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裸セーラー

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裸セーラー

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17歳。
高校生っていうのに 憧れたあの日のわたしを ぶん殴りたい。
馴染めない訳じゃない。 全てがくだらなくて 鬱陶しい。
思春期だろうか。 これも青春だろうか。 こんなのまっぴらごめん。
セーラー服を着るのが 憂鬱なんだ。
あんな間抜け面した 生徒たちと同じじゃないのだ。
何故ならわたしは 可哀相だから。
何故ならわたしは 汚いから。
何故ならわたしは 孤独だから。
屋上に行くと、 今日は誰かがいた。
ガリガリの男子。 髪が長い。
病弱そうな彼は、 わたしを見て鼻で笑った。
「逃げちゃえば?」
わたしは見下された。 見透かされてもいた。
唖然としていると、 彼はわたしの手を掴み
キスマークを首につける。
「なにしてるの」
わたしは訪ねる。
「好きになったから」
「そう」
そして、彼は空を飛んだ。
わたしの手には、
マリーゴールド。
裸にセーラー服を纏って。
fin


媚薬

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媚薬
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彼女はいつも寝ている。
長い灰がかった色の髪の毛を 風に靡かせながら横たわっている。
そよそよ
そよそよ
こうして添い寝するだけで 彼女は満足してまた汚い街に 繰り出していく。
電車に揺られて。
たかが知れた、紙切れを 千切れそうなくらい握りしめて。
僕は彼女をよく知らない。
ただ、植物みたいで可愛らしい。
たまに笑う、彼女が苦しくて愛しい。
彼女は僕のアパートに来る前に 大量の香水をかけてくる。
甘い媚薬だろうか。 くらくらする。
彼女は消えそうな体を 今日も僕にくれるんだ。

fin
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ヒーロー

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ヒーロー
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正義が嫌いである。 実にくだらない。
しかし、だからと言って 悪役も気味が悪い。ガキくさい。
正義のヒーローは 今日も街を守ります。
あの自信たっぷりな笑みを 見ていると何故か吐き気がする。
悪役も悪役というレッテルを 自ら貼っている愚かな子供である。
宗教じみている。
生きやすさを追求するには なにかを信じ込むことが大切なのだろうか。
ただ、生きづらくても 生きていけるのであろう。
噛みしめて。
噛みしめて。
黙っている植物達と わたしは今日も空を見上げている。
周りを見下してしまわぬように空を見上げている。
fin
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結論を決めつけるのは 愚かでしょうか。
先生は、放課後わたしを 呼び出すの。
一般と普通を語る先生は
「結局こんなもんだ。」
とよく口にするの。
わたしは悲しい。
何故って、くだらないもの。
私達は、宇宙の小さな星の また小さな島の小さな町の 小さな家族の小さな生き物
その小さな視野で、 全てを悟ったような顔で 大人ぶる先生は奇妙だわ。
未知なる世界はわたしが 死んでも続いている。
先生、次の授業は お休みします。
fin
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ずっと

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ずっと
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人混みの中は 嫌いだったのだけど
その中であなたを見つけた あの日から、よく歩くように なったんだ。
あなたが歓楽街でスーツを きていた。
闇って暗いものだとばかり 思っていたの。
あなたはわたしに 手を差し伸べて
それから手を引き わたしをあなたのアパートに 連れていった。
ワンルームで質素な部屋
でもそこはなんだか 星空みたいな静かでキラキラ していたの。
あなたは闇を抱えているの だけど、それが何かは言わない。
光る涙が落ちるのは、なんだか 惜しい気もするの。
不確かなことばかりよ。 世の中は。
でもあなたがワンルームで 2人の世界を作るならば
わたしは黙って笑っているわ。
多分、ずっと。
fin
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