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自分の良いところに意識を向ける

 外側からアプローチして自分の内に持っているセルフイメージがアップすると、それが自分を取り巻く外の環境まで変えていきます。内と外の見事な連携です。少し視点を変えると、意識によって自分の周りに新たなエネルギーの場が形成されるとも言えます。

 また皆さんの意識状態と周りの環境が相互に影響し合います。『名探偵コナン』という人気のアニメがありますが、コナン君の行くところいつも事件が発生します。
 アニメだからと言われればそれまでのことですが、コナン君は事件を解決するのが大好きなのです。ですから目暮警部も驚くほどの確率で事件に遭遇します。
 これは、ある意味、コナン君が事件を引き寄せている、あるいは事件の有るところに引き寄せられているとも考えられます。

 余談ですが、怪盗アルセーヌ・ルパンのモデルになった人物は実在しています。その人の名は、フランソワ・ヴィドック(1775〜1857年)、パリ警視庁の前身にあたる国家警察パリ地区犯罪捜査局を創設し、初代局長となった人物です。
 しかし元は犯罪人として、脱獄と逮捕を繰り返し、変装のプロでもあった人。犯罪の手口を知り尽くし、裏社会にも精通してたから、逆に多くの手柄をモノにしたという異色の人物でした。彼の場合も犯罪に鼻が利いたから、逆に捜査で手柄を立てたのかもしれません。

 話を戻して、名作『水戸黄門』も同様です。黄門さまは庶民の事件を解決するのが大好きなので、そういう場面ばかりに遭遇するのではないでしょうか。
 これらはフィクションですが、私たちの実生活でも同じように自分の口癖などによって、自分がいつも言葉にしていること、好きなことを自然と引き寄せています。

 たとえば病気やお金に困る話など、嫌いなことでもそこにいつも意識をフォーカスして、口癖に出していると、それに類した現実を常に引き寄せることになります。
 実は人が何かを意識すると、そこにその意識に応じたエネルギーが生まれるのです。また意識したものが増幅されます。

 第一章やこの章でもすでに書きましたが、セルフイメージをアップするためのポイントは、皆さんの欠点や問題点には目を向けず、皆さんがどうなりたいのか、理想とする姿をまず重視することが大切です。
 服を選ぶ場合でも自分の特徴、たとえば身長や体型に関しても隠すのではなく、活かすファッションを心がけてください。そのほうが効果的です。また皆さんが自分で気にしているほど、他人は皆さんの身長や体型に関して気にしていないということを知ることも大切です。


 そうそう、私もまだ目次ぐらいしか読んでないのですが、パラパラッと見てこれはイイと思った本をご紹介しておきましょう。
 ラテン系の女性、ラティーナのお手本ともなる素敵な本。トップモデルのナオミ・キャンベルやポップシンガーで女優のヴァネッサ・ウィリアムス、私の好きなミュージシャンのノラ・ジョーンズなど、多くのセレブに人気のニューヨークのサロンのオーナー、ジョニー・パディーヤさんの著書です。

 『セクシー&ハッピーな生き方』Brazilian Sexy(ジョニー・パディーヤ+マーサ・フランクル著、薩摩美知子訳 サンマーク出版)は、日本語訳もなかなか読みやすくてお勧めです。

 外側の美しさと内側の美しさの両方に関して、ラテン女性の実践しているコツがふんだんに紹介されています。女性からみた男性とのスムーズな付き合いかたなども書かれています。
 姿・カタチから美しくセルフイメージをアップするには、先に書いた、服装や髪型のほか、肌や顔の手入れも効果的です。そのあたりのコツについてもジョニー・パディーヤさんの本などに書かれていますので、参考にされると良いと思います。

 特に顔や肌は、よほど外科的な処置が必要な場合をのぞき、安易に整形するよりもまず生まれ持った顔や肌をケアしていくことをお勧めします。顔は構成される筋肉が小さいので、1日に5分程度トレーニングをするだけで、1週間〜2週間ほどでほっぺたの張りなどの違いがよくわかります。

