずかしさで胸が一杯になってしまった。
【カナン】
「そんなに落ち込む事はないわよ。好きな事をして生きた方が良いに決まっているもの。失敗は成功のもとって言うじゃない?」
 突然、思いもよらずカナンに励まされて、私は驚いた。
 私はいつものように、この性格がきつい再従姉妹殿に嫌味を言われるかと思っていた。
【マリア】
「……励まされるなんて……思わなかったわ」
【カナン】
「だって、私は榊家次期当主代理ですもの。
 別にマリアが居なくなっても、全然構わないもの」
 そう言われると、確かにそうだ。
 カナンは幼い頃から榊家次期当主代理として教育されている。
 私が居なければ次期当主になるわけだから、駆落ち事件の事を聞いて、むしろ喜んでいるのだろう。
 ……なんとなく複雑な心境だ。
【カナン】
「もう、すぐそうやって拗(す)ねるんだから。と・に・か・く! 私は貴女の協力をしてあげるって言っているのよ。感謝なさい」
【マリア】
「協力してくれるの? カナンちゃん。ありがとう」
【カナン】
「でもね。条件があるわ。……そうね。私の唇にキスをするか、跪(ひざまず)いて私の足にキスをするといいわ。
 どっちにする?」
 カナンは私を見て、にやり、と笑った。
【マリア】

(■ 作註:分岐 1 「……唇にキスを……」 2 「……足にキスを……」 3 「いや! そんな事をさせるなんて、どうかしているわ、カナンちゃん」

(■ 作註:分岐 1 「……唇にキスを……」
 私は俯(うつむ)きながらそう答えた。
 カナンが瞼をすっと閉じた。両手を後ろに組み、きゅっと唇に力を込めるカナンの姿には、初々しさを感じた。
 明るい日の下で、私達は唇を重ねた。

(▲ 作註:CG 二日目昼1カナンの部屋 分岐1 麻莉亜と花南の唇キスシーン )

【カナン】
「…………あ…………」
 カナンの唇から、か細い声が漏れた。
 窓の外から、梢が風に揺れる音がした。さらさらさら、梢が揺れる音と共に、私達の髪は風に揺れた。
 突然、カナンは私から離れ、声を荒げた。
【カナン】
「~~~~~~~~~~!! ちょっとマリア! 何するのよ!」
【マリア】
「え……なにって、キスを」
【カナン】
「だ、誰も舌まで入れろなんて言ってないわよ!」
【マリア】
「だって、正式なキスはそういうものでしょ? 挨拶代りのキスなら、いつも自然にしているじゃない、私達」
【カナン】
「そりゃそうだけど~~~~~!!」
 カナンは真っ赤になりながら、手で首筋を摩(さす)った。
【マリア】
「……カナンちゃん。もしかして気持ち良かった?」
【カナン】
「ば、馬鹿言わないでよ!! マリアみたいなネンネにキスされたくらいで感じるわけないでしょ!! もう!
 とにかく協力してあげるわ。だからシーナと駆落ちしようとした経緯(いきさつ)を教えなさいよ」

(■ 作註:分岐 2 「……足にキスを……」
 カナンは私の前に、すっと右足を出した。私は絨毯の上に跪き、両手でカナンの右足を支え、靴にキスをした。それから靴紐をほどき、靴を脱がし、靴下を脱がして、足の甲にキスをした。

(▲ 作註:CG二日目昼1カナンの部屋 分岐2 麻莉亜が花南の足にキスをする)

【カナン】
「………………あっ……」
 私が足に唇を触れさせると、カナンがびくっと震えた。私が見上げると、カナンは頬を紅潮させ、唇を震わせていた。
 いつもカナンにきつい言葉を浴びせられている私は、彼女の可愛らしい仕種に動揺した。
【マリア】
「…………………………」
【カナン】
「…………!! なに、ぼーっと人の顔を見ているのよ!
 もういいわよ! 離しなさいよ!!」
 急にカナンは足を引っ込めた。
【マリア】
「だって、カナンがあまりにも可愛い顔をするのですもの」
【カナン】
「ば、馬鹿言わないでよ!! マリアみたいなネンネにキスされたくらいで感じるわけないでしょ!! もう!
 とにかく協力してあげるわ。だからシーナと駆落ちしようとした経緯(いきさつ)を教えなさいよ」

(■ 作註:分岐3 「いや! そんな事をさせるなんて、どうかしているわ、カナンちゃん」

 カナンは、バンっ、と百科事典をテーブルに叩き付けた。私は音と、カナンのか細い手が軽々と百科事典を持ち上げた事に驚いた。
【カナン】
「馬鹿言ってるんじゃないわよ。そんな事も出来ないで、榊城を出るつもりなの?! 貴女が今の生活を維持出来るのは、榊家次期当主という肩書きがあるからなのよ! 城を出たらそんなものはもうないの。
 そりゃあ私やお母様は、貴女を援助してあげるわ。でもそれは貴女が再従姉妹だから、ただそれだけの理由で協力してあげるのよ。キスをするくらいなんだっていうのよ。
 貴方はただ黙って榊家次期当主の座にいるのかもしれないけど、私とお母様は世界中で仕事をしてサカキを守っているのよ。世の中は嫌だなんて言っている暇なんてないのよ」
 カナンは右足をすっと前に出した。カナン付きの榊の人形が、宙に浮いたままの彼女の靴の下に手を置いた。
【カナン】
「キスなさい、マリア。話はそれからよ」
 屈辱と、世間知らずと罵られた恥ずかしさで私は肩を震わせた。
 私はカナンの足元に跪(ひざまず)き、彼女の靴にキスをした。
 私が靴に唇を触れさせると、カナンがびくっと震えた。私が見上げると、カナンは頬を紅潮させ、唇を震わせていた。
 いつもカナンにきつい言葉を浴びせられている私は、彼女の可愛らしい仕種に動揺した。
【マリア】
「…………………………」
【カナン】
「…………!! なに、ぼーっと人の顔を見ているのよ!
 もういいわよ! 離しなさいよ!!」
 急にカナンは足を引っ込めた。
【マリア】
「だって、カナンがあまりにも可愛い顔をするのですもの」
【カナン】
「ば、馬鹿言わないでよ!! マリアみたいなネンネにキスされたくらいで感じるわけないでしょ!! もう!
 とにかく協力してあげるわ。だからシーナと駆落ちしようとした経緯(いきさつ)を教えなさいよ」

