閉じる


double-edge

言葉という詩(うた)は

時に写真よりも場面を切り取る

それはもう恐ろしいほどに

それはもう 時に激しく

心を傷つけるほどに

心を奥底から安らぎへと導くほどに

この両面性

 

言葉はそれだけ諸刃(もろは)の剣

そしてそれが持つ響きもまた

人を狂わす事もあり

人を蘇らせることもできる

 

それだけ言葉や音楽は

人の心に食い込む物質

使い方によって怖いものにもなり

最高の結果を生みだす糧ともなる

 

どう使う 使い手になるか

それによって

善にも悪にもなる

 

戦い方を間違えれば

どちらにもなりうる

 

それを知って なお

言葉を扱い続ける理由は

逃げられない戦いがあることを

知ってしまったから

ここから逃げる事は許されない

 

ならば

この場所に留まり

受け止める

攻撃こそが最大の防御だという

言葉響かせ

静かに剣を抜く

 

いつも光と影の戦いだというのなら

光となって言葉という剣を

 

 


unsaid

 

“あなたは私にとって必要不可欠な存在だけど 

あなたにとって私はいてもいなくても同じ存在”

そんな悲しい言葉 言わないで

 

それを受け入れようとしている君が

痛々しくてけなげだから

何かしないではいられないんだよ

 

たとえ余計な真似だと言われても

それでも

君を必要としている人がいるんだよ

君との絆を必要不可欠としている人がいるんだよ

 

もし 君が蔑(ないがし)ろにし

いてもいなくてもいいという

失礼な心という言葉なき暴言を

ぶつけたとしても

 

君をそうやって侮辱同然の扱いをした

その人以外 全ての人が

君を必要としているから

 

 今はただ その現実を飲み込む事も怖く

同時に 覚悟を決めている頃だろうけれど

君が消えてしまえば

孤独に狂う者がある

 

たとえ自分の心に

優しさや希望が染みこまない気がして

毎日どこか空虚でも

頭だけの理解でもいい

僕は悲しいんだよ

 

もし君が……なんて考えるだけで 

僕は

 

どんなに自分のことが嫌いで

どんなに自分の事が不甲斐なくて

許せなくても

いてくれるだけで生きられるって

そう言ってくれる人が 声が

いる事 ある事

 

どうか届いて

 

 

 

 


Break to pieces

 

今は誰ひとり

立ち入らないこの場所に

一枚の砕け散った鏡がある

 

まだ破片が辺りに残るけど

思いきってその近くに踏み出すと

靴の下で静かに砕ける音がした

 

君の心の音がした

 

自分の座っていた椅子を 

この鏡に投げつけた君は

今 抜け殻となって

どうやって生きているのだろう

 

今聞きたい

君も同じように 

傷ついたりしたのだろうか

それともまるで 

何事もなかったかのように

日常を送るのだろうか

 

正常じゃないことが確かなら

理由が涙か孤独かなんて

そんな物は関係がない

 

自分の心はおろか 

人の心なんて知る由もないけど 

泣いて暮らせばいい

 

君がその手でつかんだ結論が

悲しみで狂うことだったのなら

その選択を誰も退ける事ができないのなら

見届けるしかない

 

激昂によって割れた鏡は痛々しく

きらきら月光に照らされていた

数千年前のその出来事を追憶するように

 

 でも 今じゃそれは 

墓碑を指でなぞる事と

同じくらいに虚しいこと

 

無音の中で絶唱するように

堰を切って泣く君の

ひざを折る後ろ姿は

誰の心にも刻まれる事なく

歴史の一ページを静かにめくった

 

 


experience

 

生き慣れた世界は

こんなものだと決めつけて

いつしかそれが普通になり

楽になっていた

 

でも何か物足りなくて

いつも胸の奥 今思えば疼いていたんだ

住み慣れた世界が壊れた瞬間

ふと思った

これも悪くないかもしれないと

 

新しい世界に踏み出すことは

やっぱり怖いものだけど

これにも必ず意味がある

 

誰にでも進むべき道があって

偶然のような必然の中で

今を進んでいる

 

それなら 

理不尽にいくら思っても

やっぱりそれは

紛れもなく新しい景色見つめている

 

うまくいかない壁が立ちはだかっても

それも本当は自分の道の

軌道修正をしてくれている出来事かもしれない

 

だって 乗り越えられない壁は

目の前には来ないはずでしょう?

 

乗り越えられる自分になって初めて

壁は目の前に現れる

そんな風に

どうやらできているらしい

 

完璧を求めれば求めるほど

理想が遠ざかっていくような気がするのなら

それは進むべき道じゃないのかもしれないと

疑ってみるのもいい

 

ほら こういう時に言うんだよ

「負けるが勝ち」ってね

 

自分の勝つとか幸せとか

知らずのうちに

他人基準にすり替わってないかい?

 

自分だけが知る自分自身の幸せは

他人の声なんかじゃ決まらないからさあ

 

 


confidently

 

自分一個の存在さえ

忘れ去ってしまえるほど

強く思える何かがある事は

こんなにも幸せなこと

その喜び分かち合いたい

 

たとえそれが

どんなに難しい事だったとしても

僕はそれを叶えてみたい

 

それが大切な人の夢なら

僕は何をしてでも叶えてみせる

 

周りすべてがバカだと笑うだろうけど

思う存分そこで笑っていればいい

その間に僕は手の届かない所まで

羽ばたくから

 

そう 笑いたいなら笑えばいい

確かめるにはまだ早い時間

未来なんて分からないと

歩き続ける事やめるには

あまりにももったいない

 

この一秒が重なって

永遠というものを創りだしているのなら

この瞬間が確かに輝く未来

約束してる

 

それはきっと 

思い描いた希望よりも

素晴らしい

 

すべてを賭けても

悔いのないものが

今ここにある奇跡に

遅すぎる事なんてなくて

 

流した涙は必ず実を結び

大切な人を守る力へと

 

笑顔でいて欲しい

それ以外に何がいるというの?

 

体動かすのはその思いだけ

そのためならどんな困難にも耐えられる

どれだけだって涙流せる

 

どんな痛みにだって負けない

この心 たとえ切り裂かれても

息絶えやしない

 

そう 絶対に

 

あの日誓った願いは

日に日に強く輝いていくもの

 



読者登録

瑠冠さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について