 昔から俳優さんなどはフェイシャル・エクササイズをされていましたが、私も、ちょっと最近さぼっていますが、フェイササイズから目元や口元など三つぐらいのエクササイズをしたりしています。

 服装、髪型、姿勢、顔、お肌などを美しくしていったら、姿見の鏡などで自分の姿を見て、自画自賛してみることもお忘れなく。かなり効果的です。
 皆さんも自分の理想の姿に目を向けて、セルフイメージをアップしてみてください。きっと人生が変わります。

繊細なセンスを身につける

 同じセルフイメージをアップするなら、美しくエレガントなだけじゃなくて、繊細なセンスも身につけることをお勧めします。
 よくあの人はレベルの高い人だとか、あいつは低レベルだと言ったりしますが、本来の人間としての優劣はありません。いったい何が違うのでしょうか?

 それは精妙さの違いだと思います。粗いか、精妙かという違いなのです。これは山登りにたとえてみると、わかりやすいでしょう。山の麓と頂上付近では何が違うでしょうか? まず富士山のような高い山なら、空気の薄さが麓とは違います。また眺めの良さも違います。

 実はレベルが高い、低いというのもそのような違いなのです。具体的に言うと意識やエネルギーが精妙か、粗いかという違いです。
 誰しも自然な傾向としては、成長するにしたがってより高いレベル、より精妙なレベルを指向しますが、どちらが偉いというものではありません。またどちらも同時に楽しむことが出来ます。

 たとえば付き合う相手は、繊細で気の利く人がいいけれど、音楽はロック、コーヒーは粗挽きに限るぜ!という人もいると思います。要するに好みの問題ではないでしょうか。私も基本的には両方楽しんでいます。

 ただ、山登りと同じで、誰しも本来は高みを目指したいと心の底では思っていますし、低いところより高いところでは、より広い視野で物事を見ることが出来ます。
 また低いところでは、自己中心的な傾向がありますが、高いところ、精妙なレベルでは人類愛に目覚めたり、その人の心も拡がる傾向にあります。これからは時代の大きなムーブメントとして、より精妙なレベルを目指す人が増えてくると思います。

 では、どうすれば低いところから高いところに登っていけばいいのでしょうか? 一つの方法として、日々真面目に心の修養をしたりして、登っていくのも良いでしょう。
 ただし頂上近くでは風も強くなってきます。ちょっと足を踏み外すと、低いところから落ちるより大きなダメージを受けることもあります。新興宗教の指導者が事件を起こしてしまった、などというのがその悪い例です。しかしそこを超えて、さらに雲の上まで出てしまうと、神々しい景色を見ることが出来るようになります。

 繊細なセンスを身につけ、意識の高みに登るのに、困難な修行以外の何か自然な方法は無いでしょうか? もちろんあります。
 人の意識が粗雑なレベルから、より精妙なレベルに自然に向かうのは、純粋な笑い、感動、感謝、喜びなどを感じた時なのです。
 ですから、日々の生活にそういう要素をより多く取り込むようにしていれば、自ずとより精妙なレベルに自然に向かうことが出来ます。

 一見、不自由に見える状況からでもそれは可能です。あらゆる状況を楽しむこと、幸せでいることを選択するのも一つの方法です。結論としては、やっぱりラテン的に明るく楽天的に今を楽しむ、という生き方が良いと思われます。

中身もそこそこ大切です

 よく刑事ドラマなんかだと「だんなぁ、オレは本当にやってないんですよぉ〜」と言いつつ、顔は見るからに絶対やってます顔、という悪人が出てきて妙に安心したりします。
 ドラマとか映画で気楽に見られるのは、見た目と中身が一致している場合ですね。ただ現実には善人のフリした悪人もいたりして、これがホントにタチが悪い。

 しかしセルフイメージという観点からは、見た目が良ければ、中身も良いのが理想です。見た目だけ良くても中身が全く違うキャラだったら、人気は出ません。最近、全国各地で「ゆるキャラ」というのが流行っていますが、その先駆けともいうべき人気キャラは、彦根市の「ひこニャン」です。
 この「ひこニャン」も見た目が可愛いだけではなくて、やはり動作、仕草も可愛かったから人気が出たのだと思います。つまり中に入っている人が良かったんですよね。

