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13.戻らない親子の絆

13-1


【Pegasus】の締日営業が明けた日曜日-

その昼下がり、翼は実の兄・圭介が運転する自動車の助手席へと腰をおろしていた。
久しい再会にも関わらず、兄弟同士何も会話をすることもないまま、深い沈黙とともに時間は一刻一刻と流れる。
しかし、彼らの実家のある横浜との距離は確実にそれとともに縮まっていく。
それに比例するように、翼はその瞳の形を少しずつ…少しずつ無意識の内に変えていた。





1時間前-

自らの部屋のドア一枚の向こうにいる兄・圭介に対し、翼は僅かながらの躊躇を感じていた。
"あの事件"の当事者ではないとはいえ、兄はきっと浅川家から何かを言いつかってきた……彼は確信したようにそう直感していた。
何にしても、応答してしまった以上、そのまま居留守で帰ってくれまいと悟った翼は、二人を隔てているそのドアの手摺りにそっ手を近づける。

『ガチャリ』と音をたてたドアは呆気なく開き、久しい兄弟の対面へと導いた。


「一也……」
会社員らしきグレーのストライプのスーツ姿の圭介は、扉の奥に姿を現した弟の姿を見ては、そのまま絶句した。
久しく見ないうちに、以前の面影が無いほど変貌してしまったことに、大きいショックを受けていた。

所々ハネて盛られた茶色い髪の毛も然り、
左耳につけられた銀色に輝くピアスも然り、
しかし、それ以上に以前の優しい表情が垣間見れない程の瞳に宿る闇が、圭介自身が知っている"一也"でないことを物語っていた。
そんな弟を見てか、圭介はしばらく開いた口を塞げずにいた。

しかし、翼は至って冷静に兄に対峙していた。
「兄さん、
いきなり何しに来たんだ」
翼のその一言で、圭介は我に返ったのか改めるように口を開いた。

「一也……連絡も一切無しに、一体今までどうしていたんだ!みんな心配していたんだぞ!」
圭介は声を大きくして言いたい気持ちを堪えながら、翼に言い放った。
しかし、その言葉も虚しく、彼には届いてはなく。

「兄さんさぁ、そんなことを言うために、わざわざここに来たの?」
「質問に答えろ一也!今までどうしてたんだ……その髪の毛は何だ!?」
「それを答えて欲しいなら、まずはこっちの質問に答えろよ」
「なに?」
翼は一度深いため息をつくと、再び口を開き始めた。

「ここに何しに来たんだ?親父のくだらないパシリかい?」
「……!さっきも言ったように、母さんのことで話があるんだ」
「……あの女の?一体何なんだ、用件ならメールで一本送ればいいじゃないか」
言い捨てるような翼の一言一言に対し、圭介は自分の中に溜まる何かを必死で抑えながら答える。

「一也、ここ数ヶ月、今まで家からお前宛に封筒が送られたきたはずだ」
「封筒?」
すると翼は、今いるドアもとから部屋の中のある一部分を振り返ってみる。

「あぁ、あれのこと?」
そっけなく答える翼が指差す先には、何十枚という数の封筒が山積みになっていた。
「あれがどうかしたのかよ?」
「ちょっとどけっ!」
圭介は翼を押しのけるように部屋の中へと入っていった。
「おい!何勝手に土足で上がってんだ!」
怒鳴る翼をよそに、圭介は床に棄てられたように重なった封筒をじっと見下ろした。
そうしている彼の拳は、今にも飛び出しそうな衝動を抑えるかのようにプルプルと震えていた。

「一也……」
「何だよ」
「お前……この封筒、封を開けてないところを見ると一切見てないのか?」
歯を噛み締めながら呟く圭介に対し、翼は冷静に答えた。
「見ての通りさ。あの女の書いたものを一々俺が見る必要がどこにあるんだ?しつこすぎて捨てるのも忘れてたさ」
それを聞いた圭介は、目をカッと開きながら翼の襟元につかみ掛かった。

「ぐっ!」
つかまれたと同時に壁にたたき付けられた翼は、一瞬にして苦悶の表情を示す。
「何するんだっ!!」
「何じゃない」
「えぇ!?」
「お前、こんな時にこんな頭して何やってんだ!!」
「こんな時?何のことだ!!」
翼は怒る圭介の言葉にわけもわからず、彼を突き飛ばした。