(■ 作註:分岐1、2、3 終わり)

 カナンの部屋の窓際には、お茶の時間用の丸テーブルが置かれていた。私達が椅子に座ると、良いタイミングでシーナがサカキアフタヌーンティーを運んできた。
【カナン】
「……まったく、榊の人形になってもシーナって優秀な執事よね。
 マリア。はっきり言うけど、貴女が自分の能力だと思っている事の80%くらいはシーナの能力なのだから、己惚れるんじゃないわよ。
 まぁ、そういう点で、貴女がシーナと城を出ようと判断したのは正しいわ。貴女一人じゃ、城の外では生きていけなくってよ」
【マリア】
「そ、そんな風に言わなくてもいいじゃない……カナンちゃん」
【カナン】
「じゃあ貴女、お茶一杯、淹れられて?」
【マリア】
「そりゃあ、あまり、淹れられないけど……。だって私、リーフが保存してある場所も知らないし……」
【カナン】
「それが甘えている証拠よ。元当主の沙羅様は、成人の儀式前までに城内を統治なされていたと言われているわ。
 私だって貴女の成人の儀式前には、城外のサカキを統治すべく勉強して、今では50%くらいの会社は私が顧問役に入っているわ。
 なのに貴女、シーナに頼り過ぎなのよ。何をするにも、まず独り立ちしなきゃね」
【マリア】
「……私がシーナを守ってあげられるかしら」
【カナン】
「かしら、じゃなくて、守るっていう選択肢しかないのよ。
 とにかく、城を出るにしても、出ないにしても、お母様やグロリア先生の協力を仰がなきゃね。
 ……でもあの二人、仲が悪いのよね」
【マリア】
「そうね……。
 エリィ叔母様は、私が城から出る協力して下さるかしら?」
【カナン】
「するでしょうね。……お母様は私を当主にするのが夢なのですもの。私はそのように育てられてきているから、別になんの問題もないわ。
 私だって今まで苦労して次期当主代理として教育を受けてきているのだから、マリアが榊の後継者を降りる事に反対しないわ」
 カナンはにっこりと笑った。
【カナン】
「だから貴女は、したいことをすればいいわ」
 カナンは本当に嬉しそうだった。
 榊家当主というのは名誉な事だと私達は教わってきた。だが、私はその次期当主として育てられ、生まれてから一度もこの敷地から出たことがない。
 高い塀は、私にとって世界の終わりを意味していた。これは想像するよりも辛い責務だ。
 私はこの辛い立場に、再従姉妹を代りに据えようとしている。本当にそれでいいのだろうか? 私はカナンを騙しているのではないだろうか。
 カナンは黙って、微笑んでいた。私は口を噤んだ。
【マリア】
「グロリア先生は協力して下さるかしら」
【カナン】
「それが問題よ。だって先生は神樹信奉者だものね。榊の教えには絶対服従だわ。……でも一方で、榊次期当主のマリアには、逆らい辛いんじゃないかしら。
 まぁ、頑張ってみれば? 私は先生の事なんて興味ないし。
 ところでどうしてシーナは榊から出ようなんて考えたの? 榊城の執事なんて、かなりいい職だと思うけど」
【マリア】
「あの……カナンちゃんはシーナのお義母さんである先代の執事って覚えている?」
【カナン】
「そりゃあね。だってつい数年前までいたじゃない。シーナの成人の儀式と共に引退したんでしょ。美菜って名前だったかしら」
【マリア】
「うん……そのミーナの事なんだけど、私達、引退した人達ってその後どうしてるか知らないじゃない? カナンちゃん知ってる?」
 カナンは気まずそうな顔をした。
【カナン】
「……実は知らないわ。普通なら退職金やら年金やら払われたり、手当てが出ると思うんだけど……失踪に近い形でいなくなっているのよ。
 私も薄々疑問を感じていたわ。さすがシーナね、そんな所に気付くなんて。他の従業員なんて、サカキ・システムに疑問すら覚えないわ」
【マリア】
「それがね、シーナの成人の儀式の時、丁度シーナはミーナにペンダントを直すように頼まれていてね、預かっていたんですって。それはミーナが前榊当主である、私のお婆様にあたる方から戴いた大切な品物だったらしいのよ。でも、それを受け取る事無く、ミーナは失踪してしまったの。
 砂良お母様やグロリア先生に訊ねたらしいんだけど、暇をとらせたの一点張りでしょう?
  それでシーナはサカキ・システムに疑問を持ったんですって。……それで私も思ったのよ。だって、私達、榊一族の血縁は四人しかいないし……。従業員も代替わりすると居なくなるし……」
【カナン】
「そうね、調べてみる価値はありそうだわ。
 あら、もうこんな時間、私、電話しなきゃいけない所があるのよね。マリア、今日、夕食後に私の部屋に遊びに来なさいよ。
 その時にでも、また話しましょう」
【マリア】
「ええ。……カナンちゃん。協力してくれて有難う」
【カナン】
「いいわよ、別に。自分のためにやるんだから、気にしないで頂戴ね」
 言葉は相変わらずきつい再従姉妹だ。
 でも彼女の協力を得て、少し楽になった様な気がする。



(● 作註:二日目 昼2 マリアの自室)

 普段なら屋敷内の散歩に出掛ける時間だ。中庭を歩いたり、お茶を飲んだり、シーナと雑談したり……。
 成人の儀式も近いのに、私は何をやっているのだろう。
 お母様とゆっくり話合ってみなければいけない。それとも椅子頭や燭台頭に会いに行こうか……。彼女達だったら屋敷内の噂を知っているかもしれない。どうしよう。