 ディズニーランドでもそう。ミッキーマウスが人を殴ったり、横柄な動きをしていたら、彼のキャラも地に落ちますが、世界中どこに行ってもミッキーマウスは、ミッキーマウスとしての中身も統一されています。まさか同じ人が入っているわけではないので、凄いなと思います。

 実は一度、東京ディズニーランドでミッキーマウスを笑わせてみようと思って、ミッキーの家に入った時、ミッキーマウスにドナルドダックの声で話しかけたことがあります。
 すると、ミッキーマウスは両手を拡げて驚いたようなポーズをした後、両人差し指で「このこのぉ〜、やるじゃないか」という感じで私をツンツンしてくれたのでした。さすが、ちゃんと訓練されていて驚きました。私みたいな変な客の予想外の行動にもミッキーマウスらしいリアクションをしてくれたのです。

 というわけで、ミッキーマウスほど人気者でない限りは、たとえば美人だけど話すとバカ丸出しみたいな状態でもそれほど気にすることはありませんが、そこそこ中身も大切だという程度に意識しておいてください。

 外側から自分を変えていくと、中身もゆっくり変わっていくものです。内も外も素敵な人になりましょう。でもたとえばどこかに出かけるとき、自分の服装や靴、スタイルが満足でないと感じたときもあせらないように。それよりも楽しむという気持ちを大切にしましょう。

 またどうしても自分の内側の気持ちがスッキリしないとき、胸に手を当てて、エメラルドグリーンの光が広がっていくことをイメージしてみましょう。胸のエネルギーポイント、ハートチャクラの色は綺麗な緑です。出来れば、ア〜ッと発声してみても良いです。皆さんのハートから愛の癒しが広がれば、皆さんは内側から輝いているように見えるかもしれません。

ラテン系で豊かに生きる

 豊かになるには、人に喜ばれることをすることが大切です。そのためには、まずは今ここ、自分の目の前にあることを精一杯する、そして毎日一つでもいいから人に喜ばれることをするのです。

 それは自分が良いと思う行為の押しつけではなく、本当に人から感謝されるようなこと。どんな小さなことでもかまいません。たとえば、トイレを綺麗にする、ゴミを拾うといったことから初めてもいいです。一日に何か一つでも出来たら良しとします。一日一善を実行してみましょう。

 一日一善なんていうと、道徳の時間みたいですが、もしあなたが音楽が得意だったら、音楽で人を楽しませるというのも良いですね。皆が皆、必死で汗水たらして仕事しないと世の中が豊かにならない、というわけではありません。人生には楽しみも必要です。

 さて、豊かに生きるといったとき、豊かさとは何でしょうか? 一般的には時間とお金の豊かさが代表的です。

 ラテンアメリカの人たちは、時間の豊かさを楽しむ天才とも言えます。冒頭にも書きましたが、ラテンアメリカでは自殺も引き蘢りもほとんど無いそうです。国家経済の不安定や、身分の格差や貧困などをものともせず、人生を楽しむことに長けています。
 お金が無くても幸せに生きているのがラテンアメリカの人たちかもしれません。欧米の人たちがあくせく働いてやっと手に入れる時間のゆとりを、それほどあくせく働かずにすでに手に入れてしまっているのです。

 その鍵の一つは、仲間を大切にするという意識かもしれません。時間にルーズとか、多少いいかげんなところはあっても、とにかく相手を誉める、悩みも共有する、住まいもお金も困ったらシェアして助け合う、といった感じです。

 経済アナリストの森永卓郎さんが著書のなかで日本の県別ラテン度ランキングというのを載せておられるようですが、そのトップは沖縄です。
 沖縄は実は失業率は全国のなかでもトップクラスです。しかし最近、沖縄に移住したいと考える人は、年間2万人を超えるとも言われています。日本人の多くが、今ラテン系の生き方に目覚め始めている証かもしれません。

