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3ふわ

ぽてんっと転がっている青色の風船を
赤色の風船の上にそ~っとのせてみます。

風船はぽよんっとくっつきました。
おだんごのように、夢入りの風船は割れずに
積みあがりました。

またまた大成功です。
あとは簡単。夢入り風船を積みあげて、
高いところにあるキレイな夢をつかむだけ。

そいや、そいやと夢入り風船を積み上げていきます。

そいや、そいや。
風船は背の高さまで積み上がりました。
そいや、そいや。
風船は木の高さまで積み上がりました。
そいや、そいや。
風船は雲の高さまで積み上がりました。


4ふわ

風船を積み上げているうちにたくさんの人が
がやがやとまわりに集まってきました。

集まった人の中には手伝ってくれる人もいました。
針で割ろうとしてくる人もいました。
ほとんどの人はまわりで見ているだけでした。

集まった人たちに手をふったり、怒ったりしながら、
そいやそいやと夢入り風船を積み上げていきます。

そうして、長い時間をかけて、とうとう高い所にあった
キレイな夢に手が届くところまできました。

目を輝かせて、ワクワクしながら、
高く積み上がった風船の上で、そーっとつま先立ちを
してキレイな夢に手をのばします。



5ふわ

すると、

パンッ

そーっとさわったはずのキレイな夢は
短い音を立てて、一瞬のうちに割れてしまいました。

シャボン玉が割れた後のように、
キラキラ、ハラハラと下までカケラが落ちていきます。

目から涙があふれてきました。

どうして割れてしまったの。
あんなに大切にふれたのに。
こんなに頑張って上までのぼったのに。

涙はキレイな夢のカケラたちを追って
下まで落ちて行きました。

空は青から赤に変わって、
夜になり、また朝になりました。

キレイな夢は消えたままでした。


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