(■ 作註:分岐1 いつも通り、中庭に行こう。
(■ 作註:分岐2 ……お母様と話合わなくてはいけない。
(■ 作註:分岐3 頭達とお話しよう。



(■ 作註:分岐1 いつも通り、中庭に行こう。

 自室を出ると、廊下の東側に誰かが歩いていくのが見えた。
【マリア】
「……? 誰かしら」
【シーナ】
「……………………コックト、シンジンノハウスキーパーノ、ヨウニミエマス」
【マリア】
「新人のハウスキーパーが入ったの?」
 シーナは返事をしなかった。どうもよく分からない事のようだった。榊の人形化する前は、こんな事はなかったというのに。実務の面でも不便でならない。
 本当にお母様や先生は、シーナを榊の人形化したまま、私に榊を継がせるつもりなのだろうか。
 私は西側にある螺旋状の階段をゆっくりと降りて行った。
 幼い頃、カナンと遊んだ思い出の階段。階段で遊んでいると、いつもグロリア先生に怒られた。
 階段の赤い絨毯は私の成人の儀式に合わせて、一年前に張り替えられた。それまでは、やや古ぼけた絨毯だったのだ。
 屋敷の中、全てに思い出がある。私の大切な居場所だった。
 でも私はここを出る事を選んだのだ。誰だって独り立ちしなければならないのだ。それが大人になるって事なのだから……。
 中庭は今日も光で溢れていた。中庭の中央に位置する神樹様は、今日も若葉が瑞々しく輝いている。
 中庭の西側には幾つかテーブルが置かれており、私は普段ここで読書をしたり、ポケットゲーム機で遊んだりしている。

(▲ 作註:榊の少女人形 マリア)

【榊の人形】
「オジョウサマ、オチャノ、オジカンデ、ゴザイマスカ」
【マリア】
「いいの、ただの散歩だから。ありがとう」
 中央には大きな神樹が立っている。
 神樹には伝説があり、この樹が失われる時、世界の終わりが来るといわれている。
 だから榊が樹を守り、世界を守るのだと、グロリア先生に教わってきた。そして神樹は榊に栄光をもたらすのだという。
 私の、この神樹の葉によく似た紫色の髪が、榊後継者の印だと、お母様は言われるが……髪の色くらいで私の人生を決められては、かなわない。
 私は神樹を通り過ぎて、中庭の東側にある迷路まで来た。
 私は幼い頃、シーナといつもこの迷路で遊んでいた。

(作註:回想)
(▲ 作註:幼いマリアとシーナ)

【シーナ】
「お嬢様、どこにいらっしゃるのですか?」
【マリア】
「うふふ、さがして、マリアはここよ、シーナ」
 私達は食事も忘れて迷路で遊んでいた。幼い頃の私は、この緑の迷路が大好きだった。今ではゴールにある玄室まで、ほんの五分もあればたどりつける迷路だが、幼い頃はかなり迷ったものだ。
 私が創った物語では、緑の迷路の向こうには、石の入り口があって、そこから誰も知らない外の世界に繋がっているのだ。
 冷たい闇の世界に……。
【マリア】
「こっちよ、シーナ。
 ふふふ………………あ!!」
 緑の迷路と玄室のある小さな広場。見た目はさほど変わらなかったが、広場に出ると空気がすうっと冷たくなるのだ。
 玄室の入口に立て掛けられた巨石で出来た扉は、苔に覆われ、小さな私にはとても恐ろしいものに見えた。
【シーナ】
「マリア様、見つけましたよ。……マリア様は怖い、怖いと言いながら、玄室の入口が大好きですね」
【マリア】
「何故だか分からないけど……ドキドキするのよ……あっ」
 あの時だったのだ。シーナが初めて私を抱いたのは。

(▲ 作註:CG 二日目昼2分岐1玄室前 回想 少女シーナに抱かれる幼いマリア)

【シーナ】
「……………………………………」
【マリア】
「………………シ、シーナ………………」
【シーナ】
「お嬢様はこのシーナが、命を懸けてもお守りいたします」
 後ろから力強く抱かれた驚き、シーナの体の温もり、首筋にかかる吐息、私には全てが新しい感動だった。

(作註:回想終わり)

 玄室。先代の榊が休む場所。
 先代の榊……。先代の……先代の執事……?
 もしかしたらミーナ失踪の謎は、この玄室に何か隠されているのかもしれない。
 私は玄室の扉に手を掛けてみた。
【マリア】
「ん~~~~~~~。
 ふう、開かないわ。ねぇ、貴女達、手伝ってくれません?」
 シーナと榊の人形に手伝って貰ったが、やはり巨石で出来た扉は開かなかった。
【マリア】
「そんなに簡単に開くわけないわね。また別の機会にしましょう」
 私は自室に戻ることにした。



(■ 作註:分岐2 ……お母様と話合わなくてはいけない。

 もしかしたらお母様も、私が城を出る事をお許しになって下さるかもしれない。この城から一歩も出ない生活をしているのは、お母様も一緒なのだ。
 私は自室を出て、お母様の部屋へと向かった。
 お母様の部屋は私の部屋の並びにある。孔雀館二階は南側と北側に幾つかの部屋が並び、その南側の中央に位置する。
 お母様の部屋には螺旋階段があり、三階にある寝室と繋がっている。私の部屋も同じような構造になっている。
 お母様は雲雀館の二階にも執務室を設けているが、最近は殆ど自室の居間で仕事をしている。
 私の成人の儀式が近いので、忙しいらしく、あまり部屋から出なくなってしまった。
【マリア】
「……? 誰かしら」
 廊下の奥の方に、誰かが歩いていくのが見えた。
【シーナ】
「……………………コックト、シンジンノハウスキーパーノ、ヨウニミエマス」
【マリア】
「新人のハウスキーパーが入ったの?」
 シーナは返事をしなかった。どうもよく分からない事のようだった。榊の人形化する前は、こんな事はなかったというのに。実務の面でも不便でならない。
 本当にお母様や先生は、シーナを榊の人形化したまま、私に榊を継がせるつもりなのだろうか。
 お母様の部屋だ。私は深呼吸した。
【マリア】
「お母様は御在室かしら?」
 お母様の部屋の扉の前に立つ榊の人形は、巨大な当主部屋の扉を開け、お母様に声を掛けた。
【榊の人形】
「オヤカタサマ、オジョウサマガ、オコシデス」
 私はお母様の部屋に入った。
【マリア】
「お母様、お話があります」
【サラ】
「入室を許可するまで入るなと、何度言ったら分かるのですか? アリア」
【マリア】
「お母様」
【サラ】
「私は忙しい。マリア、部屋から退出なさい」
【マリア】
「でも!!」
【榊の人形】
「ゴタイシュツ、ネガイマス」
 私は榊の人形に止められ、部屋から出た。

