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最期

5月も終わりに近い週末の土曜日いつものように私の後をついてきては傍に寝たりしていた。夕ご飯も良く食べるようになっていたので、それまでよりほんの少し量を増やしてやってみた。日曜日の朝はなんだかあまり食べたそうにしない、どうしたのかな?夕べのご飯がやはり多かったのかな?急に食欲が落ちた。トイレの回数も減った。ときどき歩いていて急に倒れた。食べるご飯の量が減った。もしかして肺水腫の再発?何も激しい運動はしていないのに、いったいこのときショーンの心臓はどうなっていたのか。ペットクリニックに電話して何度も聞いてみた。やはり連れて来て検査しないと分からないと言われた。

29日(火曜日)の朝、トイレに行こうと立ち上がり歩き始めたがゴロンと横に倒れたときにおしっことウンチが出てしまったらしい。翌日30日(水曜日)お昼過ぎに私が出先から帰ってくると、床で倒れて失禁、朝に食べたひとかけらのトマトを吐いていた。私がいない間に苦しませてしまった。すぐにペットクリニックに電話をして急患として診てもらえるよう頼んだ。今度は絶対に入院はさせない覚悟で連れて行った。

クリニックではすぐにレントゲン、血液検査が行われた。前回の退院時に比べると肺水腫はさほど悪くなってはいないようだったが、明らかに心臓が大きく見えた。息が荒いので暫く酸素ケージに預かると言ってくれたので、私はその間大急ぎで2週前に返却したばかりの酸素ケージをもう一度レンタルしに車を飛ばした。そして帰りにショーンを引き取り家に戻ってきた。ショーンはそれからどんどん衰弱していった。ご飯を催促することはなくなり、大好きなおやつや野菜もほんの少し口にするともう食べられないと横を向いた。お水も自分から飲みに来られなくなり、トイレにも自分では歩いて行けなくなった。力なくただ床に伏せて苦しそうにしているショーンが不憫でかわいそうで仕方がなかった。6月1日(金曜日)ショーンが食べたものはおやつのボーロを5粒ほどと夕ご飯の野菜を煮てつぶしたものを大さじ2杯くらい、大好きだったスイカは食べてくれなかった。その日がショーンの最後の食事になろうとは...

同じ日の夜もう動けなくなったショーンをそっと抱いて寝室のショーンの寝床に連れていった。酸素マスクを顔に近づけて見守った。夜中2時過ぎ、苦しそうに体を動かそうとした、横になったまま敷いてあったトイレのシートにおしっこが出た。それから4時前、クゥーというような声が聞こえたので、お水をやると一生懸命お水を飲んでくれた。喉が渇いていたんだね。夜が明けてずっと見守った。その夜がショーンとの最後の夜になろうとは...

               


ありがとう

動物は自分の最期が分かるという。入院の後奇跡的に元気になった3週間は、もしかしたらショーンが私たち家族にくれたプレゼントではないか。亡くなる前日のお昼過ぎ、出先から大急ぎで戻った私を部屋のドアの近くで迎えてくれたショーン、私を見るとグラグラしながら立ち上がり力を振り絞るように尻尾を1回左右に振って喜んでくれた。以前は、僕ねちゃんとお留守番できたよ、ご褒美ちょうだい、と言うように私の後をキッチンまでついてきたショーン、このときもそうしようと思ったに違いない。立って歩こうとしてその場で倒れてしまった。

ショーンちゃん、小さなお尻を振り振り
いつも家族を出迎えてくれてありがとう。

お留守番ばかり淋しい思いをさせてごめんね。
心臓が痛いの治してあげられなくてごめんね。

ショーンちゃんがいたから頑張ったよ。
ショーンちゃんがいたから楽しかったよ。

幸せをいっぱい、いっぱい、ありがとう。
これからもずっーと宝物、私の大切な宝物。

   





この本の内容は以上です。


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