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はじめに

2012年に入り、kobo touchなどの電子書籍リーダー、Nexus7などタブレット端末が国内外で相次いで発売されました。アップル、ソニー、アマゾンも独自デバイスで虎視眈々と日本市場開拓の戦略を練っています。

 

私たちにとっては、書籍・雑誌などを、小さなIT機器を使いどこでも自由に読める環境が整ってきことは喜ばしいことです。既に、携帯電話やスマートフォンで、携帯小説、コミック、電子新聞を読むことは増え、更に安価で使いやすいデバイスを気軽に手に入れることができるようになり、今後、電子書籍をこれらの新しいデバイスで読む人は益々増えることになるでしょう。

 

そもそも出版は、とても古い産業です。「著者」、「出版社」、「印刷業者」、「取次業者」、「書店」というプレイヤーにより成り立ってきました。しかし、継続的なIT技術の発展により、新規参入者によって電子書籍を販売できる環境が整ってきています。最近のニュースでは、米国に続き、英国でも、キンドル向け電子書籍の販売部数が紙版を超えたことが報道されています。今、日本でも書籍・出版ビジネス構造全体が大きく変化しています。

 

iPodiTunesの組合せが、ソニーのウォークマンを主役の座から降ろしたように、電子書籍が紙の書籍を凌駕しようとしています。電子書籍リーダーやタブレット端末の増加、電子書籍ストアの品揃えの増加により、電子書籍数は、間違いなく加速する段階にあります。

 

消費者にとって、便利なもの、楽しさを与えるもの、おしゃれなものは、あっという間に受け入れられます。電子書籍も、使い勝手、価格の面で、魅力的になり、普及が進む状況にあります。

 

それでは、電子書籍、電子出版の現状を見て行きましょう。

201210月著者

 

(注)この書籍はPDF閲覧用に作成されています。EPUBの場合、閲覧するデバイスと

   ビューアーにより見易さが異なりますので、その旨ご了承下さい。

   著者は、Nexus7でHimawari readerを使った場合の表示が気に入ってます。



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目次

マーケット動向

『電子書籍ビジネスの最新動向を学ぶ 2012年秋』

 

<目 次>

はじめに

第1章  電子書籍、電子出版の現状整理

1-1 身近になった電子書籍

★代表的なモノクロ6インチ電子書籍リーダー

★カラーがきれいなタブレット型端末

★マイクロソフトの10.6インチ・タブレット型端末

1-2 買い易くなった電子書籍

★ネットで買える電子書籍

★無料の電子書籍

★「自炊」で作ったPDFの閲覧

1-3 技術革新の恩恵

★着実に進んでいるデジタル化

★出版のデジタル化

★手ごろになった電子書籍リーダー、タブレット型端末

1-4 新しい業態、電子書籍ビジネス

★出版業界外からの参入企

★書籍がデジタルであるための利点

★新しいビジネス構造ができるのは必然的な流れ

1-5 ビジネス以外の側面

★図書館、電子図書館の動き

★個人の資料や書籍の電子化

★教科書の電子化

 

第2章  書籍・出版関連企業の電子書籍対応

2-1電子書籍取次業の出現

★電子書籍取次の役割

★国際化する電子書籍取次

★サービスを拡大する電子書籍取次

★電子書籍取次業、グーグル

2-2 出版社の電子書籍市場への参入

★出版会社のジレンマ

★出版系電子書店ストア

2-3 大手書店の電子書籍市場への参入

★紀伊国屋の対応

★ジュンク堂、文教堂、丸善書店(丸善CHIホールディングス)の対応

★米国の大手書店の対応

2-4 電子書籍専門企業の出現

★電子書籍専門の会社

2-5 個人が電子書籍を自費で出す時代

★アマゾンDTP

有隣堂の自費出版サービス

paperboy&co.(パブー)自費出版

2-6 個人が電子書籍を自分で作る時代(自炊の時代)

★自炊による電子書籍制作

★自分の資料のデジタル化

 

第3章  電子書籍市場と今後

3-1 電子書籍ビジネスの収益構造

★既存出版会社の抱える問題

★電子書籍ビジネスの収益構造

3-2 電子書籍市場を占う上のポイント

★書籍市場の減少と増える余暇の選択肢

★電子書籍の構成比率増加

3-3 電子書籍拡大上の諸問題

★権利処理問題

★フォーマット問題

★制度の問題

 

第4章  『付録』主要電子書籍・出版関連企業一覧と業界動向

4-1主な電子書籍・出版関連企業の売上・従業員数一覧 (26)

4-2電子書籍関連の主な出来事 20126月後半~9月末

 

おわりに


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1-1 身近になった電子書籍

電子書籍とは、電子書籍を読むためのデバイス(装置)を使い読書できる、デジタル化された書籍です。最近、電子書籍を読むためのデバイスが使いやすくなり、安く手に入るようになりました。

 

代表的なモノクロ6インチ電子書籍リーダー

大手オンライン書店・アマゾンのkindle(キンドル)やソニーのReader(リーダー)という電子書籍リーダーは、どちらも画面は6インチ、重さも200g前後です。E ink社の電子ペーパーを採用し、目に優しいディスプレーですが、モノクロ表現に限定されています。これらのデバイスは、パソコンに比べ、安く、持ち運びが便利です。また、20127月には、オンライン通販会社の楽天の子会社であるKobo Inc.が日本国内でkobo Touch(コボタッチ)の販売を開始しました。

 

カラーがきれいなタブレット型端末

 アップルのiPad(アイパッド)は、2012年に入り、ディスプレイの画素数、解像度を改善し、第三世代になりました。カラー画像を含んだ雑誌などの電子書籍には打って付けのデバイスです。また、グーグルは、925日に、Nexus 7(ネクサス7)という7インチ・タブレット端末の日本での発売を発表しました。このタブレット端末は、日本でも販売が予定されています。この他、東芝は、Nexus 7と同じAndroid OSを搭載した7.713.3型のタブレット端末「REGZA Tablet」を複数販売しています。

 

マイクロソフトの10.6インチ・タブレット型端末

 米マイクロソフトは20126月、自社ブランドのタブレット型コンピューター 「サーファス」を発表しました。10.6インチのディスプレーを備えた新型タブレット端末で、搭載しているCPUの種類により、Surface for Windows RT Surface for Windows 82機種があります。重さは、それぞれ676g, 903gと違いがあり、感圧式ディスプレイカバーが付属していて、内蔵キックスタンドによりタブレットを立てかけることが可能です。

 

このように、海外、国内製を問わず、「電子書籍を読むためのデバイス(装置)」が、数多く使えるようになってきています。以下、図1-1にまとめます。

 


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表1-1: 「主な電子書籍リーダーとタブレット型端末」



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