(★ 作註:扉が閉まる音)

 私の目の前で、巨大な扉は閉じた。
 お母様との距離は、なんと……なんと遠いのだろうか。
 お母様は昔から私の話を聞いて下さらない。何事も押し付けるばかりで、私の言う事に耳を傾けて下さらない。
【マリア】
「………………う、うっ、うっ……」
 私はお母様の扉に額を押し付けながら、声を殺して泣いた。



(■ 作註:分岐3 頭達とお話しよう。

 自室を出ると、廊下の東側に誰かが歩いていくのが見えた。
【マリア】
「……? 誰かしら」
【シーナ】
「……………………コックト、シンジンノハウスキーパーノ、ヨウニミエマス」
【マリア】
「新人のハウスキーパーが入ったの?」
 シーナは返事をしなかった。どうもよく分からない事のようだった。榊の人形化する前は、こんな事はなかったというのに。実務の面でも不便でならない。
 本当にお母様や先生は、シーナを榊の人形化したまま、私に榊を継がせるつもりなのだろうか。
 頭達の部屋は、私の部屋がある孔雀館二階の東側の端にある。
 二階の廊下の南側には私の居間、幾つかの客室、お母様の居間、幾つかの客室、そして頭達の部屋がある。
 頭は燭台頭や椅子頭等々、家具別に何人かいるが、私とよく話すのは燭台頭と椅子頭だ。
 どちらの頭に会おうかな?

(■ 作註:分岐3-A うーん、燭台頭にしよう。
(■ 作註:分岐3-B やはり、椅子頭にしよう。

(■ 作註:分岐3-A うーん、燭台頭にしよう。
 私は燭台頭の部屋の扉をノックした。
【榊の人形】
「ハイ……オジョウサマ。
 ショクダイガシラハ、ルスニ、シテオリマス。オヤカタサマノ、ヘヤヘ、ヨバレ、ムカイマシタ。
 シンジンキョウイクノ、シゴトノヨウデス」
【マリア】
「そう、残念。……新人が入ったの?」
【榊の人形】
「ハイ」
【マリア】
「誰の紹介なの?」
【榊の人形】
「コックガ、ツレテキタ、モノダ、ソウデス。
 ウワサニヨルト、モンノマエニ、タオレテイタ、ヨウデス」
【マリア】
「ふふっ、そんな事があったの?」
 榊の門の前に倒れていた新人ハウスキーパーか。どうして倒れていたのだろう。空腹か、事故か……故意か。
 そんなミステリアスな事が起きるわけが無い。きっと誰かの遠縁の者に違いない。
 私は自室に戻った。

(■ 作註:分岐3-B やはり、椅子頭にしよう。
 私は椅子頭の部屋の扉をノックした。
【榊の人形】
「ハイ……オジョウサマ。
 イスガシラハ、ルスニ、シテオリマス。
 オヤカタサマノ、ヘヤヘ、ヨバレ、ムカイマシタ。
 シンジンキョウイクノ、シゴトノヨウデス」
【マリア】
「そう、残念。……新人が入ったの?」
【榊の人形】
「ハイ」
【マリア】
「誰の紹介なの?」
【榊の人形】
「コックガ、ツレテキタ、モノダ、ソウデス。
 ウワサニヨルト、モンノマエニ、タオレテイタ、ヨウデス」
【マリア】
「ふふっ、そんな事があったの?」
 榊の門の前に倒れていた新人ハウスキーパーか。どうして倒れていたのだろう。空腹か、事故か……故意か。
 そんなミステリアスな事が起きるわけが無い。きっと誰かの遠縁の者に違いない。
 私は自室に戻った。






(● 作註:二日目 夜1


 もうすぐ晩餐の時間だ。カナンも来ているし、それなりの服装をしなければならないだろう。

(★ 作註:ノックの音)

 そう考えていると、部屋にノックの音が響き渡った。
【榊の人形】
「オジョウサマ、バンサンノ、ヨウイガ、トトノイマシタ」
【マリア】
「今、行きます」
 私は自室を出た。
 廊下には幾人かの燭台係達が、やや暗くなってきた廊下を照らしていた。儀式の日が近付くと、屋敷のハウスキーパー達の数が多くなっていく。
 ……今ならお母様は部屋にいらっしゃらない筈だ。

(■ 作註:分岐1 やはり、食堂へ向かおう。)
(■ 作註:分岐2 お母様の部屋を覗いてみたい。)


(■ 作註:分岐1 やはり、食堂へ向かおう。)

