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第2章 資格試験合格の流儀《受験環境編》

第2章  資格試験合格の流儀受験環境編

目次

第1 時間の作り方・使い方 努力を実らせる17の知恵

第2 どのテキストをどう使うか 努力を実らせる18の知恵

第3 どの問題集をどうこなすか 努力を実らせる11の知恵

第4 受験に対する心構え 努力を実らせる8の知恵

  

第2章

資格試験合格の流儀

《受験環境編

 

  此書に書付たるを我身に取りての書付と心得、見ると思はず習ふと思はず、贋物にせずして即ち我剣より見出したる理にして常に其身になりて能々工夫すべし  新免武蔵

 この書物に書かれていることを自分にとっての書付けと心得て、ただ見るだけや親しむだけと思わず、また物まねするのでなく、本当に自分が見いだした利となるように、常に身に付くようによく工夫せねばならぬ。

『五輪書』水の巻(岩波文庫)

 

第1  時間の作り方・使い方

努力を実らせる 17の知恵

 

■時間は有限だと知る

時間は、生きている限り、誰にも等しく、かつ、確かに存在しています。ただし、自分の時間は無限ではないし、1日は24時間しかありません。「時間は有限である」ことを改めて知ってください。

何を今更わかりきったことを言っているのだろうかと思われたことでしょう。でも、きっと1日は24時間しかないと思える時がやってくるのです。もし、あなたがすでにそう思えるということは、勉強の心構えの基礎ができているともいえます。本書でこれから解説する「資格合格道」を進んでいけば、きっと否が応でも、「1日は24時間しかない。なんて短いのだろうか」という気持ちになることでしょう。でも、このように時間が足りないと思える時ほど、時間を作り出せるものでもあるのです。

 

■大切な自分の時間を投入する

働きながら資格試験の勉強をしていた私の1日は、およそ次のようなものでした。

24時間のうち、12時間は通勤時間を含めた会社での仕事に費やし、残り12時間の半分である6時間は睡眠時間となります。残り6時間のうち、3時間は食事や風呂、家族と過ごす時間となり、残りの3時間だけが正味、自分が自由に使える時間になっていました。そのうち、勉強に充てられるのは、2時間が実際のところではないでしょうか。日によっては、子供が熱を出して医者に行かなきゃとか、どうしても飲み会に行かなければならないとか、いろんな用事が発生してくるわけで、日頃極力、勉強に時間を充てようとしてもできない日もあるものです。逆に、用事がなくて勉強に集中でき、平日4時間も充てられる日があるかもしれません。およそ平均すれば、2時間程度の勉強時間ではないかと思います。

 

■勉強時間のサンプル

(平日)

21時から23時までが学習時間とすると、2時間確保できます。

7時出勤~19時帰宅~家事/育児~21時~23時~入浴・就寝

(1週間)

 月~金・・・2時間×5日=10時間確保

 土・日・・・8時間×2日=16時間  合計 26時間確保

(1か月) 4週間・・・ 26時間× 4週=104時間確保

(1年)  12か月・・・104時間×12月=1248時間確保

資格の勉強のためとはいえ、1日2時間は少ないようですが、1年にしてみれば、実に多くの時間を費やすことになります。

■私の1週間のスケジュール実例

次の表は、私の1週間のスケジュールです。網掛けが勉強時間で、数字は勉強時間(単位・ 時間)を表しています。もちろん、これは、およその目安であり、必ずこのとおりであったわけではありません。

具体的には、日曜がテキスト3時間、問題集4時間の計7時間、土曜がテキスト4時間、問題集5時間で、計9時間です。休日での勉強時間の合計は、16時間です。

平日は、テキスト2.3時間、問題集1時間の計3.3時間です。5日間で、16.5時間です。

したがって、1週間の合計勉強時間は、32.5時間となっています。

テキストと問題集の内訳は、テキストは、18.5時間で、問題集は、14時間です。  

 

 

曜/時刻

月 ~ 金

6

起床

朝食

起床

朝食

 