「ハァ……ハァ……。兄さん、俺が何であんなもんを見る必要があるんだ。あんな女からのものなんか見れるか!!」
怒鳴り散らす翼に対し、圭介はただギロリと睨み付けた。

「何なんだよ一体。ただ喧嘩したいだけなら、ここから出ていけよ!!」
「一也!!」
圭介は振り絞るように、声を上げると、一旦冷静さを取り戻すように話を続けた。

「よく聞け、母さんはな……」










高速道路を走る車内は、着々と横浜へと近づいていた。
その間、翼と圭介は何も言葉を口にすることはなく、ただ、エンジンの静かな音だけが二人の間を支配していた。

「一也」
運転席でハンドルを圭介が、重い口を開いた。
「お前の気持ちもわからなくはないが…わかってるよな?」
「……」
「俺がさっき部屋で話した通り、母さんはあれからずっとお前のことで苦しんだんだ」
「……」
翼は何も答えなかった。
ただ、早々と通り過ぎて切り替わっていく車内からの光景を、じっと見つめていた。
圭介もそれ以上は何も言わず、フロントガラスごしに映る景色を追いかけ追い越していった。





数十分後-

自動車を降りた二人は、横浜某区にある豪邸のような大きな建物の前に対面していた。
それと同時に、翼の中には言いようのない感情が噴火寸前のマグマのように込み上げていた。
それを必死でこらえながらも目の前にある建物を睨みつける彼の横顔を、兄である圭介は心配で仕方なかった。

すると、開いたエントランスから一人の長い栗色の髪を後ろで束ねた女性が翼達のもとに近づいてきた。

「おかえりなさい。……一也さん、お久しぶりです」
女性は、翼の容姿に一旦目を丸くしていたものの、すぐに平静になり彼に話しかけた。

「……どうも、和美(カズミ)さん。さっき兄から聞きました。今は兄とここに住んでいるんですね」
「えぇ。一也さん、あなた、お父様たちがお待ちよ」

和美と呼ばれた女性はそう言うと、一也に「どうぞ」と言わんばかりにエントランスのドアをスッと支えた。
「……」
翼は躊躇していた。
一歩一歩、中に近づくたびに、あの時の記憶が徐々に鮮明になって甦っていくのを感じていた。


ふがいない自分、

情けない自分、

自らの存在意義すら否定されたような自分、

様々な思いが、彼の心の中を独り歩きしていた。


「一也、入れ」
圭介が後ろからふと翼の背中を押す。
家の中にとうとう足を踏み入れた彼の鼻に、どこか嗅ぎ慣れた匂いが漂う。
見慣れた光景が視界に広がる。
苦しく、懐かしく、そして何か切なく腹立たしいものが一気に混じり合っていく。

「一也、何をぼーっと突っ立ってるんだ。お前の実家なんだ、早く上がれ」
圭介は家の中に上がることをためらっている翼に促していく。

「さっきも話しただろう。とにかく、上がってくれ……なっ?」
「……」
すると翼は、履いていたブーツをゆっくりと片方ずつ脱ぎ、家の床へと足を乗せていく。

「お父様たちは、リビングで待っているわ。さぁ、どうぞ……」
和美に導かれるまま、翼はリビングへと一歩一歩と何かを噛み締めるように足を運んだ。


リビングのドアは開けられた。


奥のソファに腰をおろす父とニットキャップを頭に被る母が、ドアのそばに立つ翼の姿を捉える。

「一也!」
母はその瞳に涙を浮かべ、翼のもとへとよろけながら駆け寄った。
「一也……一也……」
母が翼の腕に触れようとしたその時だった。

「気安く呼ぶな、触るな」
どこから出しているのか不思議なくらい重く低い声が、翼の口から溢れ出る。
その際、母の頭を覆う灰色のニットキャップが逸らそうとする彼の視線を引き付けた。

「……」
翼は目の前にいる母に目を合わせようとしなかった。

ただ、異常なまでの拒否反応が彼から出ているのが、その場にいる全員が確信していた。


「一也……それに母さんも、とにかく座りなさい」
どこか肩を落としたような父が、力無い口調で言った。
翼は「フン」と鼻を鳴らすも、父に向かい合うように渋々とソファに腰掛けることにした。
それに次いで、圭介も彼の横に腰をおろす。



しんと静まり返った空間が5分ほど過ぎると、それを破るように父が口を開いた。

「一也」
「何だよ」
翼が目を合わさず聞き返すと、父は徐々に表情を強張らせた。
「お前……あれから電話もろくに出ずに何をしていたんだ」
「兄さんと同じ質問か」
「質問に答えろ、一也。何をしていた?」
「見ての通り、さ。新宿で働いてる」
翼はそう言って、セットされた自らの茶色い髪の毛を右手の指先で揺らした。
その指には、以前は全くすることのなかったリングが銀色の輝きを放つ。
それを横目で見ては顔をしかめる圭介の表情を見てか、父は次男である彼の現状を察し始めていた。

「新宿……。まさかお前」
「そっ、ホストやってんの」


『ホスト』


母と、たまたまその時飲み物を運んでいた和美は、その名前を聞いて目を大きく見開いた。


「ホスト、ホストだと?」
「あぁ」
淡々と返事をする翼に対し、父は一気に表情の激しさを変え、テーブルに両手を勢いよく振り下ろした。
『ドン』という強い衝撃音に、翼以外の全員がビクリと反応する。