 カナンも来ているし、やはり晩餐を休むわけにはいかない。
 私は一階にある食堂へと向かった。
【マリア】
「遅くなりまして……」
 いつもお母様と私しかいない寂しく広い食堂。それがエリィ叔母様とカナンがいるだけで、とても華やかになる。
 私が席に着くと、お母様が神樹への感謝の祈りを捧げた。
【サラ】
「神樹様の栄光が榊の上に永遠にあることを願う。」
【マリア】
「…………榊に栄光を」
【一同】
「榊に栄光を」
 私は食前酒に口をつけながら、神樹の栄光とは何か悩んだ。
 たとえこの城の中にいて、世界中のいろいろな情報が入手出来るといっても、私は幸せではないというのに。
 いつもお喋りなエリィ叔母様が、今日に限って無口だ。
 私も叔母様に言いたい事があるのに、つい無口になってしまう。
【サラ】
「マリア、数日後には成人の儀式です。貴女も今度の儀式が過ぎれば榊家当主になるのですから、もう少し落ち着いた行動をなさい」
【マリア】
「…………はい」
 エリィ叔母様がいる食事の席で、言わなくてもいいのに。
 お母様はいつも私に意地悪をする。
【エリィ】
「それにしてもシーナを榊の人形化するなど、私は納得いきませんわ。成人の儀式が近い今になって、執事を人形化するなんて、仕事が滞ってしまいます。
 これからそのような重要な事は、私達にも相談して下さらないと……グロリア先生」
【グロリア】
「エリィ様のお仕事に支障をきたしたのは、大変申し訳ないと思います。しかしながら私は榊を思って、この方法が最善だと考えました。
 本来なら、シーナは今回の不祥事の責任を取って、辞めさせるのが筋。しかしながら彼女の優秀な能力は、榊に不可欠と判断し、この様な処置をいたしました」
 グロリア先生はいつも通り、淡々と返事をした。
 シーナを人形化するなど、あまりにも……あまりにも酷い仕打ちだ。
【マリア】
「……気分が優れないので、お先に失礼いたします」
 私は食堂を出て、自室へと戻って行った。

(■ 作註:分岐2 お母様の部屋を覗いてみたい。)

 今ならお母様の部屋には誰も居ないはずだ。
 私は食堂とは反対方向の、お母様の部屋へと向かった。
【マリア】
「扉を開けなさい。次期当主命令です」
【榊の人形】
「ハイ」
 私はお母様の部屋へと忍び込んだ。巨大な本棚と大きな机、神樹で作られたと思われる家具。そして家具係達。
 今までこの部屋に立ち寄ったのは数えるくらいしかない。私の教育はほぼグロリア先生にまかされていて、お母様に教えられた事はあまりない。
 私は机の引き出しをそっと開けた。
 もっと前からこうやって忍び込んでいれば良かったのかもしれない。お母様との思い出が、私にはあまりにも少なすぎる。
 私は一枚の写真を見つけた。

(▲ 作註:CG 二日目夜1分岐2当主部屋 思い出写真 幼い砂良とグロリア先生)

 ……これは誰だろう? 私じゃない。……きっと幼い頃のお母様だ。それにグロリア先生も一緒に写っている。中庭でボール遊びをしている時に写したのだろうか。
 グロリア先生って、あまり変わらない方なのだろうか。昔も今も同じ容姿をしている。
 私は突然、私が思っている以上に、お母様がグロリア先生を好いている事に気付いた。
 あの冷血漢に人を愛する心など持ち合わせているのだろうか、とも一方で思う。だが、この写真が机の一番上の引き出しにあり、最も見やすい位置にあるという現実が、その事を物語っていた。
 隠されていた、お母様の恋心。
 あと一週間で、お母様は榊家当主を引退する……。
 その後、お母様はどうなさるつもりなのだろうか。
 私はお母様の部屋を出て、自室に戻った。

> →強制イベントへ続く

● 作註:二日目 夜2 自室  夜1分岐2の続き

 私は自室でフルーツを食べていた。エリィ叔母様達が来ていらっしゃるのに、食堂に行かなかった事を少々反省していた。

(★ 作註:ノックの音)

【サラ】
「入りますよ、マリア」
 私はビクッと体を震わせた。お母様が私の部屋に直接いらっしゃるなど、何年ぶりだろうか。
【マリア】
「……お母様、このような部屋へわざわざいらっしゃらなくても、私の方から出向きますのに……」
【サラ】
「今日、私がここに来た理由は分かってますね? エリィが儀式に合わせて来た時の、最初の晩餐を休むとは何事ですか。
 身内の晩餐とはいえ、榊家にとって正式な行事なのですよ。
 マリア。
 貴女は榊次期当主としての意識が低すぎます。
 そこの者、鞭を持ってらっしゃい」
【榊の人形】
「ハイ、オヤカタサマ」
 私は目を見開いて、お母様を見た。お母様は昨晩と同じように鞭を持ち、私の前にそびえ立っていた。
【マリア】
「お、お母様、…………お許し…………」
 私はガタガタ震えながら、お母様に訴えた。

(▲ 作註:CG 二日目夜1分岐2→夜2マリア自室 砂良に折檻されるマリア。両腕を縛られ、上半身をベッドに乗せ、レースのネグリジェ姿のまま折檻を受けるマリア。)

【サラ】
「ベッドに手を置いて、スカートをめくり上げなさい」
 ああ! どうして私はお母様に従ってしまうのだろうか!
 何故、抵抗出来ないのだろうか!
 私は震えながら、ベッドに上半身を乗せ、スカートをめくり上げた。昨夜の傷が癒えていない、私の赤くなった恥ずかしい尻が、お母様の前に出された。

(★ 作註:鞭の音)

