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「だってさ、好きで妄想しているわけではないのよ。その拝み屋の変な神様に、妄想をしてはいけない、って自分自身に言い聞かせるようにしなさい、などのことを言われたけど、この頭が勝手に妄想しはじめるのだからし方がないじゃない。それってさ、行ちゃんが女性の裸をあれこれ思い浮かべながら、助平な妄想をしたらいかん、って自分に言い聞かせているようなものじゃないの? そんなの無理に決まっているって。拝み屋の神様に一万三千円も払ったというのに、これだけかい、って感じよ」

 いつになくけい子ちゃんは苛立っていた。

 確かに、けい子ちゃんの的確な妄想と、私に劣らないほどの見事な貧乏ぶりに耐えている彼女を見ると、因縁だの、因果だの、前世の業だの、カルマだの、そんなものではなく、何かもっと違う大きな力が彼女に働きかけているのではないかと私は直感した。   

 そしてまた、彼女の本心は後輩のアユちゃんに、お金を貸す貸さない、その理由だけで私の元に電話を入れたのだろうかとそのような疑問も抱いたのである。

 その疑問を払拭するため、その夜、私はけい子ちゃんのことで精神統一をした。

 まず私は彼女の深い意識に交信を試みた。するとけい子ちゃんの意識は両親に対する想いがとても強いことがわかった。彼女の記憶の中には、自分たち弟妹(きょうだい)を育てるために朝早くから夜遅くまで働き詰めだった両親の姿が鮮明に残っており、自分が大人になったら両親のことを楽にさせてあげたいという想いが強くなっていった。社会人になってからの彼女は、両親の苦労をする姿だけは見たくなく、また、自分の付き合う人達に対しても、両親に心配をかけることだけは避けたかったのである。だから、親しい男友達を両親に紹介する時が来たら、彼は自分で会社経営をしておりその会社も軌道にのっているのだと、そのように紹介したくて彼女もギリギリのところまで頑張って来たようだ。しかし、結果は厳しいものとなった。


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 それでも、人生には必ず意味がある、と私は思っている。

 このあとに私は一番肝心な、おそらくけい子ちゃん自身もよくわかっていない、(正確には、忘れてしまっているといったほうがよいのかもしれない)彼女がこの世に生まれてきたお役目を知るために、なぜにお金の試練ばかりが彼女にやってくるのか・・・彼女のことを背後で見守っておられる方に交信をお願いしてみた。こればかりは必ず交信できるとは限らないが、気持ちを落ち着かせてしばらく待つと、けい子ちゃんについて、次のような言葉が降りてきたのである。

 

 ※これから先は私が印象に残った言葉だけをご紹介させて頂きます。


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奥付



七色の芝生 ② 


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著者 : 日向光行
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