「一也……!KKさんの会社であんな事件を起こし、連絡も無しに何をやっていたかと思えば……ホストだと!?」
「悪いのか?」
「悪い?悪いかだと!?貴様、そんな女をたぶらかして金儲けをする仕事をしていたのか!!えぇ!?」
「あぁ。あんたらがやってるめんどい仕事なんかより、楽しく金も稼げるんでね」
「何だと!?お前、自分が何をふざけたことを言っているのかわかってるのか!?」
父は翼を睨みつけた。
しかし、当の彼はさらに恐ろしい眼光を父に向けた。

「ふざけたことだと?ふざけてんのはどっちだ!!」
「一也、落ち着け!」
口調を荒げた翼を、横にいる圭介が諌める。
しかし、すっかり以前の優しい面影の無い弟の表情に、兄である彼は僅かな恐怖すら抱き始めていた。

そして睨み合う翼と父の会話は続いていった。


「あの時……あんたらが俺に……いや、俺達にしたことを俺は絶対に忘れない」
「紗恵さんのことか」
「それ以外に何があるって言うんだ?糞ジジイ」
翼の口調はさらに鋭さを増し、次に父の横で押し黙っている母にその標的を向けた。

「おい、ちゃんと聞いてるのか?」
母はビクッとしながら、自分を鋭く睨む翼に視線を合わす。
「あんたも、よくもメチャクチャにしてくれたよな」
「一也……お母さんね……その……ごめんなさい……」
「白々しく母親面するな。今更謝っても遅いんだよ」
「ごめんね一也……ごめんなさい、ごめんなさい……」

母は、ポロポロと涙を流しながら何度も、何度も謝った。
息子に対する自分自身の過剰な行為で起こしてしまった"あの時"のあの過ちを悔い改めてきたのか、当時のような過熱した雰囲気は全くと言っていいほど影を潜めていた。
しかし、翼がそれを許しているはずはなく-。

「ごめんなさいで事が済めば」
「えっ?」
「警察なんかはいらないんだよ!!」
この日最も張り上げた彼の怒声が、浅川家の中を重く包み込んだ。

「一也、母さんに何てことを!!」
「あんたは黙ってろ」
割り込んできた父を制すると、翼はそのどす黒く鋭い眼光をその場の全員に向けた。

「わかるか?俺があの夜から、どんな惨めな思いで生きてきたか。どんなに引き裂かれるような辛さを味わったか……」
「……」

13-2

 
「馬鹿にされても嘲笑われても、自分なりに一生懸命やってきたことが何も報われずにいることが……自分の大切な存在が突然消えていくのがどれだけのことか……あんたら、少しでも考えたことあるのかよ?えぇっ!?」
溜まりに溜まっていたものが噴き出したかのような翼の叫びは、その場に居合わせる全員を硬直させた。
しかし、それを何とか制しようと彼の横にいる圭介が口を開く。

「一也、お前の気持ちはわかる。……だが、終わってしまったことを嘆いてもしょうがないだろう」
「しょうがない?」
翼は圭介を横目で睨みながら呟くと、プッと噴き出すように笑い出した。

「アッハッハ……!まぁしょうがないだろうな。俺みたいなもはや存在価値の無いゴミクズには、似合ってる言葉だよ、兄さん」
「一也!」
「それに」
すると、翼はその鋭い視線の先を母に移した。

「あなたが今そんなものを頭にかぶる状態になってしまったのも、自業自得だろうが」
息子の放り捨てるような言葉に、母は口もとを震わせ始める。

「か、一也……」
「俺を散々罵ったバチがあたったんだね……。まさか癌になっていて下さってるとは」
翼の母に対する恐ろしいほどゆるやかな口調は、氷の冷たさのようなまさにそれだった。
しかし、その発言に対して父が割って入った。

「おい一也!お前、今何て言ったんだ……もう一度言ってみろ!!」
「聞こえてなかったのか?その女が癌になってくれてよかったって言ってるんだよ」
「な、何だと?」
父がそう問うと、翼は軽い溜め息をして再び口を開き始めた。

「本当はこの手で殺したいくらいだけどね。まぁ、おかけで俺がこの手を汚さずに済んだってコトだよ。みなさんわかりました?」
翼が笑い捨てるようにそう呟いたその時だった。