【マリア】
「……あう! ……あ! ……ああ! ……痛い!
 お母様、お許し下さい! ……ああ! あああ! あう!
 お母様! ……お母様!!」
 幼い子供のように尻を叩かれている私の恥ずかしい姿を、後ろでシーナが見ていると思うと、非常に情けなかった。
 榊の人形になったシーナの瞳には、私の姿はどう映っているのだろうか。
【マリア】
「ああ……あう!……ああ!…………お許しを、お母様!!」
 鞭で叩かれているのに、私は恥ずかしい体液でショーツを濡らしてしまった。
 二十回程で、お母様の手は止まった。
 私は痛みと屈辱で、声を出して泣いていた。
【サラ】
「マリア、自分の立場をわきまえなさい。
 今晩、きちんと反省するのですよ」
 お母様はそう言い残すと、部屋を出て行った。
【マリア】
「う…………うう…………あう…………ひっく……」
 私が暫く泣き伏せていると、榊の人形が手紙を持って部屋に入って来た。
【榊の人形】
「オジョウサマ、カナンサマカラ、オテガミデス」
【マリア】
「う…………有難う…………ひっく……」
 私はカナンからの手紙を開封した。
『榊麻莉亜次期当主様
 神樹様が月明かりを浴びるこの時間、麻莉亜様も榊の御栄光を感じていらっしゃるのでしょうか。
 明日の月が黄泉へと深く沈む頃、お部屋でゆっくりくつろがれるのが、傷を癒す最善の策だと私は思います。
 神樹様の御栄光が榊に永遠にありますように。
                      榊花南 拝 』
 カナンが何かを調べてくれたみたいだ。
 私はアロマテラピー用の蝋燭で、カナンからの手紙を燃やした。




(● 作註:二日目夜2 マリア自室

 シーナと一緒に城を出たいのに、無駄に時間だけが過ぎて行ってしまう。……駄目だな、まだシーナに頼ってしまっているなど。
 とりあえずカナンの部屋に遊びに行って、相談しようか。
 それともシーナと二人きりで散歩しながら計画を立てようか。
 どうしよう?
(■ 作註:分岐1 カナンの部屋に行ってみよう。
(■ 作註:分岐2 とりあえず散歩しながら考えよう。

(■ 作註:分岐1 カナンの部屋に行ってみよう。
 いつも意地悪されるけれど、今となっては協力を仰げるのは、カナンしかいないのだから、彼女の部屋を尋ねてみよう。
 私はカナンの部屋へと向かった。

(★ 作註:ノックの音)
【カナン】
「はい……あ、マリア」
 なんだろう? 一瞬、彼女は少し嬉しそうに笑った。
 だが次の瞬間には、いつもの意地悪そうな笑みを浮かべていた。【カナン】
「入りなさいよ」
 私はカナンの部屋へと入った。子供の頃と同じように、ベッドに腰掛ける。

(▲ 作註:CG 二日目夜2分岐1カナンの部屋 寝間着姿のマリアとカナン)

【マリア】
「小さくなったね、このベッドも。昔はもっともっと広く感じたのに。ベッドの上で走り回ったりして……ふふっ」
【カナン】
「城の外の人達のベッドなんて、もっともっと小さいわよ。私の学校の寮のベッドなんて、すっごく狭いんだから」
【マリア】
「カナンちゃん、寮に住んでいるの?」
【カナン】
「めったに学校に行けないから、行くときは寮に泊って、そこから通っているの。その方が近いし、友達ともいろいろ話せるしね」
【マリア】
「友達…………。カナンちゃんって、榊のお仕事ばかりしているのかと思った。学校にも通っているんだ」
【カナン】
「学校に行かなきゃ、同世代の現状が分からないじゃない。学ぶ事は多いわ。どこに行っても、結局は人と人とのコミュニケーションが一番重要になってくるから」
 そうカナンは言うが、彼女の性格はかなりきつく、コミュニケーションどころの話ではないような気がする……。
【カナン】
「マリアはグロリア先生からしか教わっていないものね。
 シーナだって学校に通っていたでしょう? 学校には嫌な事もあるけど、楽しい事もあるわ。……仕事している方が楽しいけどね。
 でも仕事はずっとやっていくけれど、学校に在籍して、友達と馬鹿話して、その時々で盛り上がって、なんて今しか出来ないから、その体験を大切にしたいと思っているの。
 ねぇ、聞いて、マリア! 私、本当は文学関係の仕事に就きたいのよ」
【マリア】
「え、でもカナンちゃんは、エリィ叔母様の後を継ぐのよね?
 経済方面に行くと思っていたわ。
 文学って言っても……出版社とか新聞社のお仕事のこと?」
【カナン】
「違うわよ、小説書いたり、読んだりするの。詩の朗読会とかも行くけれど、私の作品って、魂こもっていないっていうか、まだまだなのよね。詩より、小説を書く方が、合っていると思うのよね。
 マリアはどう思う?」
【マリア】
「どうって……カ、カナンちゃんって昔から何でも出来るから、成功すると思うわ。でもどうして文学なの?」
【カナン】
「もっと物語の事を知りたいのよ。物語って人間に対して凄く影響を及ぼすでしょう? 『噂』だけで潰れる会社とかを見ていると、もっと研究する価値があるんじゃないかって、思うのよ。
 たとえばマリア、貴女がお金を預けている銀行が潰れそうだっていう噂を聞いたら、どうする?」
【マリア】
「人が噂をする前に、自分で情報を入手しているから、特別何も思わないけど……。正しい噂なら、そうね、って言うし、間違っていたら、あそこの経営は大丈夫よ、って助言するわ」
【カナン】
「う~~~~。ふ・つ・う・は・違うのよ。風評っていってね、噂だけで潰れちゃう会社もあるの! 
 マリアってテレビとか見る?」
【マリア】
「映画とかは見るけど、ニュースとかはあまり見ないわ。だって皆が同じ視点でばかり語っているし。もうマスコミって機能していないと思うのだけど。
 それにエリィ叔母様やカナンちゃんが収集してくる情報の方が的確ですもの」
【カナン】
「それは私達が優秀だからよ。マリアみたいなおボケさんには、これがどの位大変な仕事か分からないでしょうけどぉ。
 まぁいいわ。とにかくね、貴女に言ってもしょうがないかもしれないけど、結構世の中の人間って、物語に振り回されて生きているのよ。
 だから今まである物語を読んだり、書いたり、分析したりしたいの。そういう仕事に就きたいのよ。
 ところで……どうしてマリアはシーナと『駆落ち』したいと思ったのよ」
【マリア】
「え……だって、榊次期当主を辞めるには、『駆落ち』しかないと思ったから……」
【カナン】
「そこが物語に振り回されているっていうのよ。マリア、恋愛小説を読んで、『駆落ちって艶っぽ~い』とか思ったでしょ?」
【マリア】
「どうして分かったの? すご~い! カナンちゃん」
【カナン】
「でも次期当主を辞めるだけなら、当主になってから辞めるとか、現当主様に直談判なさるとか、お母様に相談するとか、いろいろ方法はあった筈よ。
 単純なマリアの事だから、きっと『シーナと、駆落ちしてみた~い』とか思って、その空想に取り付かれてしまったんでしょう。それで『駆落ち』って考えるだけで、ドキドキわくわくして、夜も眠れなかったんでしょう」
【マリア】
「うっ…………」
【カナン】
「…………図星みたいね。まったくマリアみたいな単純な娘が、どうして榊家次期当主なのかしら? 城の外には物語が溢れかえっているのよ。それじゃ、物語に振り回されて自滅しちゃうんだから。
 もっと頭使いなさいよ。シーナだって大半を城で暮らしていて、免疫が無いんだから、貴女がしっかりしないでどうするの」
【マリア】
「うん……。有難う、カナンちゃん」
【カナン】
「私はマリアみたいに物語に振り回されて人生を失敗するおマヌケな娘を救うべく、文学関係を仕事にしてみたいわけ。
 人は物語に触れながら、それを楽しみ、時には冷静に分析する能力が必要なのよ。批評なくして人生は渡れないわ」
 榊家次期当主代理であるカナンは、いつも尤もな意見を言う。
 私はカナンと話していると、しばしば自分がとても小さな、能力の低い人間に思えてくるのだ。
 こんな時私は、ただサラお母様の娘だというだけで、神樹色の髪を持って生まれただけで、次期当主と呼ばれる自分自身がとても恥ずかしく思えてならない。
 頭を使え、と言われても、自分なりに一生懸命考えているのに、いつもカナンに一歩先を行かれてしまう。幼い頃からいつも私は、カナンの後を歩いているのだ。それなのに私は次期当主だ。
 カナンにいつも負けているのに。私はお母様のように完璧な人間でも、エリィ叔母様やカナンのように優秀な人間でもない。それなのに私には、榊家次期当主という重い肩書きだけがあるのだ。
【カナン】
「まぁ、いいわ。
 ところで前に話したミーナの事なんだけど。どうも玄室に秘密が隠されているみたいなの」
【マリア】
「玄室って……中庭にある先祖の墓地と、ミーナに何の関係があるという……あ! まさか……?」
 私は声を低くした。カナンが顔をそっと近付けてきた。
【カナン】
「うん……まだ調べてみないと分からないけどね。
 もしかしたらミーナは、もうこの世にはいないかもしれない」
 私はカナンの衝撃的な言葉に体を震わせた。
【マリア】
「私ったら……ふ、震えている場合じゃないわ。ちゃんと真実を見なくてはいけないわよね。調べてくれて有難う、カナンちゃん」
【カナン】
「いいえ、お役に立てて嬉しいわ。とにかく明日、深夜に玄室を調べましょう。私が迎えに行くから、マリアは自分の部屋で待っていてね」
【マリア】
「ええ、ではまた明日」
 私はカナンの部屋を出て、自分の部屋に戻った。
 もしかしたら亡くなっているいるかもしれない、前執事・美菜。
 榊の人形化が治ったシーナに、私はなんて言ったらいいのだろうか……。



