目次
序章  「日曜日の朝」
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第一章「アル晴レタ、昼下ガリ」
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第二章「精霊と青年」
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第三章「決戦、妖怪都市」
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第四章「夏の想い出」
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第五章「堕天使の囁き」
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第六章「世界ノ終ワリ……」
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最終章「永久に醒めぬ夢」
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序章  「日曜日の朝」

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序章「日曜日の朝」

 

 

「ねえ、起きてよ? お父さん?」

 お父さんは居間のソファーで寝転がっています。今日はお仕事が休みだから遊んでくれるって言ってたのに一向に起きてくれません。

 私はとても悲しい気持ちになりました。お父さんと遊ぶのを楽しみにしてたのに……。

 昨日の夜にお酒を飲んで、そのまま寝ちゃったみたいなんです。酔っ払って何かひっくり返したのか床中濡らしちゃってます。もう、しょうがないお父さん。

「お母さん、ご飯は?」

 お母さんを呼んでも返事がありません。お母さんも台所で寝てしまっているようです。まったく、本当にしょうがない人たちです。水仕事の途中だったらしく、床はやはり濡れて滑りやすくなってます。私はヌルヌルで気持ちの悪い靴下を脱ぎ捨てました。

「ねえってば、起きてよぉ」

 私はお母さんの肩を揺すりました。

 お母さんの頭がとれてゴロンと床に落ちました。

 あーあ、せっかく乗せたのに……私はそれを拾い上げ、またお母さんの体に乗せました。真っ赤に濡れたほっぺたを、布巾で拭いてあげます。

 これで元通り。ほら、起きてよ。もう、何で起きてくれないの? 

 私は何度もお父さんとお母さんに喋り掛けました。でも本当はわかっていました。この家にはお父さんもお母さんも、もういないことを。

 ここにあるのは、昨日までお父さんとお母さんだった物だということを。

「もう、早くしてよ。お腹すいたんだから、ねえー」

 それでも私は、呟き続けました。いつまでも、いつまでも……。 


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