7

通勤電車

テキスト0.5

新聞読み

犬の散歩

 

起床

朝食

8

仕事

家族の用事

 

余暇

9

 

問題集3

10

 

テキスト3

11

 

12

昼休み

テキスト0.3

昼食

13

仕事

家族の用事 外食

家族の用事

ランニング

14

 

15

 

16

 

問題集3

テキスト2

17

 

18

 

買物

19

通勤電車

テキスト0.5

夕食

夕食

20

帰宅 食事

余暇 

余暇 

余暇

21

 

問題集1

問題集2

 

問題集1

22

テキスト1

テキスト1

 

23

風呂

就寝

テキスト1

風呂

就寝

24

 

就寝

  

自分の生きている貴重な時間を費やすのだから、よい結果を出さなきゃ、もったいない話ではありませんか。

さらに、時間だけでなく、当然、テキストや問題集、さらに模擬試験を受ければ費用がかかるのです。これらのたくさんの時間とお金をかけて挑戦しようということになるのです。しかも、家族や友人の理解や協力も必要となることでしょう。その人たちにも、せめて良い結果を伝えて恩返しできればうれしいではありませんか。

でも、「資格試験を受けるんだけど、勉強を毎日なんてとてもできない。そのうち本気になるだろうから、今は気楽にやりゃいいさ」なんて思っている方もいるかもしれないし、私もそういう時期が正直ありました。しかし、そんな思いで自分の時間を使うくらいなら、遊んでいるほうがいいのではないでしょうか。なぜなら、甘い気持ちとルーズな時間の使い方では、到底、資格合格者にはなれないから。

何度でもいいます。いい加減な気持ちでは、ほんとにもったいないばかりです。もし「そんなにかかるんなら」という方は、早々に資格試験への挑戦は止めたほうがいいかもしれません。

「言うは易し、為すは難し」なのが、資格試験の学習継続です。でも、一度決意した以上は、挑戦してほしいし、私が紹介する「正しい努力」を積み重ねれば、結果が付いて来るかもしれません。

勉強は、いまさら言うまでもなく、決して楽なことではありません。でも、「わかったぞ。そうなんや」という気づきを繰り返すうちに、楽しさと意欲も少しずつ加わってくるものです。

 

時間は作り出すもの

まずは、学習計画を立てることから始めましょう。

1日、1週間、1か月、本試験の受験日までの短期・長期の計画表を作ってみましょう。少々、無理かもという位の計画でもいいのです。

「成し遂げることができればいい」「成し遂げたい」という目標を含んだ計画で構いません。

以下の「私の目標設定」を1つのサンプルにして、あなたの計画表を作ってみてください。

 

私の目標設定

(1日で)

テキスト読み・・・3章分 60ページ分

問題集・・・・・・20問

(1週間で)

テキスト読み・・・20章分300ページ分 

問題集・・・150問

(1か月で)

テキスト読み・・・全章1回転

  問題集・・・・・・全問1回転

(1年で)

テキスト読み・・・10回転

   問題集・・・10回転

(本試験3か月前には)

テキスト読み・・・現状の学力維持と弱点潰し重視

問題集・・・・・・間違えた問題の徹底克服

(本試験1か月前には)

テキスト読み・・・全体通読と弱点の克服確認

問題集・・・・・・弱点克服の確認

上記の目標どおりの学習をするには、相当の覚悟に加えて、実際に勉強する時間を自分で作り出していかないと計画をこなしていけないのではないかと思われたことでしょう。そうです、実際にそのとおりでした。

まして会社勤めの身であれば、勉強する時間は限られてしまうのが当たり前。でも、それを嘆き、言い訳にしているようでは埒が明かないし、そんな言い訳している暇はありません。

結局は、時間は自分で作り出していくしかなかったのです。

 

通勤電車はモア集中時間

働いている人の多くは、職場への交通機関に電車を利用しています。この通勤電車に乗っている時間を仮に往復2時間としてみると、5日で10時間、1か月20日勤めで合計40時間にもなります。