(■ 作註:分岐2 とりあえず散歩しながら考えよう。

 カナンってちょっと苦手だし、シーナと散歩しながら、ゆっくり計画を立ててみよう。
 私は一階に降りて、孔雀館から雲雀の館へと続く、西側の渡り廊下へと向かった。

(▲ 作註:CG 夜の紫色に輝く巨大な神樹)

 渡り廊下まで来ると、私は長椅子に腰掛け、中庭を眺めた。
 中庭には幾つかの花壇があり、新種のチューリップが咲き乱れていた。その向こうには月明かりの下、巨大な神樹がそびえ立ち、紫色に輝いていた。
 私は幼い頃から、神樹を崇めるよう教わってきた。神樹と榊次期当主になる自分は一心同体だと思っていた。神樹に守られ、一生平安に過ごすと思いながら、生きてきたのだ。
 ……神樹から離れる恐怖。榊城から出る不安。
 私はこれらと闘いながら、城を出なければならないのだ。
 シーナと二人なら、やっていけると思っていた。でもシーナが榊の人形化された現在、私は本当に城を出る事が出来るのだろうか。シーナを支えて生きていく事が出来るのだろうか。
【マリア】
「……シーナ」
 私の後ろに立つシーナは、無表情のまま、中庭を見つめていた。

(▲ 作註:カナン)

