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 岡山の求職者は、外にいた。猫が歩いてきた。猫が岡山の求職者の足を噛んだ。しばらく噛んで、岡山の求職者の靴の中に足を入れた。岡山の求職者は、靴の中から、猫の足を取り出した。岡山の求職者が猫の足の肉球を触ると、猫の足の爪が取れた。猫が目をぱちぱちさせた。岡山の求職者が、猫の足を一本ずつさわった。猫の足の爪が全部とれた。

 

 岡山の求職者は、猫を公園に連れて行った。公園のベンチで寝ているおじさんがいた。この公園の中では、ベンチのそばが一番快適そうだ。岡山の求職者は、猫をベンチの近くに置いた。

 

 ベンチのそばに透明なケースが置いてあった。中には蛇が入っている。岡山の求職者は、蛇と目があった。

 

 「こわくないことはないね」

 岡山の求職者は、鞄からふろしきを取り出した。蛇の入ったケースに風呂敷をかける。蛇は見えなくなった。

 

 ピー ピー エッ ピー ピー エッ 

 岡山の求職者の背後で音がした。水飲み場の蛇口から、水が飛び出ている。

 ピー ピー エッ ピー ピー エッ

 

 岡山の求職者は、携帯のカメラで水の飛び出る様子を撮影した。岡山の求職者の携帯が鳴った。先日、書類を送付した応募先からだった。岡山の求職者は、2日後に、その応募先企業に行き、面接を受ける。

 

 ヒェッ ヒェッ

 水飲み場の蛇口から出ている音が変わった。岡山の求職者は、蛇口をよく見ようとし、近づいた。岡山の求職者が、ガクンと傾いた。岡山の求職者は、片足が50センチほど埋まっていた。落とし穴に落ちた。

 「痛い」

 


この本の内容は以上です。


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