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戻っておいで

戻っておいで

海の向こうから

僕はここにいるよ

 

淋しくないかい

今どうしてるかな

海に語りかける

慣れ親しんだ友のように

 

海は光輝いて

鳥は歌い始める

ある暑く晴れた夏の朝

 

 

瓦礫の間を声をはりあげて走った

あの日が嘘のよう

隣に君がいないなんて嘘のよう

本当に 嘘のよう

 

 

 

 

街にはまだ爪痕が残る

けど人々の目には希望がある

やっぱり戻っておいで

君が必要なんだ

 

海に呼びかける

ピンクの花畑が風に揺れる

君の海辺の家の跡

子供達が花をつむ

 

 

傷ついた背中をかきわけて 君を探した

あの日が嘘のよう

この海の向こうへ行ってみたいって言った君が嘘みたい

ねえ 嘘のよう

 

 

やっぱり 戻っておいで

僕ら君の顔が見たいんだよ

天国からの眺めがどんなに綺麗でも

 

形見だけでも 戻っておいで

 


さよなら、大好きな町

今日で僕らは 離ればなれになるんだ

明日から日本のどこかで また新しい生活が始まる

 

さよなら 原発の町

もし誰かが僕らを見ていてくれるなら

生まれたこの町で もう一度笑える日が来るだろう

 

 

 

原爆で消えていったひとたちは

今の僕らを見て 何を思うんだろうか

今日で僕らは終わりじゃないよ

またいつか会えるよね その日まで別れるだけ

 

ここは何があっても

僕らの大好きな町だから

またここへ戻ってこれるよ きっと

 

だから負けないで

僕は負けないから

こんな事故があったこと こんな別れがあったこと

永久に忘れない

 

さよなら 大好きな町

さよなら 僕らの思い出

 


北極星

追い出された僕らは

人を恨みながら 惨めに生きる

追い出された僕らは

泊まる家も無いまま さまよい生きる

 

旅路の果てに

いつか北極星を見つけるのだろうか

 

 

 

追い出された仲間のために祈ろう

一人ぼっちの夜を知る全ての人へ

追い出された仲間のために祈ろう

故郷を失った全ての人へ

 

北極星は 皆に平等に輝く

それを見つけるかどうかは 君次第

 

 

 

 

追い出された僕らは

忘れられない過去がある

追い出された僕らは

重い荷物を背負って生きてゆく

 

寂しさの果てに君が

何かを見つけることを信じてる


運命の川

運命がときどき すごく近くを流れてる

って感じることがある

いつの間にか 家の中に入ってきて

あなたの目の前を流れてる

って感じるときもある

 

運命がどこから流れて どこへ行くのか 私は知らないけど

いつか 手の届く位置にきたとき 運命に手をひたして 触れてみたいんだ

 

 

 

誰も想像もしなかった未来が 次々に叶っていくよ

運命がなかったら 今まで生きてもこれなかった

今までありがとう

今度はどこへ連れて行ってくれるんだろう?

 



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