【カナン】
「マリアじゃない。どうしたの? こんな所で……ふふ、シーナとデートの最中? ごめんなさいね、邪魔して」
 そう言いながら、カナンは私の隣に座った。
【カナン】
「チューリップが見頃だわね。あの美しい姿を見ていると、チューリップ・バブルに踊る人達の気持ちも分からないでもないわよね。
 学校の寮にも、小さな花壇があってね。寮母さんがいつも手入れしていて、毎年美しい花を咲かせているわ」
【マリア】
「カナンちゃん、寮に住んでいるの?」
【カナン】
「めったに学校に行けないから、行くときは寮に泊って、そこから通っているの。その方が近いし、友達ともいろいろ話せるしね」
【マリア】
「友達…………。カナンちゃんって、榊のお仕事ばかりしているのかと思った。学校にも通っているんだ」
【カナン】
「学校に行かなきゃ、同世代の現状が分からないじゃない。学ぶ事は多いわ。どこに行っても、結局は人と人とのコミュニケーションが一番重要になってくるから」
 そうカナンは言うが、彼女の性格はかなりきつく、コミュニケーションどころの話ではないような気がするが……。
【カナン】
「マリアはグロリア先生からしか教わっていないものね。
 シーナだって学校に通っていたでしょう? 学校には嫌な事もあるけど、楽しい事もあるわ。……仕事している方が楽しいけどね。でも仕事はずっとやっていくけれど、学校に在籍して、友達と馬鹿話して、その時々で盛り上がって……なんて今しか出来ないから、その体験を大切にしたいと思っているの。
 ねぇ、聞いて、マリア! 私、本当は文学関係の仕事に就きたいのよ」
【マリア】
「え、でもカナンちゃんは、エリィ叔母様の後を継ぐのよね?
 経済方面に行くと思っていたわ。
 文学って言っても……出版社とか新聞社のお仕事のこと?」
【カナン】
「違うわよ、小説書いたり、読んだりするの。詩の朗読会とかも行くけれど、私の作品って、魂こもっていないっていうか、まだまだなのよね。詩より、小説を書く方が、合っていると思うのよね。
 マリアはどう思う?」
【マリア】
「どうって……カ、カナンちゃんって昔から何でも出来るから、成功すると思うわ。でもどうして文学なの?」
【カナン】
「もっと物語の事を知りたいのよ。物語って人間に対して凄く影響を及ぼすでしょう? 『噂』だけで潰れる会社とかを見ていると、もっと研究する価値があるんじゃないかって、思うのよ。
 たとえばマリア、貴女がお金を預けている銀行が潰れそうだっていう噂を聞いたら、どうする?」
【マリア】
「人が噂をする前に、自分で情報を入手しているから、特別何も思わないけど……。正しい噂なら、そうね、って言うし、間違っていたら、あそこの経営は大丈夫よ、って助言するわ」
【カナン】
「う~~~~。ふ・つ・う・は・違うのよ。風評っていってね、噂だけで潰れちゃう会社もあるの! 
 マリアってテレビとか見る?」
【マリア】
「映画とかは見るけど、ニュースとかはあまり見ないわ。だって皆が同じ視点でばかり語っているし。もうマスコミって機能していないと思うのだけど。
 それにエリィ叔母様やカナンちゃんが収集してくる情報の方が的確ですもの」
【カナン】
「それは私達が優秀だからよ。マリアみたいなおボケさんには、これがどの位大変な仕事か分からないでしょうけどぉ。
 まぁいいわ。とにかくね、貴女に言ってもしょうがないかもしれないけど、結構世の中の人間って、物語に振り回されて生きているのよ。だから今まである物語を読んだり、書いたり、分析したりしたいの。そういう仕事に就きたいのよ。
 ところで……どうしてマリアはシーナと『駆落ち』したいと思ったのよ」
【マリア】
「え……だって、榊次期当主を辞めるには、『駆落ち』しかないと思ったから……」
【カナン】
「そこが物語に振り回されているっていうのよ。マリア、恋愛小説を読んで、『駆落ちって艶っぽ~い』とか思ったでしょ?」
【マリア】
「どうして分かったの? すご~い! カナンちゃん」
【カナン】
「でも次期当主を辞めるだけなら、当主になってから辞めるとか、現当主様に直談判なさるとか、お母様に相談するとか、いろいろ方法はあった筈よ。
 単純なマリアの事だから、きっと『シーナと、駆落ちしてみた~い』とか思って、その空想に取り付かれてしまったんでしょう。
 それで『駆落ち』って考えるだけで、ドキドキわくわくして、夜も眠れなかったんでしょう」
【マリア】
「う…………」
【カナン】
「…………図星みたいね。まったくマリアみたいな単純な娘が、どうして榊家次期当主なのかしら? 城の外には物語が溢れかえっているのよ。それじゃ、物語に振り回されて自滅しちゃうんだから。
 もっと頭使いなさいよ。シーナだって大半を城で暮らしていて、免疫が無いんだから、貴女がしっかりしないでどうするの」
【マリア】
「うん……。有難う、カナンちゃん」
【カナン】
「私はマリアみたいに物語に振り回されて人生を失敗するおマヌケな娘を救うべく、文学関係を仕事にしてみたいわけ。
 人は物語に触れながら、それを楽しみ、時には冷静に分析する能力が必要なのよ。批評なくして人生は渡れないわ」
 榊家次期当主代理であるカナンは、いつも尤もな意見を言う。
 私はカナンと話していると、しばしば自分がとても小さな、能力の低い人間に思えてくるのだ。
 こんな時私は、ただサラお母様の娘だというだけで、神樹色の髪を持って生まれただけで、次期当主と呼ばれる自分自身がとても恥ずかしく思えてならない。
 頭を使え、と言われても、自分なりに一生懸命考えているのに、いつもカナンに一歩先を行かれてしまう。幼い頃からいつも私は、カナンの後を歩いているのだ。それなのに私は次期当主だ。
 カナンにいつも負けているのに。私はお母様のように完璧な人間でも、エリィ叔母様やカナンのように優秀な人間でもない。それなのに私には、榊家次期当主という重い肩書きだけがあるのだ。
【カナン】
「まぁ、いいわ。
 ところで前に話したミーナの事なんだけど。どうも玄室に秘密が隠されているみたいなの」
【マリア】
「玄室って……中庭の東側にある先祖の墓地と、ミーナに何の関係があるという……あ! まさか……?」
 私は声を低くした。カナンが顔をそっと近付けてきた。
【カナン】
「うん……まだ調べてみないと分からないけどね。
 もしかしたらミーナは、もうこの世にはいないかもしれない」
 私はカナンの衝撃的な言葉に体を震わせた。
【マリア】
「私ったら……ふ、震えている場合じゃないわ。ちゃんと真実を見なくてはいけないわよね。調べてくれて有難う、カナンちゃん」
【カナン】
「いいえ、お役に立てて嬉しいわ。とにかく明日、深夜に玄室を調べましょう。私が迎えに行くから、マリアは自分の部屋で待っていてね」
【マリア】
「ええ、ではまた明日」
 私は席を立ち、シーナと一緒に自分の部屋に戻った。
 もしかしたら亡くなっているいるかもしれない、前執事・美菜。
 榊の人形化が治ったシーナに私は、なんて言ったらいいのだろうか……。


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