気がつくとガタンとした物音とともに、彼はソファ脇の床に仰向けに倒れていた。

「グッ…」
背中を強く打ったせいか、小さくそう声を漏らす。
そんな彼の上を、鬼のような形相をした圭介が、弟の襟首を両手で掴みながら組み敷いていた。

「圭介!」
「あなた!」
父と和美も思わぬ事態に飛び上がるように驚く。
しかし、頂点に達した圭介の怒りはおさまるはずもなかった。

「一也…お前どこまで腐ってんだぁ!!えぇ!?」
翼の襟首を放さない彼の怒声が、その場に響き渡る。
「母さんはな……お前が紗恵さんとあんなことになってしばらくたってから、申し訳ない申し訳ないってすごく悩んでたんだ!!だから謝りの手紙も闘病しながら一生懸命書いてあんなに送ってたんだぞ!!それがお前にはわからないのか!?」
「……わからないだと?じゃあ兄さんにはわかるか!?いつもあんたと比較されて見下されてきた揚げ句、立場や力を使って大切なものまでヘラヘラと踏みにじられた俺の気持ちが……あんたにはわかるのかよ!!」
圭介と翼が互いの言葉をぶつけ合うと、そこに頬をぐっしょり濡らした母が割って入った。

「もうやめて圭介も一也も……。私が悪いの……一也にあんな酷いことを自覚無しにとはいえしてしまったから……うぅっ……」
母はそう言うと、がくりと膝を床につけ翼のことをその潤んだ瞳で見つめた。

「一也、私のことが殺したいくらい憎いわよね。ごめんなさい……本当にごめんなさい……あぁっ……」
顔を両手で隠しながら泣き崩れる母を見てか、翼と組み合っていた圭介はピタリとその動きを止めていた。

「ワッ!」
しかし、この時をとばかり思ってか、翼は圭介のことを足で突き飛ばした。
起き上がって乱れた衣服を整えると、彼は茫然とする和美の前にスタスタと歩いていった。

「一也さん……?」
「和美さんも大変ですよね……こんな家に嫁いできたんじゃ」
すると、翼はジャケットの内ポケットから一枚の名刺を取りだし、それを和美の右手に強引におさめた。

「えっ、一也さんコレ……?」
「見ての通り僕の名刺です。ご用命の際は、"翼"をこの店で指名して下さいね」
そう言うと、翼は義姉である和美の頬にスッとキスをする。
「キャッ!」
和美が声を上げると、それを見ていた圭介が再び怒るのはすぐのことだった。

「一也お前ぇ!!どこまでふざければ気が済むんだ!!」
「こんぐらいのことでムキになるなよ兄さん」
翼と圭介は10秒ほど睨み合った。

「フン……」
翼は彼らに背中を向け、歩きだした。
「一也、お前どこに行くんだ?」
父がそう問い掛けると、彼は一瞬立ち止まりながら背中越しに答えた。

「東京に帰る。明日も仕事があるし疲れてるんでね」
「こんな時に言うのもなんだが……夕食だけでも食べていけ。母さん、体辛いのをこらえてお前の好きなすき焼きの用意して待ってたんだぞ」
驚くほど穏やかに話す父だったが、息子である彼が発した答えはその場にいた全員が思いもよらないものだった。


「いらないんなもん。てかさ……毒でも入ってたらどうすんだよ?」
「毒……だと?お前、本気でそんな-」
「聞いてないようだから言っといてやる。俺は絶対に許さない……」











「一生呪ッテ生キテヤル」









凍り付くような目付きで言い放った翼の一言に、そこにいる全員が絶句した。



母は再び泣き崩れた。
父も、圭介も、和美も、この時全員が確信せざるを得なかった。



もう、自分たちが知っている"浅川一也"は、どこにもいないということを-



優しかった昔の『彼』のことを思い返しながら、ただ茫然と立ちすくむしかなかった。










「じゃあね」
翼は一言そう言って、その場から立ち去っていった。

彼がツカツカと歩いて、ブーツに履きかえていたときだった。
「一也……」
よろめきながら歩いて寄ってきた母が、後ろから声をかける。
彼女の手には、アルミホイルの中に収めた丸い形をした物の姿があった。

「一也、これ。おにぎりを作っておいたのよ……。後で-」
母がそれを差し出したその時だった。
「こんな毒物、いらないって言っただろ?」
翼はそれをたたき落としては、玄関の床に転げ落ちたそれをブーツを履いた足でグシャリと踏み潰した。

「……!」
「じゃあ」
翼は最後にそう呟いて、生まれ育ったその家の玄関を後にした。



閉めた扉の向こうで崩れ落ちながら啜り泣く母の声は、もはや彼にとっては心地よいノイズのようなものでしかなかった。



「自分自身のしたバカに自覚した揚げ句、今度はそのストレスで癌か……あの女にはお似合いの結末だ……」
翼は、何を気にするそぶりをないまま、急ぐこともなく自分が住む東京・新宿へと戻っていった。










「♪♪♪~♪♪~」
東京へ向かうタクシーの中、翼のケータイが一つの着信を知らせた。
「愛菜だ。一体何だろう?」

今日この日から起こったすべての出来事が、狂い始めた運命の結末へと通じていた。





                                                   
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