 前にも書きましたが、元々明治初期〜中期頃までは、日本もラテン系に近かったのです。宣教師フランシスコ・ザビエルが日本に来たときも、多くの人は貧しいようだけど、礼儀正しく、皆活き活きと明るく楽しく生活している姿に驚いています。

 いじめ、自殺、鬱、引き蘢りなどが多い今の日本の社会を立て直し、もっと精神的に豊かに暮らすには、ラテンアメリカの人たちに学ぶものも多いような気がします。日本人も元々持っていた陽気で楽天的なエネルギーが今また必要だと感じられます。

 ちなみにラテンアメリカの政治家には音楽に精通した人も多いようです。キューバのカストロ政権の軍事大臣で側近でもあったファン・アルメイダは、有名な作曲家でもありました。ほとんど酒と女性の歌ばかりだったようですが。歌って踊れる政治家、日本の政治家にも見習って欲しいものです。

 さて、精神や時間のゆとりだけでなく、物質的にも豊かさを求めたいという気持ちも皆さん多いと思います。そのお手本となるのは、イタリア人の人たちではないでしょうか。
 イタリアの人たちは、たとえ国家財政が逼迫していようが、どこか優雅に暮らしているように見えます。ファッションセンスもよく、皆さんお洒落です。ラテンアメリカの人たちとは別の意味で人生を謳歌しています。

 だからといって、あくせくしておらず、バカンスも存分に楽しんでいます。日本人より労働時間は少ないのに、GNPが高かったこともあります。
 実はイタリアは、歴史的には古代に他国から何度も侵略され、盛衰を繰り返してきました。このため、逆に今を楽しむという姿勢が古くから養われてきたとも言えます。

 少し前、高級外車で有名なフェラーリの工場が、インターネットやテレビで紹介されていました。
 フェラーリの工場って、工場なのに内部には植物や木々の緑も溢れ、最も働きやすい職場一位に選ばれたこともあるほど、働く人が楽しく誇りを持って、働ける工夫に満ち溢れているそうです。
 そのようなところで作られる、芸術品のような自動車だから、不景気とかに関係無く、とても値段が高いのに売れ続けるのではないでしょうか。

 ちなみにラテン系の人は早起きです。イタリアン・マフィアでも成功する人は早起きだそうです。イタリア人もゆっくり昼休みを取っているのは、早起きしているからでもあります。残業なんてしません。さっさと仕事を片付けて、遊びに行くのです。私も基本的に出かける2時間以上前には起きて、朝の時間を有効に使っています。皆さんも早起きして、一日を優雅に過ごしましょう。

 日本の伝統・文化は素晴らしいと思います。ここにラテンアメリカの時間の豊かさ、イタリア系の芸術的な、エレガントな豊かさをプラスすれば、もっと幸せな人が増えると確信しています。

おわりに

 いかがでしたでしょうか。1作目とこの2作目とラテン系というのを一つのキーワードにしつつ、幸せのコツについて書いてきました。
 ちょっと文章ばかりで読みづらかったかもしれませんが、今まで講演などで話してきた内容+αについて、かなりまとまって書けたと思います。

 冒頭にも書きましたが、私はこれからの世界には、日本の伝統・文化や職人に受け継がれた高度な技術、そしてラテン系の陽気なノリ、内と外の宇宙の仕組みへの理解の三つが必要だと思います。

 それらをしっかり活かす人たち、若者たちが増え、新しい素晴らしい世界を創っていくことを楽しみにしています。私のような、もっと年配のかたも今よりさらに幸せに、自らの人生を謳歌していきましょう。

 なお今後、またテーマが出来れば続編を、さらに番外編として、音の話、意識の進化についてなどディーブな話もさせていただく予定です。

 各地での講演も不定期で開催しています。もし機会があれば、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。インターネットで「ジャン・ピエール・リュウゾウ」と「ラテン系」等で検索していただければ情報を得られるようにしておきたいと思います。

 皆さんの人生がさらに幸せに輝きますように。
 ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

ジャン・ピエール・リュウゾウ

この本の内容は以上です。


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