車内には、ケイタイメールしている人やゲームをやっている人もいますが、「資格合格道」を進むのであれば、電車の中も当然、勉強する場所と考えなくてはなりません。

たとえ1時間や2時間の通勤時間も自分の勉強に集中していれば苦でもないものです。「あっ、駅にもう着いちゃった」と思うことになります。電車の中では、なぜか勉強に集中できるものです。

また、時間を区切った問題答練もできます。例えばA駅~B駅間が5分間ならこの間に3問解くといったことによって、1問当たりの必要時間を把握できる等、問題を解く際の時間配分の練習になるのです。

 

混んだ電車内でも勉強をあきらめない

日本の都市部に向かう通勤電車は、総じて混んでいます。それも半端でない路線も多い。読者の中には、混んでいる電車で通勤していて、乗ってから降りるまで、立ちっぱなしの方もいるでしょう。とても電車の中で勉強なんかできないと思う人もいるでしょう。

かといって、朝、電車を1つ早く乗車して、空いている電車に乗って座ればいいのではないかと思い勝ちですが、朝早く出ることは、それが習慣化するまでが大変で、簡単なことではありません。でも、これができるのであれば、そうしたいものです。

「資格合格道」では、自分の時間を貴重なもの、時間を無駄にしてはいけないものと考えています。したがって、電車の中で座れないからいって、勉強もせずただボーっとして過ごしてしまうことは、悔しいことと考えています。

 

立ちっぱなしの時の勉強法

混んだ通勤電車で立っていてもできる勉強法が、実はあるんです。私は、これを実践してみて、なぜか能率が上がるような気がしていました。

確かに、立っている時は座っている時より身体は揺れたり押されたりと不安定なものです。だからその分、本を読む際には、より集中力が必要になるようです。これは、回りの環境にとらわれずに集中できる力を身に付けるチャンスでもあると考えましょう。

私は、電車で立っている場合、片手でもページがめくれる「肢別問題集スピードチェック」(TAC㈱発行)をやっていました。いつも通勤用カバンに入れておき、通勤電車内での専用教材にしていました。これは、ハンディなすぐれもので、立ちっぱなしの電車の中でも、十分に集中した勉強を可能にしてくれました。

都心では、もっとギュウギュウ詰めの電車に乗っていかざるを得ない場合もあります。でもあきらめてはいけません。このような場合は、「手作り暗記ペーパー作戦」の出番です。これを手に持ってやれば、たとえ満員電車の中でも、十分に勉強できます。

子供の頃、「勉強というのは、とにかく自分で書いて覚えなさい」といわれたことはありませんか。やはり、自分で書くという行為は、確かに脳にインプットする効果があります。

この「手作り暗記ペーパー作戦」とは、どうしても覚えられない項目を自分で紙に書いて覚えるということです。そして、「書いてそれで終わり」でなく、さらにそれを「暗記ツール」にしようということです。自分で書くという勉強、さらにその自分で書いたものを上手に利用して勉強ツールにしてしまおうということです。なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、これを実際にやってみると、結構いい勉強方法だとわかってもらえるはずです。

私は、コピー紙に自分で暗記したい項目を書き込んだものを、常に通勤カバンに忍ばせておきました。そして混んだ電車では、それをさらに折り畳んで、立ち勉強に使ったり、またちょっとした待ち時間にそれを取り出して、目を通すことを実践しました。

不思議なもので、何度も何度も目を通すと、覚えにくかった数字や制度の名前が、楽に頭に入ってくるように感じました。家に帰ってテキスト読みをした時も、すんなり読み進んでいけるようになりました。

何度も何度も見るという行為が、苦手なものや覚えにくい項目の攻略法であるようです。この方法を「反復のパワー」と名付けています。

「手作り暗記ペーパー作戦」も、何も難しいことや新しいことでもありません。ただ、誰もが気づきそうな工夫を、本当に実行しているか、知っているだけで終わっているかの違いです。

要するに、どんな状況下でも「負けるものか、やってやる」という気持ちと、その気持ちを実際に行動に移すことが大切なのです。


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