閉じる


試し読みできます

萌えについて

最近、と言っても、ずいぶん前から頻繁に耳にするようになった「萌え」
これの意味を正確に知らないまま、とりあえず使っている人も多いと思う。
そこで私は、萌えについて説明しなければならない義務感にかられて、筆をとることにした。
いや、キーボードをたたくことにした。

萌えの語源は、1985年頃、当時高校生だった山口健司氏が、パソコン通信でチャット中、「明日はバイトに燃えるわ」と書きこんだつもりが、変換間違いをして「バイトに萌える」と書きこんだ事がきっかけと言われている。(嘘)
現在でもネット上では、新しい言葉が数多く生まれているが、その多くが「タイピングミス」や「変換ミス」である事を考えると、あながち嘘とは言い切れない。
それを面白がって使用する事は、今も昔も変わっていないと言えるだろう。
私の耳に、「萌え」という言葉が聞こえてきたのは、1987年、友人に使用を勧められた事から始まる。
当時、オタクマスターを目指していた私は、とある漫画を狂ったように読みまくっていた。
そして読み終えて一言、「むっちゃ燃えるわ!」と声に出していた。
そしたら、それを近くで聞いていた友人が、「燃えるってのは、若葉が萌える方の字を書くんだよ」と、なんの脈絡もなく教えてくれたわけだ。
私は何故かその字に惚れ、以来こっそりと、「萌え」を使用するようになる。
しかし、当時オタクというのは、肩身の狭い職業クラスで、皆が皆こっそりと使っていた為、世間一般に「萌え」が広まる事は、残念ながら無かった。
私自身も、オタクから別のクラスにジョブチェンジした事をきっかけに、「萌え」の使用をひかえるようになる。

それからしばらく、停滞期が続く。
それが、1994年頃に発売された、ある「恋愛シミュレーションゲーム」をきっかけに、状況が変わることになる。
そう、人類オタク化計画が、新たなオタク、「ヲタク」によって進められ始めたのだ。
ヲタク達は、こぞってゲーム業界に参入し、「恋愛アドベンチャーゲーム」をリリースしまくりだした。
更には、とあるパソコン用OSがリリースされた事をきっかけに、「インターネット」が普及し始める。
パソコン通信はオタクだけの世界に近かったが、一般人も参加するインターネット上では、オタクもヲタクも一般人も、皆同じ場所でチャットを楽しみだしたのだ。
それでも、一般人も参加し始めたからといって、PCの電脳世界では、まだまだオタクの勢力が大きい時代であった。
そうなると、この世界で幅を利かせるのは、当然オタクである。
パソコン通信時代から培ってきたノウハウを生かし、それらをヲタクや一般人に浸食させていった。
その中に「萌え」も当然含まれていたのである。
そうはいっても、いきなり「萌える」と書かれていても、一般人はなかなか受け入れられるものではない。
「何言ってるのこいつ?」程度に思われていただろう。
だから受け入れられるまでには、約10年の歳月と、数多くのオタク文化を推進するヒット作が必要となったのである。
2004年、流行語大賞にノミネートされるまで。

現在では、オタクもヲタクも、多少なりとも市民権を得た。
そして、日本の産業の未来を担っているのが、アニメ業界だとも言われるくらいになった。
一般人の中にも、オタク話に抵抗のない人も増えてきた。
海外との友好やコミュニケーションも、「萌え」が大きな役割を果たしている。
今や「萌え」は、ただの流行りや、オタクだけのものではない。
確実に日本を、いや世界を動かすものとなってしまったのである。

そんな「萌え」だからこそ、私はこの本を書くことに決めた。

試し読みはここまでです。続きは購入後にお読みいただけます。

この本は有料です。閲覧するには購入する必要があります。
購入するにはしてください。
有料本の購入に関しては、こちらのマニュアルをご確認ください。
販売価格100円(税込)

読者登録

秋華さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について