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私は被災者ではありません。

だから被災者の方の気持ちがわかるはずはありません。

 「震災をネタにして売ろうとしている」

そう思われても仕方ありません。

 

しかし私は現場にいなくても

あのニュースをリアルタイムで見ていた一人です。

わかるはずはないのも承知で、 必死で想像を膨らませました。

 

私は日本人であるかぎり震災に無関係な人はいないと思っています。

自分の街がいつかそうなるかもしれません。

同じ日本の一人として、この気持ちを分け合いたいのです。

被災された方も、そうでない方も。

 

この詩集が少しでも何かの役に立てば、

皆様の癒しや希望になれば、

これ以上の喜びはありません。

 

すとりーと

 


ピンク色の雲

君ががんばってるから 僕もがんばる

それって当然のことでしょう

 

次はこんなもんじゃないんだよ

もう十分疲れてるのに

何もかもが嫌になって 途中で逃げ出しそうになる

こんな暮らしがいつまで続くんだろう?

もうやっていけない

目の前が暗くなるけど

 

疲れきって家に帰った

「おかえり」の一しずくが心に落ちた

「ありがとう」の一さじが癒してくれた

 

 

このゲームの中で 僕らは一人じゃないんだ

みんな戦ってる

傷ついた分だけ みんなでレベルアップできるから

 

君が疲れたら いつでも知らせてよ

 「おかえり」の一しずくと とっておきの笑い話をあげよう

 

 

 

日本ががんばってる

この街のみんなも それぞれにがんばってる

僕らは一人じゃないんだ

 

君ががんばってるから 僕もがんばる

それって当然のことでしょう

いつかまた会える日まで

 

青空に ピンク色の雲一筋

「明日もがんばろう」って気がしたよ

 


Where I Belong

思い出の店が次々と潰れて 新しい店に変わってく

季節は駆け足で 

昨日見た花が もうそこにはない

夢で見たみたいに

 

私の帰るべき場所は どこにあるんだろう

家さえ変わっていくのなら

 

 

 

毎年大人になる 

服はいつか破れて 新しく買う

頭の中身まで悲しいほど 去年とは違う

 

私の本当の姿は どこにあるんだろう

忘れていて いつか突然思い出すものなんだろうか

それとも歩いて 自力で辿り着くものなの

 

 

 

新しくできたコンビニが いつまでも続く事を願った

今度こそ そこの帰るべき場所であるように

 

昨日出会ったあなたが いつまでも隣にいる事を願った

移り変わってゆくこの地球で 虚しさを受け止めて

今度こそ 帰るべき場所であるように

 


春は来る

クリスマス前に ポインセチアの花が欲しかった

行ってみたら全部売り切れで

残ってたのは 赤いシクラメンの花

 

これでもいいや 買って帰って

何か違う気がして そのうち忘れてしまった

 

赤いシクラメン

咲いてるのに誰も見向きもしない

存在すら忘れてる

クリスマスを どんな思いで過ごしたの

 

春のある日気付いた

忘れていた赤いシクラメン

冬よりも鮮やかに咲いて 

静かに訴えるようにそこにあった

シクラメンの花を 初めてきれいだと思った

 

 

  

どんなに忘れられた未来にも

いつか日は昇り 春が来る

どうしようもない事で 何ヶ月無駄に過ごしても

いつか春は来る 春は来る

 

咲くための努力を忘れないで

イメージを枯らさないで

今は闇の中でも



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