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両手と両手

両手を握って

そっと目を開いて

両手で抱きしめられた

君を見る

細かく震えてる君

 

波を見たの

帰りたいの

ごめんよ僕じゃ足りないけど

 

どんな言葉があれば

君にこの気持ちが伝わるんだろう

壊れた夜を越えて

 

両手で抱きしめられた

あの日のことを覚えているから

人から人へ

歴史の一部になりたい

 

この薬は

この両手は

君の傷を

あと何年で癒せるんだろう

 

何人の涙があれば

何人の両手があれば

願いがひとつ叶うんだろう

 

そっとつぶやく

そっと囁く

僕は君の傷を

あと何年で癒せるんだろう

 


深海の底に光は差さない

壊れてしまった

ここは海の底 誰もいない 魚も泳がない

瓦礫の中にうずくまっていた

瓦礫はあの日から 少しも変わらない

泥だらけのアルバムを抱いたまま

 

ここは真っ暗 日も差さない

深い悲しみの底

泳いでみたけど誰もいない

みんな 死んでしまったの?

 

人の笑顔を忘れてしまった

表情というものを失くしてしまった

夢の中で誰かが言った 「いっしょにやり直そう」

うつむいたまま 「無理だよ」って呟いた

 

 

 

 

 

家族を愛していた気がする

みんなどこへ行ってしまったの?

この瓦礫の町はどこなんだろう

誰の家にうずくまっているのかもわからない

 

アルバムをめくる

あの日から何も変わらない

家族 犬 愛するひとたちの笑顔

泥だらけで笑ってる

私だけが変わってしまったの?

 

この町はどこなんだろう

人の笑顔が見たいよ

地面が震えるたび耳を塞ぐ

 

 

 

私はどうして海の底にいるの?

私はどうなってしまったの?

誰か 誰か そばに来てよ

この冷え切った深海で 震える私を抱きしめて

 

深海の底に光は差さない

深海の底に光は差さない

 


君がいる

ただ そこにいてくれるだけでいいんだ

ただ 君がいる事が重要なんだ

 

僕は 震えてる?

鼓動の音が世界を包む

 

今は 何も言わないで

ただこの手を 握っていて

夜の化け物が去るまで 僕を見ていて

 

 

 

ニュースで見た世界の終わり

黒いなにかがあの街を飲み込んでゆく

 

僕は 震えてる?

それとも地面が震えてるの?

 

どうかしてしまったみたいだ

だから 今日はどこへも行かないで

地面が揺れるときに

離れていないで

 

 

 

眠れるわけないのに

また夜がやってくる

でも今夜は眠ろうとしてみるよ

 

ただ そこにいてくれるだけでいいんだ

ただ 君がいる事が重要なんだ


たからもの

一日中何もせずに ふとんの中で過ごした

去年の冬の頃は

毎日がつまらなくて

明日なんていらないと思ってた

 

それが今日はなんだか

前向きな気持ちでいっぱいだよ

とても数え切れないほど

新しいアイデアがわいてきて

 

夕焼けが赤い日は ほっとする

夕焼けが黄色い日は 不安になる

 

もう失ったりしないように

絶対に大切にするからさ

だからどうか許してよ

もういらないって言った 明日というたからもの

 

 

 

 

来年はもう来ないっていう予言

信じたくないよ

無駄に過ごした日々が悔しいほど

僕らにはまだやりたいことがある

 

悲しく辛いことがあって

明日を失いかけて

明日というものがずっとずっと

大切に思えるようになったんだよ

 

空がおだやかに青い日は ほっとする

土砂降りの日は 不安になる

 

もう失ったりしないように

大切に大切にするからさ

だからどうか許してよ

見えなくなって気付いた 明日というたからもの

 

 

 

 

もう失ったりしないように

一秒も無駄にしないからさ

もしくれるなら大切にするよ

かけがえのない明日というたからもの

 


Evergreen

ゲームやパソコンはすぐに壊れて

新しいものと買い換えるのに

自然の命は何千年も続く

生まれるずっとずっと前から

 

自然に生まれた君への想いは

ずっと生き続けるのかな

 

 

 

君の大切なものが壊れた時

僕はそこにいるだろう

心の芽は時を越えて育って 根を広げて

屋根を越えて広がってゆく

そんな想いを どうか離れる前に知っておいて

 

この前見た夢の続きを見た

永遠にあせることのない夢

夢の中の僕らはまだ十代で

これからのこと 遠い未来のこと

言葉もなく誓い合ったっけ

 

 

自然に生まれた想いは 地図で区切ったりできない

たとえ遠く離れても Baby 

君を忘れたりしないよ

 

 

人の中で疲れて 年を取って                            

君の記憶が色あせてしまっても                                            

窓の中を見て                              

君が大切なものを失くした時          

街路樹のように寄り添って 僕はそこにいるだろう



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